ス リ ム ダ ク ト SD 仕 様 書

RD-SD-SPEC-001-11
ス リ ム ダ ク ト SD
仕
様
2014年
10月
書
1日
因幡電機産業株式会社
技術開発センター
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RD-SD-SPEC-001-11
目
次
ページ
1.
適 用
3
2.
製品仕様
3
3.
耐候性
4
4.
木ねじ取付け強度
5
5.
フタかん合抜け強度
6
6.
熱伸縮長さ
7
7.
内部応力
8
8.
フリーコーナーSF 耐候性試験
8
9.
9-1.
9-2.
9-3.
施工要領
配管収納例
システム図
施工手順
9
9
9
10
10.
注意事項
14
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RD-SD-SPEC-001-11
1.適 用
・本仕様書はスリムダクト SD シリーズに適用します。
・スリムダクト SD シリーズは、平成 25 年版 国土交通省仕様品です。
・スリムダクト SD シリーズは、難燃材料を使用しています。
(塩化ビニル製以外のパーツおよび SD-77 のキャメルスイートを除く)
2.製品仕様
スリムダクト SD シリーズの製品仕様を 表-1 に示します。
表-1 製品仕様
型番
呼びサイズ
用 途
材 質
スリムダクト SD
SD
66,77★,100,140
直線ダクト
PVC 注 1)
ウォールコーナー
SW
66,77 ,100,140
壁面取出し
ウォールコーナー後付用
SWA
77
壁面取出し
SWM
77★,77L,100
壁面取出し
SWK
77★
壁面取出し
SWX
77,77L
壁面取出し
スリムコーナー平面 90°
SK
66,77★,100,140
平面 90°曲がり
ミニスリムコーナー平面 90°
SKM
66,77
平面 90°曲がり
分 類
品
ダクト本体
名
ウォールコーナー
エアコンキャップ用
ウォールコーナー
換気エアコン用
ウォールコーナー
エアコンキャップ/換気エアコン用
付 属 品
★
PVC
PVC
格子部:ABS
アイボリー
( マンセル 5Y8/1,
日塗工 D25-80B )
ブラウン
(マンセル 10YR3/1,
日塗工 D19-30B)
スリムコーナー立面 90°
SC
66,77★,100,140
立面 90°曲がり
ミニスリムコーナー立面 90°
SCM
66,77
立面 90°曲がり
スリムコーナー平面 45°
SKF
66,77★,100,140
平面 45°曲がり
グ
66,77,100,140
立面 45°曲がり
(マンセル N6.5,
日塗工 DN-65)
スリムコーナー立面 45°
SCF
ひねり 90°エルボ
SN
77
ひねり 90°曲り
スリムジョイント
SJ
66,77★,100,140
直線ダクト継手
端末カバー
SE
77★
端末処理
端末カバー
SEN
66,100,140
端末処理
T型ジョイント
ST
77,100,140
分岐継手
分岐ジョイント
SJA
壁面取出し継手
異径ジョイント
SDR
100
100-77,
140-100
SD 異型アダプタ
SDI
77-66
PVC
日塗工 DN-90)
異径ダクト継手
ウォールコーナー
キ ャ メ ル ス ウ ィ ー ト 注 3)
(マンセル 7.5YR6/4,
SIF
66,77★,100
段差越え
スリムキャップ
SWC
66,77,100,140
化粧プレート
シーリングキャップ
SP
66,77,100,140
化粧カバー
フリーコーナー
SF
66,77★,100,140
自在継手
66,77:PE+EVA
100,140:PP
フリーコーナー 2m
SF
66,77
自在継手
PE+EVA
フリーコーナージョイント
SFJ
66,77,
100
フリーコーナーサドル
SFS
66,77,100,140
フリーコーナー
・直線ダクト継手
フリーコーナー
固定金具
配管用固定サドル
SL
-
ダクト内配管
固定具
日塗工 D17-60H)
ABS
PVC
SUS 304
SLバンド:PE
SLサドル:POM
注 1) SD-66、77、100 のブラック、ブラウン及びキャメルスイートは、高耐候性特殊樹脂。
注 2) ウォールコーナーSWM-100、SWX-77、SWX-77L、ひねり 90°エルボ SN-77 の色調はホワイトを除く。
キャメルスウィートラインナップ製品。
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ブラック
(マンセル N2.0,
日塗工 DN-20)
(マンセル N9.0,
段差継手
★
レ ー
ホ ワ イ ト注 2)
サイズダウン用
注 3)
色 調
ナチュラル
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3.耐候性
スリムダクト SD シリーズ用塩化ビニル製試験片を促進耐候試験にかけ、
時間の経過に伴う物性
の変化状況を確認する。
(1) 試験項目
促進耐候試験を 0~2000 時間行い、200 時間毎に下記の項目について測定する。
・引張強さ
・曲げ最大応力
(2) 試験片
・引張試験用 :JIS K 6745 に準ずる。
・曲 げ 試 験 用:JIS K 7203 に準ずる。
(3) 試験装置
・促進耐候試験機:サンシャインカーボンウェザーメーター
照射時間は JIS D 0205 に準ずる。
・強 度 試 験 機:京都市工業試験場設備
(4) 結 果
試験結果を 図-1 に示す。
2000 時間で、割れ、クラック等の異常なし。
なお、色別による有意差なし。
図-1
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4.木ねじ取付け強度
スリムダクト SD シリーズの木ねじ取付け部の強度を確認する。
(1) 供試品
スリムダクト SD 長さ:100 ㎜
木
材:杉
銅
管:φ8
針
金:φ2
木 ね じ:呼び径φ3.5、長さ 28 ㎜
ワッシャー:外径 9 ㎜、内径 4 ㎜
(2) 使用機械
引張試験機
(3) 試験方法
図-2 に示すように、スリムダクト SD を木材に木ねじで止めた状態で引張試験を実施す
る。なお、SD の変形を避けるため、木ねじのみに引張荷重がかかるように SD 幅の銅管φ8
を横に入れ引張る。
銅管
図-2
(4) 結 果
木ねじ取付け強度を 表-2 に示す。
表-2 木ねじ取付け強度
条
件
単位:N
引 張 強 度
木ねじのみ
木ねじ+ワッシャー付
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588 (60kgf)
735 (75kgf)
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5.フタかん合抜け強度
スリムダクト SD シリーズのかん合抜け強度を確認する。
(1) 供試品
スリムダクト SD 長さ:300 ㎜ (SD-66、77、100、140)
(2) 使用機械
引張試験機
(3) 試験方法
図-3 に示すように、スリムダクト SD のフタ底をかん合させた状態でそれぞれ上下にか
ん合が外れるまで引張る。
図-3
(4) 結 果
かん合抜け強度を 表-3 に示す。
表-3 かん合抜け強度
単位:N
サ イ ズ
かん合抜け強度
SD- 66
SD- 77
SD-100
SD-140
4410 (450kgf)
(注)かん合抜け強度は、スリムダクト SD の長さを
2m に換算した数値で示す。
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6.熱伸縮長さ
スリムダクト SD の温度変化による伸縮長さを確認する。
(1) 供試品
SD-66 アイボリー
長さ:フタ部=150 ㎜、底部=150 ㎜
(2) 測定条件
温度範囲:-20~60℃
放置時間:3 時間
(3) 使用機器
ノギス、恒温槽
(4) 測定方法
恒温槽内に供試品を入れ、設定温度後 3 時間放置し、ノギスで測定する。
(5) 結 果
温度変化による伸縮長さを 表-4 に示す。
表-4 熱伸縮長さ
温 度
供試品
長さ:㎜
-20℃
23℃
60℃
蓋
部
149.7
150
150.5
底
部
149.75
150
150.4
フタ部=0.80 ㎜(変化率 0.5%)
、底部=0.65 ㎜(変化率 0.4%)
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7.内部応力
スリムダクト SD の内部に収納出来る配管部材の最大範囲での温度依存内部応力を確認する。
(1) 供試品
スリムダクト(SD-77、SW-77、SK-77、SC-77)
被 覆 銅 管:15.88、19.05 ㎜
保 温 材:厚み 10 ㎜
制御ケーブル:2 ㎜ 3 芯
(2) 測定条件
測定範囲:-20~60℃
放置時間:設定温度後 1 時間放置
(3) 使用機器
恒温槽
(4) 測定方法
恒温槽内に供試品を組んだモデルを入れ、加熱後、供試品温度が常温に戻った時点で変形
の有無を目視にて確認する。
尚、モデル内の被覆銅管曲げ半径は銅管外径の 4 倍とした。
(5) 結 果
温度依存内部応力の結果を 表-5 に示す。
表-5 温度依存内部応力
測定温度
-20℃
-10℃
0℃
40℃
50℃
60℃
変 形
成 形
試 料 1
試 料 2
変形見られず
変形見られず
射
出
押
出
〃
〃
射
出
変形見られず
変形見られず
押
出
〃
〃
射
出
変形見られず
変形見られず
押
出
〃
〃
射
出
変形見られず
変形見られず
押
出
〃
〃
射
出
変形見られず
変形見られず
押
出
〃
〃
射
出
変形見られず
変形見られず
押
出
〃
〃
8.フリーコーナーSF 耐候性試験
フリーコーナーSF の試験片を促進耐候試験にかけ、変化を確認する。
(1) 供試品
フリーコーナーSF
(2) 試験方法
JIS K 6301 に準じて 1 号ダンベルに試験片を打抜き、下記の条件で放置する。
環境温度 :63±3℃
降
水:18 分/120 分
(3) 結 果
照射時間 2000 時間で割れ、クラック等の異常なし。
尚、色別による有意差なし。
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9.施工要領
9-1.配管収納例
スリムダクト SD シリーズの配管収納例を 図-4 に示します。
図-4 収納配管例
9-2.システム図
スリムダクト SD シリーズのシステム図を 図-5~8 に示します。
図-6 多系統配管の場合
マルチタイプ
図-5 一系統配管の場合
一般住宅
立面コーナー(SC)
立面コーナー(SC)
図-7 一系統配管の場合
段差のある場合
図-8 多系統配管の場合
2系統配管
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9-3.施工手順
スリムダクト SD シリーズの施工手順を 図-9 に示します。
なお、スリムダクト SD シリーズの使用温度範囲は-20~60℃です。この範囲内の環境下で
ご使用ください。
(1) スリムダクト SD サイズ選定
(2) 壁面貫通穴あけ
(3) ウォールコーナー底部取付け
(4) スリムダクト SD 寸法出し及び切断
(5) スリムダクト SD 及び継手部材底部取付け
(6) 配管施工
(7) 固定サドル締付け
(8) 壁面配管貫通穴止水処理
(9) スリムダクト SD 及び各部材フタ部取付け
(10) コーキング処理
図-9 施工手順
(1) スリムダクト SD サイズ選定
スリムダクト SD のサイズ選定表を 表-6 に示します。
スリムダクト
SD サイズ
表-6 サイズ選定表
配管保温材厚(液管×ガス管)
10×10
10×20
SD-66
φ6.35×φ9.52
SD-77
φ9.52×φ15.88
φ19.05×φ22.22 または
φ9.52×φ19.05
(φ6.35×φ9.52)×2 組
φ6.35×φ12.70 と
φ19.05×φ31.75
SD-140
(φ9.52×φ15.88)の 2 組
※ 10mm タイプのφ6.35 及びφ9.52 は、保温材厚 8 ㎜仕様。
配管にはドレンホース DH-16 相当と制御ケーブルを含む。
単位:mm
20×20
SD-100
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φ19.05×φ31.75
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なお、 表-6 に示すサイズの配管以外に使用する場合は、図-10 及び
表-7 に示す寸法を参考にして、スリムダクト SD のサイズを選定します。
SD-66
SD-77
SD-100
SD-140
対角 64
対角 76
対角 98
対角 135
単位:㎜
図-10 スリムダクト SD シリーズ断面図
表-7 被覆銅管仕上り外径寸法表 単位:mm
銅管サイズ
仕上り外径 d
呼び径
外径 Do
保温厚 10 ㎜
タイプ
保温厚 20 ㎜
タイプ
1/4
6.35
24※
48
3/8
9.52
27※
51
1/2
12.70
34
54
5/8
15.88
37
57
3/4
19.05
41
61
7/8
22.22
44
64
1
25.40
47
67
1 1/8
28.58
50
70
1 1/4
31.75
53
73
1 3/8
34.92
57
76
1 1/2
38.10
60
80
1 5/8
41.28
64
84
1 6/8
44.45
66
86
※ 保温厚 10 ㎜タイプの内φ6.35 及びφ9.52 のみ保温厚 8 ㎜
(2) 壁面貫通穴あけ
壁面に配管を通すための貫通穴を 表-8 に示すコアドリル径に準じてあけます。
表-8 貫通穴径
単位:mm
SD サイズ
コアドリル径
SD-66
SD-77
SD-100
SD-140
φ60 以下
φ70 以下
φ100 以下
φ135 以下
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(3) ウォールコーナー底部取付け
図-11 に示す様に壁面の貫通穴にウォールコーナー底部を当てて、傾きを確認しな
がらビス止めします。
図-11
(注)壁面固定用のビスは、φ3.5 ㎜又は 4.0 ㎜の座付きナベビスをご使用下さい。
皿ビスまたはラッパビスで固定した際は、製品が損傷する場合があります。
また、インパクトドライバーをご使用の際には取り扱いに十分ご留意ください。ビスを過剰に
締めこんだ場合に、製品を損傷する事があります。
(4) スリムダクト SD 寸法出し及び切断
配管経路を確認し、スリムダクト SD 底部をウォールコーナー底部に当てて、切断箇所
にマーキングします。
次に、スリムダクト SD 底部とフタ部を重ね合わせて SD ダクトカッター又は金のこで
切断します。
(5) スリムダクト SD 及び継手部材底部取付け
図-12 に示すスリムダクト SD 底部の半抜き穴をドライバーの先等を使用して抜き
ます。
抜き穴箇所はダクト 1 本に対して一番上と下、中間の 3 箇所とし、必ず抜き穴ピッチ
を 1m 以内でとって下さい。
図-12
スリムダクト SD 底部をウォールコーナー底部に当てて、
一番上の穴をビスで仮止めし、
垂直出しをした後、残りの穴を 図-13 に示すように固定サドルと一緒にビス止め
していきます。
図-13
(注)壁面固定用のビスは、φ3.5 ㎜又は 4.0 ㎜座付きナベビスをご使用下さい。
皿ビスまたはラッパビスで固定した際は、製品が損傷する場合があります。
また、インパクトドライバーをご使用の際には取り扱いに十分ご留意ください。ビスを過剰に
締めこんだ場合に、製品を損傷する事があります。
ここで、スリムダクト SD 端末部に近い位置のビスは先に端末カバーあるいは継手部材
の底部を差し込んでビス止めしてから止めます。
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(6) 配管施工
冷媒管、ドレンホース、ケーブルがよじれない様に注意して、ダクト内に納めながら
配管していき、 図-14 に示すように端末部の配管類が露出する部分をテーピング
で保護処理した後、配管類を室外機に接続します。
図-14
(7) 固定サドル締付け
図-15 に示すように固定サドルを締付けて配管を固定していきます。
図-15
(8) 壁面配管貫通穴止水処理
図-16 に示す様に壁面貫通穴と配管の隙間を止水パテで完全に塞ぎます。
図-16
(9) フタ部取付け
スリムダクト SD フタ部をはめ込んだ後、ウォールコーナー、端末カバー等のフタ部を
付属のタッピングビスで壁面及び底部にビス止めして下さい。
ウォールコーナーにはズレ
防止用のピンがでています。
このピンと、ダクトのフタ端
部の半抜き穴を抜いてかん
合させることでズレを防止
出来ます。*140 用を除く
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(10) コーキング処理
スリムダクト SD シリーズは防水構造ではありません。雨水侵入の恐れのある接合部や
かん合部にはシリコーンシーラント等で必ずコーキング処理を施して下さい。
特に、 図-17 に示す位置の処理を怠りますと、屋内への雨水侵入の原因となりま
すのでご留意下さい。
図-17
10.注意事項
●スリムダクト SD は防水構造ではありません。雨水侵入の恐れのある箇所については、防水
処理が必要です。特に壁面貫通個所には、壁内面内への雨水侵入防止のため、接合部やかん
合部、貫通部、壁設置部、ビス穴などに、コーキング処理やパテ埋めなどを施し、防水処理
を行ってください。また、横引き設置などでダクト内への雨水の溜まりが懸念される場合や
ダクト内への防水が必要とされる場合も同様の処理をおこなってください。
●ダクト表面温度が-20℃~60℃の範囲内の環境下でご使用ください。60℃を超える場合は熱
による変形の恐れがあります。
●壁面固定用のビスは、座付きナベビスをご使用ください。
皿ビス又はラッパビスで固定した際に、製品が損傷する場合があります。
●インパクトドライバーをご使用の際は、取り扱いに十分ご留意ください。製品を損傷する場
合があります。
(トルクドライバーを使用することをお奨めします。
)また、凸凹のある壁面
に取付ける際は、特に製品の損傷の恐れがあるため、インパクトドライバーは使用しないで
ください。
●ダクトカバーが外ずれないように端末カバー(SE,SEN)で固定してください。
●フリーコーナーは、平面曲がりは 90°以下、立面曲がりは幕板段差超え用(45°以下)にご
使用ください。パラペット超えなどの極曲がりには使用できません。
●ウォールコーナー後付け用は、既設配管の状況によっては後付け施工できない場合がありま
す。施工に当っては、現場の状況をよく確認の上で行ってください。
●配管固定サドルの結束時には、保温材を潰すと結露する恐れがありますので、締めすぎに注
意してください。なお本製品は、スリムダクト SD 内部で冷媒配管材を結束するためのもので
す。屋外露出配管の結束やケーブルなどの結束用途としては使用しないでください。
●スリムダクト SD は、直線ダクトの上からコーナーパーツを被せた状態で、ビス止めされてい
るため、外力に対しても直線ダクトのフタは非常に外れ難い構造となっていますが、高層マ
ンション等での突風発生時のような万が一の事象に備えてフタ飛び防止対策を講じる必要が
ある場合は、ステンレス製結束バンドで直線ダクト中央部に 1 箇所、底部とフタ部の上から
結束固定してください。
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スリムダクト SD の熱変形について
スリムダクト SD の熱変形につきましては、年間数件発生しています。特に、横引き配管
に多いことから注意点をまとめましたので、ご参考にしていただきますようお願いいたし
ます。
下記注意事項を遵守されていない熱変形クレームにつきましては、当社では責任を負いか
ねますので予めご了承願います。
1.熱変形とは
スリムダクト SD は樹脂製であり素材の軟化温度を超えると軟化が始まり変形します。
特に、負荷がかかっている状態では、軟化温度より低い温度で変形することがあります。
2.ダクトの温度について
ダクトの温度は、環境温度および直射日光による輻射熱などにより決まります。
特に、ダクト付近に金属製のフードなどがあると太陽光の輻射熱を受けてダクトが高温
になることがあります。
3.注意点
◎保管上の注意点
炎天下の密閉された車中など環境温度が素材の軟化温度より高くなる場所での保管は
避けてください。また、製品に負荷がかかった状態での保管は避けてください。
◎施工上の注意点
*横引き配管の注意点
・配管のたわみや蛇行による応力が、ダクトに掛からないように配管固定サドル
(SL-300)で固定してください。
ダクト 2mに対し最低 2 箇所固定することをお勧めします。
また、屋外での横引き配管ではできる限り距離を短くしてください。
*設置上の注意点
・金属材料で加工された軒先などの輻射熱によりダクトが高温になることが予想され
る近辺での設置は避けてください。
・蓄熱する壁や遮熱塗料で塗装した壁では輻射熱によりダクトが高温になることが予
想されますので設置は避けてください。
・風通しの悪い狭い場所や、熱が発生する設備の周りでは、高温になることが予想さ
れますので設置は避けてください。
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