堆肥の簡易分析

堆肥の分析法
◎強熱減量法による堆肥の全炭素分析法
水分率(%) 乾重/生重*100
生試料 10~20g を正確に量り、乾燥機で乾燥
風袋既知のルツボに、風乾試料約 2g を正確に秤量し(1mg単位まで)、
マッフル炉で580℃2時間燃焼させ、冷却後強熱減量を測定全炭素(%) (強熱減量率%)*0.5
◎アンモニアイオンメーターによる堆肥の全窒素分析法
風乾試料 5.0g +硫酸 50ml +分解促進剤(ケルダールフラスコでケルダール分解)
C/N
↓ 弱火で加熱し、徐々に強火に。分解液が青色になってから1~2時間加熱。
分解液を200ml容メスフラスコで定容し、アンモニアイオンメーターで測定(硝酸態N含ま 全窒素(%)
◎小型反射式光度計による堆肥成分の簡易分析法
風乾試料 2.0g +0.2N硫酸 50ml
成分簡易分析の換算式
↓ 30分振とう(100mlポリビン) RQフレックスの表示値:X(ppm)
No.131ろ紙でろ過
公定法による測定値:Y(g/kg)
試験紙No.
抽出液
3↓ →(1~2倍希釈)→NO 測定硝酸態窒素 16971-1M
Y=0.981*(X*0.226*50/2/1000*水分f*希釈率)
↓
↓
316978-1M
↓ →(20倍希釈)→PO4 測定 全リン酸
活性炭0.2g+水酸化カルシウム0.4g
Y=1.16*(X*0.747*50/2/1000*水分f*希釈率)
(鶏ふん堆肥は除く)
↓ 手で激しく振る
+
16992-1M
上澄み液 →(1~2倍希釈)→K 測定 全加里
Y=0.766*(補正表示値*1.205*50/2*水分f*希釈率)
風乾試料 2.0g +10%KCl 50ml
補正表示値=(-0.012*T+1.24)*X
↓ (100mlポリビン)
↓ 30分振とう
T:測定時の気温(℃)
No.131ろ紙でろ過→ろ過時間(分/10ml)
+
腐熟度
20分/10ml以内なら完熟
抽出液→ (1~2倍希釈)→NH4 測定 アンモニアN 16977-1M
Y=0.988*(X*0.778*50/2/1000*水分f*希釈率)
表1 小型反射式光度計による堆肥成分の簡易分析の可否
T-C
項目
T-N
NO3-N
強熱減量法 アンモニア電極 0.2N硫酸
抽出方法
NH4-N
P2O5
K2O
10%KCl
0.2N硫酸
0.2N硫酸
牛ふん堆肥
○
○
○
○
○
○
豚ぷん堆肥
○
○
○
○
○
○
鶏ふん堆肥
○
○
○
○
×
○
作物残さ堆肥
○
○
○
○
○
○
T-P2O5
80
鶏ふん堆肥
60
K2O(g/kg)
T-P2O5(g/kg)
70
50
40
30
y = 1.1613x
R2 = 0.8731
20
10
0
0
10
20 30 40
RQ-F(g/kg)
50
NH4-N
3.0
y = 0.9805x
R2 = 0.9693
y = 0.988x
R2 = 0.8837
2.5
NH4-N(g/kg)
NO3-N(g/kg)
10 20 30 40 50 60 70 80
RQ-F(g/kg)
図4 全カリウムの相関図と関係式(20℃)
NO3-N
5
y = 0.7659x
R2 = 0.8811
0
60
図3 全リン酸の相関図と関係式
6
K2O
80
70
60
50
40
30
20
10
0
4
3
2
2.0
1.5
1.0
0.5
1
0.0
0
0
1
2
3
4
RQ-F(g/kg)
5
図5 硝酸態窒素の相関図と関係式
6
0
1
2
RQ-F(g/kg)
3
図6 アンモニア態窒素の相関図と関係式
図7 堆肥の10%塩化カリウム溶液抽出液のろ過時間
籾殻堆肥(完熟) 牛ふん籾殻(未熟)
牛ふん籾殻(中熟)
牛ふん籾殻(完熟)
牛ふんバーク(未熟)
牛ふんバーク(中熟)
牛ふんバーク(完熟)
牛ふん堆肥(未熟)
牛ふん堆肥(完熟)
抽出液ろ過時間(/10ml)
0.042
10%KCl抽出
0.035
0.028
0.021
0.014
0.007
0
完熟 中熟 未熟