平成26年9月発行 第66号 〔発行元〕 イシグロ農材 営農支援課農場チーム ℡0531-23-3391 http://ishiguro.co.jp 栽培概要 H26.9.27の様子 作物 大玉トマト 品種 りんか409 (台木:スパイク) 定植日 H26年8月7日 栽培様式 1、3、4系統:ココフィールド Euro+(高さ10㎝) 2系統:grodanグロトップエキスパート 給液方法 タイマー潅水+日射比例給液 積算日射設定 (1.0MJ/㎡ 100ml/株/回) 現在、6段~7段開花中です。 今作は3段開花から日射比例潅水制御を行う予定でしたが、8月下旬以降の曇雨天の影響で草勢が強くなっていたため、草勢が落ち着いてきた 5段開花から日射比例での潅水を開始しています。 ■RWの水分率の変化 日射制御を開始してから、排液率の低下が確認されました。また、RW培地で栽培を行うにあたり重要なのが培地内の水分率と言われており、 水分率を変動させることによって、栄養生長~生殖生長にまで傾けることが可能になると言われています。RWでは栽培時期やステージ別での 水分率の栽培指標が出ているので、今作はgrodan社製の水分計を用いて培地内の水分率及びECの変動を定期的に確認しています。 9/23~9/25 9/20~9/22 潅水設定 (給液EC2.5、排液率10~20%) タイマー潅水(8:00、9:00 150ml/株/回) +日射制御(9:00~15:00 1.0MJ/㎡ 100ml/株/回) 設定変更 潅水設定 (給液EC2.5、排液率25~35%) タイマー潅水(8:00、8:30、9:00 150ml/株/回) +日射制御(9:00~16:00 1.0MJ/㎡ 100ml/株/回) 栽培指標では、第4果房着果までの期間の水分率は65~70%、収穫初期までの期間は水分率60~65%とされています。この指標と照らし 合わせると、9/20~22の期間では水分率が夜間~1回目の潅水が行われる8時の間で大きく下がってしまい、培地内ECも4.8まで上がってしまって います。また、9/22は潅水開始から2時間以上経過した朝10時を過ぎても排液が確認されなかったので、水分率の回復及び培地内ECの上昇を 抑えるために朝のタイマー潅水の回数を増やし、潅水の切り上げ時間も1時間遅くすることで指標の水分率60~65%を維持出来るようにしています。 ココ培地でも同様に水分率の低下が懸念されるため、潅水開始から排液が出始めるまでの時間を確認しながら潅水の調整を行っています。 誘引資材紹介 ヨーロッパから新しい誘引資材が来日しました! その名も「クリッパー」。 針金のようなものに、クッション付きのクリップで 株の2ヶ所を挟むだけ。 どんなものか気になる方は、一度弊社農場 もしくは太陽光利用型植物工場IGHまでぜひ 視察にお越しください☆ ハイワイヤーでは既に使用実績のある 誘引フックを、今作はC棟の斜め誘引 でも使用しています。 C棟で使用した場合、頭の上に手を 伸ばして誘引することになるため、 冬場~春先の果実の荷重がかかった 場合においての作業性などを 確認します。
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