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OS リング工法：BCJ 評定-ST0135-07（平成 24 年 8 月 17 日付）
OSリング工法
設計ハンドブック
岡部株式会社
2014.0617_1
ご使用にあたって
本設計ハンドブックは、建築設計事務所様、建築施工会社様、鉄骨製作
加工業者様において、OSリング工法を用いた梁を設計される際に、安全かつ
効果的にご使用いただくためのものです。
ご使用にあたっては「OSリングカタログ」、「OSリング設計施工標準図」およ
び「OSリング溶接施工マニュアル」もあわせてご参照くださるようお願いいたし
ます。
本資料は予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。
免責事項
万一OSリング工法に問題が発生した場合は、下記の免責事項をふまえた
上で対応させていただきます。
●本資料に記載した注意事項が行われずに発生した不具合。
●本資料に記載した事項に反した設計・施工による不具合。
●標準仕様以外に設計者・施工業者等の使用者が指示した仕
様施工方法に起因する不具合。
●不可抗力(天災、地変、地盤沈下、火災、爆発、騒乱など）によ
り発生した不具合。
●瑕疵（かし）を発見後、すみやかに届けがされなかった場合。
●開発・製造・販売時に通常予測される環境等の条件下以外に
おける使用・保管・輸送等に起因する不具合。
OSリング工法
設計ハンドブック
総目次
OSリング工法設計指針
……………
1
偏心・連続孔の早見表
……………
28
OSリング工法
設計指針
目次
1. 総則
……………
2
2. 構成部材の仕様
……………
3
3. 設計
……………
8
-1-
1.総
則
1-1 本工法の構成
本工法は、梁ウェブに円形貫通孔を有するH形断面鉄骨梁の貫通孔を特殊な補強金物「OSリング」を用いて
補強し、鉄骨梁の耐力を確保する工法である。OSリングは外側のみを全周隅肉溶接することで梁ウェブの片面
または両面に取り付ける。
本工法の構成部材は梁ウェブに円形貫通孔を有するH形断面鉄骨梁とOSリングから構成されている。本工
法の構成概要を図1-1-1に示す。
本工法の構成部材である。OSリングは岡部株式会社において製造供給される。
H形断面梁フランジ
H形断面梁フランジ
全周隅肉溶接
全周隅肉溶接
OSリング
OSリング
H形断面梁ウェブ
H形断面梁ウェブ
全周隅肉溶接
H形断面梁フランジ
H形断面梁ウェブ
全周隅肉溶接
OSリング
図1-1-1
1-2 適用事項
この設計施工指針（以下「本指針」という）は、本工法を使用する場合の設計及び施工に適用する。
本指針に記載されない事項に関しては下記による。
（1）建築基準法・同施行令・建設大臣告示等
（2）鋼構造設計規準（日本建築学会）
（3）建築工事標準仕様書・同解説 JASS 6 鉄骨工事（日本建築学会）
（4）鉄骨工事技術指針（日本建築学会）
（5）鉄骨精度測定指針（日本建築学会）
（6）建築構造用高性能590N/mm2(SA440)設計・溶接施工指針（日本鉄鋼連盟）
-2-
2. 構成部材の仕様
2-1 材質
2-1-1 OSリング
OSリングに用いる鋼材は表2-1-1に示す規格品を使用する。
表2-1-1 OSリング
OSリング
規 格
種類
又は認定番号
梁貫通孔補強工法に用いる
種類の記号
鍛造タイプ
MSTL-0352
鋼管タイプ
JIS G 3475
建築構造用炭素鋼管
STKN490B
JIS G 3136
建築構造用圧延鋼材
SN490-B,C
JIS G 3106
溶接構造用圧延鋼材
SM490-A,B,C
厚板タイプ
鍛鋼品リング鋼材「OSリング(T)」
OSリング(T)
2-1-2 梁
梁はH形断面鉄骨とし表2-1-2に示す規格品を使用する。ただし、SN400Aは塑性化部分に適用不可とする。
表2-1-2 梁材
規 格
種類
種類の記号
JIS G 3101
一般構造用圧延鋼材
SS400
SM400-A,B,C
JIS G 3106
溶接構造用圧延鋼材
SM490-A,B,C,YA,YB
SM520-B,C
SN400-A*,B,C
JIS G 3136
SN490-B,C
建築構造用圧延鋼材
(*SN400Aは塑性化
部分に適用不可)
国土交通大臣の認定を受けた
基準強度が325～440N/mm2の建築構造用鋼材
-3-
2-1-3 溶接材料
溶接材料は溶接金属の引張強さが490N/mm2以上の材料を使用する。
溶接材料は表2-1-3に示す規格品から選定する。
表2-1-3 溶接棒、溶接ワイヤ
溶接方法
規 格
被覆アーク溶接
JIS Z 3212
JIS Z 3312
ガスシールドアーク溶接
JIS Z 3313
種 類
高張力鋼用被覆アーク溶接棒
軟鋼、高張力鋼及び低温用鋼用
用マグ溶接及びミグ溶接ソリッドワイヤ
軟鋼、高張力鋼及び低温用鋼用
アーク溶接フラックス入りワイヤ
-4-
2-2 形状寸法
2-2-1 OSリング
OSリングの形状を図2-2-1に示す。各部の寸法およびOSリングの断面性能は表2-2-1に示す値とする。
ｂｒ
ｄ１
ｄ
ｄ２
ｄ１
ｄ
ｔｒ
ｔｒ
ｂｒ
タイプⅠ
タイプⅡ
図2-2-1 OSリングの形状寸法
表2-2-1 OSリングの形状寸法
寸法
タイプ
※
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
OSリング
製品記号
断面性能
内径
d (mm)
最外径
d1 (mm)
上部外径
d2 (mm)
幅
br (mm)
最大肉厚
tr (mm)
Zr
(×10 2 mm3 )
Zpr
(×10 2 mm3 )
Imr
(×10 6 mm3 )
Zpmr
(×10 4 mm3 )
100S
100
122
120
20
11
2.70
4.79
1.16
2.11
125S
125
151
149
24
13
4.03
7.46
2.42
3.54
150S
150
178
176
27
14
5.08
9.59
4.12
5.08
175S
175
207
203
30
16
6.50
12.9
6.77
7.19
200S
200
234
230
32
17
8.19
16.0
10.1
9.44
250S
250
290
286
39
20
12.7
25.6
21.9
16.4
300S
300
346
340
43
23
17.1
35.3
38.0
23.9
350S
350
400
394
47
25
23.8
47.9
63.1
34.1
400S
413
461
-
48
24
46.1
69.1
110
50.3
450S
463
525
-
44
31
70.5
105.7
167
67.4
500S
513
575
-
51
31
81.7
123
234
86.0
600S
613
683
-
57
35
116
175
419
129
100L
100
144
140
33
22
13.8
27.0
4.07
6.83
125L
125
177
171
39
26
20.9
42.7
8.52
11.6
150L
150
208
202
44
29
29.0
59.4
15.0
17.2
175L
175
241
233
50
33
38.3
81.8
25.1
24.8
200L
200
270
262
53
35
48.2
100.5
36.7
32.1
250L
250
332
322
63
41
75.3
160
77.7
54.8
300L
313
391
-
64
39
162
243
155
87.9
※タイプⅠ：鍛造タイプ、タイプⅡ：鋼管タイプ又は厚板タイプ
2-2-2 梁
適用する梁はH形断面鉄骨とし、せい(D)は1500mm以下、幅(B)は600mm以下、ウェブ厚(tw)は32mm以下、フ
ランジ厚(tf)は100mm以下とする。ただし、梁ウェブの鋼種が「一般構造用圧延鋼材」(SS材)又は「溶接構造用圧
延鋼材」(SM材)又はSN400Aの場合、梁ウェブ厚(tw)は25mm以下とする。
梁ウェブの幅厚比は96 235 / F 以下とし、梁ウェブの幅厚比が65 235 / F を超える場合、または梁フランジ
の幅厚比が11 235 / F を超える場合は、塑性化部分に適用不可とする。 (Fは梁材の許容応力度の基準強度)
-5-
2-3 設計諸元
2-3-1 鋼材等の許容応力度の基準強度
本工法におけるOSリングに用いる鋼材の許容応力度の基準強度を表2-3-1～表2-3-3に、梁材に用いる鋼
材の許容応力度の基準強度を表2-3-4に示す。ただし、OSリングの基準強度が梁材の基準強度を上回る場合
はOSリングの基準強度は梁材の基準強度と同等とする。
表2-3-1 OSリングに用いる鋼材の許容応力度の基準強度 （鍛造タイプ）
記号
鍛造タイプ
基準強度 F
鋼種
(N/mm2)
OSリング(T)
(MSTL-0352)
295
表2-3-2 OSリングに用いる鋼材の許容応力度の基準強度 （鋼管タイプ）
記号
鋼種
適用厚さ ＊1）
40mm以下
鋼管タイプ
STKN490B
40mmを超え
基準強度 F
(N/mm2)
325
295
100mm以下
＊1）加工前の鋼管の板厚
表2-3-3 OSリングに用いる鋼材の許容応力度の基準強度 （厚板タイプ）
記号
厚板タイプ
鋼種
適用厚さ ＊2）
40mm以下
SN490B,C
SM490A,B,C
40mmを超え
100mm以下
＊2）加工前の厚板の板厚
-6-
基準強度 F
(N/mm2)
325
295
表2-3-4 梁材に用いる鋼材の許容応力度の基準強度
鋼種
基準強度 F
適用厚さ
(N/mm2)
SS400
SM400A,B,C
40mm以下
235
40mm以下
325
40mm以下
355
SN400A,B,C
SM490A,B,C,YA,YB
SN490B,C
SM520B,C
国土交通大臣の認定を受けた
建築構造用鋼材
認定範囲に従う
認定範囲に従う
（ただし440以下)
本工法における溶接部の許容応力度の基準強度は、対応するOSリングの許容応力度の基準強度と同等と
する。
2-3-2 鋼材等の材料強度の基準強度
本工法における鍛造タイプのOSリングに用いる鋼材および溶接部の材料強度の基準強度はそれぞれ表2-3
-1の数値または同表の数値の１．05倍以下とすることができる。
本工法における鋼管タイプ、厚板タイプのOSリング及び梁材に用いる鋼材および溶接部の材料強度の基準
強度はそれぞれ表2-3-2～2-3-4の数値または同表の数値の１．1倍以下とすることができる。
2-3-3 OSリングに用いる鋼材の許容応力度
OSリングに用いる鋼材の許容応力度を表2-3-5に示す。
表2-3-5 OSリングに用いる鋼材の許容応力度
長期応力に対する許容応力度
短期応力に対する許容応力度
2
(N/mm2)
(N/mm )
圧縮
引張
曲げ
せん断
圧縮
引張
曲げ
せん断
3
F 5
.
1
5
F1
.
長期応力に対する圧縮・引張・曲げ・せん断の許
容応力度のそれぞれの数値の1.5倍とする。
この表においてFは表2-5～表2-8に規定する基準強度を表すものとする。
-7-
3. 設計
L2以上
L1以上
L2以上
dw
L2以上
a以上
a以上
a以上
e
e
d
D
L2以上
a以上
3-1 基本設計事項
図3-1-1 基本設計事項
1. 貫通孔径(dw)はφ75～φ600までとし、かつ梁せい(D)の2/3以下とする。ただし、梁の許容応力度の基準
強度が385N/mm2を超える場合、(dw)は(D)の1/2以下とする。また、(dw)はOSリング内径(d)の75%まで小さ
くすることができる。
2. 本工法において、梁フランジ上端から貫通孔中心までの偏心量(e)は、e≦1/3D-1/2dw以下とする。ここ
で(D)は梁せい、(dw)はウェブ貫通孔径を表す。ただし、梁の許容応力度の基準強度が385N/mm2を超え
る場合、e≦1/4D-1/2dwとする。(D)が1200を超える場合は(D)を1200として(e)を計算する。(詳細はP.36以
降の偏心可能範囲一覧表を参照)
3. OSリング外縁と梁フランジ内面とのあき(a)は30mm以上とし、かつ、H形鋼梁のフィレット寸法又はビルトH
鋼梁のフランジとウェブの溶接サイズ(r)とOSリングの隅肉溶接サイズ(S)の1.8倍の和以上とする。ただし、
梁幅(B)が400mmを超える場合、(a)は40mm以上とし、かつ、(r)と(S)の1.8倍の和以上とする。
B
r
a
a≧30mm かつ a≧r + 1.8S
S
a
S
S
a
r
r
B
(ただし、B＞400mmの場合
a
a
a
a≧40mm かつ a≧r + 1.8S）
図3-1-2 フランジ内面とOSリング外縁のあき
梁がビルトHの場合の(r)は図3-1-3に示す方法で算定する。
tw
r
r
・ウェブ厚tw≦16mmの場合 ・ウェブ厚tw≧17mmの場合
tw
ウェブ厚
7以下 8～10 11～13 14～16
tw(mm)
r (mm)
6
図3-1-3 ビルトHの場合の(r)
-8-
7
10
12
17以上
√3/2・tw
4. 貫通孔を連続して設ける場合、貫通孔の中心間距離(L1)は大きい方の孔径(dw)の1.5倍以上とする。梁せ
い方向に貫通孔を連続して設けることは適用不可とする。また、連続して取り付けるOSリングの外縁から
外縁までのあき(L2)は70mm以上とする。 (詳細はP.49の連続孔の最小中心間距離一覧表を参照)
5. 本工法において、OSリング外縁から柱面までのあき(L2)は70mm以上とする。
6. OSリング外縁からガセットプレート、リブプレート等の部材までの距離(L2)は70mm以上とする。
7. 梁ウェブの幅厚比は96 235 / F 以下とする。(Fは梁材の許容応力度の基準強度)
8. 梁に軸力が作用する場合は適用不可とする。
9. OS梁ウェブ両面にOSリングを取り付ける場合は同じOSリングを取り付ける。
10. OSリングと梁ウェブの隅肉溶接のサイズは必要隅肉溶接サイズ(S)以上でなければならない。表3-1に各
OSリングに応じた必要隅肉サイズ(S)をそれぞれ示す。ただし、梁母材の許容応力度の基準強度が385N/
mm2を超える場合は(S)を6mm以上とする。
表3-1-1 必要隅肉溶接サイズ
タ
イ
プ
Ⅰ
Ⅱ
OSリング
製品記号
100S ※
125S※
150S※
175S
200S
250S
300S
350S
400S
450Ｓ
500S
600S
必要隅肉
溶接サイズ
S (mm)
5 (6)
5 (6)
5 (6)
6
6
6
7
7
7
7
8
8
タ
イ
プ
Ⅰ
Ⅱ
OSリング
製品記号
100L
125L
150L
175L
200L
250L
300L
※
必要隅肉
溶接サイズ
S (mm)
9
9
9
9
9
9
12
梁母材の許容応力度の基準強度が385N/mm2を超える場合は(S)を6mm以上とする。
-9-
3-2 設計フロー
本工法を塑性化部分に適用できる場合の設計フローを図3-2-1に示し、本工法を塑性化部分に適用できな
い場合の設計フローを図3-2-2に示す。ここで、本工法を塑性化部分に適用できない場合とは梁の鋼種がSN40
0Aの場合、又は幅厚比による梁の種別がFC・FDの場合とする。
スタート
貫通孔無しで構造計算
貫通孔径の決定
貫通孔位置の決定
スタート
梁の変更
貫通孔無しで構造計算
貫通孔径
の変更
貫通孔径
の変更
貫通孔位置
の変更
梁の変更
NO
終局時に貫通孔想定位置が
塑性化しないことを確認
貫通孔を
設けない
貫通孔径の決定
OS リングの決定
OS リング
の変更
貫通孔位置の決定
OS リングの決定
貫通孔位置
の変更
OS リング
の変更
長期荷重時の部材応力≦長期許容耐力
短期荷重時の部材応力≦短期許容耐力
NO
終局時の部材応力≦終局耐力
長期荷重による部材応力≦長期許容耐力
YES
短期荷重による部材応力≦短期許容耐力
NO
終局時の部材応力≦短期許容耐力
エンド
図3-2-1 本工法を塑性化部分に適用でき
YES
る場合の設計フロー
エンド
図3-2-2 本工法を塑性化部分に適用でき
ない場合の設計フロー
-10-
・耐力の確認
本工法を用いた有孔梁の貫通孔部分は以下のように補強設計を行う。
無孔梁として構造計算を行った結果から、想定する貫通孔位置における部材応力を仮定する。部材応力は
終局時、短期許容時及び長期許容時におけるそれぞれについて部材曲げ応力と部材せん断応力を仮定する。
これらの部材応力のプロットが図3-2-3に示すように終局耐力曲線、短期許容耐力曲線、長期許容耐力曲線に
それぞれ包含されることを確認する。
M
終局耐力
短期耐力
長期耐力
(Q ud ,Mud )
□
(Q ad ,Mad ) ○
Qud：終局部材せん断耐力
Mud：終局部材曲げ耐力
Qad：短期許容時部材せん断耐力
Mad：短期許容時部材曲げ耐力
(Q ld ,Mld ) △
Qld：長期許容時部材せん断耐力
Mld：長期許容時部材曲げ耐力
0
Q
図3-2-3 MQ耐力曲線と部材応力のプロット
-11-
3-3 補強設計方法
3-3-1 終局時における補強設計
終局時においては式(3-3-1)に示す設計式を満足することを確認する。
Mud
≦ 1
2
Z
w ph
b
かつ
⎛ βu ⋅ Qud ⎞
⎛
Qud ⋅ Rw ⎞
F2 − 3 ⎜
⎟ + fZp ⎜ bF −
⎟ + αu ⋅ n ⋅ Zpmr ⋅ rF
2 ⋅ ZT ⎠
⎝ wAh ⎠
⎝
Qud
≦ 1 …(3-3-1)
Quh
Mud : 終局時における部材曲げ応力
Qud : 終局時における部材せん断応力
wZph : 貫通孔部分のウェブの塑性断面係数
Z
f p
w
: 梁フランジの塑性断面係数
Ah : 貫通孔部分のウェブの断面積
Rw
ZT
: 梁ウェブ貫通孔の半径
: せん断力による2次曲げを負担するT形断面部分の断面係数
F : 梁材の曲げ材料強度
Zpmr : OSリングの曲げ耐力算定用塑性断面係数
: OSリングの曲げ材料強度
rF
b
n
: 梁ウェブに取り付くOSリングの個数
αu
: OSリング有効終局曲げ負担係数
⎧
wZph + fZp
αu = min ⎨0.061 ⋅
+ 0.135
n ⋅ Zpmr
⎩
,
⎫
1.0 ⎬
⎭
Quh : 貫通孔部分の終局せん断耐力
Quh =
w
Ah ⋅
F
b
+
4 2
n ⋅ Zpr ⋅ rF
R + tr / 2
R
3
: OSリング内半径
tr
Zpr
: OSリング最大肉厚
: OSリングのせん断耐力算定用塑性断面係数
βu
: 貫通孔部分のウェブの終局せん断力負担割合
βu =
w
Ah ⋅ bF / 3
Quh
ただし、梁ウェブの幅厚比が65 235/bFを超える場合、又は梁フランジの幅厚比が11 235/bFを
超える場合、又は梁の鋼種がSN400Aの場合は終局耐力を設定しない。
-12-
3-3-2 短期許容時における補強設計
短期許容時においては式(3-3-2)に示す設計式を満足することを確認する。
Mad
≦ 1
2
かつ
⎛ βa ⋅ Qad ⎞
Qad ⋅ Rw ⎞
fI + αa ⋅ n ⋅ Imr ⎛
f 2 − 3⎜
⎟ +
⎜ bfa −
⎟
A
D
/
2
2 ⋅ ZT ⎠
w
h
⎝
⎠
⎝
wIh
D/2
Qad
≦ 1 …(3-3-2)
Qah
b a
Mad : 短期許容時における部材曲げ応力
Qad
w Ih
: 短期許容時における部材せん断応力
: 貫通孔部分のウェブの断面2次モーメント
ただし、梁ウェブの幅厚比が71 235/bFを超える場合は
局部座屈の影響を考慮し、幅厚比の規定値を超える部分を
I
f
無効とみなした断面2次モーメントとする。
: 梁フランジの断面2次モーメント
ただし、梁フランジの幅厚比が15.5 235/bFを超える場合は
w
Ah
局部座屈の影響を考慮し、幅厚比の規定値を超える部分を
無効とみなした断面2次モーメントとする。
: 貫通孔部分のウェブの断面積
ただし、梁ウェブの幅厚比が71 235/bFを超える場合は局部座屈の影響を
b a
考慮し、幅厚比の規定値を超える部分を無効とみなした断面積とする
: 梁材の短期許容曲げ応力度
Imr
αa
: OSリングの曲げ耐力算定用断面2次モーメント
: OSリング有効許容曲げ負担係数
f
⎧
wIh + fI
αa = min ⎨0.022 ⋅
+ 0.28
n ⋅ Im r
⎩
Qah
,
⎫
1.0 ⎬
⎭
: 貫通孔部分の短期許容せん断耐力
Qah = 0.95 ⋅ wAh ⋅
f
b a
+
4 2
n ⋅ Zr ⋅ rfa
R + tr / 2
r a
f
Zr
3
: OSリングの短期許容曲げ応力度
: OSリングのせん断耐力算定用断面係数
βa
: 貫通孔部分のウェブの許容せん断力負担割合
βa =
0.95 ⋅ wAh ⋅ bfa / 3
Qah
-13-
3-3-3 長期許容時における補強設計
長期許容時においては式(3-3-3)に示す設計式を満足することを確認する。
Mld
2
≦ 1
2
⎛ bfa ⎞
⎛ β a ⋅ Qld ⎞
Qld ⋅ Rw ⎞
wIh
fI + αa ⋅ n ⋅ Imr ⎛ bfa
−
⎜
⎟ − 3⎜
⎟ +
⎜
⎟
D / 2 ⎝ 1.5 ⎠
A
D
/
2
1.5
2 ⋅ ZT ⎠
w
h
⎝
⎠
⎝
Mld
: 長期許容時における部材曲げ応力
Qld
: 長期許容時における部材せん断応力
Qlh
: 貫通孔部分の短期許容せん断耐力
Qlh = 0.95 ⋅ wAh ⋅
f
b a
1.5 3
+
rfa
4 2
n ⋅ Zr ⋅
R + tr / 2
1.5
-14-
かつ
Qld
≦ 1 …(3-3-3)
Qlh
3-4 補強設計式の解説
本工法を用いた有孔梁における貫通孔部分の補強設計式に関する基本的な考え方を示す。
3-4-1 終局耐力
・貫通孔部分の終局せん断耐力Quhは、貫通孔部分のウェブが負担するせん断力wQuhとOSリングが負担す
るせん断力Qurの和とする。wQuhは貫通孔部分のウェブの断面積wAhと梁材のせん断材料強度bF/√3の積とし
て、QurはOSリング肉内に全塑性モーメントを生じさせるせん断力として考える。OSリングの個数をnとし、梁ウェ
ブ片面に1個取り付ける場合はn=1、梁ウェブ両面に2個取り付ける場合はn=2とする。
w
Quh + Qur
=
w
Ah
tf
4 2
n ⋅ Zpr ⋅ rF …(3-4-1)
R + tr / 2
tw
ここで梁ウェブ断面が最小となる部分における梁ウェブの
dw
Rw
3
+
D
h
F
b
B
e
Quh =
h'
断面積wAhは式(3-4-2)により算定する。
Ah = tw ⋅ (D − dw ) …(3-4-2)
w
図3-4-1 梁断面
OSリング肉内に全塑性モーメントを生じさせる
wc
せん断力Qurについて説明する。
OSリングが負担するせん断力Qrを図3-4-2
θr
のような等分布荷重wt=wc=wに置換できるもの
wt
Qr
Qr
R+tr/2
とするとQrは
Qr
= 2 2 ⋅ w(R + tr / 2) …(3-4-3)
と表すことができる。
wt
wc
図3-4-2 リングが負担するせん断
力
等分布荷重を図3-4-3のように引張分布荷重wtと圧縮分布荷重wcに分けて考えると、θrの位置におけるOS
リング肉内の曲げモーメントMrtおよびMrcは
Mrt = Mrc =
w(R + tr / 2)2
sin 2θr
4
…(3-4-4)
となる。
wc
Mrt
θr
Mrc
θr
θr
R+tr/2
R+tr/2
wt
wt
wc
図3-4-3 引張分布荷重および圧縮分布荷重により生ずる
OSリング肉内の曲げモーメント分布
-15-
θr
MrtとMrcを累加すれば、θrの位置におけるOSリング肉内の曲げモーメントMrは図3-4-4のように
Mr
= Mrt + Mrc =
Mr
w(R + tr / 2)2
sin 2θr …(3-4-5)
2
θr
Qr
となる。
Qr
図3-4-4 Qrにより生ずるOSリング肉内の
曲げモーメント分布
Mrが最大となるのはθr=π/4の時であるから、式(3-4-3)と式(3-4-5)からOSリングが負担するせん断力Qrは
θr=π/4において
Qr
=
4 2Mr
…(3-4-6)
R + tr / 2
となる。
OSリング肉の塑性断面係数をZprとすると、OSリング肉内に全塑性モーメントを生じさせるせん断力 Qurは
Qur =
4 2
Zpr ⋅ rF …(3-4-7)
R + tr / 2
と表すことができる。
OSリング肉の塑性断面係数ZprはOSリング肉の塑性重心をgp、OSリング肉内の引張重心をgt、
圧縮重心をgcとし、式(3-4-8)により算定する。
Zpr
= br ⋅ gp ⋅ (gt + gc ) …(3-4-8)
(br − b1 − b2)(t1 − gp )2 / 2 + b1(tr − gp )2 / 2 + b2(t2 − gp )2 / 2
(br − b1 − b2)(t1 − gp ) + b1(tr − gp ) + b2(t2 − gp )
ただし、鋼管タイプおよび厚板タイプにおいては
b1=b2=0 ,
t1=tr
とする。
t2
t1
R
(br − b1 − b2) ⋅ t1 + b1 ⋅ tr + b2 ⋅ t2
2br
gt = gp / 2
gp =
b2
d
ここで
br
tr
b1
gc =
-16-
図3-4-5 OSリング断
面
・終局時において貫通孔部分にQuh以下の任意のせん断力Qudが作用しているときに貫通孔部分が負担でき
る曲げモーメントMuhは、貫通孔部分のウェブが負担できる曲げモーメントwMuh、貫通孔部分のフランジが負担で
きる曲げモーメントfMuh及びOSリングが負担できる曲げモーメントrMuhをそれぞれ足し合わせて算定する。
貫通孔部分のウェブが負担できる曲げモーメントwMuhは、せん断力との組合せ応力を考慮した曲げモーメント
として貫通孔部分のウェブに作用するせん断応力度wτuを用いて
w
Muh =
Z
w ph
F 2 − 3 ⋅ wτu2
b
…(3-4-9)
と表すことができる。
貫通孔部分のウェブの塑性断面係数wZpｈは式(3-4-10)により算定する。
Z
w ph
=
tw(h2 − dw 2 )
…(3-4-10)
4
Qudのうち貫通孔部分のウェブが負担するせん断力をwQudとすると、貫通孔部分のウェブに作用するせん断応
力度wτuは
τ
w u
=
Qud βu ⋅ Qud
…(3-4-11)
=
wAh
wA h
w
となる。
ここでβuは終局せん断耐力Quhに対する貫通孔部分のウェブのせん断耐力wQuhの比として式(3-4-12)により
算定する。
βu
=
Quh wAh ⋅ bF / 3
=
Quh
Quh
w
…(3-4-12)
よってwMuhはQudを用いた式(3-4-13)により算定することができる。
w
Muh =
Z
w ph
⎛ βu ⋅ Qud ⎞
bF − 3 ⋅ ⎜
⎟
⎝ wA h ⎠
2
2
…(3-4-13)
貫通孔部分のフランジが負担できる曲げモーメントfMuhはせん断
力による2次曲げにより作用するフランジ部分の応力度
M fu
σfuを用いた式(3-4-14)と表すことができる。
tf
Muh = fZp( bF − σfu ) …(3-4-14)
f
フランジ部分の塑性断面係数fZpは式(3-4-15)に
Qud /2
Z
f p
=
Qud /2
h'
より算定する。
B(D2 − h2 )
…(3-4-15)
4
せん断力による2次曲げにより作用するフランジ
Rw
部分の応力度σfuは
σfu
Mfu
=
ZT
図3-4-6 せん断力による2次曲げ
…(3-4-16)
と表すことができ、Mfuはせん断力により作用する2次曲げモーメントとして、
Mfu =
Qud
⋅ Rw …(3-4-17)
2
と表すことができる。
-17-
B
tf
ZTはMfuが作用するT形断面部分の断面係数
として式(3-4-18)により算定する。
=
IT
…(3-4-18)
h '+ tf − gT
h'
ZT
ここでgTはT形断面部分の重心、ITはT形断面
部分の断面2次モーメントであり式(3-4-19)及び
tw
式(3-4-19)により算定する。
図3-4-7 T形断面部
B ⋅ tf (h '+ tf / 2) + tw ⋅ h ' / 2
…(3-4-19)
B ⋅ tf + tw ⋅ h '
2
分
gT
=
IT
= B ⋅ tf 3 /12 + B ⋅ tf (h '+ tf / 2 − gT )2 + tw ⋅ h '3 /12 + tw ⋅ h '(gT − h '/ 2)2 …(3-4-20)
よってfMuhはQudを用いた式(3-4-21)により算定することができる。
⎛
Qud ⋅ Rw ⎞
Muh = fZp ⎜ bF −
⎟ …(3-4-21)
2 ⋅ ZT ⎠
⎝
f
OSリングが負担できる曲げモーメントrMuhはOSリングの有効終局曲げ負担係数αuを用いて式(3-4-22)により
算定する。
r
Muh = αu ⋅ n ⋅ Zpmr ⋅ rF …(3-4-22)
OSリングの曲げ耐力算定用断面２次モーメントZpmrはOSリングのは式(3-4-23)により算定する。
Zpmr =
(br − b1 − b2)(d + 2t1)2 + b1(d + 2tr )2 + b2(d + 2t2)2 − br ⋅ d2
4
…(3-4-23)
ただし、鋼管タイプおよび厚板タイプにおいては
b1=b2=0 ,
t1=tr
とする。
ここでαuは実験から求められた係数として式(3-4-24)により算定する。
αu
⎧
wZph + fZp
= min ⎨0.061
+ 0.135
n ⋅ Zpmr
⎩
⎫
, 1.0 ⎬ …(3-4-24)
⎭
終局時において貫通孔部分にあるせん断力Qudが作用しているときに貫通孔部分が負担できる曲げモーメン
トMuhは
2
Muh =
Z
w ph
⎛ βu ⋅ Qud ⎞
⎛
Qud ⋅ Rw ⎞
bF − 3 ⎜
⎟ + fZp ⎜ bF −
⎟ + αu ⋅ n ⋅ Zpmr ⋅ rF …(3-4-25)
2 ⋅ ZT ⎠
⎝ wA h ⎠
⎝
2
と表すことができる。
・梁ウェブの幅厚比が 65 235 / bF を超える場合、又は梁フランジの幅厚比が 11 235 / bF を超える場合、又
は梁の鋼種がSN400Aの場合は終局耐力を設定しない。
-18-
3-4-2 短期許容耐力
・純せん断時における短期許容せん断耐力Qahは、貫通孔部分のウェブが負担するせん断力wQahとOSリン
グが負担するせん断力Qarの和として式(3-4-13)により算定する。wQahは貫通孔部分のウェブの断面積wAhと梁
材の短期許容せん断応力度bfa/√3の積に低減係数0.95をかけた値として、QarはOSリング肉内がOSリングの
短期許容曲げ応力度rfaに達するような曲げを生じさせるせん断力として考える。
Qah =
w
Qah + Qar
= 0.95 ⋅ wAh
f
b a
3
+
4 2
n ⋅ Zr ⋅ rfa …(3-4-26)
R + tr / 2
OSリング肉の断面係数ZrはOSリング肉断面の断面2次モーメントをIr、OSリング肉断面の重心をgrとし、式(34-25)により算定する。
Zr
=
Ir
tr − gr
…(3-4-27)
OSリング肉断面の断面2次モーメントIr、OSリング肉断面の重心grはそれぞれ式(3-4-28)、式(3-4-29)により
算定する。
gr =
(br − b1 − b2) ⋅ t12 / 2 + b1 ⋅ tr 2 / 2 + b2 ⋅ t22 / 2
…(3-4-28)
(br − b1 − b2) ⋅ t1 + b1 ⋅ tr + b2 ⋅ t2
I r = (br − b1 − b2) ⋅ t13 /12 + (br − b1 − b2) ⋅ t1 ⋅ (gr − t1 / 2)2
+ b1 ⋅ tr 3 /12 + b1 ⋅ tr ⋅ (gr − tr / 2)2 + b2 ⋅ t23 /12 + b2 ⋅ t2 ⋅ (gr − t2 / 2)2
…(3-4-29)
ただし、鋼管タイプおよび厚板タイプにおいては
b1=b2=0 ,
t1=tr
とする。
・短期許容時において貫通孔部分にQah以下の任意のせん断力Qadが作用しているときに貫通孔部分が負
担できる曲げモーメントMahは、貫通孔部分のウェブが負担できる曲げモーメントwMah及び貫通孔部分のフランジ
とOSリングが負担できる曲げモーメントfrMahをそれぞれ足し合わせて算定する。
貫通孔部分のウェブが負担できる曲げモーメントwMahはせん断力との組合せ応力を考慮した曲げモーメントと
して貫通孔部分のウェブに作用するせん断応力度wτaを用いた式として
Mah =
w
I
D/2
w h
f 2 − 3 ⋅ wτa 2
b a
…(3-4-30)
と表すことができる。
貫通孔部分のウェブの断面2次モーメントwIhは式(3-4-31)により算定する。
I
w h
=
tw(h3 − dw 3 )
…(3-4-31)
12
-19-
Qadのうち貫通孔部分のウェブが負担するせん断力をwQadとすると、貫通孔部分のウェブに作用するせん断応
力度wτaは
τ
w a
=
Qad β a ⋅ Qad
=
wAh
wAh
w
…(3-4-32)
となる。
ここでβは短期許容せん断耐力Qahに対する貫通孔部分のウェブのせん断耐力wQahの比として式(3-4-33)に
より算定する。
βa
=
Qah 0.95 ⋅ wAh ⋅ bfa / 3
=
Qah
Qah
w
…(3-4-33)
よってwMahはQadを用いた式(3-4-34)により算定することができる。
Mah =
w
I
D/2
w h
⎛ βa ⋅ Qad ⎞
f 2 −3⋅⎜
⎟
⎝ wA h ⎠
b a
2
…(3-4-34)
貫通孔部分のフランジとOSリングが負担できる曲げモーメントfrMahはせん断力による2次曲げにより作用する
フランジ部分の応力度σfaを用いた式(3-4-35)と表すことができる。
fr
Mah =
I + αa ⋅ n ⋅ Imr
( bfa − σfa ) …(3-4-35)
D/2
f
梁フランジの断面2次モーメントfI及びOSリング曲げ耐力算定用断面2次モーメントImrは式(3-4-36)及び式(34-37)によりそれぞれ算定する。
B(D3 − h3 )
…(3-4-36)
12
f
I
=
Im r =
(br − b1 − b2)(d + 2t1)3 + b1(d + 2tr )3 + b2(d + 2t2)3 − br ⋅ d3
12
…(3-4-37)
ただし、鋼管タイプおよび厚板タイプにおいては
b1=b2=0 ,
t1=tr
とする。
ここでOSリングの有効許容曲げ負担係数αaは実験から求められた係数として式(3-4-38)により算定する。
αa
⎧
wIh + fI
= min ⎨0.022
+ 0.28
n ⋅ Imr
⎩
⎫
, 1.0 ⎬ …(3-4-38)
⎭
せん断力による2次曲げにより作用する貫通孔部分のフランジの応力度σfaは
σfa
=
Mfa
…(3-4-39)
ZT
と表すことができ、Mfaはせん断力により作用する2次曲げモーメントとして、
Mfa =
Qad
⋅ Rw …(3-4-40)
2
と表すことができ、fMahはQadを用いた式(3-4-41)により算定することができる。
Mah =
f
I + αa ⋅ n ⋅ Imr ⎛
Qad ⋅ Rw ⎞
⎜ bfa −
⎟ …(3-4-41)
D/2
2 ⋅ ZT ⎠
⎝
f
-20-
短期許容時において貫通孔部分にあるせん断力Qadが作用しているときに貫通孔部分が負担できる曲げモ
ーメントMahは
Mah =
I
D/2
w h
2
⎛ βa ⋅ Qad ⎞
Qad ⋅ Rw ⎞
fI + αa ⋅ n ⋅ Im r ⎛
f 2 − 3⎜
⎟ +
⎜ bfa −
⎟ …(3-4-42)
D/2
2 ⋅ ZT ⎠
⎝ wA h ⎠
⎝
b a
と表すことができる。
・梁ウェブの幅厚比が 71 235 / bF を超える場合、及び梁フランジの幅厚比が 15.5 235 / bF を超える場合は
図3-4-8のように局部座屈の影響を考慮し、幅厚比の規定値を超える部分を無効とみなし、かつ貫通孔欠損を
考慮して貫通孔部分の耐力を算定する。
局部座屈を考慮した梁ウェブの無効部分をhd、梁フランジの無効部分をbdとすると、無効部分を考慮した梁
ウェブの断面積wAh、断面2次モーメントwIh、梁フランジの断面2次モーメントfIはそれぞれ式(3-4-43)、(3-4-44)、
(3-4-45)により算定する。
無効部分
Ah = tw ⋅ (D − hd − dw )
w
B
tw h3 − (h − tw ⋅ 71 235 / bF + dw )3
12
h d/2
}
…(3-4-44)
ただし、(hd + dw ) > Dのときは(hd + tw ) = Dとする。
I
f
=
=
=
(B − 2bd )(D3 − h3 )
12
無効部分
貫通孔部分
dw
{
12
h d/2
=
bd
tw
}
D
h
I
w h
{
tw h3 − (hd + dw )3
bd
tf
= tw ⋅ (tw ⋅ 71 235 / bfa − dw ) …(3-4-43)
無効部分
無効部分
{
}
B − 2(B / 2 − tf ⋅ 15.5 235 / bF ) (D3 − h3 )
12
2tf ⋅ 15.5 235 / bF ⋅ (D3 − h3 )
…(3-4-45)
12
-21-
図3-4-8 梁断面
3-4-3 長期許容耐力
・純せん断時における長期許容せん断耐力Qlhは、短期許容せん断耐力Qahの式における梁の短期許容せ
ん断応力度bfa/√3を梁の長期許容せん断応力度bfa/1.5√3と置き換え、OSリングの短期許容曲げ応力度rfaを
OSリングの長期許容曲げ応力度rfa/1.5と置き換えて算定する。
Qlh = 0.95 ⋅ wAh
f
b a
1.5 3
+
4 2
rfa
n ⋅ Zr ⋅
…(3-4-46)
R + tr / 2
1.5
・長期許容時において貫通孔部分にあるせん断力Qldが作用しているときに貫通孔部分が負担できる曲げモ
ーメントMlhは、長期許容時において貫通孔部分にあるせん断力Qldが作用しているときに貫通孔部分が負担で
きる曲げモーメントMuhの式における梁の短期許容曲げ応力度bfaを梁の長期許容曲げ応力度bfa/1.5と置き換え
て算定する。
2
Mlh
2
⎛ bfa ⎞
⎛ β a ⋅ Qld ⎞
fI + αa ⋅ n ⋅ Im r ⎛ bfa
I
Qld ⋅ Rw ⎞
=
−
⎜
⎟ − 3⎜
⎟ +
⎜
⎟ …(3-4-47)
D / 2 ⎝ 1.5 ⎠
D/2
2 ⋅ ZT ⎠
⎝ wAh ⎠
⎝ 1.5
w h
と表すことができる。
・梁ウェブの幅厚比が 71 235 / bF を超える場合、及び梁フランジの幅厚比が 15.5 235 / bF を超える場合は
局部座屈の影響を考慮し、幅厚比の規定値を超える部分を無効とみなし、かつ貫通孔欠損を考慮して貫通孔
部分の耐力を算定する。
-22-
3-4-4 隅肉溶接の必要サイズの算定
・終局状態の純せん断時において、OSリングが負担するせん断力Qurを図3-4-9のような等分布荷重 wuに
置換できるものとする。
le
wu
wu
/2
tr
Qur
Qur
R+
Qur = 2 2 ⋅ wu(R + tr / 2) …(3-4-50)
wu
wu
図3-4-9 隅肉溶接部に作用する等分布荷重
隅肉溶接部に等分布荷重wuが作用するとき、隅肉溶接部の応力度が溶接部の短期許容せん断応力度wF/
√3以下となるような隅肉溶接部ののど厚を必要隅肉溶接のど厚auとすれば、
au ⋅ l e ⋅
w
F
3
= 2(R + tr / 2) ⋅ wu …(3-4-51)
となる。
ここでleは隅肉溶接のＯＳリングせん断力負担有効長さで
le
=
π(R + tr )
…(3-4-52)
2
とする。
式(3-4-50), 式(3-4-51)および式(3-4-52)から求められたのど厚に安全係数1.5を乗じた値を必要のど厚au
として、以下のように求める。
au =
1.5 ⋅
2 ⋅ Qur
π(R + tr )
w
F
…(3-4-53)
3
-23-
・終局状態の純曲げ時においてOSリング全断面が曲げ負担するとき、図3-4-15に示すようにOSリング断面
に生じる引張力および圧縮力それぞれを全周隅肉溶接長さの1/4が負担するものとして必要隅肉溶接のど厚
を算定する。
A
lem
r
dθ
θ
θ
d/2+t r
d/2+t r
図3-4-10 純曲げ時における必要隅肉溶接のど厚
このとき、隅肉溶接は斜方隅肉溶接継目とみなせるので、単位長さ当たりの溶接継目の最大耐力qwuは式(3
-4-53)によることができる。図3-4-15における微小角度dθに対応する隅肉溶接有効長さlemは式(3-4-54)とな
り、全周隅肉溶接長さの1/4が負担できる隅肉溶接最大耐力を
Twuとすると式(3-4-55)のようにqwuをθで積分した値となる。
qwu = (1 + 0.4 cos θ) ⋅ aum
lem
wFu
3
…(3-4-53)
= (R + tr ) ⋅ dθ …(3-4-54)
π/2
Twu =
∫
(1 + 0.4 cos θ) ⋅ aum
0
= ( π / 2 + 0.4) ⋅ aum
wFu
3
wFu
3
(R + tr ) ⋅ dθ
(R + tr ) …(3-4-55)
OSリング肉断面積をArとすると、純曲げ時にOSリング肉断面に生じる引張力TryはArとOSリング材料強度rF
の積となる。Tryを微小角度dθに対応する隅肉溶接有効長さlemが負担するとき、隅肉溶接部が破断しないよう
な必要隅肉溶接のど厚をaumとし、式(3-4-56)により求める。
aum =
ここで
Try
( π / 2 + 0.4)(R + tr ) ⋅ wFu / 3
…(3-4-56)
Try = Ar ⋅ rF
Ar = (br − b1 − b2) ⋅ t1 + b1 ⋅ tr + b2 ⋅ t2
ただし鋼管タイプ、厚板タイプは
b1=b2=0
, t1=tr
OSリング断面に生じる圧縮力に関しても同様に考えることができる。
・OSリングと梁ウェブの必要隅肉溶接サイズSは式(3-4-57)により算定する。
S
> min ( au,aum ) / 0.7 …(3-4-57)
このとき、必要隅肉溶接サイズSは13mmを超えてはならない。
-24-
3-4-5 記号の説明
tf
B
br
b2
d
e
Su
au
h'
R
Rw
dw
D
h
t1
t2
tr
t
b1
w
Su
無効部分
B
bd
Ah : 貫通孔部分のウェブの断面積
Ar : OSリング肉断面積
au : 純せん断時の必要隅肉溶接のど厚
aum : 純曲げ時の必要隅肉溶接のど厚
B : 梁幅
bd : 局部座屈を考慮した梁フランジの無効部分
bd
br : OSリング幅
b1 : OSリング幅1、ただし鋼管タイプ、厚板タイプはb1=0
b2 : OSリング幅2、ただし鋼管タイプ、厚板タイプはb2=0
D : 梁せい
d
dw
bfa
rfa
:
:
:
:
wfa :
wFu :
bF :
rF :
gc :
gp :
OSリング内径
ウェブ貫通孔径
梁材の許容応力度の基準強度
OSリングの許容応力度の基準強度
無効部分
dw
貫通孔部分
無効部分
無効部分
(ただし、rfa≧bfaの場合はrfa = bfa )
溶接部の許容応力度の基準強度
溶接部の引張強さ
梁材の材料強度の基準強度
OSリングの材料強度の基準強度
OSリング肉内の圧縮重心
OSリング肉内の塑性重心
gr : OSリング肉断面の重心
gt : OSリング肉内の引張重心
gT :
h d/2
D
h
h d/2
tw
tf
w
θ の位置における梁貫通孔部分片側T形断面の重心
T f
-25-
h : 梁ウェブせい
hd : 局部座屈を考慮した梁ウェブの無効部分
h ' : 梁ウェブ半せい
wIh : 貫通孔部分のウェブの断面2次モーメント
fI : 梁フランジの断面2次モーメント
Imr : OSリング曲げ耐力算定用断面2次モーメント
Ir : OSリング肉断面の断面2次モーメント
IT : Tθfの位置における梁貫通孔部分片側T形断面の断面2次モーメント
le : 隅肉溶接のOSリングせん断力有効長さ
lem : 微小角度dθに対応した隅肉溶接有効長さ
Mad : 短期許容時における部材曲げ応力
Mah : 短期許容時においてあるせん断力が作用したときに貫通孔部分が負担できる曲げモーメント
rfMah : 短期許容時においてあるせん断力が作用したときに貫通孔部分のフランジとOSリングが負担
できる曲げモーメント
wMah : 短期許容時においてあるせん断力が作用したときに梁ウェブが負担できる曲げモーメント
Mfa : Qahにより生じる2次曲げモーメント
Mfu : Quhにより生じる2次曲げモーメント
Mld : 長期許容時における部材曲げ応力
Mlh : 長期許容時においてあるせん断力が作用したときに貫通孔部分が負担できる曲げモーメント
Mr : OSリングが負担するせん断力Qrにより生じるリング肉内の曲げモーメント
Mrc : 相対する一様な圧縮分布荷重wcにより生じるリング肉内の曲げモーメント
Mrt : 相対する一様な引張分布荷重wtにより生じるリング肉内の曲げモーメント
Mud : 終局時における部材曲げ応力
Muh : 終局時においてあるせん断力が作用したときに貫通孔部分が負担できる曲げモーメント
fMuh : 終局時においてあるせん断力が作用したときに貫通孔部分のフランジが負担できる曲げモーメント
rMuh : 終局時においてあるせん断力が作用したときにOSリングが負担できる曲げモーメント
wMuh : 終局時においてあるせん断力が作用したときに貫通孔部分のウェブが負担できる曲げモーメント
n :
qwu :
Qad :
wQad :
Qah :
wQah :
Qar :
Qld :
Qlh :
OSリングの個数
単位長さ当たりの隅肉溶接最大耐力
短期許容時における部材せん断応力
Qadのうち貫通孔部分のウェブが負担するせん断応力
貫通孔部分の短期許容せん断耐力
貫通孔部分のウェブが負担できる短期許容せん断耐力
OSリング肉内が短期許容曲げ応力度に達するような曲げを生じさせるせん断力
長期許容時における部材せん断応力
貫通孔部分の長期許容せん断耐力
Qr
Qud
wQud
Quh
wQuh
Qur
OSリングが負担するせん断力
短期許容時における部材せん断応力
Qudのうち貫通孔部分のウェブが負担するせん断応力
貫通孔部分の終局せん断耐力
貫通孔部分のウェブが負担できる終局せん断耐力
OSリング肉内に全塑性モーメントを生じさせるせん断力
:
:
:
:
:
:
-26-
R : OSリング内半径
Rw : ウェブ貫通孔半径
S : 必要隅肉溶接サイズ
tf : 梁フランジ厚
tw : 梁ウェブ厚
tr : OSリング最大肉厚
t1 : OSリング肉厚1、ただし鋼管タイプ、厚板タイプはt1=tr
t2 : OSリング肉厚2
Try : 純曲げ時にOSリング肉断面に生じる引張力
Twu : 全周隅肉溶接長さの1/4が負担できる隅肉溶接最大耐力
w : OSリングが負担するせん断力Qrから置換される等分布荷重
wc : OSリングが負担するせん断力Qrから置換される等分布荷重の圧縮成分
wt : OSリングが負担するせん断力Qrから置換される等分布荷重の引張成分
wu : OSリング肉内に全塑性モーメントを生じさせるせん断力Qurから置換される等分布荷重
Z
: 貫通孔部分のウェブの断面係数
fZ : 梁フランジの断面係数
Zpmr : OSリング曲げ耐力算定用塑性断面係数
wZph : 貫通孔部分のウェブの塑性断面係数
w h
Z
f p
: 梁フランジの塑性断面係数
Zpr : OSリングせん断耐力算定用塑性断面係数
ZT : Tθfの位置における梁貫通孔部分片側T形断面の断面係数
Zr : OSリングせん断耐力算定用断面係数
αa : OSリング有効許容曲げ負担係数
αu : OSリング有効終局曲げ負担係数
β a : 貫通孔部分のウェブの許容せん断力負担割合
β u : 貫通孔部分のウェブの終局せん断力負担割合
dθ : 微小角度
θr : 梁ウェブ断面が最小となる位置からの角度
σfa : Mfaにより生じる貫通孔部分のフランジ内の応力度
σfu : Mfuにより生じる貫通孔部分のフランジ内の応力度
τ : 短期許容時に貫通孔部分のウェブに作用するせん断応力度
w a
τ : 終局時に貫通孔部分のウェブに作用するせん断応力度
w u
参考文献）
1) 構造力学公式集 , 社団法人 土木学会 1986年6月
-27-
OSリング工法
偏心・連続孔の早見表
目次
5. 偏心可能範囲一覧表
……………
29
6. 連続孔の最小中心間距離一覧表
……………
43
-28-
5. 偏心可能範囲一覧表
●「偏心可能範囲一覧表」の見方
偏心可能範囲一覧表は、OSリングを偏心することができる距離の最大値と最小値をまとめたものです。偏心
可能距離は、はり天端からOSリング中心までの距離を表します。
この偏心可能範囲一覧表は梁幅400mm以下、かつ、梁母材の許容応力度の基準強度が385N/mm2以下の
場合に適用できます。梁幅が400mmを超える場合や梁母材の許容応力度の基準強度が385N/mm2を超える場
H
偏心可能距離
偏心可能距離
tf
合はこの偏心可能範囲一覧表は適用できませんので別途お問い合わせ下さい。
tf
tw
B
-29-
検討例：
はり：H-500x200x10x16
OSリング：150S
偏心可能距離：はり天端からOSリング中心まで159mm以上 341mm以下の範囲で偏心可能
OSリング偏心可能範囲一覧表
梁サイズ
OSリング
200
10
16
～
506
201
120
139
11
19
134
135
～
～
134
366
135
371
～
～
～
150L
175S
175L
124
128
146
366
147
371
～
～
146
354
148
359
(表中の数値：偏心可能距離)
-30-
～
～
159
354
160
358
～
～
160
341
163
346
～
～
171
340
172
343
～
～
…
500
109
150S
…
8
125L
…
5
125S
…
124
100L
…
248
100S
…
tf
…
tw
…
B
…
D
177
329
180
334
～
～
323
326
OSリング偏心可能範囲一覧表（JIS G3192 H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
r
198
99
4.5
7
8
200
100
5.5
8
8
248
124
5
8
8
250
125
6
9
8
244
175
7
11
13
298
149
5.5
8
13
300
150
6.5
9
13
294
200
8
12
13
346
174
6
9
13
350
175
7
11
13
340
250
9
14
13
396
199
7
11
13
400
200
8
13
13
390
300
10
16
13
446
199
8
12
13
450
200
9
14
13
440
300
11
18
13
496
199
9
14
13
500
200
10
16
13
100S
98
99
99
100
102
100
100
103
108
109
107
116
117
115
125
125
124
133
134
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
100L
125S
125L
150S
150L
175S
175L
100
101
110
149
111
150
113
142
110
198
111
200
114
191
111
238
113
241
116
233
116
280
117
283
118
275
125
321
125
325
124
316
133
363
134
366
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
114
138
115
139
117
131
114
188
115
189
118
180
121
235
121
237
120
224
129
280
130
283
128
272
137
321
138
325
136
316
146
363
146
366
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
134
135
127
127
184
128
185
131
176
128
225
130
229
133
220
130
267
132
270
135
262
137
309
138
312
137
304
146
350
146
354
(表中の数値：偏心可能距離)
-31-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
127
171
128
172
131
163
133
218
134
220
133
207
141
266
142
268
140
255
150
309
150
312
149
303
158
350
159
354
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
142
171
143
172
146
163
143
213
145
216
148
207
145
255
147
258
150
250
150
296
150
300
152
291
158
338
159
341
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
142
156
143
157
146
148
146
203
146
205
148
192
154
251
155
253
153
240
162
296
163
300
161
288
171
338
171
341
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
156
157
148
160
200
162
204
165
192
162
242
164
245
167
237
163
284
165
287
169
279
171
325
171
329
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
186
188
175
234
236
223
283
285
271
325
329
OSリング偏心可能範囲一覧表（JIS G3192 H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
r
198
99
4.5
7
8
200
100
5.5
8
8
248
124
5
8
8
250
125
6
9
8
244
175
7
11
13
298
149
5.5
8
13
300
150
6.5
9
13
294
200
8
12
13
346
174
6
9
13
350
175
7
11
13
340
250
9
14
13
396
199
7
11
13
400
200
8
13
13
390
300
10
16
13
446
199
8
12
13
450
200
9
14
13
440
300
11
18
13
496
199
9
14
13
500
200
10
16
13
200S
158
159
161
166
167
165
175
175
174
183
184
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
200L
250S
250L
300S
300L
188
191
179
176
230
178
233
181
225
177
271
179
275
183
266
183
313
184
316
～
～
～
～
～
～
～
～
191
220
192
222
191
209
200
269
200
271
199
257
208
313
209
316
～
～
～
～
～
～
～
～
205
208
199
208
246
210
250
214
241
210
288
212
291
(表中の数値：偏心可能距離)
-32-
～
～
～
～
～
238
225
240
226
233
286
234
288
～
～
240
263
242
266
～
～
256
258
350S
400S
OSリング偏心可能範囲一覧表（JIS G3192 H形鋼）
OSリング
梁サイズ
D
B
tw
tf
r
482
300
11
15
13
488
300
11
18
13
596
199
10
15
13
600
200
11
17
13
582
300
12
17
13
588
300
12
20
13
594
302
14
23
13
692
300
13
20
13
700
300
13
24
13
792
300
14
22
13
800
300
14
26
13
890
299
15
23
18
900
300
16
28
18
912
302
18
34
18
918
303
19
37
18
100S
131
132
150
150
147
148
149
166
167
182
184
199
200
202
203
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
100L
131
351
132
356
150
446
150
450
147
435
148
440
149
445
166
526
167
533
182
610
184
616
199
691
200
700
202
710
203
715
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125S
143
351
144
356
162
446
163
450
160
435
161
440
162
445
178
526
180
533
195
610
196
616
211
691
213
700
215
710
216
715
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125L
143
339
144
344
162
434
163
437
160
422
161
427
162
432
178
514
180
520
195
597
196
604
211
679
213
687
215
697
216
702
(表中の数値：偏心可能距離)
-33-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150S
156
339
157
344
175
434
175
437
172
422
173
427
174
432
191
514
192
520
207
597
209
604
224
679
225
687
227
697
228
702
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150L
156
326
157
331
175
421
175
425
172
410
173
415
174
420
191
501
192
508
207
585
209
591
224
666
225
675
227
685
228
690
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175S
168
326
169
331
187
421
188
425
185
410
186
415
187
420
203
501
205
508
220
585
221
591
236
666
238
675
240
685
241
690
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175L
168
314
169
319
187
409
188
412
185
397
186
402
187
407
203
489
205
495
220
572
221
579
236
654
238
662
240
672
241
677
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
314
319
409
412
397
402
407
489
495
572
579
654
662
672
677
OSリング偏心可能範囲一覧表（JIS G3192 H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
r
482
300
11
15
13
488
300
11
18
13
596
199
10
15
13
600
200
11
17
13
582
300
12
17
13
588
300
12
20
13
594
302
14
23
13
692
300
13
20
13
700
300
13
24
13
792
300
14
22
13
800
300
14
26
13
890
299
15
23
18
900
300
16
28
18
912
302
18
34
18
918
303
19
37
18
200S
181
182
200
200
197
198
199
216
217
232
234
249
250
252
253
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
200L
181
301
183
306
200
396
200
400
197
385
198
390
199
395
216
476
217
483
232
560
234
566
249
641
250
650
252
660
253
665
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250S
206
301
207
305
225
396
225
400
222
385
223
390
224
395
241
476
242
483
257
560
259
566
274
641
275
650
277
660
278
665
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250L
211
276
214
281
225
371
225
375
222
360
223
365
224
370
241
451
242
458
257
535
259
541
274
616
275
625
277
635
278
640
(表中の数値：偏心可能距離)
-34-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300S
231
271
232
274
250
371
250
375
247
360
248
365
249
370
266
451
267
458
282
535
284
541
299
616
300
625
302
635
303
640
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300L
350S
400S
241
251
244
256
256
346
257
350
254
335
255
340
256
345
272
426
274
433
289
510
290
516
305
591
307
600
309
610
310
615
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
275
340
275
343
272
328
273
333
274
338
291
420
292
426
307
503
309
510
324
585
325
593
327
603
328
608
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
321
325
310
315
320
322
401
324
408
339
485
340
491
355
566
357
575
359
585
360
590
～
～
～
～
～
～
～
～
370
376
453
460
535
543
553
558
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
400
B
tw
12
400
400
400
450
450
450
450
450
450
500
500
500
500
500
500
550
550
550
550
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
16
19
22
12
16
19
22
25
28
12
16
19
22
25
28
12
16
19
22
r
100S
13 117
13 117
13 117
13 117
13 125
13 125
13 125
13 125
13 125
13 125
13 134
13 134
13 134
13 134
13 134
13 134
13 142
13 142
13 142
13 142
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
100L
117
283
118
283
121
283
124
283
125
325
125
325
125
325
125
325
127
325
130
325
134
366
134
366
134
366
134
366
134
366
134
366
142
408
142
408
142
408
142
408
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125S
130
283
130
282
130
279
130
276
138
325
138
325
138
325
138
325
138
323
138
320
146
366
146
366
146
366
146
366
146
366
146
366
155
408
155
408
155
408
155
408
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125L
131
270
135
270
138
270
141
270
138
312
138
312
138
312
141
312
144
312
147
312
146
354
146
354
146
354
146
354
146
354
147
354
155
395
155
395
155
395
155
395
(表中の数値：偏心可能距離)
-35-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150S
142
269
142
265
142
262
142
259
150
312
150
312
150
312
150
309
150
306
150
303
159
354
159
354
159
354
159
354
159
354
159
353
167
395
167
395
167
395
167
395
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150L
146
258
150
258
153
258
156
258
150
300
150
300
153
300
156
300
159
300
162
300
159
341
159
341
159
341
159
341
159
341
162
341
167
383
167
383
167
383
167
383
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175S
155
254
155
250
155
247
156
244
163
300
163
300
163
297
163
294
163
291
163
288
171
341
171
341
171
341
171
341
171
341
171
338
180
383
180
383
180
383
180
383
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175L
173
245
177
245
180
245
183
244
173
287
177
287
180
287
183
287
186
287
189
287
173
329
177
329
180
329
183
329
186
329
189
329
180
370
180
370
180
370
183
370
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
227
223
220
217
277
273
270
267
264
261
327
323
320
317
314
311
370
370
370
367
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
400
B
tw
12
400
400
400
450
450
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
16
19
22
12
16
r
200S
13 167
13 167
13 167
13 169
13 175
13 175
450
B
tw
19
13 175
450
B
tw
22
13 175
450
B
tw
25
13 175
450
500
500
500
500
500
500
550
550
550
550
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
28
12
16
19
22
25
28
12
16
19
22
13 175
13 184
13 184
13 184
13 184
13 184
13 184
13 192
13 192
13 192
13 192
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
200L
177
233
181
233
184
233
187
231
177
275
181
275
184
275
187
275
190
275
193
275
184
316
184
316
184
316
187
316
190
316
193
316
192
358
192
358
192
358
192
358
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250S
192
223
192
219
194
216
197
213
200
273
200
269
200
266
200
263
200
260
203
257
209
316
209
316
209
316
209
313
209
310
209
307
217
358
217
358
217
358
217
358
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250L
300S
300L
350S
208
208
206
203
208
250
212
250
215
250
218
250
221
250
224
247
209
291
212
291
215
291
218
291
221
291
224
291
217
333
217
333
217
333
218
333
(表中の数値：偏心可能距離)
-36-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
225
242
225
238
225
235
225
232
229
226
234
291
234
288
234
285
234
282
234
279
234
276
242
333
242
333
242
333
242
332
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
240
266
242
266
245
266
248
266
～
～
～
～
260
258
255
252
250
266
266
249
308
249
308
249
308
249
308
～
～
～
～
267
301
267
301
267
301
267
301
～
～
～
～
283
283
283
283
400S
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
550
B
tw
25
550
600
600
600
600
600
600
600
650
650
650
650
650
650
700
700
700
700
700
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
28
12
16
19
22
25
28
32
16
19
22
25
28
32
19
22
25
28
32
r
100S
13 142
13 142
13 150
13 150
13 150
13 150
13 150
13 150
13 150
13 159
13 159
13 159
13 159
13 159
13 159
18 167
18 167
18 167
18 167
18 167
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
100L
142
408
142
408
150
450
150
450
150
450
150
450
150
450
150
450
150
450
159
491
159
491
159
491
159
491
159
491
159
491
167
533
167
533
167
533
167
533
167
533
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125S
155
408
155
408
163
450
163
450
163
450
163
450
163
450
163
450
163
450
171
491
171
491
171
491
171
491
171
491
171
491
180
533
180
533
180
533
180
533
180
533
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125L
155
395
155
395
163
437
163
437
163
437
163
437
163
437
163
437
163
437
171
479
171
479
171
479
171
479
171
479
171
479
180
520
180
520
180
520
180
520
180
520
(表中の数値：偏心可能距離)
-37-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150S
167
395
167
395
175
437
175
437
175
437
175
437
175
437
175
437
175
437
184
479
184
479
184
479
184
479
184
479
184
479
192
520
192
520
192
520
192
520
192
520
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150L
167
383
167
383
175
425
175
425
175
425
175
425
175
425
175
425
175
425
184
466
184
466
184
466
184
466
184
466
184
466
192
508
192
508
192
508
192
508
192
508
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175S
180
383
180
383
188
425
188
425
188
425
188
425
188
425
188
425
188
425
196
466
196
466
196
466
196
466
196
466
196
466
205
508
205
508
205
508
205
508
205
508
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175L
186
370
189
370
188
412
188
412
188
412
188
412
188
412
189
412
193
412
196
454
196
454
196
454
196
454
196
454
196
454
205
495
205
495
205
495
205
495
205
495
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
364
361
412
412
412
412
412
411
407
454
454
454
454
454
454
495
495
495
495
495
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
550
B
tw
25
550
600
600
600
600
600
600
600
650
650
650
650
650
650
700
700
700
700
700
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
28
12
16
19
22
25
28
32
16
19
22
25
28
32
19
22
25
28
32
r
200S
13 192
13 192
13 200
13 200
13 200
13 200
13 200
13 200
13 200
13 209
13 209
13 209
13 209
13 209
13 209
18 217
18 217
18 217
18 217
18 217
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
200L
192
358
193
358
200
400
200
400
200
400
200
400
200
400
200
400
200
400
209
441
209
441
209
441
209
441
209
441
209
441
217
483
217
483
217
483
217
483
217
483
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250S
217
358
217
357
225
400
225
400
225
400
225
400
225
400
225
400
225
400
234
441
234
441
234
441
234
441
234
441
234
441
242
483
242
483
242
483
242
483
242
483
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250L
221
333
224
333
225
375
225
375
225
375
225
375
225
375
225
375
228
375
416
416
416
416
416
416
458
458
458
458
458
(表中の数値：偏心可能距離)
-38-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300S
242
329
242
326
250
375
250
375
250
375
250
375
250
375
250
375
372
234
～
416
234
～
416
234
～
416
234
～
416
234
～
416
234
～
416
242
～
458
242
～
458
242
～
458
242
～
458
242
～
458
250
259
259
259
259
259
259
267
267
267
267
267
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300L
251
308
254
308
257
350
257
350
257
350
257
350
257
350
257
350
258
350
265
391
265
391
265
391
265
391
265
391
265
391
274
433
274
433
274
433
274
433
274
433
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
350S
267
299
267
296
275
343
275
343
275
343
275
343
275
343
275
343
275
342
284
385
284
385
284
385
284
385
284
385
284
385
292
426
292
426
292
426
292
426
292
426
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
400S
283
283
325
325
325
325
325
325
325
315
366
315
366
315
366
315
366
315
366
315
366
324
408
324
408
324
408
324
408
324
408
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
335
335
335
335
335
335
376
376
376
376
376
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
700
B
tw
36
750
750
750
750
750
750
800
800
800
800
800
800
850
850
850
850
850
850
900
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
19
22
25
28
32
36
22
25
28
32
26
40
22
25
28
32
36
40
19
r
100S
18 167
18 175
18 175
18 175
18 175
18 175
18 175
18 184
18 184
18 184
18 184
18 184
18 184
18 192
18 192
18 192
18 192
18 192
18 192
18 200
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
100L
167
533
175
575
175
575
175
575
175
575
175
575
175
575
184
616
184
616
184
616
184
616
184
616
184
616
192
658
192
658
192
658
192
658
192
658
192
658
200
700
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125S
180
533
188
575
188
575
188
575
188
575
188
575
188
575
196
616
196
616
196
616
196
616
196
616
196
616
205
658
205
658
205
658
205
658
205
658
205
658
213
700
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125L
180
520
188
562
188
562
188
562
188
562
188
562
188
562
196
604
196
604
196
604
196
604
196
604
196
604
205
645
205
645
205
645
205
645
205
645
205
645
213
687
(表中の数値：偏心可能距離)
-39-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150S
192
520
200
562
200
562
200
562
200
562
200
562
200
562
209
604
209
604
209
604
209
604
209
604
209
604
217
645
217
645
217
645
217
645
217
645
217
645
225
687
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150L
192
508
200
550
200
550
200
550
200
550
200
550
200
550
209
591
209
591
209
591
209
591
209
591
209
591
217
633
217
633
217
633
217
633
217
633
217
633
225
675
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175S
205
508
213
550
213
550
213
550
213
550
213
550
213
550
221
591
221
591
221
591
221
591
221
591
221
591
230
633
230
633
230
633
230
633
230
633
230
633
238
675
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175L
205
495
213
537
213
537
213
537
213
537
213
537
213
537
221
579
221
579
221
579
221
579
221
579
221
579
230
620
230
620
230
620
230
620
230
620
230
620
238
662
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
495
537
537
537
537
537
537
579
579
579
579
579
579
620
620
620
620
620
620
662
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
700
B
tw
36
750
750
750
750
750
750
800
800
800
800
800
800
850
850
850
850
850
850
900
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
19
22
25
28
32
36
22
25
28
32
26
40
22
25
28
32
36
40
19
r
200S
18 217
18 225
18 225
18 225
18 225
18 225
18 225
18 234
18 234
18 234
18 234
18 234
18 234
18 242
18 242
18 242
18 242
18 242
18 242
18 250
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
200L
217
483
225
525
225
525
225
525
225
525
225
525
225
525
234
566
234
566
234
566
234
566
234
566
234
566
242
608
242
608
242
608
242
608
242
608
242
608
250
650
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250S
242
483
250
525
250
525
250
525
250
525
250
525
250
525
259
566
259
566
259
566
259
566
259
566
259
566
267
608
267
608
267
608
267
608
267
608
267
608
275
650
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250L
242
458
250
500
250
500
250
500
250
500
250
500
250
500
259
541
259
541
541
541
541
541
583
583
583
583
583
583
625
(表中の数値：偏心可能距離)
-40-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300S
267
458
275
500
275
500
275
500
275
500
275
500
275
500
284
541
541
259
～
541
259
～
541
259
～
541
259
～
541
267
～
583
267
～
583
267
～
583
267
～
583
267
～
583
267
～
583
275
～
625
284
284
284
284
284
292
292
292
292
292
292
300
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300L
274
433
282
475
282
475
282
475
282
475
282
475
282
475
290
516
290
516
290
516
290
516
290
516
290
516
299
558
299
558
299
558
299
558
299
558
299
558
307
600
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
350S
292
426
300
468
300
468
300
468
300
468
300
468
300
468
309
510
309
510
309
510
309
510
309
510
309
510
317
551
317
551
317
551
317
551
317
551
317
551
325
593
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
400S
324
408
332
450
332
450
332
450
332
450
332
450
332
450
340
491
340
491
340
491
340
491
340
491
340
491
349
533
349
533
349
533
349
533
349
533
349
533
357
575
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
376
418
418
418
418
418
418
460
460
460
460
460
460
501
501
501
501
501
501
543
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
900
B
tw
22
900
900
900
900
900
950
950
950
950
950
950
1000
1000
1000
1000
1000
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
25
28
32
36
40
22
25
28
32
36
40
22
25
28
32
36
r
100S
18 200
18 200
18 200
18 200
18 200
18 200
18 209
18 209
18 209
18 209
18 209
18 209
18 217
18 217
18 217
18 217
18 217
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
100L
200
700
200
700
200
700
200
700
200
700
200
700
209
741
209
741
209
741
209
741
209
741
209
741
217
783
217
783
217
783
217
783
217
783
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125S
213
700
213
700
213
700
213
700
213
700
213
700
221
741
221
741
221
741
221
741
221
741
221
741
230
783
230
783
230
783
230
783
230
783
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
125L
213
687
213
687
213
687
213
687
213
687
213
687
221
729
221
729
221
729
221
729
221
729
221
729
230
770
230
770
230
770
230
770
230
770
(表中の数値：偏心可能距離)
-41-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150S
225
687
225
687
225
687
225
687
225
687
225
687
234
729
234
729
234
729
234
729
234
729
234
729
242
770
242
770
242
770
242
770
242
770
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
150L
225
675
225
675
225
675
225
675
225
675
225
675
234
716
234
716
234
716
234
716
234
716
234
716
242
758
242
758
242
758
242
758
242
758
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175S
238
675
238
675
238
675
238
675
238
675
238
675
246
716
246
716
246
716
246
716
246
716
246
716
255
758
255
758
255
758
255
758
255
758
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
175L
238
662
238
662
238
662
238
662
238
662
238
662
246
704
246
704
246
704
246
704
246
704
246
704
255
745
255
745
255
745
255
745
255
745
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
662
662
662
662
662
662
704
704
704
704
704
704
745
745
745
745
745
OSリング偏心可能範囲一覧表（外法一定H形鋼）
梁サイズ
OSリング
D
B
tw
tf
900
B
tw
22
900
900
900
900
900
950
950
950
950
950
950
1000
1000
1000
1000
1000
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
tw
25
28
32
36
40
22
25
28
32
36
40
22
25
28
32
36
r
200S
18 250
18 250
18 250
18 250
18 250
18 250
18 259
18 259
18 259
18 259
18 259
18 259
18 267
18 267
18 267
18 267
18 267
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
200L
250
650
250
650
250
650
250
650
250
650
250
650
259
691
259
691
259
691
259
691
259
691
259
691
267
733
267
733
267
733
267
733
267
733
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250S
275
650
275
650
275
650
275
650
275
650
275
650
284
691
284
691
284
691
284
691
284
691
284
691
292
733
292
733
292
733
292
733
292
733
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
250L
275
625
275
625
275
625
275
625
275
625
275
625
284
666
284
666
284
666
666
666
666
708
708
708
708
708
(表中の数値：偏心可能距離)
-42-
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300S
300
625
300
625
300
625
300
625
300
625
300
625
309
666
309
666
666
284
～
666
284
～
666
284
～
666
292
～
708
292
～
708
292
～
708
292
～
708
292
～
708
309
309
309
309
317
317
317
317
317
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
300L
307
600
307
600
307
600
307
600
307
600
307
600
315
641
315
641
315
641
315
641
315
641
315
641
324
683
324
683
324
683
324
683
324
683
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
350S
325
593
325
593
325
593
325
593
325
593
325
593
334
635
334
635
334
635
334
635
334
635
334
635
342
676
342
676
342
676
342
676
342
676
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
400S
357
575
357
575
357
575
357
575
357
575
357
575
365
616
365
616
365
616
365
616
365
616
365
616
374
658
374
658
374
658
374
658
374
658
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
～
543
543
543
543
543
543
585
585
585
585
585
585
626
626
626
626
626
6. 連続孔の最小中心間距離一覧表
●「連続孔の最小中心間距離一覧表」の見方
1つのはりに貫通孔を連続して設ける場合、設置するOSリングと隣り合うOSリングの中心間距離をある一定の
長さ以上離す必要があります。連続孔の最小中心間距離一覧表は、それぞれのOSリング毎に定められた中心
間距離の最小値をまとめたものです。
検討例：
「150S」と「200S」が連続する場合
中心間距離：300mm以上離す
300mm以上
100S 100L 125S 125L 150S 150L 175S 175L 200S 20
100S 192 203 207 220 225 235 263 263 300 30
100L
214 218 231 231 246 263 263 300 30
125S 221 234 235 250 263 266 300 30
125L
247 248 263 263 279 300 30
150S 248 263 263 280 300 30
150L
278 278 295 300 30
OSリング200S
OSリング150S
100S 100L 125S 125L 150S 150L 175S 175L 200S 200L 250S 250L 300S 300L
350S 400S 450S 500S 600S
100S
192
203
207
220
225
235
263
263
300
300
375
375
450
470
525
620
695
770
920
100L
-
214
218
231
231
246
263
263
300
300
375
375
450
470
525
620
695
770
920
125S
-
-
221
234
235
250
263
266
300
300
375
375
450
470
525
620
695
770
920
125L
-
-
-
247
248
263
263
279
300
300
375
375
450
470
525
620
695
770
920
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263
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300
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375
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