第 24 回 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 ランチョンセミナー 5 26 年10月24 日(金)12:10∼13:00 日 時 平成 会 場 E 会 場 ホ テル 日航 奈良 5F「天 空」 〒630-8122 奈良県奈良市三条本町8-1 MI-E(Mechanical Insufflation-Exsufflation) による気道クリアランスの update 座 長 花山 耕三 先 生 川 崎 医 科 大 学 附 属 病 院 演 者 石 川 悠 加 先 生 独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 リハビリテーション 科 八雲病院 小児科 参加方法 自 由参 加 定 員 200 席 共 催 第 24 回 日 本 呼吸 ケア・リハ ビ リ テー ショ ン 学 会 学 術 集会 / フィリップ ス・レ ス ピ ロ ニ ク ス 合同会 社 第 24 回 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 ランチョンセミナー 5 平成 26 年 10 月 24 日(金)12:10 ∼ 13:00 E 会場 ホテル日航奈良 5F 「天空」 MI-E(Mechanical Insuf flation-Exsuf flation) による気道クリアランスの update 石川 悠加 (独立行政法人国立病院機構 八雲病院 小児科) 【略歴】 昭和 60 年 昭和 60 年 昭和 63 年 平成 2 年 札幌医科大学医学部卒業 札幌医科大学小児科学講座研究生 米国ニューオーリンズ市 Tulane(チュレーン)大学医学部 Human Genetics&Pediatrics(人類遺伝学・小児科)研究員 北海道立小児総合保健センター小児科 国立療養所八雲病院小児科 (平成 6 年より同小児科医長) 平成 6 年から短期研修数回:ニュージャージー医科歯科大学リハビリテーション科兼ニューロサイエンス科 John R . Bach 教授の指導により、大学病院、大学付属筋ジストロフィー専門( MDA )クリニック、 Kessler(ケスラー)リハビリテーションセンター見学、ニューヨーク在宅人工呼吸患者訪問。 平成 16 年 4 月 国立病院機構八雲病院小児科医長(兼 臨床研究部長) 専門医:日本小児科学会専門医、日本小児神経学会専門医、呼吸療法専門医 評議員等:日本小児神経学会評議員、日本呼吸療法学会評議員、 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会代議員 東邦大学医学部小児科客員教授(H23 年 4 月より) 機械による咳介助(Mechanical Insufflation-Exsufflation:MI-E)は、咳による気道クリアランスを代用す る唯一の方法である。 2013 年米国呼吸ケア学会( AARC )の「気道クリアランスガイドライン」 1 ) 、 2012 年 英国呼吸器学会( BTS )の「筋力低下のある小児の呼吸マネジメントガイドライン」 2 ) 、 2011 年カナダ呼吸器 学会の「在宅人工呼吸ガイドライン」 3 ) 、 2014 年 6 月に公表される「神経筋疾患・脊髄損傷の呼吸リハビリ テーションガイドライン」(日本リハビリテーション医学会)にも推奨されている。 神経筋疾患や呼吸筋力低下または咳機能低下において、特に咳のピークフロー( cough peak flow:CPF ) が 2 7 0 L / m i n の 例 に 対 し て は 、 M I - E な ど の 咳 介 助 が 勧 め ら れ て い る 1 ) -3 ) 。 咳 介 助 は 強 い 生 理 学 的 な 合 理 性 があり、 RCT はないが、多くの観察研究がある 1 ) 。他の排痰機器は、咳の補助や代用ではなく、痰の移 動を促すものである 1 ) 。 MI-E の 機 械 は 、 本 邦 で 使 用 可 能 な 機 種 だ け で も 数 種 類 あ る が 、 最 新 機 種 で あ る カフアシスト E70(フィリップ ス・レスピロニクス)は、 CPF 実 測値 と 吸 気流 量 が表 示 さ れ、吸気と呼気に高 頻 度振動が可能で、内部および外部バッテリー(本体に着脱式)を備え、航空機搭載も可能である。 本邦において、MI-E は、2012 年 4 月より、在宅人工呼吸を行っている神経筋疾患等において、診療報酬が認めら れている。しかし、ガイドラインに推奨されている病院内での使用や、人工呼吸開始前の気道クリアランスの ための使用は、保険診療になっていない。 MI-E 研究論文数は、近年増加しており、本邦でも、CPF 実測値と 効果との検証、高頻度振動の組み合わせの工夫など、臨床研究の課題がさらに拡がっている。 1 )Respiratory Care 2013;58:2187-93 2)Thorax 2012;67:i1-i40 3)Can Respir J 2011;18:197-215
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