平成26年12月12日(金) 編 集・発行 君津市教育センター 君津市久保2-13-1 TEL(56)1451 FAX(56)1648 第163号 学力向上につながる学校経営 「わくわく登校 にこにこ下校 輝き学び合う外箕輪の子」 君津市立外箕輪小学校 校長 鈴木 【はじめに】 本校は、一地区一学 区で半径700m以内 に学区が収まり、昨年 度創立20周年を迎え た市内で一番新しい学 校です。創立当初は、学年2クラスずつでしたが、現在 は、児童数が半減し全学年単学級で、特別支援学級2ク ラスの合計8クラス編制です 。児童は 、明るく素直です 。 保護者や地域の学校への関心は高く、協力的です。ま た、複雑な家庭環境の子どもも多く、学力格差や生徒指 導上の課題も見られます。 1 学校教育目標 「ゆたかで かしこく たくましい 児童の育成」 ~わくわく登校 にこにこ下校 輝き学び合う外箕輪の子~ 2 めざす児童像 ○素直で明るく、思いやりのある子 ○よく考え、進んで学ぶ子 ○健康で、安全に気をつける子 3 めざす教師像 そ そっと寄り添い、子どもを理解し、子どもに共 感する教師 と ともに働き、子どもに模範をしめす教師 み みんなと助け合い、協力しあう教師 の のぞみを大きくもって、子どもを高めることの できる教師 わ わを大切にして、保護者・地域の方から信頼さ れる教師 4 経営の重点 ①教育目標具現化の体制を確立する。 ②教師力の向上を図る。 ③安全な学校をつくる。 ④生徒指導の充実を図る。 ⑤開かれた学校をつくる。 5 具体的取組 (1)共有化 ○全職員が全校児童の担任であるために、情報の共 有を図る 。→フリートークの設定( 困り感の共有 ) ○ルールの徹底を図る。 ・「 あいさつ・返事・靴そろえ」の徹底 ・学習規律の基本の徹底 ・外箕輪小3つの約束 ☆怠けない で○○しよう ☆傷つけない でやさしくしよう ☆嘘をつかない で素直になろう 彩子 (2)学び合い、組織で対応する教師集団づくり ○ベテラン職員と若手職員との低・中・高学年ペア を編制し、学級経営や生徒指導の充実を図る。 ○特別支援教育コーディネーターと長欠対策担当を 同一とし、学級担任との連携を図り、早急な対応 を心掛ける。 ○生徒指導主任を中心に据え、問題行動への早期対 応を図る。 (3)指導方法の改善 ○校内研修の充実 ・国語科の授業研究を通して思考し、表現できる 児童の育成を目指す。 ・研究主任からの情報発信の工夫 ( 今週の言葉・本の紹介・行政機関HPより等 ) ・若年層研修(YB 研修)では、7年 経験者職員をリー ダーとして、外部 講師を依頼しての 研修や、国語・算 数・道徳・学活で の授業公開を実施 <YB研修での授業> ○教務主任の理科専科や少人数指導教員のTT(全 学年配置)を通して、授業意欲の向上や課題の共 有を図る。 ○漢字・計算検定テストの実施と、補習による理解 度アップ ○家庭学習の充実 ○セルフチェックリストの活用 ○生徒指導の機能を生かした「わかる授業」のチェ ックリストの活用 【おわりに】 子どもたちが、今日の一日を楽しみに登校し、充実感 に満ちて下校する学校。もちろん職員もです。そのよう な学校にするために、全職員が知恵を絞り、教育活動を 工夫し続ける教師集団をめざしていきたいと思います。 具体的には、共通理解をいたるところで図ることが必 要だと考え、すべての教育活動の基本となる考えを「わ くわく・にこにこ」という合い言葉で、繰り返し伝えて きました。時には 、「必勝・必笑」ということも話しな がら子どもたちにも話してきました 。保護者に対しても 、 今年度授業参観日に全校保護者会を設け、話す機会を設 けました。 今後、子どもたちが全校・学級・異年齢といった様々 な集団での生活から、多くのことを学ぶ学校の良さとそ の責任を重く受け止め、より良い集団、人間関係を作っ ていきたいと考えます。そして、夢を育み未来へと大き く羽ばたく子どもたちを家庭・地域と連携し育てていけ るよう努力したいと思います。 平成26年度 第3回教員の指導力向上に向けた授業公開を振り返って 君津市立小糸中学校 教諭 葛 西 裕 子 今回、若年層対象の授業公開をさせていただきましたが、自分の目指す授業がどのよう なものか、見直す良い機会となりました。そこで、普段の授業で日常的に取り組んでいる 活動、校内研修のテーマとして掲げている授業形態、本校生徒の課題となっている能力を 伸ばすための課題を授業の中で実践することにしました。 英語教育の中で重視すべき視点にコミュニケーション能力の育成があります。本校の 第3学年の生徒は5月9日~11日に関西方面の修学旅行を終え、目にした歴史的建造物や 体験学習を通じて様々な感動を得ました。また、「文化紹介」という単元では、日本古来 の風習や日本独特の文化について考え、紹介する英文を書き記す活動を行いました。こ れらの体験をふまえ、今度は自分が「外国の人に尋ねられたことに答える」体験をさせ たいと考え、行った授業について紹介します。日本を初めて訪れる外国人からもらった メールに答え、小糸中学校までの道案内を含んだメール文を書く活動をゴールとして設 定しています。 ①基礎学力の向上を目指した「君津市版英語検定」の取り組み 今年度から君津市で取り組んでいる「君津市版英語検定」の学習ガイドを使用し、 単語や基本文の定着、英作文の構成について学ぶ時間を毎時間作っています。本校の 生徒は決して英語が得意ではありません。特に語彙力に関して自信のない生徒を多く 抱えています。そこで、授業開始時10分間を使って単語や基本文を覚えたり、作文課 題に取り組んだりしています。学期に1~2回の君津市版英語検定合格に向け、目標 を持たせるとともに、家庭学習での取り組み方(効率の良い覚え方や練習の方法)も 指導します。 ②学びあいの視点を持った課題解決学習の工夫 英語科では「書く力の向上を目指して~段階的な指導の工夫~」を教科の研究主 題として取り組んでいます。生徒の「書く力」の定着には、個人によって大きな差 があります。そこで、各自の能力に合わせて到達目標を設定できるよう、ワークシ ートの工夫を行いました。授業での指導においては、全体での指導とグループ指導 を行う場面を設定し、英語使用の機会を多く設けるようにしました。さらに「学び の共同体」の視点を持って4人のグループで基礎的な学習を教え合い、目標とする 学習内容の定着を促しています。更に発展的な学習では、前時までに身に付けた知 識を活用して、表現する活動を行わせました。できるだけ生徒同士で解決できるよ うな問題提起を心掛け、課題の設定をしています。 ③音から文字へ、段階を追った指導 「書くこと」への苦手意識が英語の学習意欲の大きな壁となっていることが、事前 調査からわかりました。しかし、「書く」活動に は大きな利点があります。それは、 自分の表現を見直し、何度でも推敲できる点です。また、書くことを必要とし、そこ に達成感を見いだすような活動を仕組むことができれば、生徒は意欲を高め、更にそ の能力を向上させることを望むようになると考えます。そこで、本単元は「話すこと」 を中心に据えた単元ですが、メールでのコミュニケーションを想定した活動をゴール にすることで、本校生徒の課題である「書くこと」の力を伸ばす機会としました。そ のために、単元導入時には音声面を中心とした授業展開を、まとめには文字を中心と した活動をと、音から文字へ段階を踏んだ計画を立て、指導しました。 平成26年度 第3学年C組 指導案 1. 本時の指導(2/2) (1)目標 ・乗り物の乗り換えを含む道案内を、自らの言葉で伝えようとすることができる。 (コミュニケーションに関する意欲・関心・態度) ・京都駅から小糸中学校までの道案内を英語で書くことができる。 (外国語表現の能力) (2)展開 過程 学習内容と活動 指導上の留意点●支援○評価◎ 資料 君津 市英 検学 習ガ イド 導入 5分 ○君津市版英語検定3級学習ガイド を使って基本文の復習を行う。 ・出題者、答える生徒、チェックす る生徒、ヒントを与える生徒の役 割を交代で行う。(4人グループ) ○グループ全員が参加できるよう に役割分担させる。 ●ヒントは答えを導くような出し 方をするよう促す。 復習 10分 ○前時の課題であった「東京スカイ ツリーまでの道案内」を暗唱して 発表する。(コの字型隊形) ●前時終了後に添削を行い、家庭 学習で暗唱ができるように課題 を出しておく。 小糸中学校までの道案内を書き、仲間に発表しよう。 読む ・ 書く 20分 ○初めて小糸を訪れる予定の外国人 からもらったメールの文章を読 む。また、読んだことをもとに返 信する文章を書く。 (読む活動:コの字隊形) (書く活動:4人グループ) Hello,Koito JHS. I'm Kate.I'm a new ALT next year.I'm looking forward to meeting you. Next month I will trip to Kyoto and then I want to visit your school.Could you tell me how to get to Koito? I hope to hear from you soon. Kate 発表 15分 ○書いた原稿をもとに、自分たちの 案内文を発表する。 (コの字型の隊形) ・聞き手は仲間の発表に対して良か った点や改善した方が良い点につ いてアドバイスする。 ●メールの内容から、相手の立場 や状況を判断するよう助言す る。全体で取り組むことで共通 の認識を持たせる。 ●グループで学び合いながら活動 し、1つのメール文を完成させ る。京都から君津までの交通ル ートについては家庭学習として おき、調べてきたことをもとに 活動を進めさせる。 ○有効な表現や文の構成を示した カードを黒板に貼り、取り組み やすくするようにする。 ○辞書の活用を勧め、語彙の定着 とともに表現の幅を広げるよう 促す。 ◎京都駅から小糸中までの道案内 を含むメール文を書くことがで きたか。 (ワークシートのチェック) ●話し手は、聞き手の立場に立ち、 聞きやすい音量ではっきりと発 音させるように留意させる。 ●聞き手は、アイコンタクトや案 内の順番などがわかりやすく行 えているか、注意して聞かせる。 ○聞き取った内容で、自分たちの 作文になかった表現について は、積極的に質問するよう促す。 文型 カー ド 辞書 〈 中学校合同生徒会活動公開発表会 〉 1 君津市中学校合同生徒会スローガン きみつはひとつ 参加・共同・連帯 2 日時 平成26年8月11日(月) 13:00~16:00 3 会場 君津市民文化ホール 中ホール 4 内容 生徒会活動の公開発表会(市内全中学校) ~OMOIYARI運動等の成果と課題について~ 5 参加者及び参観者数 169名 〈参加者〉 市内中学生:74名 引率職員 :11名 〈参観者〉 保護者等 :34名 学校関係者:50名 6 参観者からの感想 ○中学校から広がる「OMOIYARI」の輪が、もっと市内に広まっていくと良いと思います。 ○どの学校も熱心に取り組んでいる様子が伝わってきました。生徒達の努力はもちろんで すが、それを支える先生方の支援も素晴らしいと思います。 ○真剣に考えて活動している生徒の姿を見て、私たち大人も反省することがあるのでは… と考えさせ ら れました。他校の活動を参考に、最後までやりとげて欲しいです。 ○同じテーマで活動することで「きみつはひとつ」が意識の中でも育っていると感じました。 ○大変活発な質疑応答を見させて頂きました。君津の未来は明るいと思いました。 ○高学年の児童と中学生が関われる場が、どんどん増えると良いと思いました。 ○発表する生徒にとって自信につながると思いました。 〈イングリッシュ・ディ・キャンプ〉 1 2 3 日時 会場 実施内容 平成26年8月28日(木) 君津市生涯学習交流センター 2階多目的ホール ①入国審査~外国人にインタビュー ②外国旅行体験 ③プレゼンテーション大会 ④イングリッシュ・チャレンジ 4 参加人数 中学生57名 外国人講師12名 5 参加者からの感想 ○こんなに英語を話す機会なんてなかったので、楽しかったし、今後にもつながると 思う。 ○最初は英語が全く話せなかったけど、先生たちがとても優しく簡単に話してくれた ので、後半はとてもたくさんお話しできました。 ○講師の方々も、他の中学校の方々もとても親切で、仲良くすることができました。 ○最初はうまく話せるか不安だったけど、英語だけという場所にいるうちに、自然と 英語が話せるようになりました。
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