中学校 1.単 元 第2学年 英語科学習指導案 Unit 4 Homestay in the United States (New Horizon English Course 2) 2.単元目標 ①【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】 ・家での手伝いや日本での生活などについて尋ねたり答えたりする言語活動の中で, 積極的に友 達と対話をしようとする。 ②【外国語表現の能力】 ・自分の家にホームステイをする外国人の友達を想定して, ホームステイのきまりについて説明 することができる。 ③【外国語理解の能力】 ・ホームステイの際の心得や異文化理解,悩み相談と先生の助言の内容を正しく読み取ることが できる。 ④【言語や文化についての知識・理解】 ・have to, will, mustを用いた文の形・意味・用法を理解し, 運用することができる。 3.指導にあたって (1)教材観 本単元ではさくらが夏休みにアメリカにホームステイに行ったときのエピソードを通じて, 「コミュニケーション」の大切さや難しさについて考える単元である。アメリカでのホームス テイについて学習をすることにより,日米の文化の違いについて考えたり,異文化交流の際の留 意する点について考えることに適した題材である。また, 昨年,ホームステイを経験した生徒 や近い将来ホームステイを希望する生徒もいるので,生徒一人一人がホームステイを身近なテ ーマとして考えることができるように言語材料を工夫したい。 文法事項では助動詞willやmustや類似する表現としてhave toを導入する。助動詞は1年時に 既習であり, canについてはよく理解している。そこで既習の文法項目と新出文型を関連づけ ることで生徒の理解を助けたい。さらにこれらの表現を用いて, 自分の家にホームステイをす る外国の友達を想定して, ホームステイのきまりについて自分の考えを紹介する活動を取り入 れる。 (2)生徒観 生徒たちは,4月より習熟度別少人数授業を行っている。基礎コースは英語が苦手な生徒が 多いが, お互いに助け合いながら日々の学習活動を行っている。個々の生徒の抱える問題は異 なるが, 書くことや自己表現が苦手な生徒が多い。しかしながら, リスニング,スピーキング には自信がある生徒も多く,日々の学習活動が意欲的である。さらに一斉の教室にはない安心 感があるので自分の意見を述べたり, 発表をしようとする生徒が多い。1学期末の英語アンケ ートによると,「授業に意欲的に参加している」と答えた生徒は8割を超えていることから英 語の授業に対する意欲を感じるとることができる。 本単元で学ぶ, have toやmust等の助動詞はclassroom Englishでよく耳にする表現であり, なじみが深い。また家事等を表す語句は日々の帯学習やインタビュー活動を通して, 使用頻度 が高く,新出文型の導入やコミュニケーション活動に関して抵抗が少ないように感じられる。 しかしながら, 学習意欲はあるが, 個々の生徒の理解度や習熟度には差があり, 時間がかかる 生徒も多いので, 個別支援を行いながら新出文型の定着を図る必要がある。 (3)指導観 本単元では助動詞を用いて,インタビュー活動や表現活動を多く行う。助動詞の用法を正し く理解し, 適切な場面で用いることができるような力をつけることが必要である。これらの表 現は日常生活のコミュニケーションの中でよく用いられるので, 生徒たちが身近に感じること ができる言語活動を工夫したい。また絵を用いて使用する言語材料をわかりやすく提示した り, ペアやグループなどの学習形態を工夫することで生徒たちが意欲的に授業に取り組む姿を めざしたい。 4.単元計画 (総時数8時間) 次 時 第 一 次 2 時 限 第 二 次 学習活動( ○ )と 思考の流れ( ・ ) ○have toの形・意味・用法を理 解する。 ・have toがしなければいけな いという意味が分かった。 ・発音に注意しよう。 ・canと似ているな。 【本時】 ○have toを用いて, 家の手伝い について友達と対話をする。 ・発音に注意しよう。 ・have toを使えばいいな。 ・友達はよく手伝っているな。 ・いろいろなことを言える。 観点 ② ③ ○ベイカー家の会話を理解する。 ・willとbe going toとの違いは 何かな。 ・予定はbe going toで今決めた ことはwillなんだな。 ・また動詞の原形だ。 第 三 次 Reading For Communication ○mustの意味・形・用法を理解す る。 ・mustも助動詞だぞ。 ・動詞の原形だ。 ・have toと似ているぞ。 ◇★:指導・言語活動 ④ ○ ○ Dialog ○willを用いて, 原稿を見ないで 友達と対話をする。 ・未来を表す表現だな。 ・canと使い方が似ているぞ ・簡単だな。 ・willは助動詞だな。 2 時 限 4 時 限 ① ○ ○ ●評価 ◆:C→Bへの手だて △:B→Aへの手だて ◇★[have to]を含んだ文のスキットを演じる。 ●[have to]を含んだ文を用いて, スキットを演じ ている。 (発表・ワークシート) ◆自信を持ってできるように十分な練習時間を確 保する。 ◇★家での手伝いについて,インタビューをする。 ●[have to]の文を用いて, 積極的に友達にインタ ビューしたり答えたりしている。 (観察・ワークシート) ◆インタビューの前に,机間指導を行いスムーズに 言えない生徒には個別に指導する。 ◇インタビュー結果についてまとめさせる。 △自分の家族のルールと友達の家族のルールを対 比してまとめるよう促す。 ◇結果を発表させ, 表現を共有させる。 ◇★英語版アンケート調査をする。 ●[will]を含んだ文を正しく用いて, 友達と対話 している。 (発表・ワークシート) ◆インタビューの前に十分な練習時間を確保す る。 △相手の声の調子や反応を確認しながら発表をす るよう促す。 ◇相手を見て質問するよう伝える。 ◇★ベイカー家での会話を理解する。 ●会話の要点を聞き取っている。 (挙手・ワークシート) ◆ワークシートにリスニングポイントを提示して おく。 ◇内容に関する質問に英語で答えさせる。 △音読後、簡単な英語で要約文を発表させる。 ○ ◇★[must]の文を用いてstar wars gameをする。 ●[must]を用いた文の形・意味・用法を理解して いる。 (観察・ワークシート) ◇[must]を用いていろいろなことを表現させる。 ◆[must]を用いた文を何度も練習させる。 ○絵里の苦情やそのアドバイスを 理解する。 ・伝え方を工夫しよう。 ・話さないと伝わらないんだ。 ○ ◇★絵里の苦情, それに対する教師のアドバイス を理解する。 (観察・ワークシート) ●内容を適切に読み取っている。 ◆リスニングポイントを提示し理解の助けとす る。 △簡単な要約文を作らせて,発表させる。 △大切なポイントを発表させる。 ○カルロの苦情やそのアドバイス を理解する。 ・人と比較してはいけないな。 ・良いところを見つけようとす る気持ちが大切だ。 ○ ◇★カルロの苦情, それに対する教師のアドバイ スを理解する。 (観察・ワークシート) ●内容を適切に読み取っている。 ◆リスニングポイントを提示し理解の助けとす る。 △簡単な要約文を作らせて,発表させる。 △大切なポイントを発表させる。 ○homestayのきまりを紹介する。 ・mustやmustn'tを使おう。 ・ALTに伝えよう。 ・動詞の原形だ。 ・日本の決まりや自分の家のきま りを伝えよう。 ○ ◇★自分の家にホームステイをする友達を想定し てhomestayのきまりを紹介する。 ●[must],[must not]を含んだ文や既習表現を用い て,homestayのきまりを紹介している。 (観察・ワークシート) ◇辞書を用意させておく。 ◆教科書の表現や友達の表現を参考にするよう促 す。 5.本時の学習 (1)題 目 (第一次中二時) Unit 4 Starting Out (2)本時のねらい [have to~]の文を用いて,間違いを恐れずに友達と会話をすることができる。 (コミュニケーションへの関心・意欲・態度) (3)学習過程 過 程 学習活動と主な発問等(○) 予想される生徒の思考(・) 1.チャンクペアの練習を行う。 ・チャンクは見ないで言える。 つ か む 2.教師が家でしなければいけない ことについて語る。 ・先生は忙しいんだ。 10 ・先生の家族のきまりが分かった。 分 ・[have to]を使っているな。 3. 重要表現について確認する。 ・[have to]はしなければいけないと いう意味だったな。 ・[don't]がついたらしなくてもよい という意味だったな。 指導(◇)と評価(●) C→Bへの手だて(◆)B→A(△) ◇チャンクが早く終わった生徒を誉める。 ◇have toやhas toの入った文を用いて教師が family's ruleについて語る。 ◆Teacher's talkの手がかりとなる絵や写真 を黒板に貼ることで理解の助けとする。 ◇have to動詞の原形の部分を強調すること で, 動詞の原形であることを確認する。 ◇[don't have to]の意味に注意させる。 友達は家でどんな手伝いをしているのだろう。 深 め る 4.重要表現を用いて自分のことに ついて表現する。 ・自分の家にはルールがあるな。 ・自分はこのルールについて書こ う。 ◆様々な表現を提示し, 参考にできるように しておく。 25 5. 対話練習をする。 分 ・発音が分からないぞ。 ・一生懸命練習するぞ。 ・なかなかスムーズに言えないぞ。 ◇デモンストレーションを行いモデルを示 す。 ◆机間指導を行い、スムーズに言えない生徒 については個別に指導する。 6.インタビューをする。 ・A君は夕食を作っているんだ。 ・B君にも聞いてみたいな。 ・いろいろな意見があるな。 ・僕はあまり家事をしていないな。 ・C君は忙しいな。 ・友達は上手に言えるな。 ◇活動の際のポイントを確認する。 (・表情・適切な声で・相手を見て・メモは 対話の後に) ま と め 6.友達について,しなければいけな い家事や,してみたい家事について まとめる。 ・自分と比べてB君は働き者だ。 ・家事についてもう少し頑張ってみ よう。 ●have toの文を用いて,積極的に友達にイ ンタビューをしたり答えたりしている。 (発表,評価シート)【関心・意欲・態度】 ◇have to動詞の原形, have to, has toの違 いについて注意させる。 △自分の家族のルールと友達の家族のルール を対比してまとめるよう促す。 ◆3文以上書くことができるように机間支援 する。 7.6.について発表する。 ・C君はとてもまじめだな。 ・今日から夕食を作るぞ。 15 分 家での手伝いについて, 積極的に友達にインタビューをしたり答 えることができた。 8.今日の授業を振りかえり,評価シ ートを書かせる。 ◇振り返りを書く。
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