ISK-PG 電源接続キット(埋設用)施工要領書 はじめに ISK-PGは、EM2-R及びGMヒータを地中でRHVV(ロードヒー ティング用電線)と接続する材料です。 (但し、他の用途に使用しないでください。) 施工および技術サポート 本書以外の情報については、別途『施工および保守マニュア ル』を参照してください。また、技術的な質問については弊 社代理店あるいは弊社までお問い合わせください。 必要工具 ●ガストーチまたはヒートガン ●ラジオペンチ ●ニッパー ●カッターナイフ ●専用圧着ペンチ (AD-1522) その他必要な部材等 ●結束バンド A キット内容 項目 数 名称 A 1 接着剤付中肉厚熱収縮チューブ 300mm B 1 接着剤付熱収縮チューブ 150mm C 1 接着剤付熱収縮チューブ 60mm D 1 接着剤付熱収縮チューブ 160mm E 1 マスティックシート 500mm F 3 被覆付圧着スリーブ 黄 B C D E F 警告 本組立部品は電気機器です。適切な運転を確保 して感電や火災を防ぐためには、正しく施工す ることが必要です。本施工要領書に記載されて いるすべての項目に従い、以下に述べる重要事 項を必ずお守りください。 ●万一ヒータケーブルが損傷していたり、適切 に施工されていない場合、放電火花による火 災被害を最小限するために、さらに弊社の要 求事項および電気設備技術基準に適応させる ために、各ヒータケーブル分岐回路すべてに 対し地絡検出装置を取付けること(ヒータケー ブルのブレードには必ずD種接地工事を実施 してください)。なお、従来の回路保護方式(配 線用ブレーカ等)ではこの火花が防止できま せん。 ●指定された専用部品の使用により、安全性が 確保されます。代用品やビニールテープ等の 使用は避けること。 ●ヒ ー タ 導 線(母 線)間 の 黒 色 部 分(発 熱 体) は導電性があり、適切な施工を実施し濡らさ ないこと。短絡の可能性があります。 THERMAL MANAGEMENT SOLUTIONS 注意 ●施工前と施工中において、キット、付属部品、 ならびにヒータケーブルの両端末は決して濡 らさない(乾燥させておく)。 ●損傷した導線は過熱したり・短絡したりする 可能性があります。被覆や発熱体に切り込み を入れる際、ブレードや導線を損傷させない こと。 ●導線を互いに接触させると短絡します。導線 同士は必ず離した状態にして置くこと。 ●熱による損傷を受けた組立部品は短絡の可能 性があります。 ●熱収縮作業にはヒートガンやガストーチを使 用すること。トーチを使用する場合、炎は青 色の強い炎を避け、黄色の弱い炎で使用する こと。また、熱収縮チューブを過熱、気泡や 焦げの発生から守るには、炎を常に動かして 置くことが必要です。 ●他の組立部品は熱しないこと。損傷を受けた 部品は交換すること。 ●ファイバグラス等の耐火保温材を利用するこ と。 ●いつでも参照できるように、本要領書は大切 に保管してください。 JA-RaychemISKPG-IM-H90298AJ 07/13 06/13 作業中、熱収縮チューブを焦がしたり焼いてし まった場合、目、肌、鼻、喉に刺激性のある臭 いが発生します。 1/6 2 ISK-PG 施工要領書 ●このキットはEM2-R及びGMヒータケーブルに対して使用でき ます。 1 ●外層被覆の周囲および中央に軽く切込みを入れる。 ●切込み位置にてヒータケーブルを曲げ、切込み口を開き、 外層被覆を剥ぎ取る。 導線 自己制御性発熱抵抗体 絶縁被覆 外層被覆 ブレードを傷つけないこと 2 ●ブレードを外層被覆の切り出し方向へ戻し、弛ませる。 ●ブレードを解き、片側に寄せる。 ●図の様にブレードを真っ直ぐにして、一本の線に撚り合 わせる。 3 ●端末部より 150mm の位置で内層被覆の周囲一周に軽く 切り込みを入れ、さらに縦に切り込みを入れる。 ●切り込み箇所を折り曲げ、内層被覆を剥ぎ取る。 4 ●発熱体の端部に、斜めに切欠きを入れる。 ●発熱体から導線を剥ぎ出す。 5 ●内層被覆が切り出された端部で、導線間にある発熱体に 切込みを入れる。 ●切込箇所を折り曲げ、発熱体を切り離す。 ●切り離された発熱体を摘み、発熱体を剥ぎ取る。剥き出 された導線から残った発熱体をきれいに取除く。 発熱体の端部から 5mm の 位置に切り欠きを入れる。 導線を損傷させないこと。 THERMAL MANAGEMENT SOLUTIONS JA-RaychemISKPG-IM-H90298AJ 07/13 2/6 3 ISK-PG 施工要領書 6 7 ●ヒータの導線を 28mm 残して切り取る。 ●絶縁被覆の端末部を図のようにニッパーで 5mm 程V カットする。 5 mm 40 mm 5 mm 12 mm 8 28 mm ●熱収縮チューブ(C)、(A)、(B)を予めヒータ側に挿 入した後、ヒータの導線を図のように折り曲げる。 9 ●ヒータの導線とRHVVを圧着スリーブ(黄)(F)で 接続する。接続後、ヒータとRHVVを手で引っ張り完 全に接続されていることを確認し、加熱収縮させる。 C A B C A (圧着スリーブは図のよう にVカットしたヒータの中 間の位置まで差し込む。) B 15 mm 10 ●マスティック(E)を寸法図に従って切り取り、片側の 圧着スリーブに 2 回巻き付け、その後全体に巻き付ける。 さらに指で押えて相手側に密着させる。 11 ●図のようにステップ 10 で巻き付けたマスティックの端 を中心に、別のマスティックを寸法図に従って切り取 り、図のように巻き付ける。さらに指で押え相手側に 密着させる。 80 mm THERMAL MANAGEMENT SOLUTIONS JA-RaychemISKPG-IM-H90298AJ 80 mm 07/13 3/6 4 ISK-PG 施工要領書 12 ●予め挿入しておいた熱収縮チューブ(B)を図の位置ま で移動し、加熱収縮させる。 収縮後直ちに次のステップに移行すること。 13 ●加熱収縮後、熱収縮チューブの両端を 5 秒間ラジオペン チ又はペンチで軽く押える。 接着剤が端部から出てこない場合はステップ 12 からや り直しのこと(はみ出したマスティックは高温なので注 意すること)。 15 ●予め挿入しておいた熱収縮チューブ(A)を図の位置ま で移動し、加熱収縮させる。 収縮後直ちに次のステップに移行すること。 C A C B 90 14 A mm ●図のようにマスティック(E)を巻き付ける。ヒータ側 は熱収縮チューブの端を中心に巻き付け、RHVV側は 片方の電線に 2 回巻き付け、さらにもう一方の電線に巻 き付けながら、熱収縮チューブ側へ巻き付ける。さらに 指で押え相手側に密着させる。 C 120 mm A 150 mm C 15 mm 16 ●加熱収縮後、熱収縮チューブの両端を 5 秒間ラジオペン チまたはペンチで軽く押える。 接着剤が端部から出てこない場合はステップ 15 からや り直しのこと(はみ出したマスティックは高温なので注 意すること)。 17 ●熱収縮チューブ(D)をブレードに挿入し、加熱収縮さ せる。 D C C THERMAL MANAGEMENT SOLUTIONS JA-RaychemISKPG-IM-H90298AJ 07/13 4/6 5 ISK-PG 施工要領書 18 ●予め挿入しておいた熱収縮チューブ(C)を図の位置ま で移動し、加熱収縮させる。 収縮後直ちに次のステップに移行すること。 19 ●加熱収縮後、熱収縮チューブの両端を 5 秒間ラジオペン チ又はペンチで軽く押える。 接着剤が端部から出てこない場合はステップ 18 から やり直しのこと(はみ出したマスティックは高温なので 注意すること)。 21 ●完成後の取付け方法に関しては施工指示に従ってくださ い。 C 20 mm 20 ●RHVVの 2 本の導線を結束バンドで固定する(結束バ ンドは電源接続キットには含まれません)。 THERMAL MANAGEMENT SOLUTIONS JA-RaychemISKPG-IM-H90298AJ 07/13 5/6 WWW.PENTAIRTHERMAL.JP ペンテェア サーマルマネジメント株式会社 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-16-1 KCビル4F Tel:045-471-7630 Fax:045-471-7631 全てのペンテェア商標及びロゴはペンテェアまたはその関連会社が所有しています。ペンテェアは製品の仕様を事前の予告なく変更する権利を留保しています。 ©2013 Pentair. THERMAL MANAGEMENT SOLUTIONS JA-RaychemISKPG-IM-H90298AJ 07/13 6/6
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