2014 年 9 月 18 日 凸版印刷株式会社 凸版印刷、バイオマスポリエチレンを使用した紙カップの販売を開始 ~バイオマスプラスチック製品「BIOAXX」の新製品、食品・飲料などに展開可能~ 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、バイ オマスプラスチックを使用した製品「BIOAXX(バイオアクス)」シリーズの新製品として、バイオマスポリ エチレン(以下、バイオマス PE)を使用した紙カップを開発しました。食品や飲料業界に向け、2015 年 1 月から販売を開始します。 本製品は紙カップにバイオマス PE を使用したラミネート包材で、紙カップの内外面にバイオマス素材 のフィルムを用いることで、ほぼ 100%のバイオマス度を実現しました。植物由来の原料を使用しながら、 カップ成型性やシール性など各種物性において、石油由来のポリエチレンフィルムを用いた従来の紙 カップと同等の性能を保持しています。 なお本製品は、2014 年 10 月 7 日(火)~10 日(金)まで開催される「2014 東京国際包装展」(会場: 東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示します。 バイオマスPEを使用した紙カップのサンプル © Toppan Printing Co., Ltd. ■ 開発の背景 バイオマスプラスチックは、植物由来の原料を用いた、持続的利用ができる再生可能資源です。石 油など化石資源の使用量を削減できるため、持続可能な社会形成に貢献できます。また、植物の生育 時に大気中の CO2 を吸収していること、および焼却しても焼却時の CO2 発生量と植物生育時の CO2 吸収量がプラスマイナスゼロとみなされることから、石油由来のプラスチックに比べて CO2 排出量を削 減することができる、環境に配慮した材料として注目されています。 凸版印刷は、「地球温暖化防止」および「石油使用量削減」に向けた取り組みの一つとして、1991 年 よりバイオマスプラスチックを使用した包装材の開発・商品化に取り組んでいます。2011 年に厚さ 100µm 以上、翌 2012 年に厚さ 40µm 以下のバイオマス PE を使用したラミネート包装材を日本で初め て開発。食品やトイレタリー、医薬品など幅広い分野の軟包装材として展開しています。 このたび、凸版印刷が従来培ってきたラミネート技術により、バイオマス PE を使用した、ほぼ 100%の バイオマス度を持つ紙カップを開発しました。 -1- ■ 本製品の特長 ・バイオマス PE を使用した、ほぼ 100%バイオマス素材の紙カップを実現 基材フィルムの片面に溶融したバイオマス PE を薄くコーティングする押し出しラミネート技術を紙カップ 原紙に応用する加工技術を確立。従来の石油由来のポリエチレンフィルムからの代替が可能になり、 ほぼ 100%バイオマス素材の紙カップを実現しました。 ・従来品と同等の物性を保持 カップ成型性やシール性など各種物性において、従来品と同程度の品質を保持しています。 ・さまざまな用紙の選択が可能 間伐材を使用した用紙や森林認証紙なども選択できるため、より環境に配慮した製品の製造が可能で す。 ■ 今後の目標 凸版印刷は本製品の研究開発を進め、石油由来のポリエチレンフィルムを用いた現状品とほぼ同 等の価格での提供を目指します。 凸版印刷はバイオマス PE をその他の紙製複合容器などへも展開。バイオマスプラスチック製品 「BIOAXX」全体で関連受注を含め 2016 年度に約 120 億円の売上を目指します。 * 「BIOAXX」、「バイオアクス」は凸版印刷株式会社の登録商標です。 * 本ニュースリリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。 * 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。 以 -2- 上
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