プランターによる養液土耕栽培を取り入れた新たな持続型ピーマン栽培体系

事業名
プランターによる養液土耕栽培を取り入れた新たな持続型ピーマン栽培体系の確立
背 景
平成25年不可欠用途臭化メチルの全廃
→モザイク病などの土壌病害悪化の懸念
→圃場を酷使しない休作によるピーマン栽培が
始まる。
今までの栽培体系(生産型)
ピーマン
ピーマン
臭化
メチル
栽培面積が
減り
減収
現地で始まった栽培体系
ピーマン
臭化メチル
モザイク病特効薬
センチュウなど他
病害も防除
休作
ピーマン
腐熟促進のためハウス
の一部にピーマン作付
けせず、
圃場を休ませる
これからは
開発したプランターによる養液土耕栽培
利点
・圃場から物理的に隔離→圃場の土壌病害虫と関係
なくピーマン栽培が可能
改良点
・容量28Lの大型プランターのため、重くて移動
が困難
・点滴灌水チューブが目詰まりを起こすと、土量が
少ないため、慣行栽培より生育への影響が大きい。
プランターによる持続型ピーマン栽培体系確立の
ポイント
・休作期間の確定⇒何作続けると効果があるのか
・プランター容量の縮小と対応する施肥法確立
・チューブの目詰まり対策
目 的
休作・腐熟促進による土壌のリフレッシュ効果の解明と、プランターによる
養液土耕栽培の適切な施肥管理法を確立することにより、持続的なピーマン
栽培を可能にする。
研究内容
プランター栽培確立
土壌のリフレッシュ効果解明
1. 休作・腐熟促進による
土壌のリフレッシュ効果の解明
2. 13Lプランターでの適正施肥方法
の決定
プランター作型を入れた場合に想定
される休作期間(6~12ヶ月)において、
1) プランター内の土壌成分の増減の変
化確認
2) 土壌中のECとRQフレックスによる
樹液中硝酸態窒素との関連性(リア
ルタイム施肥診断技術確立)
3)灌水チューブの目詰まりの原因解明
1) ネコブセンチュウ密度の推移
2) 土壌中のPMMoV(モザイク病の
ウイルス)の濃度推移
3) 土壌の生物性・化学性の変化
4) 休作による増収効果の確認
以上を検証し、腐熟促進による主要土壌
病害の軽減及び生物性、化学性の改善効
果を確認する。
以上を検証し、施肥管理技術の確立と
チューブ目詰まり対策を行い、プラン
ター栽培の適正施肥方法を決定する
新たな持続的ピーマン栽培技術の確立
期待される効果
・臭化メチル剤廃止後も、ピーマンの生産量を維持できる。
→ピーマン農家の経営安定
・生産重視型の連作栽培をしながら、持続的な圃場管理を行う新たなピー
マン栽培が確立できる。