米国向けうんしゅうみかん生果実(PDF:187KB)

米国向け日本産うんしゅうみかん生果実の輸出検疫条件の概要
米国向けに日本産うんしゅうみかん生果実を輸出する場合には、指定選果こ
ん包施設での選果後、果実の表面殺菌及びこん包の実施とともに、輸出検査
を受けなければならない。
1
検疫対象のカンキツ生果実
うんしゅうみかん(Citrus unshiu)の生果実
(ただし、九州産の一部を除く。また、ミカンバエの発生調査が条件となる生産地が
あります。)
2 検疫対象病害虫
・カンキツかいよう病(Xanthomonas campestris pv. citri)
・ミカンバエ(Bactrocera tsuneonis)※
・アザミウマ類
・ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)及びその他カイガラムシ類
・ハダニ、サビダニ類
・ハマキガ類
・カンキツ黒点病(Diaporthe citri)
・カンキツそうか病(Elsinoe fawcettii)等
※ミカンバエの発生調査については、植物防疫所へお問い合わせ下さい。
3
指定選果場及び表面消毒実施こん包施設
果実の表面消毒を行う選果こん包施設は、植物防疫官が調査し適当と認め
た場合、対米輸出うんしゅうみかんの選果こん包施設として指定・登録され
る。
4
選果・こん包の実施
うんしゅうみかんの選果・こん包にあたっては、指定選果こん包施設で実
施するとともに、日米間で定められたマークが印刷された箱にこん包する。
また、箱には、「For U.S.A.」のマークを表示しなければならない。
5
輸出検査の実施及び果実の表面殺菌の実施
上記4が適切に実施される場合、日本の植物防疫官による輸出検査の結果、
病害虫の付着がなく、さらに次亜塩素酸ナトリウムによる果実の表面殺菌が
上記3の指定施設で実施された場合は、植物検疫証明書が発給される。
6 その他
○九州産(福岡、佐賀、長崎及び熊本県産のみで他県からは輸出不可)うん
しゅうみかんについてはミカンバエを対象とした園地管理が別途必要。また、
九州産は米国かんきつ商業生産州(アリゾナ、カリフォルニア、テキサス、
ハワイ、フロリダ及びルイジアナ州)向けに輸出することはできません。
○米国かんきつ商業生産州向け輸出の場合は、くん蒸処理(臭化メチル
48g/m3、15 ℃、2 時間)が別途必要。
米国向けうんしゅうみかん生果実の輸出フローチャート 選果こん包施設の指定
果実の表面殺菌処理を行う選果こん包施設の申請
選果こん包施設の指定条件は以下のとおり。
(1)果実の表面殺菌が行える機材を備えていること。
(2)輸出検査期間中は米国向け専用とし、内販向けや米国向け以外の果実を持ち込ま
ないこと。
(3)病害虫及び植物残渣がなく清潔に保たれ、再汚染されない手段が講じられてい
ること。
植物防疫所による選果こん包施設の調査・登録
輸出植物検査申請
日本の植物防疫官による輸出検査
*植物検疫証明書の交付
輸出
輸出検査
輸出検査は以下の項目について確認する。
(1)米国の検疫対象病害虫の付着がないこと(特に、カンキツかいよう病、ハマキガ類、
コナカイガラムシ類、ヤノネカイガラムシ、ハダニ)
(2)果実にがく変形葉が付着していないこと
(3)次亜塩素酸ナトリウム溶液で果実の表面殺菌が行われていること
(4)こん包に「For U.S.A.」のマークを表示すること