情報メディア導入ユニット(10 月 17 日分配付資料) 金曜日 3 限分 POV-Ray 入門その 4 情報メディア学科 佐藤尚 このドキュメントは、http://www.sato-lab.jp/ml2/04.pdfからダウンロードすることが出来ます。 1. この演習で体験すること 単純な 3 次元形状を組み合わせて(CSG 演算)より複雑な図形を作り出す方法を学びます。さらに、 平面や自分で作った図形に名前をつける方法を学びます。 2. 今回使用する教材 教科書(POV-Ray による 3 次元 CG 制作)。 3. 演習課題 4-1(和集合,union) i. 教科書 pp.72∼pp.75(5-1-1 と 5-1-2)を読んでください。この部分では、複数の物体を一つの 物体にする union 命令について、解説をしています。 ii. 教科書 pp.81 の練習問題 5-1 に挑戦してください。レンダリング結果の画像をキャリアポー トフォリオ上にアップロードして下さい。 4. 演習課題 4-2(積集合,intersection) i. 教科書 pp.75∼pp.76(5-1-3)を読んでください。この部分では、複数の物体の共通部分を取り 出す intersection 命令について、解説をしています。 ii. 教科書 pp.81 の練習問題 5-2 に挑戦してください。レンダリング結果の画像をキャリアポー トフォリオ上にアップロードして下さい。 5. 演習課題 4-3(差集合、difference) i. 教 科 書 pp.77∼ pp.78(5-1-4)を 読 ん で く だ さ い 。 こ の 部 分 で は 、 物 体 の 一 部 を 削 り 取 る difference 命令について、解説をしています。 ii. 教科書 pp.82 の練習問題 5-3 に挑戦してください。レンダリング結果の画像をキャリアポー トフォリオ上にアップロードして下さい。 6. 演習課題 4-4(複数の CSG 命令) i. 教科書 pp.79 のシーンファイル 5.5 は少し一般的ではない書き方がされています。それを修 1 正したものを以下に示します。なお、シーンファイル 5.5 の先頭から、光源の設定を行って いる light_source の部分までには、修正点はありません。 ii. 教科書 pp.79∼pp.80(5-2-1)を読んで、教科書 pp.82 の練習問題 5-4 に挑戦してください。 レンダリング結果の画像をキャリアポートフォリオ上にアップロードして下さい。 union{ //全体を1つにまとめるた=union1 difference{ //胴体部分=difference1 object{ Disk_Y scale <1,0.9,1> pigment{color Cyan} } object{ Disk_Y scale <0.9,0.91,0.9> translate <0,0.15,0> pigment{color Yellow} } } //difference1はここまで difference{ //取っ手部分=difference2 object{ Disk_X scale <0.5,0.2,0.2> } object{ Disk_X scale <0.6,0.18,0.18> } translate <-1.2,0.4,0> // 一度の移動ができる(取っ手部分全体) pigment{color Green} // 一度の色の指定ができる(取っ手部分全体) } //difference2はここまで rotate <0,-80,0> //急須全体に対するrotate } //union1 はここまで 7. 平面 POV-Ray では、無限に大きな平面を作り出すことが出来ます。この無限に大きな平面を利用する と地面のような形を作り出すことが出来ます。無限に大きな平面を作り出すためには、Plane 系命 令を利用します。Plane 系命令は次のような形で利用します。 Plane 系命令を利用する場合には、 シーンファイルの先頭に#include "shapes.inc"を書くのを忘れないようにしてください。 Plane命令の書式 命令の意味 object{ Plane_XY [移動などの命令] XY 平面(Z 軸に垂直な平面)を作り出す [色などの設定] } 2 object{ Plane_XZ [移動などの命令] XZ 面(Y 軸に垂直な平面)を作り出す [色などの設定] } object{ Plane_YZ [移動などの命令] YZ 平面(X 軸に垂直な平面)を作り出す [色などの設定] } #include "colors.inc" #include "shapes.inc" #include "skies.inc" camera{ location <0,3,-10> look_at <0,3,0> angle 30 } light_source{<0,5,-10> color White} light_source{<0,5,10> color White} light_source{<0,5,30> color White} light_source{<0,5,50> color White} object{ Plane_XZ pigment{color DarkGreen} } sky_sphere{ S_Cloud5 } 8. 演習課題 4-5 i. 練習問題 5-3 で作成した物体と適当な位置に表示した XY 平面と同時に表示して下さい。 また、背景も空などに設定して下さい。レンダリング結果の画像をキャリアポートフォリオ 上にアップロードして下さい。 3
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