JAEA-Research-2014-009:15.23MB

JAEA-Research
2014-009
配管合流部体系に関する高サイクル熱疲労現象の研究
-流体から構造材への温度変動伝達挙動評価-
Study on High Cycle Thermal Fatigue in Mixing Tee
-Evaluation of Transfer Characteristics of Temperature Fluctuation from Fluid to Structure-
木村 暢之 小林 順 亀山 祐理 長澤 一嘉
江連 俊樹 小野 綾子 上出 英樹
Nobuyuki KIMURA, Jun KOBAYASHI, Yuri KAMEYAMA, Kazuyoshi NAGASAWA
Toshiki EZURE, Ayako ONO and Hideki KAMIDE
次世代原子力システム研究開発部門
FBR要素技術開発ユニット
FBR Systems Technology Development Unit
Advanced Nuclear System Research and Development Directorate
July 2014
Japan Atomic Energy Agency
日本原子力研究開発機構
国際単位系(SI)
表1.SI 基本単位
SI 基本単位
基本量
名称
記号
長
さメ ートル m
質
量 キログラム kg
時
間
秒
s
電
流ア ンペア A
熱力学温度 ケ ル ビ ン K
物 質 量モ
ル mol
光
度 カ ン デ ラ cd
面
体
速
加
波
密
面
表2.基本単位を用いて表されるSI組立単位の例
SI 基本単位
組立量
名称
記号
積 平方メートル
m2
積 立法メートル
m3
さ , 速 度 メートル毎秒
m/s
速
度 メートル毎秒毎秒
m/s2
数 毎メートル
m-1
度 , 質 量 密 度 キログラム毎立方メートル
kg/m3
積
密
度 キログラム毎平方メートル
kg/m2
比
体
電
流
密
磁 界 の 強
(a)
量濃度
,濃
質
量
濃
輝
屈
折
率
比 透 磁 率
積 立方メートル毎キログラム
度 アンペア毎平方メートル
さ アンペア毎メートル
度 モル毎立方メートル
度 キログラム毎立法メートル
度 カンデラ毎平方メートル
(b)
(数字の) 1
(b)
(数字の) 1
乗数 24
10
1021
1018
1015
1012
109
106
103
3
m /kg
A/m2
A/m
mol/m3
kg/m3
cd/m2
1
1
102
101
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ࠛ319-1195
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㟁ヰ 029-282-6387, Fax 029-282-5920, E-mail:[email protected]
This report is issued irregularly by Japan Atomic Energy Agency.
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2-4 Shirakata Shirane, Tokai-mura, Naka-gun, Ibaraki-ken 319-1195 Japan
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© Japan Atomic Energy Agency, 2014
ゼ
タ
エ ク サ
Z
E
10-2
ペ
テ
タ
ラ
P
T
ギ
メ
ガ
ガ
G
M
マイクロ
ノ
10-9 ナ
コ
10-12 ピ
10-15 フェムト
キ
ロ
ヘ ク ト
デ
カ
k
h
da
d
°
’
日
度
分
10-3
10-6
記号
セ ン チ
ミ
リ
ト
10-18 ア
10-21 ゼ プ ト
10-24 ヨ ク ト
d
c
m
µ
n
p
f
a
z
y
1 d=24 h=86 400 s
1°=(π/180) rad
1’=(1/60)°=(π/10800) rad
”
1”=(1/60)’=(π/648000) rad
ha 1ha=1hm2=104m2
L,l 1L=11=1dm3=103cm3=10-3m3
t
1t=103 kg
秒
ヘクタール
リットル
SI基本単位による
表し方
m/m
2/ 2
m m
s-1
m kg s-2
m-1 kg s-2
m2 kg s-2
m2 kg s-3
sA
m2 kg s-3 A-1
m-2 kg-1 s4 A2
m2 kg s-3 A-2
m-2 kg-1 s3 A2
m2 kg s-2 A-1
kg s-2 A-1
m2 kg s-2 A-2
K
cd
m-2 cd
s-1
トン
表7.SIに属さないが、SIと併用される単位で、SI単位で
表される数値が実験的に得られるもの
名称
記号
SI 単位で表される数値
電 子 ボ ル ト
ダ ル ト ン
統一原子質量単位
eV
Da
u
天
ua
文
単
位
1eV=1.602 176 53(14)×10-19J
1Da=1.660 538 86(28)×10-27kg
1u=1 Da
1ua=1.495 978 706 91(6)×1011m
表8.SIに属さないが、SIと併用されるその他の単位
名称
記号
SI 単位で表される数値
バ
ー
ル bar 1bar=0.1MPa=100kPa=105Pa
水銀柱ミリメートル mmHg 1mmHg=133.322Pa
m2 s-2
m2 s-2
s-1 mol
(a)SI接頭語は固有の名称と記号を持つ組立単位と組み合わせても使用できる。しかし接頭語を付した単位はもはや
コヒーレントではない。
(b)ラジアンとステラジアンは数字の1に対する単位の特別な名称で、量についての情報をつたえるために使われる。
実際には、使用する時には記号rad及びsrが用いられるが、習慣として組立単位としての記号である数字の1は明
示されない。
(c)測光学ではステラジアンという名称と記号srを単位の表し方の中に、そのまま維持している。
(d)ヘルツは周期現象についてのみ、ベクレルは放射性核種の統計的過程についてのみ使用される。
(e)セルシウス度はケルビンの特別な名称で、セルシウス温度を表すために使用される。セルシウス度とケルビンの
単位の大きさは同一である。したがって、温度差や温度間隔を表す数値はどちらの単位で表しても同じである。
(f)放射性核種の放射能(activity referred to a radionuclide)は、しばしば誤った用語で”radioactivity”と記される。
(g)単位シーベルト(PV,2002,70,205)についてはCIPM勧告2(CI-2002)を参照。
表4.単位の中に固有の名称と記号を含むSI組立単位の例
SI 組立単位
組立量
SI 基本単位による
名称
記号
表し方
-1
粘
度 パスカル秒
Pa s
m kg s-1
力 の モ ー メ ン ト ニュートンメートル
Nm
m2 kg s-2
表
面
張
力 ニュートン毎メートル
N/m
kg s-2
角
速
度 ラジアン毎秒
rad/s
m m-1 s-1=s-1
角
加
速
度 ラジアン毎秒毎秒
rad/s2
m m-1 s-2=s-2
熱 流 密 度 , 放 射 照 度 ワット毎平方メートル
W/m2
kg s-3
熱 容 量 , エ ン ト ロ ピ ー ジュール毎ケルビン
J/K
m2 kg s-2 K-1
比 熱 容 量 , 比 エ ン ト ロ ピ ー ジュール毎キログラム毎ケルビン J/(kg K)
m2 s-2 K-1
比 エ ネ ル
ギ ー ジュール毎キログラム
J/kg
m2 s-2
熱
伝
導
率 ワット毎メートル毎ケルビン W/(m K) m kg s-3 K-1
体 積 エ ネ ル ギ ー ジュール毎立方メートル J/m3
m-1 kg s-2
電
界
の
強
さ ボルト毎メートル
V/m
m kg s-3 A-1
電
荷
密
度 クーロン毎立方メートル C/m3
m-3 sA
表
面
電
荷 クーロン毎平方メートル C/m2
m-2 sA
電 束 密 度 , 電 気 変 位 クーロン毎平方メートル C/m2
m-2 sA
誘
電
率 ファラド毎メートル
F/m
m-3 kg-1 s4 A2
透
磁
率 ヘンリー毎メートル
H/m
m kg s-2 A-2
モ ル エ ネ ル ギ ー ジュール毎モル
J/mol
m2 kg s-2 mol-1
モルエントロピー, モル熱容量 ジュール毎モル毎ケルビン J/(mol K) m2 kg s-2 K-1 mol-1
照 射 線 量 ( X 線 及 び γ 線 ) クーロン毎キログラム
C/kg
kg-1 sA
吸
収
線
量
率 グレイ毎秒
Gy/s
m2 s-3
放
射
強
度 ワット毎ステラジアン
W/sr
m4 m-2 kg s-3=m2 kg s-3
放
射
輝
度 ワット毎平方メートル毎ステラジアン W/(m2 sr) m2 m-2 kg s-3=kg s-3
酵 素 活 性
濃 度 カタール毎立方メートル kat/m3
m-3 s-1 mol
表5.SI 接頭語
記号 乗数 接頭語
Y
シ
10-1 デ
表6.SIに属さないが、SIと併用される単位
名称
記号
SI 単位による値
分
min 1 min=60s
時
h 1h =60 min=3600 s
(a)量濃度(amount concentration)は臨床化学の分野では物質濃度
(substance concentration)ともよばれる。
(b)これらは無次元量あるいは次元1をもつ量であるが、そのこと
を表す単位記号である数字の1は通常は表記しない。
表3.固有の名称と記号で表されるSI組立単位
SI 組立単位
組立量
他のSI単位による
名称
記号
表し方
(b)
平
面
角 ラジアン(b)
rad
1
(b)
(b)
(c)
立
体
角 ステラジアン
sr
1
周
波
数 ヘルツ(d)
Hz
力
ニュートン
N
圧
力
応
力 パスカル
,
Pa
N/m2
エ ネ ル ギ ー , 仕 事 , 熱 量 ジュール
J
Nm
仕 事 率 , 工 率 , 放 射 束 ワット
W
J/s
電
荷
電
気
量 クーロン
,
C
電 位 差 ( 電 圧 ) , 起 電 力 ボルト
V
W/A
静
電
容
量 ファラド
F
C/V
電
気
抵
抗 オーム
Ω
V/A
コ ン ダ ク タ ン ス ジーメンス
S
A/V
磁
束 ウエーバ
Wb
Vs
磁
束
密
度 テスラ
T
Wb/m2
イ ン ダ ク タ ン ス ヘンリー
H
Wb/A
セ ル シ ウ ス 温 度 セルシウス度(e)
℃
光
束 ルーメン
lm
cd sr(c)
照
度 ルクス
lx
lm/m2
Bq
放 射 性 核 種 の 放 射 能 ( f ) ベクレル(d)
吸収線量, 比エネルギー分与,
グレイ
Gy
J/kg
カーマ
線量当量, 周辺線量当量, 方向
Sv
J/kg
シーベルト(g)
性線量当量, 個人線量当量
酸
素
活
性 カタール
kat
接頭語
ヨ
タ
オングストローム
海
里
バ
ー
ン
Å
M
1Å=0.1nm=100pm=10-10m
1M=1852m
b
ノ
ネ
ベ
ト
パ
ル
kn
Np
B
1b=100fm2=(10-12cm)2=10-28m2
1kn=(1852/3600)m/s
ル
dB
ッ
ー
デ
ジ
ベ
SI単位との数値的な関係は、
対数量の定義に依存。
表9.固有の名称をもつCGS組立単位
名称
記号
SI 単位で表される数値
ル
グ erg 1 erg=10-7 J
エ
ダ
ポ
イ
ア
ス
ス
ト ー ク
チ
ル
フ
ガ
ォ
ン dyn 1 dyn=10-5N
ズ P 1 P=1 dyn s cm-2=0.1Pa s
ス St 1 St =1cm2 s-1=10-4m2 s-1
ブ sb 1 sb =1cd cm-2=104cd m-2
ト ph 1 ph=1cd sr cm-2 104lx
ル Gal 1 Gal =1cm s-2=10-2ms-2
マ ク ス ウ ェ ル
ガ
ウ
ス
エルステッド( c)
Mx
G
Oe
1 Mx = 1G cm2=10-8Wb
1 G =1Mx cm-2 =10-4T
1 Oe (103/4π)A m-1
(c)3元系のCGS単位系とSIでは直接比較できないため、等号「 」
は対応関係を示すものである。
キ
レ
ラ
名称
ュ
リ
ン
レ
ガ
ト
表10.SIに属さないその他の単位の例
記号
SI 単位で表される数値
ー Ci 1 Ci=3.7×1010Bq
ゲ
ン
ン R
ド rad
ム rem
マ γ
準
大
気
1 rad=1cGy=10-2Gy
1 rem=1 cSv=10-2Sv
1γ=1 nT=10-9T
1フェルミ=1 fm=10-15m
フ
ェ
ル
ミ
メートル系カラット
ト
標
1 R = 2.58×10-4C/kg
1メートル系カラット = 200 mg = 2×10-4kg
ル Torr 1 Torr = (101 325/760) Pa
圧 atm 1 atm = 101 325 Pa
カ
ロ
リ
ー
cal
ミ
ク
ロ
ン
µ
1cal=4.1858J(「15℃」カロリー),4.1868J
(「IT」カロリー)4.184J(「熱化学」カロリー)
1 µ =1µm=10-6m
(第8版,2006年改訂)
JAEA-Research 2014-009
JAEA-Research 2014-009
配管合流部体系に関する高サイクル熱疲労現象の研究
-流体から構造材への温度変動伝達挙動評価-
日本原子力研究開発機構 次世代原子力システム研究開発部門
FBR 要素技術開発ユニット
+1
木村 暢之 、小林 順+2、亀山 祐理*1、長澤 一嘉*2、
江連 俊樹、小野 綾子、上出 英樹
(2014 年 4 月 1 日受理)
温度の異なる流体が混合することによって発生する温度変動が構造材に伝搬(サーマルストラ
イピング)し、構造材中に高サイクル熱疲労が発生する現象は、原子炉の安全設計上の重要課題
となっている。日本原子力研究開発機構では、ナトリウム冷却高速炉の高サイクル熱疲労現象に
ついて、機構論に立脚した評価基準策定を目的として、様々な試験および解析研究を実施してい
る。その一環として、T 字管体系の配管合流部におけるサーマルストライピングを対象として、
長周期温度変動水流動試験(WATLON:Water Experiment of Fluid Mixing in T-pipe with Long Cycle
Fluctuation)を実施している。
本研究では、枝配管からの噴流が主配管壁面に沿って流れる壁面噴流条件を対象として、非定
常の熱伝達挙動を明らかにするため、WATLON 試験を実施した。試験では、流体温度分布と構造
材温度分布の同時計測および構造材温度分布と主配管内の流速分布の同時計測を行い、流体混合
部における壁面への熱伝達率および伝達挙動の局所流速依存性を把握した。試験の結果、壁面噴
流条件での熱伝達率は、温度変動が特に大きい領域において、平滑な直管を対象とした
Dittus-Boelter の相関式に比べ、およそ 2~6 倍となることがわかった。さらに、壁面近傍における
流速の増加と壁面における熱伝達率は相関があることがわかった。
大洗研究開発センター(駐在)
:〒311-1393 茨城県東茨城郡大洗町成田町 4002
+1 次世代原子力システム研究開発部門 FBR 要素技術開発ユニット(2013 年 1 月迄在籍)
+2 大洗研究開発センター
*1
株式会社 エヌデーデー
*2
株式会社 NESI
技術開発部
i
JAEA-Research 2014-009
JAEA-Research 2014-009
Study on High Cycle Thermal Fatigue in Mixing Tee
-Evaluation of Transfer Characteristics of Temperature Fluctuation from Fluid to Structure-
Nobuyuki KIMURA+1, Jun KOBAYASHI+2, Yuri KAMEYAMA*1, Kazuyoshi NAGASAWA*2,
Toshiki EZURE, Ayako ONO and Hideki KAMIDE
FBR Systems Technology Development Unit
Advanced Nuclear System Research and Development Directorate
Japan Atomic Energy Agency
Oarai-machi, Higashiibaraki-gun, Ibaraki-ken
(Received April 1, 2014)
Thermal striping is observed at a point where hot and cold fluids are mixing. Evaluation of high cycle
thermal fatigue on structural components is a significant issue for the reactor safety design. Japan Atomic
Energy Agency (JAEA) has conducted experimental and numerical investigations to establish a
quantitative evaluation method of high cycle thermal fatigue in a sodium-cooled fast reactor, based on the
nature of the phenomena. A water experiment WATLON (as Water Experiment of Fluid Mixing in T-pipe
with Long Cycle Fluctuation) has been conducted to clarify the thermal striping phenomena in a mixing tee
area.
In this study, water experiments WATLON were carried out to clarify the unsteady behavior of heat
transfer under wall jet condition. In experiments, heat transfer coefficients between fluid and wall in the
mixing region were obtained from temperature measurements using thermocouples (movable tree type in
fluid and embedded type in wall). To clarify the relation between the local velocity and the wall
temperature, those were measured simultaneously by the Particle Image Velocimetry (PIV) and the
thermocouple measurement, respectively. Sampling time of the velocity by the PIV and the temperature by
the thermocouple were synchronized in the measurement. The experimental results showed that the heat
transfer coefficient was 2~6 time larger than the reference value predicted by the Dittus-Boelter
correlation in straight pipes and was increased as the local velocity near the wall.
Keywords:Thermal Striping, Mixing Tee, Temperature Fluctuation, PIV, Heat Transfer Coefficient
+1 FBR Systems Technology Development Unit, Advanced Nuclear System Research and
Development Directorat until January, 2013.
+2 Technology Development Department, Oarai Research and Development Centre
*1 NDD Incorporation
*2 NESI Incorporation
ii
ii
JAEA-Research 2014-009
目次
1.序論.............................................................................................................................................................. 1
2.試験.............................................................................................................................................................. 3
2.1 試験装置............................................................................................................................................... 3
2.2 計測方法............................................................................................................................................... 3
2.2.1 温度計測........................................................................................................................................ 3
2.2.2 流速計測........................................................................................................................................ 4
2.2.3 流速-温度同時計測....................................................................................................................... 4
2.3 試験条件と計測条件........................................................................................................................... 5
2.3.1 試験条件........................................................................................................................................ 5
2.3.2 計測条件........................................................................................................................................ 5
3.試験結果...................................................................................................................................................... 7
3.1 主配管内の入口流速の計測結果 ....................................................................................................... 7
3.2 主配管内の流体温度分布の計測結果 ............................................................................................... 7
3.3 流体から構造材への温度変動伝達特性 ........................................................................................... 9
3.3.1 流体と構造材の温度変動強度分布 ............................................................................................ 9
3.3.2 流体と構造材の時系列温度変動 .............................................................................................. 10
3.3.3 流体から構造材への温度の伝播挙動 ...................................................................................... 10
3.3.4 伝達関数の特性.......................................................................................................................... 11
3.3.5 熱伝達率の評価.......................................................................................................................... 13
3.4 熱伝達率とフローパターンの関係 ................................................................................................. 14
3.4.1 合流部下流のフローパターン .................................................................................................. 14
3.4.2 流速変動と流体温度変動の関係 .............................................................................................. 15
3.4.3 局所流速と熱伝達率の関係 ...................................................................................................... 16
4.結論............................................................................................................................................................ 17
謝辞............................................................................................................................................................... 17
参考文献....................................................................................................................................................... 18
付録
付録 1 AQUA を用いた数値解析と実験結果の比較.................................................................... 71
付録 2 熱電対の校正........................................................................................................................ 91
付録 3 実験データベース(CD)
iii
iii
JAEA-Research 2014-009
Contents
1.
Introduction .............................................................................................................................................. 1
2.
Experiment ............................................................................................................................................... 3
2.1 Experimental Apparatus ..................................................................................................................... 3
2.2
Measurement Method......................................................................................................................... 3
2.2.1 Temperature Measurement .......................................................................................................... 3
2.2.2 Velocity Measurement................................................................................................................. 4
2.2.3 Velocity and Temperature Simultaneous Measurement............................................................... 4
2.3 Experimental and Measurement Conditions ...................................................................................... 5
2.3.1 Experimental Condition .............................................................................................................. 5
2.3.2 Measurement Condition .............................................................................................................. 5
3.
Experimental Result ................................................................................................................................. 7
3.1
Inlet Velocity in Main Pipe................................................................................................................. 7
3.2
Fluid Temperature in Main Pipe......................................................................................................... 7
3.3 Transfer Characteristics of Temperature Fluctuation from Fluid to Structure.................................... 9
3.3.1 Temperature Fluctuation Intensity of Fluid and Structure........................................................... 9
3.3.2 Time-Series of Temperature Fluctuations in Fluid and Structure.............................................. 10
3.3.3 Prppagation Behavior of Temperature from Fluid to Structure ................................................. 10
3.3.4 Characteristics of Transfer Function ......................................................................................... 11
3.3.5 Evaluation of Heat Transfer Coefficient.................................................................................... 13
3.4 Relation between Heat Transfer Coefficient and Flow Pattern in Tee.............................................. 14
3.4.1 Flow Pattern in Downstream from Tee...................................................................................... 14
3.4.2 Relation between Velocity Fluctuation and Temperature Fluctuation ....................................... 15
3.4.3 Relation between Local Velocity and Heat Transfer Coefficient .............................................. 16
4.
Conclusion.............................................................................................................................................. 17
Acknowledgement......................................................................................................................................... 17
Reference ...................................................................................................................................................... 18
Appendix
Appendix1 Comparison of Numerical Results by AQUA Code and Experimental Results................ 71
Appendix2 Calibration Procedure of Thermocouples ......................................................................... 91
Appendix3 Experimental Data Base (CD)
iv
iv
JAEA-Research 2014-009
図表リスト
表リスト
表 2.3
試験条件..................................................................................................................................... 20
図リスト
図 2.1.1
試験ループ構成図.................................................................................................................... 21
図 2.1.2
試験装置概略図........................................................................................................................ 22
図 2.2.1
可動式熱電対ツリーの概要 .................................................................................................... 23
図 2.2.2
熱応答供試板における熱電対の配置位置 ............................................................................ 23
図 2.2.3
PIV 計測システムの構成......................................................................................................... 24
図 2.3.1
流体温度分布計測試験における熱電対ツリー設置位置 .................................................... 25
図 2.3.2
熱伝達計測試験における熱電対ツリー設置位置 ................................................................ 26
図 2.3.3
PIV 計測位置 ............................................................................................................................ 27
図 3.1.1
主配管入口の時間平均流速ベクトル分布(PIV).............................................................. 28
図 3.1.2
主配管入口の時間平均流速分布と流速変動強度分布の比較 ............................................ 29
図 3.2.1
時間平均温度コンター............................................................................................................ 30
図 3.2.2
温度変動強度コンター............................................................................................................ 31
図 3.2.3
時間平均温度グラフ................................................................................................................ 32
図 3.2.4
温度変動強度グラフ................................................................................................................ 33
図 3.2.5
温度変動強度が大きい位置の時系列温度変動 .................................................................... 34
図 3.2.6
流体温度変動の PSD................................................................................................................ 35
図 3.3.1
流体と構造材の温度変動強度コンター ................................................................................ 36
図 3.3.2
流体と構造材の温度変動強度グラフ .................................................................................... 39
図 3.3.3
流体と構造材の時系列温度変動の比較 ................................................................................ 45
図 3.3.4
流体と構造材の温度変動強度の比の流速依存性 ................................................................ 46
図 3.3.5
流体と構造材の温度変動強度の比の運動量比依存性 ........................................................ 48
図 3.3.6
流体と構造材の温度変動の PSD............................................................................................ 49
図 3.3.7
流体から構造材への温度変動の伝達特性 ............................................................................ 52
図 3.3.8
構造材温度変動の実験値と予測値の比較 ............................................................................ 53
図 3.3.9
流体温度変動の実験値と予測値の比較 ................................................................................ 54
図 3.3.10 熱伝達率と Dittus-Boelter 相関式の比較 ............................................................................... 55
図 3.3.11 熱伝達率と Dittus-Boelter 相関式の比 ................................................................................... 58
図 3.3.12 熱伝達率の流速依存性............................................................................................................ 61
図 3.3.13 熱伝達率の運動量比依存性 .................................................................................................... 63
v
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図 3.4.1
瞬時流速ベクトル.................................................................................................................... 64
図 3.4.2
流体温度変動の Strohal 数と規格化 PSD の関係 ................................................................. 65
図 3.4.3
流体および構造材の温度変動と流速変動の関係 ................................................................ 68
図 3.4.4_1 局所流速と熱伝達率の関係 .................................................................................................... 69
図 3.4.4_2 時間平均流速と流速変動強度のグラフ ................................................................................ 70
図 3.4.4_3 壁面における熱伝達率の分布 ................................................................................................ 70
vi
vi
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1.序論
高温と低温の流体が混合すると、流体中に温度変動が発生し、その温度変動が構造材へ伝播す
ることによって、構造材中に高サイクル熱疲労が発生する可能性がある。この現象をサーマルス
トライピングと呼んでいる。加圧水型軽水炉(PWR)では、フランスの Civaux-1(1998 年)
、日
本の泊原発 2 号機(2003 年)で、また、ナトリウム冷却高速炉では、フランスの PHENIX(1991
年)で高サイクル熱疲労による貫通き裂が原因の冷却材漏洩事故が発生しており、この現象は原
子炉の安全設計上の重要課題となっている。
サーマルストライピングによる高サイクル熱疲労評価基準を策定する取り組みとして、日本機
械学会において、高低温水合流部温度揺らぎと閉塞分岐管の熱成層に関する高サイクル熱疲労評
価指針が提示されている[1]~[6]。しかしながら、本評価指針は軽水炉を対象としており、ナトリウ
ム冷却高速炉では、冷却材のナトリウムの熱伝導率が水と比較して 100 倍高く流体中で発生した
温度変動が構造材に伝播されやすいことや、冷却系配管に薄肉配管が使用されることなどが異な
っている。このため、本指針を直接適用することは困難と考えられる。
原子力機構では、ナトリウム冷却高速炉におけるサーマルストライピングについて、現象のメ
カニズムを解明し、機構論に立脚した評価基準を策定することを目的として、様々な試験研究お
よび解析研究を実施してきた。高低温流体の合流場として典型的な体系である T 管型の配管合流
部を対象とし、現象のメカニズム解明を目的として、長周期温度変動水試験(WATLON:Water
Experiment of Fluid Mixing in T-pipe with Long Cycle Fluctuation)を実施し、流体混合部における温
度変動挙動を明らかにしてきた。また、炉心出口などで見られる噴流部でのサーマルストライピ
ングを対象とし、平行なスリットから温度差のある 3 本の噴流を吐出させ噴流間の混合により温
度変動を発生させた体系での平行三噴流水試験(WAJECO)[7]~[9]および平行三噴流ナトリウム試
験(PLAJEST)[10]を実施し、温度変動のメカニズム並びに温度変動の構造材への伝播挙動を把握
した。さらに、構造材中の熱疲労挙動に着目したナトリウム試験として、高サイクル熱疲労試験
装置(SPECTRA)を用いた配管破損試験(以下、TTS 試験)を行い、流体の温度変動周波数が構
造物のき裂発生に及ぼす影響を評価している[11]。
一方、高サイクル熱疲労の評価基準の観点からは、温度変動パワースペクトル密度と構造材周
波数応答関数から疲労損傷係数を算出する手法を提案した[12]~[14]。構造材周波数応答関数を求め
るためには、非定常な流動場における流体から構造材への熱伝達係数(以下、非定常熱伝達係数)
が重要となるが、本手法では、伝達関数を用いて非定常熱伝達係数を算出する手法を適用してお
り、WATLON 試験への適用結果と一般的な円管における熱伝達相関式(Dittus-Boelter の相関式)
との比較などから適用性の検討も行ってきた[15]。しかしながら、非定常熱伝達係数と熱伝達相関
式の関係や非定常熱伝達についての詳細なメカニズムについては明らかでない。
本報では、温度変動挙動を示す非定常な流動場における熱伝達挙動に関する知見を取得するこ
とを目的に、WATLON 試験装置における壁面噴流条件を対象として熱伝達挙動を把握する試験を
実施した。特に、非定常熱伝達係数と熱伝達相関式の関係を明らかにし、非定常熱伝達について
の詳細なメカニズムを検討するため、流体温度分布と構造材温度分布の同時計測および構造材温
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度分布と流速分布の同時計測を実施し、流体混合部における構造材への熱伝達率および熱伝達挙
動の局所流速依存性を把握した。これらの結果について報告する。
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2.試験
2.1 試験装置
図 2.1.1 に試験ループ構成図を示す。試験ループは、作動流体の水をループへ供給するための主
配管側ポンプと枝配管側ポンプ、貯水槽(容量 30m3)、流体中の不純物を除去するフィルタ、各
配管用流量調整弁、冷却系ライン等から構成されている。貯水槽には、加熱ヒータが設置されて
おり、貯水槽内の水温を制御することができる。主配管側を高温流体、枝配管側を低温流体が流
れ、試験部である T 管部において合流する。主配管側の温度は、試験部入口温度を参照して貯水
槽内のヒータにて制御する。枝配管側の温度は、ポンプと試験部入口との間に熱交換器を設置し、
貯水槽からの高温流体を冷却することにより、試験部入口温度が所定の温度となるように制御す
る。図 2.1.2 に本試験体の概略図を示す。上流のバッファタンク内には、整流板と四分円型の縮流
ノズルが設置され、それより下流側では、アクリル製の多孔板を設置し、助走区間に流入する流
れを整流する。試験体は、内径 150mm(=1.0Dm)の主配管、内径 50mm(=1.0Db)の枝配管と試
験部上流側と下流側に設置された整流バッファから構成される。枝配管は、主配管と垂直に接合
される。さらに、枝配管は、主配管と鋭角に接合されており、面取り加工等は施されていない。
試験部と助走区間の配管は、中心軸を一致させるとともに、配管内面に段差が生じないよう、は
め込み式のフランジ構造で接続される。また、試験部には、流速計測時に配管の屈折による影響
を低減させるため、透明アクリル樹脂製のウォータージャケットが設置される。主配管には、構
造材近傍の局所流速と構造材表面温度の同時計測を行うため、配管の一部内壁(配管合流部下流
の 0.5Dm~1.5Dm、 =140°~160°位置)に SUS316 製の熱応答供試板(後述)が設置されている。
2.2 計測方法
2.2.1 温度計測
図 2.2.1 に温度計測に用いる可動式熱電対ツリーの概要を示す。熱電対ツリーは、主配管内の径
方向の流体温度分布を測定できるように、配管中心軸から管壁方向に 5mm 間隔で 15 本、配管内
壁から 1mm、3mm の位置に 2 本の合計 17 本の熱電対が櫛状に配置されている。ツリー先端は、
外径 1mm、長さ 50mm の SUS 製保護管の中を通り、先端部分の 5mm が流体に接している。また、
熱電対ツリーは流動への影響を考慮して下流から挿入した。熱電対はシース外径 0.25mm の K 型
非接地タイプであり、時間応答は約 5.7×10-3 秒以下である。熱電対ツリーは±180°回転させること
が可能であり、配管全周に渡って計測することができる。また、主配管の流れ方向に移動するこ
とが可能であり、主配管内における三次元の温度分布を計測することできる。座標系は、水平方
向を x、鉛直方向を y、主配管軸方向を z、主配管周方向を θ とした。すなわち、x 軸は、主配管
中心線を 0mm、z 方向を向いて主配管左側面を+75mm、主配管右側面を-75mm とし、y 軸は、主
配管中心線を 0mm、主配管上面を+75mm、主配管下面を-75mm とし、z 軸は、主配管と枝配管の
中心軸が交わる点を原点とし、下流側を+とした。θ は枝配管の反対側を 0°、枝配管側を 180°
とした。図 2.2.2 に熱応答供試板における熱電対の配置位置を示す。構造材表面の温度は、熱応答
供試板の熱電対により計測した。熱応答供試板は、z 方向に 173mm、板厚 5mm の SUS316 製とし、
K 型非接地(シース外径 0.25mm、材質 SUS316)の熱電対を埋め込んだ構造とした。これまでの
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試験結果[15]を踏まえ温度変動強度が大きい領域(z/Dm=0.5~1.5、 =140°~160°)に配置した。
なお、シース外径が 0.25mm であることから、熱電対の熱接点の位置は、表面より 0.125mm の深
さと推定し、データ処理を行った。熱電対ツリーおよび熱応答供試板の熱電対は、恒温槽を用い
て絶対校正された基準熱電対をループ内に挿入し、ループ内の水温を一定に保つことで基準熱電
対との相対校正を行った。測定誤差は±0.1℃以内であった。
(校正処理の詳細を付録 2「熱電対の
校正」に示す。
)また、各位置での温度データは、5.0×10-3 秒間隔(200Hz)で 60000 点(約 300
秒)収録した。
2.2.2 流速計測
本試験での流速計測には、粒子画像流速測定法(Particle Image Velocimetry;PIV)を適用した。
PIV は、流れ場に微細なトレーサ粒子を混入させてレーザー等で可視化し、一定の時間間隔で収
録した可視化画像を画像処理することによって流速を得る手法である。PIV は非接触の計測手法
であり、時々刻々変化する平面内の瞬時の 2 次元流速分布を求めることができ、多くの計測点の
データを取得することができる。図 2.2.3 に本試験で適用した PIV システムの構成を示す。本シス
テムは、流体を可視化する Nd-YLF レーザー、画像を撮影する高速度カメラ(CMOS カメラ)
、撮
影された画像を収録・保存する PC および収録時間を制御するタイミングコントローラーから構
成した。レーザシートは z-y 方向に入射させ、レーザシートに対して垂直に高速度カメラを設置
し、流体中のトレーサ粒子を撮影した。レーザー照射間隔は、6.0×10-4 秒~1.9×10-3 秒の範囲で
調整した。1 収録での画像取得数は 2048 枚であり、フレームストラドリンクにより 1024 時刻分
の流速を取得した。サンプリング間隔は、5.0×10-3 秒間隔(200Hz)で 5.12 秒間、同じ位置で 3
回繰り返して収録した。計測領域は、配管合流部付近(2.3.2 節(4)
)では 135mm×135mm 程度、
試験部入口(2.3.2 節(1)
)では 256mm×256mm 程度とし、縦横 1024×1024 ピクセルの解像度で
画像撮影した。流速算出時の参照領域は 30×30 ピクセルとした。すなわち、PIV によって参照領
域内の平均流速が得られると想定すると、空間分解能は配管合流部付近の場合 4mm×4mm 程度、
試験部入口の場合 7.5mm×7.5mm 程度である。また、サブピクセル解析を考慮した粒子移動量の不
確かさは 0.2 ピクセル程度[16]~[18]である(例えば、配管合流部付近、配管内平均流速で 2.3%程度)
。
壁面近傍の流速を測定する際は、構造物壁面での反射光(ハレーション)が発生するため、トレ
ーサ粒子の移動量を正確に測定することが困難となる。そこで、本試験では直径 0.07mm 程度の
合成吸着剤に蛍光塗料 Rhodamine-640(波長:630nm)を着色した粒子を使用し、カメラレンズの
前にレーザー光波長(波長:527nm)を阻止するノッチフィルタをセットすることで、蛍光のみ
を撮影した。
2.2.3 流速-温度同時計測
熱応答供試板における熱電対と PIV による流速計測を組み合わせることで、流速と温度を同時
に計測した。温度計測方法と PIV による流速計測方法は前節(2.2.1 と 2.2.2)で述べたとおりであ
る。PIV 計測位置は、熱応答供試板の熱電対取り付け位置( =140°、150°、160°)と同じと
した。その上で、信号発生器により発生させた同期信号を用いて、温度データ収録装置と PIV 計
測を同期させつつ計測を行った。
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2.3 試験条件と計測条件
2.3.1 試験条件
試験条件を表 2.3 に示す。壁面噴流条件を対象として、主配管と枝配管の流体温度をそれぞれ、
48℃、33℃で一定とし、配管内の平均流速(および運動量比)を変化させた試験を実施した。Case1-1
から Case1-5 は、運動量比が相対的に大きい 12.80 の条件、Case2-1 から Case2-6 は、運動量比が
相対的に小さい 8.09 の条件であり、運動量比を一定に保ちつつ、流速(レイノルズ数)を変化さ
せる試験条件とした。Case3-1 から Case3-6 は、枝配管のレイノルズ数を一定に保ちつつ、運動量
比を 1.37~15.19 に変化させる試験条件とした。
(2.1)式に主配管と枝配管の運動量比の定義、並
びに噴流形態を決めるしきい値[19]を(2.3)から(2.5)式に示す。
Mm
Mb
Vm2
Dm Db
Sb
bV
m
Db
2
Sb
(2.1)
2
b
2
(2.2)
壁面噴流:
Mm
Mb
1.35
(2.3)
偏向噴流:
0.35
Mm
Mb
1.35
(2.4)
衝突噴流:
Mm
Mb
0.35
(2.5)
ここで、Mm は主配管の運動量、Mb は枝配管の運動量、Vm は主配管の流速、Vb は枝配管の流速、
Dm は主配管の直径、Db は枝配管の直径、Sb は枝配管の断面積である。主配管の運動量を求める際
には、主配管流れが枝配管から噴出する流れに作用する面積を考慮し、(2.1)式の右辺に示すよ
うに、主配管断面積ではなく主配管と枝配管の積を用いた。
2.3.2 計測条件
試験項目としては、主配管の入口流速を計測する入口流速計測試験、配管合流部から下流側に
かけての流体温度を計測する流体温度分布計測試験、流体と構造材の温度を同時に計測する熱伝
達計測試験、流速と構造材温度を同時に計測する流速-温度同時計測試験の 4 つの項目について、
2.2 節で述べた計測手法を用いて実施した。以下に、試験の詳細を示す。
(1)入口流速計測試験
入口バッファ通過後の流体が整流されていることを確認するため、合流部手前の入口流速を計
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測した。計測位置は、合流部から上流に 4.0Dm の位置とし、計測断面は配管中心を通る z-y 断面と
した。試験条件は、表 2.3 に示す 3 ケースとし、温度条件は等温で実施した。
(2)流体温度分布計測試験
熱電対ツリーを用いて T 管合流部における、流体中の温度分布を計測した。図 2.3.1 に流体温度
分布計測試験における熱電対ツリーによる計測位置を示す。z 方向の計測位置は、z/Dm=0.0、0.125、
0.25、0.375、0.5、0.75、1.0、1.25、1.5、2.0、2.5 の計 11 点とした。また、 方向の計測位置は、
枝配管側を =180°として、 =180°、170°、165°、160°、155°、150°、145°、140°、135°、
130°、120°、90°、60°、30°、0°の計 15 点とした。温度変動が大きくなることが予想され
る 130°から 170°は 5°刻みで詳細に計測した。試験条件は、Case1-1 と過去に実施したストレ
ート体系およびエルボ体系試験のリファレンスケースである Case2-3 の 2 ケースとした。
(3)熱伝達計測試験
流体から構造材への温度変動の伝達特性を把握するために、壁面近傍の流体温度と熱応答供試
板(図 2.2.2)の温度を同時に計測した。図 2.3.2 に熱伝達計測試験における熱電対ツリーによる
計測位置を示す。z 方向の計測位置は、枝配管中心軸を原点(z/Dm=0.0)として、z/Dm=0.5、0.75、
1.0、1.25、1.5 の計 5 点とした。 方向の計測位置は、枝配管側を =180°として、 =160°、155°、
150°、145°、140°の計 5 点とした。すなわち、熱電対ツリーの および z 方向位置が図 2.2.2
の熱電対埋め込み位置の および z 方向位置と同じとなるように設定した。試験条件は、表 2.3 に
示す全 17 ケースとした。
(4)流速-温度同時計測試験
熱応答供試板の熱電対による温度計測と PIV による流速計測を、信号発生器により発生させた
同期信号を用いて収録のタイミングを一致させて計測することにより、壁面近傍の局所流速が熱
伝達率へ与える影響を明らかにすることを目的とした。図 2.3.3 に PIV 計測時のレーザー入射方向
と画像取得位置を示す。PIV 計測位置は、熱応答供試板の熱電対取り付け位置近傍とし、z 方向は、
上流、中央(熱応答供試板設置位置)
、下流の 3 断面、y 方向は、壁面近傍で =140°、150°、160°
(ただし、上流と下流は 150°のみ)に相当する 3 断面とし、合計で 1 ケース辺り 5 ヶ所とした。
試験条件は、表 2.3 に示す全 9 ケースとした。また、本計測では、流速計測に対する温度差によ
る屈折の影響を考慮して、主配管の流体温度を 42℃、枝配管の流体温度を 32℃に設定し、温度差
を 10℃として実施した。
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3.試験結果
3.1 主配管内の入口流速の計測結果
図 3.1.1 に主配管内における入口流速の時間平均流速ベクトルを示す。流速は(3.1)式で示す
とおり、主配管流速で規格化し、(3.2)式より時間平均流速を算出した。図 3.1.2 に主配管入口
(z/Dm=-4.0)の z 方向の時間平均流速と流速変動強度を示す。ここでは、z 方向流速を w とし、
規格化した時間平均流速を w*Avg、流速変動強度を w*RMS と定義する。横軸は主配管の直径によっ
て規格化した配管中心からの位置、縦軸は z 方向の時間平均流速と流速変動強度である。流速変
動強度は(3.3)式により算出し、
(3.4)式で規格化した。
w*
w
Vm
(3.1)
N
w *Avg
i 1
wi*
N
w RMS
w*RMS
(3.2)
N
i 1
2
wi
w Avg
N
wRMS
Vm
(3.3)
(3.4)
ここで、Vm は主配管流速、wAvg は時間平均流速、wRMS は流速変動強度、N は計測点数(1024 点;
5.12 秒)
、*は規格化値を示す。主配管入口の時間平均流速 w*Avg と流速変動強度 w*RMS より、流速
は、全てのケースで配管の中心部で大きく壁面近傍で小さくなっている。流速変動強度は、配管
の中心部で小さく壁面近傍で大きくなっている。さらに、時間平均流速分布は、実線に示す 1/7
乗流速分布則と同等の分布を示していることから、配管内の流速は十分に発達した状態であった
とみなすことができる。
3.2 主配管内の流体温度分布の計測結果
主配管流速 Vm と枝配管流速 Vb の流速比 Vm/Vb をパラメータとし、主配管内の流体温度分布につ
いて評価を行った。ここでは、Case1-1(流速比 1.84)と Case2-3(流速比 1.46)の 2 ケースにつ
いて評価した。流体温度は(3.5)式で規格化し、時間平均温度を(3.6)式より算出した。温度変
動強度は(3.7)式より算出し、
(3.8)式で規格化した。
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T*
T Tb
Tm Tb
N
*
TAvg
i 1
Ti *
*
TRMS
(3.6)
N
N
T RMS
(3.5)
i 1
Ti
T Avg
2
(3.7)
N
TRMS
Tm Tb
(3.8)
ここで、Tm は主配管入口温度、Tb は枝配管入口温度、TAvg は時間平均温度、TRMS は温度変動強
度、N は計測点数(30000 点;150 秒)
、*は規格化値を示す。図 3.2.1 に時間平均温度コンター、
図 3.2.2 に温度変動強度コンターを示す。水平方向断面図(z-x)は、枝配管中心を含む主配管軸方
向断面を示し、径方向断面図(y-x)は、z/Dm=0.0、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5 の位置における断面を
示す。枝配管からの低温流体は、主配管に合流後、x/Dm=-0.5 の壁面に沿って流れていき、下流側
に向かうにつれて高温流体との混合が進んでいる様子が確認できる。温度変動強度については、
z/Dm=0.0~1.0 の範囲の低温流体と高温流体が混じりあう境界部分で温度変動強度が大きくなる様
子が確認できる。z/Dm=0.0~0.5(合流直後)における x/Dm=-0.5 の枝配管側の壁面近傍では、温度
変動強度が小さくなっており、z/Dm=1.0 より下流側については、下流側に進むにつれて温度変動
強度が比較的大きい領域が主配管の中心付近まで広がっている様子が確認できる。
図 3.2.3 に主配管と枝配管の中心軸を通る位置(y/Dm=0.0、z/Dm=0.0)における時間平均温度の x
方向分布の比較、図 3.2.4 に同位置の温度変動強度の x 方向分布の比較をそれぞれ示す。グラフの
横軸は規格化した時間平均温度および温度変動強度、縦軸は規格化した x 方向位置である。両ケ
ースを比較すると、時間平均温度は、ほぼ同様の分布を示している様子が確認できる。温度変動
強度もほぼ同様の傾向を示しているが、Case1-1 の方がわずかに大きな値となっており、壁面に近
い位置でより大きくなる様子が確認できる。
図 3.2.5 に Case1-1 と Case2-3 の z/Dm=0.0 および 0.5 における温度変動強度が最大となる位置で
の時系列の温度変動を示す。Case1-1 の温度取得位置は、
=180°の z/Dm=0.0、x/Dm=-0.4 および
z/Dm=0.5、x/Dm=-0.2 であり、Case2-3 の温度取得位置は、 =180°の z/Dm=0.0、x/Dm=-0.37 および
z/Dm=0.5、x/Dm=-0.17 である。横軸は時間、縦軸は規格化温度である。時系列温度変動を示す時間
は、2 秒間である。両ケースの温度変動を見ると、Case2-3 のほうが小刻みに変動している様子が
確認できる。次に、時系列温度変動の周波数特性を確認するために、パワースペクトル密度(以
下、PSD)による評価を行った。図 3.2.6 に流体温度変動の PSD を示す。横軸は周波数、縦軸は温
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度変動のパワーである。PSD は収録した温度の全収録データ(30000 点、150 秒)から、2048 点
(10.24 秒)の連続した温度データ列を 0.1 秒刻みで始点を変化させながら複数個(全収録期間に
わたり)取り出し、各データに FFT を施した後に平均化処理を行って求めた。z/Dm=0.0、0.5 の両
計測位置における PSD をみると、低周波数域では Case1-1 のほうが大きく、高周波数域は Case2-3
のほうが大きくなる様子が確認できる。また、両ケースともに卓越周波数は存在しないことがわ
かる。
以上の結果より、主配管内の流体の時間平均温度は、流速比が大きい Case1-1 より流速比の小
さい Case2-3 のほうが、低温流体の混合が主配管中心(x/Dm=0.0)近くまで広がることがわかった。
次に、温度変動の PSD による評価を行い、低周波数域のパワーは Case1-1 のほうが大きく、高周
波数域のパワーは Case2-3 のほうが大きいことを確認した。すなわち Case1-1 は温度変動の周期が
長く、Case2-3 は温度変動の周期が短いことがわかった。
3.3 流体から構造材への温度変動伝達特性
流体と構造材における温度変動の伝達特性について、熱伝達計測試験の結果を用いて評価を行
った。熱伝達計測試験は、表 2.3 に示す全 17 ケースを対象として実施した。本節では、Case2-3
(Vm=1.46、Vb=1.00、流速比 1.46)をリファレンスケースとし、流体から構造材への温度変動伝達
特性の空間特性、流速依存性、運動量比依存性を評価する。ここで、本文における空間特性の評
価とは、熱応答供試板の熱電対設置位置ごとに、温度変動の伝達特性などにどのような違いが生
じているのかを評価することである。空間特性を評価する位置は後述する。流速依存性は、Case1-1
から Case1-5 と Case2-1 から Case2-6 を用いて評価した。運動量比依存性は、Case3-1 から Case3-6
を用いて評価した。なお、それ以外の実験データについては、別添の付録 3.1~3.13 に収録する。
3.3.1 流体と構造材の温度変動強度分布
流体から構造材への温度変動伝達特性を評価するためには、流体と構造材それぞれの温度変動
強度が重要となる。そのため、熱応答供試板を取り付けた位置(z/Dm=0.5~1.5、
=140°~
160°)における流体と構造材の温度変動強度分布から温度変動伝達特性の評価を行う位置を決定
した。図 3.3.1-1 から図 3.3.1-3 に流体と構造材の温度変動強度コンターを示す。計測位置は、流体
側は構造材から 1mm の位置、構造材側は構造材表面より内側に 0.125mm の位置とした。流体側
の温度変動強度は、全ての条件で z/Dm=0.5、
=150°の位置が最大となり、下流側に向かうにつ
れ小さくなっている。また、流速比一定の Case1-1 から Case1-5 と Case2-1 から Case2-6 における
z/Dm=0.5、 =150°の温度変動強度は、流速が大きくなるにつれて小さくなっている。次に、構造
材の温度変動強度を見ると、高流速条件では、一部の条件(Case2-4 から Case2-6)を除いて、流体
側と同様に、z/Dm=0.5、 =150°の位置で温度変動強度が大きくなっている。また、下流側に向か
うにつれて温度変動強度が小さくなることがわかる。さらに、低流速条件(Case2-1 から Case2-3
など)では、ほぼ一様な分布に近づくことが確認できる。
図 3.3.2-1 から図 3.3.2-6 に流体と構造材の温度変動強度のグラフを示す。グラフの横軸は 方向
位置、縦軸は規格化した温度変動強度とし、z/Dm=0.5~z/Dm=1.25 の位置での結果を試験条件ごと
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にプロットした。前述のとおり、流体側の温度変動強度は、全ての条件で z/Dm=0.5、
=150°の
位置で最大となっている。また、構造材側の温度変動強度は、高流速条件では、流体側同様 z/Dm=0.5、
=150°の位置で最大となり、低流速条件ではほぼ一様な分布となることがわかる。
以上の結果より、熱応答供試板周辺において、温度変動強度が最も大きくなる位置は z/Dm=0.5、
=150°付近であり、下流側に向かうにつれ温度変動強度は小さくなることがわかった。よって、
本報告における温度変動伝達特性の空間特性の評価は、温度変動強度が大きい z/Dm=0.5、
=150°と、同じ 方向位置で温度変動強度が小さい下流側の z/Dm=1.5、 =150°の 2 点を対象と
して行うこととした。
3.3.2 流体と構造材の時系列温度変動
図 3.3.3 に Case2-3 における流体と構造材の時系列温度変動を示す。横軸は時間、縦軸は規格化
した温度である。ここで、グラフに示す横軸の時間は 2 秒間とした。温度の計測位置は、流体側
は構造材から 1mm の位置、構造材側は構造材表面より内側に 0.125mm の位置である。構造材の
温度変動は、流体の温度変動に比べ振幅が小さく、流体の温度変動に追従する傾向が見られた。
これは、構造材近傍の流体温度変動が構造材に伝わることで、構造材に温度変動が生じることを
示している。
3.3.3 流体から構造材への温度の伝播挙動
流体から構造材に伝わる温度の伝播挙動を、流体と構造材の温度変動強度の比を用いて評価す
る。温度変動強度の比は(3.9)式で定義した。
k
T f _ RMS
(3.9)
Ts _ RMS
k は温度変動強度の比、Tf_RMS は流体の温度変動強度、Ts_RMS は構造材の温度変動強度であり、k
が大きくなるほど流体から構造材に伝わる温度変動の減衰が大きくなることを意味する。
図 3.3.4-1 から図 3.3.4-2 に流体と構造材の温度変動強度の比の主配管の流速に対する流速依存性
を示す。
(a)は z/Dm=0.5 の 方向位置、
(b)は
=150°の z 方向位置として、横軸はそれぞれ 方
向位置と z 方向位置、縦軸は温度変動強度の比とし、流速をパラメータとしてプロットしたもの
である。Case1-1 を除き、全ての 方向位置と z 方向位置で、流速が大きくなるにつれて温度変動
強度の比が小さくなる様子が確認できる。また、 方向については =140°側、z 方向については
z/Dm=1.5 側でそれぞれ温度変動強度の比が大きくなる様子が確認できる。図 3.3.5 に流体と構造材
の温度変動強度の比の主配管と枝配管間の運動量比に対する運動量比依存性を示す。(a)は
z/Dm=0.5 における 方向分布、
(b)は =150°における z 方向分布であり、横軸はそれぞれ 方向
位置と z 方向位置、縦軸は温度変動強度の比であり、運動量比をパラメータとしてプロットした
ものである。Case3-1 を除く全ての計測位置で運動量比が大きくなるにつれて温度変動強度の比が
小さくなる様子が確認できる。また、空間特性についても、Case1-1 から Case1-5 と Case2-1 から
Case2-6 と同様に、 方向については
=140°側、z 方向については z/Dm=1.5 で温度変動強度の比
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が大きいことが確認できる。これより、流体から構造材に伝わる温度の伝播挙動には、流速およ
び運動量比への依存性が見られることがわかった。すなわち、流速および運動量比が小さい場合
には、温度変動の減衰が大きいのに対し、流速および運動量比が大きくなるにつれ、温度変動の
減衰が小さくなることがわかった。
次に、温度の伝播挙動の周波数特性を PSD により評価した。図 3.3.6-1 から図 3.3.6-3 に流体お
よび構造材温度変動の PSD の比較を示す。計測位置は温度変動強度の大きい z/Dm=0.5、 =150°
と同じ 方向位置で温度変動強度の小さい z/Dm=1.5、 =150°とした。横軸は周波数、縦軸は温度
変動のパワーである。PSD は収録した温度の全収録データ(60000 点、300 秒)から、2048 点(10.24
秒)の連続した温度データ列を 0.1 秒刻みで始点を変化させながら複数個(全収録期間にわたり)
取り出し、各データに FFT を施した後に平均化処理を行って求めた。Case1-1 から Case1-5 と
Case2-1 から Case2-6 では、低周波数域では低流速条件で大きく、高周波数域では高流速条件で大
きくなる様子が確認できる。構造材温度変動の PSD は、低周波数域においては流速条件による差
が見られないが、高周波数域では高流速条件で大きくなる様子が確認できる。卓越周波数は、下
流側の z/Dm=1.5、 =150°において見られ、リファレンスケースである Case2-3 では、5.8Hz であ
った。また、卓越周波数は、高流速の条件ほど高周波数となることがわかった。Case3-1 から Case3-6
は、z/Dm=0.5、 =150°では運動量比によらず、同様の PSD 分布がみられるが、z/Dm=1.5、 =150°
では運動量比により PSD の値が変化しており、運動量比が小さい条件のほうが PSD の減衰が大き
くなる様子が確認できる。また、卓越周波数は z/Dm=1.5 でのみ見られ、運動量比が大きい条件ほ
ど高周波の卓越周波数を持つことがわかった。
3.3.4 伝達関数の特性
流体から構造材への温度変動伝達挙動を推定するためには、熱伝達率が必要である。原子力機
構では、過去の研究[20]で、単一周期の温度変動に関する理論解に、試験より得られた流体と構造
材間の伝達関数の振幅の値をフィッティングさせ、最小二乗法により熱伝達率を推測する方法を
提案してきた。本研究では、流体(構造材表面より 1mm)と構造材(構造材表面より-0.125mm)
の温度変動から熱伝達率 h を求めた。熱伝達率の算出方法を以下に示す。
半無限固体に対して T f
A sin t
で温度が変動する流体から、熱伝達率 h で熱が伝わる場
合の温度応答は次式で表される[21]。
h * exp
Ts t ,
h
*
2a
2a
2
2a
2
A sin t
2a
(3.10)
*
ただし、 h と は以下のようにする。
h*
h
tan
(3.11)
1
2a h *
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2a
(3.12)
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ここで、A は温度変動の振幅、 は角振動数、a は構造材の温度伝導率、 は初期位相、h は熱伝
達率、 は構造材の熱伝導率、 は壁表面からの距離である。(3.10)式における、伝達関数のパ
ワーおよび位相遅れは、以下の(3.13)式と(3.14)式となる。
h * exp
伝達関数のパワー:
h
位相遅れ
*
2a
2a
2
2a
2
2a
:
(3.13)
(3.14)
本研究では、
(3.10)式において、実験で得られた Tf および Ts を用いて、最小二乗法により熱伝
達率 h を求めた。
次に、流体と構造材の温度変動にフーリエスペクトル解析を用いることで、計算される 2 点間
の伝達関数のパワーと位相遅れと、先に得られた熱伝達率 h を(3.13)式と(3.14)式に代入して
得られる理論解と比較を行った。ここで、フーリエスペクトル解析による伝達関数の算出は以下
の通り行った。
① 流体と構造材の温度の時系列データを取得。
T f t t=1, n
(3.15)
Ts t t=1, n
② 温度の時系列データをフーリエ変換によりスペクトルへ変換する。
Ff f
Tf t
(3.16)
Fs f
ただし、
Ts t
A は A のフーリエ変換を表す。
③ 伝達関数を次式により求める。
H f
Fs f
Ff f
(3.17)
④ 流体と構造材の温度を取得するデータを時系列で変え、②から③を複数回繰り返して伝達
関数をそれぞれ求める。
⑤ ④で得られた伝達関数をアンサンブル平均化し、パワーと位相遅れを計算する。
H(f)は伝達関数、Ff(f)と Fs(f)は流体と構造材の温度から測定したフーリエ関数とする。図 3.3.7
に流体温度と構造材温度から得られた伝達関数の特性を示す。左側の図は伝達関数のパワー(振
幅の 2 乗)
、右側の図は位相遅れとし、
(3.13)式と(3.14)式より導いた理論曲線と(3.17)式よ
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り求める伝達関数の比較を示す。また、試験により計測した値は有意な周波数成分のみで比較し
た。試験で得られた伝達関数のパワーと位相遅れは、理論曲線とよく一致してプロットされてい
る様子が確認できる。これより、実験で得られた伝達関数のパワーと位相遅れは、理論値どおり
となることがわかった。
次に、構造材表面近傍の流体温度変動と熱伝達率から構造材温度変動の予測、構造材温度変動
と熱伝達率から構造材表面近傍の流体温度変動の予測を行った。各温度変動の予測値の算出方法
を以下に示す。
① 温度変動の時系列データ(試験値)を FFT により周波数成分に変換する。
② 伝達関数のパワー及び位相の理論式(3.13)式と(3.14)式より得られた熱伝達率を代入し、
各周波数成分における温度変動の振幅と位相を推定する。
③ 算出した振幅と位相から逆 FFT により温度変動の時系列データ(予測値)を算出する。
図 3.3.8 に構造材温度変動の試験値と予測値の比較を示す。横軸は時間、縦軸は規格化した温度
である。グラフに示す横軸の時間は 2 秒間とした。z/Dm=0.5、 =150°は、温度変動の傾向は一致
しているが、規格化温度の絶対値にわずかな違いが見られ、z/Dm=1.5、 =150°は、温度変動の傾
向と規格化温度の絶対値ともに良く一致する様子が確認できる。
図 3.3.9 に流体温度変動の試験値と予測値の比較を示す。横軸は時間、縦軸は規格化温度である。
黒点線が構造材温度、黒実線が流体温度変動の試験値、黒点線が流体温度変動の予測値である。
両計測位置で、流体温度変動の予測値と試験値は、変動の傾向も振幅の絶対値も良く一致する様
子が確認できる。
以上の結果より、構造材および流体の各温度変動を熱伝達率から予測して試験値と比較を行っ
た結果、各温度変動の傾向を十分模擬できることがわかった。これより、本研究における熱伝達
率算出手法は妥当であることを確認した。
3.3.5 熱伝達率の評価
平滑な直管を対象とした熱伝達率を示す Dittus-Boelter の相関式[22]と(3.10)式より推定した非
定常の熱伝達率の比較を行った。試験より得られる非定常の熱伝達率は、(3.18)式より Nusselt
数(ヌセルト数;Nu)として評価した。また、Dittus-Boelter の相関式により推定される熱伝達率
(Nu_D)は(3.19)により定義した。
Nu
Nu _ D
Re
hDm
(3.18)
0.023 Re 0.8 Pr 0.4
VD m
(3.19)
(3.20)
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Pr
(3.21)
図 3.3.10-1 から図 3.3.10-3 に試験で得られた熱伝達率と Dittus-Boelter の相関式の比較を示す。
横軸はレイノルズ数(Re)とプラントル数(Pr)から定義する値、縦軸は試験より得られた熱伝
達率(ヌセルト数)である。ここで、h は流体の熱伝達率、 は流体の熱伝導率、V は主配管と枝
配管の混合流速、 は粘性係数、 は温度拡散率である。全てのケースと計測位置で、試験結果か
ら導いた熱伝達率は Dittus-Boelter の相関式と比べておよそ 2~6 倍大きくなる様子が確認できる。
これは、後述の流速分布計測で確認されたように、配管合流部の下流域におけるカルマン渦的な
流れに起因し、計測点の壁面近傍における局所流速が大きくなることが原因と考えられる。図
3.3.11-1 から図 3.3.11-3 にヌセルト数と Dittus-Boelter の相関式の比を示す。周方向位置で合流部か
ら遠い =140°では、z/Dm=1.0 で比が大きく、z/Dm=0.5 と z/Dm=1.5 で小さくなる傾向が見られる。
一方、 =160°では、z/Dm=0.5 で比が大きく、z/Dm=1.5 で小さくなる傾向が見られる。このよう
に、ヌセルト数と Dittus-Boelter の相関式の比は、周方向および z 方向で変わることがわかった。
図 3.3.12-1 から図 3.3.12-2 に熱伝達率の流速依存性を示す。横軸は z 方向位置、縦軸はヌセルト
数とし、 方向位置ごとに整理した。全ての計測位置で流速が大きくなるにつれて、熱伝達率が大
きくなる様子が確認できる。図 3.3.13 に熱伝達率の運動量比依存性を示す。流速をパラメータと
した場合と同様、全ての計測位置で運動量比が大きくなるにつれて、熱伝達率が大きくなる様子
が確認できる。
以上より、試験で得られる熱伝達率は Dittus-Boelter の相関式により推定される熱伝達率と比較
して 2~6 倍大きく、空間的に分布を有することがわかった。さらに、流速および運動量比が大き
くなるにつれて熱伝達率は大きくなることがわかった。
3.4 熱伝達率とフローパターンの関係
3.4.1 合流部下流のフローパターン
過去の研究[15][23]では、合流部の下流域でカルマン渦が生成されることで、渦近傍の流体温度変
動が大きくなることが示されている。本研究では、流速計測が部分的であるため、合流部下流の
フローパターンを全て把握することができない。そこで、Strouhal 数(ストローハル数;St)によ
る評価を行うことで、合流部下流でカルマン渦が発生していることを予想した。
図 3.4.1 に合流部下流側における瞬時の流速ベクトルを示す。計測位置は z/Dm=1.0 付近、 =150°
(合流部下流)の位置である。リファレンスケースの Case2-3 は、z/Dm=1.25 の壁面近傍の領域を
見ると、t =2.1 秒で比較的遅い流れが計測され、t =2.19 秒になると速い流れが計測されている。そ
の後、t =2.28 秒で速い流れが解消され、t =2.1 秒とほぼ同様の流れとなっている。この間の時間差
は 0.18 秒であり、周波数に変換すると 5.6Hz に相当する。これは、流体温度変動の卓越周波数と
ほぼ同じである。これより、流れの変動が見られる時間差と温度変動の卓越周波数が同等の周波
数を持っていることがわかった。次に、ストローハル数の評価を行った。レイノルズ数のオーダ
ーが 103~105 の条件において、流体中に置かれた円柱の後流に発生するカルマン渦の渦放出周波
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数はストローハル数 0.2 程度となる。そこで、枝配管の口径と主配管流速からストローハル数を
算出し、ストローハル数と流体温度変動の無次元 PSD の関係を評価する。ストローハル数は以下
の(3.22)式より算出した。
St
fDb
Vm
(3.22)
f は各変動の周波数、Db は枝配管の口径、Vm は主配管流速とする。また、流体温度変動の無次
元 PSD は以下の(3.23)式より算出した。
PSD V m
T 2 Db
PSD *
T
Tm
Tb
(3.23)
(3.24)
図 3.4.2-1 から図 3.4.2-3 にストローハル数と無次元 PSD の関係を示す。
横軸はストローハル数、
縦軸は無次元 PSD とし、計測位置は温度変動強度の大きい z/Dm=0.5、 =150°と、同じ 方向位置
で温度変動強度の小さい z/Dm=1.5、 =150°とした。運動量比を一致させ流動形態を合わせた
Case1-1 から Case1-5 と Case2-1 から Case2-6 の卓越周波数は、ストローハル数 0.19 から 0.2 の範
囲で確認できるが、枝配管流速を固定して主流流速を変えた Case3-1 から Case3-6(流動形態がわ
ずかに変化)では、ケースごとに卓越周波数に違いが見られた。過去の研究[24]では、噴流形態(主
配管と枝配管の運動量比に依存)により卓越周波数が変わることが報告されており、本実験とも
整合する。これは、流動形態の僅かな違いにより、局所流速、すなわち、渦の移流速度が変わる
ためと考えられる。
以上の結果より、合流部下流のフローパターンは、周期性のあるフローパターンを持つことが
わかった。また、ストローハル数の評価により、カルマン渦の放出周波数と同じ周波数特性を持
つことを確認した。よって、今回の計測においても、合流部下流でカルマン渦と同様の現象が発
生していると考えられる。
3.4.2 流速変動と流体温度変動の関係
流速変動と流体温度変動の関係を、y 方向流速 v と z 方向流速 w を用いて評価する。図 3.4.3 に
Case2-3 の流体温度変動と流体の流速変動の関係を示す。横軸は時間、縦軸は規格化温度と規格化
流速(y 方向:v/Vd, z 方向:w/Vd)である。ここで、Vd は(3.25)式により定義した。
Vd
D m2 V m Db2Vb
D m2
(3.25)
横軸の時間は 1 秒間の範囲とし、黒実線が流体温度、青線が y 方向流速、赤線が z 方向流速で
ある。ここで使用する流体温度は、3.3.4 節で述べた手法により、計測により得られた熱伝達率と
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構造材温度から位相遅れを含めて逆算した、構造材近傍での流体温度の予測値である。 方向の計
測位置は、温度変動強度の大きい =150°とし、流体側は構造材から 1mm、構造材側は構造材表
面より内側に 0.125mm の位置である。z 方向流速 w/Vd と流体温度変動の関係を見ると、z/Dm=1.0
と z/Dm=1.25 では、w/Vd が大きくなると流体温度が上昇する様子が確認できる。これは、w/Vd が
大きい時には、主配管を流れる高温流体が構造材近傍に多く流れるためである。また、y 方向流
速 v/Vd が小さくなる(負になる)時に、壁面近傍の流体温度が低くなる様子が確認できる。これ
は、枝配管からの低温流体が構造材近傍に流れることで、構造材近傍の流体温度が低くなるため
であると考えられる。これらの現象は周期的に発生しており、前節で示したカルマン渦的なフロ
ーパターンに起因すると考えられる。
3.4.3 局所流速と熱伝達率の関係
前節までに、合流部下流域においてカルマン渦が発生し、それに伴う温度変動が流体中に見ら
れることを述べた。一方、3.3 節において、試験により得られた壁面での熱伝達率は Dittus-Boelter
より大きい値となるとともに、空間的な分布を有し局所性を持つことを述べた。局所的な流速増
加が熱伝達率に影響を与えていると考えられることから、本節では、局所流速と熱伝達率の関係
を評価し、カルマン渦的なフローパターンと熱伝達率分布との関係を明らかにする。
図 3.4.4 にリファレンスケースである Case2-3 における局所流速と熱伝達率の関係を示す。ここ
で用いる熱伝達率は(3.18)式で定義した Nu とする。はじめに、図 3.4.4_1 に z/Dm=0.5~1.25、
=150°位置の z 方向の時間平均流速ベクトルと流速変動強度コンターを示す。時間平均流速ベク
トルを見ると、合流部直後から z/Dm=0.75 付近の配管中心部分で遅い流れが計測され、壁面近傍で
速い流れが計測されている。z/Dm=0.75 より下流側では一様な分布となっている。流速変動強度コ
ンターを見ると、流速変動強度は高流速と低流速の境界部分である配管中心と壁面の間の領域で
大きくなり、z/Dm=1.0 より下流側および壁面近傍では一様となっている。
図 3.4.4_2 に時間平均流速と流速変動強度のグラフを示す。横軸は、規格化した z 方向の時間平
均流速と流速変動強度、縦軸は y 方向の配管中心からの距離である。時間平均流速のグラフから
壁面近傍(y=-0.036)の値を見ると、z/Dm=0.5 が最も大きく、z/Dm=1.0 と z/Dm=1.5 は同等の値とな
っている。以上より、合流部に近い位置では、中心の流速が弱く、壁面近傍の流速が強い傾向が
わかった。一方、合流部から遠い位置では、中心と壁面近傍の流速差が小さく、フラットな流れ
となっていることがわかった。
図 3.4.4_3 に =150°位置の壁面での熱伝達率と時間平均流速の分布を示す。
横軸は z 方向位置、
縦軸の第 1 軸は試験より得られた熱伝達率(Nu)
、第 2 軸は壁面近傍の時間平均流速(VAvg/Vd)で
ある。熱伝達率は z/Dm=0.5 が最も大きく、z/Dm=0.75 より下流では小さい値で一定となっている。
また、時間平均流速も z/Dm=0.5 が最も大きく、下流側に向かうにつれて小さくなっている。これ
より、壁面近傍の流速が大きい位置において、熱伝達率が大きい結果となっており、壁面近傍に
おける流速の増加と壁面における熱伝達率に相関があることがわかった。
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4.結論
T 管型の配管合流部を対象とした長周期温度変動水試験を実施し、壁面噴流条件下での流体お
よび構造材の温度計測を行い、流体から構造材への熱伝達挙動を明らかにした。また、構造材近
傍の局所流速と構造材表面温度の同時計測を実施し、局所流速と熱伝達率の分布との関係を明ら
かにした。以下に本研究で得られた結論を示す。
・流体中の温度分布計測試験の結果から、主配管と枝配管の流速比が小さいケースのほうが、低
温流体の混合が主配管中心まで広がる。
・流体温度変動のパワースペクトル密度の評価より、流速比の大きいケースは温度変動の周期が
長く、流速比の小さいケースは温度変動周期が短くなる。また、合流部下流における流体温度変
動に卓越周波数は見られない。
・既報の熱伝達率算出手法[20]によって得られた熱伝達率を用いて、構造材および流体中の温度変
動をそれぞれ予測し試験値と比較した結果、温度変動の傾向を模擬できる。
・温度変動が特に大きな値となる位置での熱伝達率は、空間的に分布を持つとともに、壁面近傍
の局所流速が大きくなることに起因し、平滑な直管を対象とした Dittus-Boelter の相関式による予
測値に比べ、2~6 倍大きな値となる。
・運動量比が大きくなるにつれて低温の枝管噴流が壁面近傍を流れることで熱伝達率は大きくな
る。また、壁面近傍における流速と壁面における熱伝達率は相関があり、流速の増加によって熱
伝達率は大きくなる。
謝辞
本研究を実施するにあたり、試験装置の運転、データ取得と整理において液体金属試験技術課
の関係者、株式会社アセンドの試験運転員の方々および株式会社 NESI の中根茂氏に多大なご協
力を頂きました。ここに、厚く御礼申し上げます。
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- 18 -
JAEA-Research 2014-009
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- 19 -
- 20 -
48.70
70.28
105.41
116.79
48.30
70.28
92.88
116.10
139.32
162.54
38.17
47.71
63.62
79.52
111.33
127.23
Case1-2
Case1-3
Case1-4
Case1-5
Case2-1
Case2-2
Case2-3
Case2-4
Case2-5
Case2-6
Case3-1
Case3-2
Case3-3
Case3-4
Case3-5
Case3-6
2.00
1.75
1.25
1.00
0.75
0.60
2.56
2.19
1.83
1.46
1.10
0.76
1.84
1.66
1.10
0.77
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
48
(℃)
温度
5.31E+05
4.65E+05
3.32E+05
2.66E+05
1.99E+05
1.59E+05
6.79E+05
5.82E+05
4.85E+05
3.88E+05
2.93E+05
2.02E+05
4.88E+05
4.40E+05
2.93E+05
2.03E+05
1.36E+05
Re
7.07
7.07
7.07
7.07
7.07
7.07
12.37
10.60
8.84
7.07
5.35
3.68
7.07
6.38
4.25
2.95
1.97
3
(m /h)
流量
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.75
1.50
1.25
1.00
0.76
0.52
1.00
0.90
0.60
0.42
0.28
(m/s)
流速
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
33
(℃)
温度
枝配管
*流速-温度同時計測は、主配管温度を 42℃、枝配管温度を 32℃として実施
32.47
0.51
(m/s)
(m /h)
3
流速
主配管
流量
Case1-1
Name
Case
Re
6.61E+04
6.61E+04
6.61E+04
6.61E+04
6.61E+04
6.61E+04
1.16E+05
9.91E+04
8.26E+04
6.61E+04
5.00E+04
3.44E+04
6.61E+04
5.96E+04
3.98E+04
2.76E+04
1.84E+04
表 2.3 試験条件
15.19
11.63
5.93
3.80
2.14
1.37
8.09
8.09
8.09
8.09
8.09
8.09
12.80
12.80
12.80
12.80
12.80
Mm/Mb
運動量比
2.00
1.75
1.25
1.00
0.75
0.60
1.46
1.46
1.46
1.46
1.46
1.46
1.84
1.84
1.84
1.84
1.84
Vm/Vb
流速比
○
○
計測
度分布
流体温
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
計測
熱伝達
○
○
○
○
○
○
○
○
○
時計測*
温度同
流速-
○
○
○
速計測
入口流
JAEA-Research 2014-009
上流側
整流バッファ
テスト部
下流側
整流バッファ
クーリングタワー
枝配管側
整流バッファ
M
- 21 -
図2.1.1 試験ループ構成図
冷却系循環ポンプ
フィルター
枝配管側
電磁流量計
熱交換器
主配管側
電磁流量計
ヘッダー
M
枝配管側
ポンプ
M
攪拌機
主配管側
ポンプ
ヒータ
貯水槽
JAEA-Research 2014-009
JAEA-Research 2014-009
屈折率低減用
ウォータージャケット
高温流体(主管)
低温流体(枝管)
熱応答供試板
(SUS316)
Inlet Buffer for
Main-Pipe
2200mm
Perforated
Plates
Main Pipe
(Dm=150mm)
Water Jacket
860mm
Perforated Plates
Inlet Buffer for
Branch-Pipe
図2.1.2 試験装置概略図
- 22 -
870mm
Outlet Buffer
Thermocouple
Tree
Test plate
Branch Pipe
(Db=50mm)
JAEA-Research 2014-009
Flow direction
Support
5mm
pitch
1mm
pitch
図2.2.1 可動式熱電対ツリーの概要
0.5Dm
0.75Dm
1.0Dm
1.25Dm
1.5Dm
140°
145°
150°
z
155°
160°
θ
173
θ
0.125mm
Stainless Steel
tipe316
Thermal Contact
Point
Sheath diameter of
T/C: 0.25mm
図2.2.2 熱応答供試板における熱電対の配置位置
- 23 -
JAEA-Research 2014-009
CMOS Camera
PC
Nd-YLF
Laser
Test Section
Timing Controller (2)
Timing Controller (1)
図2.2.3 PIV計測システムの構成
- 24 -
T/C用
データロガー
JAEA-Research 2014-009
0.375Dm
0.25Dm 0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm 1.25Dm 1.5Dm
0.125Dm
0.0Dm
2.5Dm
2.0Dm
x
z
Main Pipe Center
0.5Dm
Branch
Pipe
(a) 主配管軸方向の計測位置
0°
30°
60°
90°
θ
120°
130°
140°135°
150°
160° 145°
170° 155°
180°
165°
x
Branch
Pipe
(b) 周方向の計測位置
図2.3.1 流体温度分布計測試験における熱電対ツリー設置位置
- 25 -
y
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm
1.0Dm
1.25Dm
1.5Dm
140°
145°
150°
z
155°
160°
θ
(a) 主配管軸方向の計測位置
θ
x
180°
140°
145°
150°
155°
160°
Measured Region (-0.125mm)
Branch Pipe
(b) 周方向の計測位置
図2.3.2 熱伝達計測試験における熱電対ツリー設置位置
- 26 -
y
JAEA-Research 2014-009
CMOS
Camera
Notch filter
Fluorescence
Reflection from
particle and Structure
Reflection from
particle and Structure
Water Jacket
0°
q
Measurement
of
Inlet Velocity
x
Main
Pipe
y
270°
90°
y/Dm=-0.433
Nd-YLF
Laser
140°
Image
Area
160°
150°
Test Plate
180°
0.0Dm
-4.0Dm
Branch
Pipe
1.0Dm
x
Main Pipe
Image
Area
3.0Dm
140°
z
Inlet
Velocity
Profile
2.0Dm
Branch
Pipe
図2.3.3 PIV計測位置
- 27 -
150°
160°
JAEA-Research 2014-009
z/Dm= -4.0 -3.0
0.0
1.0
VAvg*
1.2
0.0
Pipe Wall
Pipe Wall
(a) Case1-1(Vm = 0.51m/s)
(b) Case1-3(Vm = 1.10m/s)
(c) Case1-5(Vm = 1.84m/s)
図3.1.1 主配管入口の時間平均流速ベクトル分布(PIV)
- 28 -
Normalized Time-Averaged Axial Velocity ; w*Avg
Normalized RMS of Axial Velocity ; w*RMS
JAEA-Research 2014-009
1.4
□ Velocity
1.2
▲ RMS of Velocity
Seventh Power Law
1.0
0.8
Experimental Condition
0.6
(a)Case1-1
Vm =0.51m/s , Vb=0.28m/s
0.4
(b)Case1-3
0.2
0.0
-0.50
Vm =1.10m/s , Vb=0.60m/s
-0.25
0.00
0.25
(c)Case1-5
0.50
Vm =1.84m/s , Vb=1.00m/s
Transverse Position ; y/Dm
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.50
-0.25
0.00
0.25
Transverse Position ; y/Dm
0.50
Normalized Time-Averaged Axial Velocity ; w*Avg
Normalized RMS of Axial Velocity ; w*RMS
Normalized Time-Averaged Axial Velocity ; w*Avg
Normalized RMS of Axial Velocity ; w*RMS
(a) Case1-1(Rem=1.1×105)
(b) Case1-3(Rem=2.4×105)
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.50
-0.25
0.00
0.25
Transverse Position ; y/Dm
(c) Case1-5(Rem=4.0×105)
図3.1.2 主配管入口の時間平均流速分布と流速変動強度分布の比較
- 29 -
0.50
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0 1.0
2.0 2.5
-0.5Dm
0Dm
x
-0.5Dm
Branch
T*Avg
1.0
z
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
2.5Dm
(a)Case1-1(Vm=0.51m/s, Vb=0.28m/s)
-0.5Dm
0Dm
x
T*Avg
z
-0.5Dm
Branch
1.0
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
(b)Case2-3(Vm=1.46m/s, Vb=1.00m/s)
図3.2.1 時間平均温度コンター
- 30 -
2.5Dm
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0 1.0
2.0 2.5
-0.5Dm
0Dm
x
-0.5Dm
Branch
T*RMS
0.3
z
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
2.5Dm
(a)Case1-1(Vm=0.51m/s, Vb=0.28m/s)
-0.5Dm
0Dm
x
T*RMS
z
-0.5Dm
Branch
0.3
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
(b)Case2-3(Vm=1.46m/s, Vb=1.00m/s)
図3.2.2 温度変動強度コンター
- 31 -
2.5Dm
JAEA-Research 2014-009
0.50
0.50
▲ Case1-1
□ Case2-3
0.25
Position ; x/Dm
Position ; x/Dm
0.25
0.00
-0.25
-0.50
0.50
(a)z/Dm=0.0
Position ; x/Dm
Position ; x/Dm
0.00
-0.25
-0.50
-0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(c)z/Dm=1.0
-0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(d)z/Dm=1.5
0.50
0.25
Position ; x/Dm
0.25
Position ; x/Dm
(b)z/Dm=0.5
0.25
-0.25
0.00
-0.25
-0.50
-0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
0.50
0.00
0.50
-0.25
-0.50
-0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
0.25
-0.50
0.00
-0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
0.00
-0.25
-0.50
-0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(e)z/Dm=2.0
(f)z/Dm=2.5
図3.2.3 時間平均温度グラフ
- 32 -
JAEA-Research 2014-009
0.50
0.50
▲ Case1-1
□ Case2-3
0.25
Position ; x/Dm
Position ; x/Dm
0.25
0.00
-0.25
-0.50
-0.1 0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(a)z/Dm=0.0
0.50
0.00
-0.25
-0.50
0.00
-0.25
-0.50
-0.1 0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
-0.1 0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(c)z/Dm=1.0
0.50
(d)z/Dm=1.5
0.25
Position ; x/Dm
0.25
Position ; x/Dm
(b)z/Dm=0.5
0.25
Position ; x/Dm
Position ; x/Dm
0.25
0.50
-0.25
-0.50
-0.1 0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
0.50
0.00
0.00
-0.25
-0.50
-0.1 0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
0.00
-0.25
-0.50
-0.1 0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(e)z/Dm=2.0
(f)z/Dm=2.5
図3.2.4 温度変動強度グラフ
- 33 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0.0
z/Dm=0.5
x/Dm=-0.4
1.2
Normalized Temperature ; T*
Normalized Temperature ; T*
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
x/Dm=-0.2
0
1
Time ; t(s)
(ⅰ)z/Dm=0.0, x/Dm=-0.4
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
2
0
1
Time ; t(s)
(ⅱ)z/Dm=0.5, x/Dm=-0.2
2
(a) Case1-1
z/Dm=0.0
z/Dm=0.5
x/Dm=-0.37
1.2
Normalized Temperature ; T*
Normalized Temperature ; T*
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
x/Dm=-0.17
0
1
Time ; t(s)
(ⅰ)z/Dm=0.0, x/Dm=-0.37
2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
0
1
Time ; t(s)
(ⅱ)z/Dm=0.5, x/Dm=-0.17
(b) Case2-3
図3.2.5 温度変動強度が大きい位置の時系列温度変動
- 34 -
2
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
JAEA-Research 2014-009
1.0E+00
1.0E-01
Case1-1
1.0E-02
Case2-3
1.0E-03
1.0E-04
1.0E-05
1.0E-06
1.0E-07
0.1
1
10
Frequency(Hz)
100
(a) z/Dm=0.0
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
1.0E+00
1.0E-01
1.0E-02
1.0E-03
1.0E-04
1.0E-05
1.0E-06
1.0E-07
0.1
1
10
Frequency(Hz)
(b) z/Dm=0.5
図3.2.6 流体温度変動のPSD
- 35 -
100
JAEA-Research 2014-009
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
TRMS*
0.23
TRMS*
0.13
0.02
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case1-1
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case1-2
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case1-3
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case1-4
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case1-5
(a)Fluid
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
(b)Structure
図3.3.1-1 流体と構造材の温度変動強度コンター(Case1)
- 36 -
0.08
JAEA-Research 2014-009
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
TRMS*
0.23
TRMS*
0.13
0.02
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case2-1
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case2-2
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case2-3
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case2-4
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case2-5
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
(a)Fluid
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case2-6
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
(b)Structure
図3.3.1-2 流体と構造材の温度変動強度コンター(Case2)
- 37 -
0.08
JAEA-Research 2014-009
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
Angle; θ (degree)
TRMS*
0.23
TRMS*
0.13
0.02
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case3-1
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case3-2
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case3-3
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case3-4
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case3-5
140°
140°
150°
150°
160°
0.5Dm
1.0Dm
Axial Position; z/Dm
(a)Fluid
1.5Dm
160°
0.5Dm
Case3-6
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
1.0Dm
1.5Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
Axial Position; z/Dm
(b)Structure
図3.3.1-3 流体と構造材の温度変動強度コンター(Case3)
- 38 -
0.08
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.25Dm 1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(ⅰ)
(ⅱ)
○ Case1-1 (Vm=0.51m/s, Vb=0.28m/s)
● Case1-4 (Vm=1.66m/s, Vb=0.90m/s)
△ Case1-2 (Vm=0.77m/s, Vb=0.42m/s)
▲ Case1-5 (Vm=1.84m/s, Vb=1.00m/s)
0.25
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
□ Case1-3 (Vm=1.10m/s, Vb=0.60m/s)
0.2
0.15
0.1
0.25
0.2
0.15
0.1
135 140 145 150 155 160 165
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅰ) z/Dm=0.5
(ⅱ) z/Dm=0.75
0.1
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
(a)Fluid
0.05
0
0.1
0.05
135 140 145 150 155 160 165
0
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅰ) z/Dm=0.5
(ⅱ) z/Dm=0.75
(b)Structure
図3.3.2-1 流体と構造材の温度変動強度グラフ(Case1)
- 39 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.25Dm 1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(ⅲ)
(ⅳ)
○ Case1-1 (Vm=0.51m/s, Vb=0.28m/s)
● Case1-4 (Vm=1.66m/s, Vb=0.90m/s)
△ Case1-2 (Vm=0.77m/s, Vb=0.42m/s)
▲ Case1-5 (Vm=1.84m/s, Vb=1.00m/s)
0.25
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
□ Case1-3 (Vm=1.10m/s, Vb=0.60m/s)
0.2
0.15
0.1
0.25
0.2
0.15
0.1
135 140 145 150 155 160 165
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅲ) z/Dm=1.0
(ⅳ) z/Dm=1.25
0.1
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
(a)Fluid
0.05
0
0.1
0.05
135 140 145 150 155 160 165
0
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅲ) z/Dm=1.0
(ⅳ) z/Dm=1.25
(b)Structure
図3.3.2-2 流体と構造材の温度変動強度グラフ(Case1)
- 40 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(ⅰ)
(ⅱ)
○ Case2-1 (Vm=0.76m/s, Vb=0.52m/s)
● Case2-4 (Vm=1.83m/s, Vb=1.25m/s)
△ Case2-2 (Vm=1.10m/s, Vb=0.76m/s)
▲ Case2-5 (Vm=2.19m/s, Vb=1.50m/s)
□ Case2-3 (Vm=1.46m/s, Vb=1.00m/s)
■ Case2-6 (Vm=2.56m/s, Vb=1.75m/s)
0.25
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
1.25Dm 1.5Dm
0.2
0.15
0.1
0.25
0.2
0.15
0.1
135 140 145 150 155 160 165
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅰ) z/Dm=0.5
(ⅱ) z/Dm=0.75
0.1
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
(a)Fluid
0.05
0
0.1
0.05
135 140 145 150 155 160 165
0
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅰ) z/Dm=0.5
(ⅱ) z/Dm=0.75
(b)Structure
図3.3.2-3 流体と構造材の温度変動強度グラフ(Case2)
- 41 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(ⅲ)
(ⅳ)
○ Case2-1 (Vm=0.76m/s, Vb=0.52m/s)
● Case2-4 (Vm=1.83m/s, Vb=1.25m/s)
△ Case2-2 (Vm=1.10m/s, Vb=0.76m/s)
▲ Case2-5 (Vm=2.19m/s, Vb=1.50m/s)
□ Case2-3 (Vm=1.46m/s, Vb=1.00m/s)
■ Case2-6 (Vm=2.56m/s, Vb=1.75m/s)
0.25
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
1.25Dm 1.5Dm
0.2
0.15
0.1
0.25
0.2
0.15
0.1
135 140 145 150 155 160 165
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅲ) z/Dm=1.0
(ⅳ) z/Dm=1.25
0.1
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
(a)Fluid
0.05
0
0.1
0.05
135 140 145 150 155 160 165
0
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅲ) z/Dm=1.0
(ⅳ) z/Dm=1.25
(b)Structure
図3.3.2-4 流体と構造材の温度変動強度グラフ(Case2)
- 42 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(ⅰ)
(ⅱ)
○ Case3-1 (Vm=0.60m/s, Vb=1.00m/s)
● Case3-4 (Vm=1.25m/s, Vb=1.00m/s)
△ Case3-2 (Vm=0.75m/s, Vb=1.00m/s)
▲ Case3-5 (Vm=1.75m/s, Vb=1.00m/s)
□ Case3-3 (Vm=1.00m/s, Vb=1.00m/s)
■ Case3-6 (Vm=2.00m/s, Vb=1.00m/s)
0.25
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
1.25Dm 1.5Dm
0.2
0.15
0.1
0.25
0.2
0.15
0.1
135 140 145 150 155 160 165
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅰ) z/Dm=0.5
(ⅱ) z/Dm=0.75
0.1
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
(a)Fluid
0.05
0
0.1
0.05
135 140 145 150 155 160 165
0
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅰ) z/Dm=0.5
(ⅱ) z/Dm=0.75
(b)Structure
図3.3.2-5 流体と構造材の温度変動強度グラフ(Case3)
- 43 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(ⅲ)
(ⅳ)
○ Case3-1 (Vm=0.60m/s, Vb=1.00m/s)
● Case3-4 (Vm=1.25m/s, Vb=1.00m/s)
△ Case3-2 (Vm=0.75m/s, Vb=1.00m/s)
▲ Case3-5 (Vm=1.75m/s, Vb=1.00m/s)
□ Case3-3 (Vm=1.00m/s, Vb=1.00m/s)
■ Case3-6 (Vm=2.00m/s, Vb=1.00m/s)
0.25
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
1.25Dm 1.5Dm
0.2
0.15
0.1
0.25
0.2
0.15
0.1
135 140 145 150 155 160 165
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅲ) z/Dm=1.0
(ⅳ) z/Dm=1.25
0.1
Temperature Fluctuation Intensity (-)
Temperature Fluctuation Intensity(-)
(a)Fluid
0.05
0
0.1
0.05
135 140 145 150 155 160 165
0
135 140 145 150 155 160 165
Position ; q
Position ; q
(ⅲ) z/Dm=1.0
(ⅳ) z/Dm=1.25
(b)Structure
図3.3.2-6 流体と構造材の温度変動強度グラフ(Case3)
- 44 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Fluid
Structure
0.75Dm 1.0Dm
z
θ
1.0
Normalized Temperature(-)
Normalized Temperature(-)
1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
1.25Dm
0
1
Time(s)
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
2
(a) z/Dm=0.5, q=150°
0
1
Time(s)
(b) z/Dm=1.5, q=150°
図3.3.3 流体と構造材の時系列温度変動の比較
- 45 -
2
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.25Dm 1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(a)
(b)
○ Case1-1 (Vm=0.51m/s, Vb=0.28m/s)
● Case1-4 (Vm=1.66m/s, Vb=0.90m/s)
△ Case1-2 (Vm=0.77m/s, Vb=0.42m/s)
▲ Case1-5 (Vm=1.84m/s, Vb=1.00m/s)
6.0
6.0
5.0
5.0
k(-)
k(-)
□ Case1-3 (Vm=1.10m/s, Vb=0.60m/s)
4.0
3.0
3.0
2.0
4.0
135 140 145 150 155 160 165
2.0
0.25 0.5 0.75
1
1.25 1.5 1.75
Position ; q
Position ; z/Dm
(a) z/Dm=0.5
(b) q=150°
図3.3.4-1 流体と構造材の温度変動強度の比の流速依存性(Case1)
- 46 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(a)
(b)
○ Case2-1 (Vm=0.76m/s, Vb=0.52m/s)
● Case2-4 (Vm=1.83m/s, Vb=1.25m/s)
△ Case2-2 (Vm=1.10m/s, Vb=0.76m/s)
▲ Case2-5 (Vm=2.19m/s, Vb=1.50m/s)
□ Case2-3 (Vm=1.46m/s, Vb=1.00m/s)
■ Case2-6 (Vm=2.56m/s, Vb=1.75m/s)
6.0
6.0
5.0
5.0
k(-)
k(-)
1.25Dm 1.5Dm
4.0
3.0
3.0
2.0
4.0
135 140 145 150 155 160 165
2.0
0.25 0.5 0.75
1
1.25 1.5 1.75
Position ; q
Position ; z/Dm
(a) z/Dm=0.5
(b) q=150°
図3.3.4-2 流体と構造材の温度変動強度の比の流速依存性(Case2)
- 47 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
0.75Dm 1.0Dm
1.25Dm 1.5Dm
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
140°
145°
150°
155°
160°
140°
145°
150°
155°
160°
z
θ
(a)
(b)
○ Case3-1 (Mm / Mb = 1.37)
● Case3-4 (Mm / Mb = 5.93)
△ Case3-2 (Mm / Mb = 2.14)
▲ Case3-5 (Mm / Mb = 11.63)
□ Case3-3 (Mm / Mb = 3.80)
■ Case3-6 (Mm / Mb = 15.19)
6.0
6.0
5.0
5.0
k(-)
k(-)
1.25Dm 1.5Dm
4.0
3.0
2.0
4.0
3.0
135 140 145 150 155 160 165
2.0
0.25 0.5 0.75
1
1.25 1.5 1.75
Position ; q
Position ; z/Dm
(a) z/Dm=0.5
(b) q=150°
図3.3.5 流体と構造材の温度変動強度の比の運動量比依存性
- 48 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Case1-3
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Case1-5
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
1.25Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1
10
Frequency(Hz)
1.5Dm
z
θ
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Case1-1
0.75Dm 1.0Dm
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
1
10
Frequency(Hz)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
1
10
Frequency(Hz)
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
(a)Fluid
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
0.1
1
10
Frequency(Hz)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
(b)Structure
図3.3.6-1 流体と構造材の温度変動のPSD(Case1)
- 49 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Case2-3
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Case2-6
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
1.25Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1
10
Frequency(Hz)
1.5Dm
z
θ
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Case2-1
0.75Dm 1.0Dm
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
1
10
Frequency(Hz)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
1
10
Frequency(Hz)
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
(a)Fluid
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
0.1
1
10
Frequency(Hz)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
(b)Structure
図3.3.6-2 流体と構造材の温度変動のPSD(Case2)
- 50 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Case3-3
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Case3-6
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
1.25Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1
10
Frequency(Hz)
1.5Dm
z
θ
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Case3-1
0.75Dm 1.0Dm
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
1
10
Frequency(Hz)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
0.1
1
10
Frequency(Hz)
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
(a)Fluid
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
0.1
1
10
Frequency(Hz)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
(b)Structure
図3.3.6-3 流体と構造材の温度変動のPSD(Case3)
- 51 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm 0.75Dm 1.0Dm
● 熱伝達率
140°
145°
150°
155°
160°
(a) h = 18330.99 (W/m2k)
(b) h = 12084.34 (W/m2k)
○
z
θ
実験値(Power)
△
1.E+00
1.E-01
1.E-02
1.E-03
0.1
実験値(Phase)
理論値 : 式3.14
Phase of Transfer Function(rad)
Power of Transfer Function(-)
理論値 : 式3.13
1.E-04
1.25Dm 1.5Dm
1
10
Frequency(Hz)
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
0.1
1
Frequency(Hz)
(ⅰ) Power
10
(ⅱ) Phase
1.E+00
Phase of Transfer Function(rad)
Power of Transfer Function(-)
(a) z/Dm=0.5, q=150°
1.E-01
1.E-02
1.E-03
1.E-04
0.1
1
10
Frequency(Hz)
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
0.1
1
Frequency(Hz)
(ⅰ) Power
(ⅱ) Phase
(b) z/Dm=1.5, q=150°
図3.3.7 流体から構造材への温度変動の伝達特性
- 52 -
10
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Experiment
Prediction
0.75Dm 1.0Dm
z
θ
1.0
Normalized Temperature(-)
Normalized Temperature(-)
1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
1.25Dm
0
1
Time(s)
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
2
(a) z/Dm=0.5, q=150°
0
1
Time(s)
(b) z/Dm=1.5, q=150°
図3.3.8 構造材温度変動の実験値と予測値の比較
- 53 -
2
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Experiment
Prediction
0.75Dm 1.0Dm
z
θ
1.0
Normalized Temperature(-)
Normalized Temperature(-)
1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
1.25Dm
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
0
1
Time(s)
2
(a) z/Dm=0.5, q=150°
0
1
Time(s)
(b) z/Dm=1.5, q=150°
図3.3.9 流体温度変動の実験値と予測値の比較
- 54 -
2
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
Nusselt Number
JAEA-Research 2014-009
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
1.E+03
1.E+02
1.E+04
1.E+05
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(c) q=150°
1.E+05
(b) q=145°
Nusselt Number
Nusselt Number
(a) q=140°
Re0.8Pr0.4
1.E+05
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(d) q=155°
1.E+05
1.E+05
Nusselt Number
Dittus-Boelter相関式
1.E+04
○
0.5Dm
● 1.25Dm
△
0.75Dm
▲ 1.5Dm
□
1.0Dm
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(e) q=160°
1.E+05
図3.3.10-1 熱伝達率とDittus-Boelter相関式の比較(Case1)
- 55 -
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
Nusselt Number
JAEA-Research 2014-009
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
1.E+03
1.E+02
1.E+04
1.E+05
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(c) q=150°
1.E+05
(b) q=145°
Nusselt Number
Nusselt Number
(a) q=140°
Re0.8Pr0.4
1.E+05
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(d) q=155°
1.E+05
1.E+05
Nusselt Number
Dittus-Boelter相関式
1.E+04
○
0.5Dm
● 1.25Dm
△
0.75Dm
▲ 1.5Dm
□
1.0Dm
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(e) q=160°
1.E+05
図3.3.10-2 熱伝達率とDittus-Boelter相関式の比較(Case2)
- 56 -
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
Nusselt Number
JAEA-Research 2014-009
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
1.E+03
1.E+02
1.E+04
1.E+05
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(c) q=150°
1.E+05
(b) q=145°
Nusselt Number
Nusselt Number
(a) q=140°
Re0.8Pr0.4
1.E+05
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(d) q=155°
1.E+05
1.E+05
Nusselt Number
Dittus-Boelter相関式
1.E+04
○
0.5Dm
● 1.25Dm
△
0.75Dm
▲ 1.5Dm
□
1.0Dm
1.E+03
1.E+02
1.E+04
Re0.8Pr0.4
(e) q=160°
1.E+05
図3.3.10-3 熱伝達率とDittus-Boelter相関式の比較(Case3)
- 57 -
JAEA-Research 2014-009
7
Nusselt Number / Dittus-Boelter
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
5
4
3
2
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(a) q=140°
2.0
6
5
4
3
2
1
0
5
4
3
2
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(b) q=145°
2.0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(d) q=155°
2.0
7
Nusselt Number / Dittus-Boelter
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(c) q=150°
2.0
6
5
4
3
2
1
0
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
○ Case1-1 (Vm=0.51m/s, Vb=0.28m/s)
5
△ Case1-2 (Vm=0.77m/s, Vb=0.42m/s)
4
□ Case1-3 (Vm=1.10m/s, Vb=0.60m/s)
3
● Case1-4 (Vm=1.66m/s, Vb=0.90m/s)
▲ Case1-5 (Vm=1.84m/s, Vb=1.00m/s)
2
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(e) q=160°
2.0
図3.3.11-1 熱伝達率とDittus-Boelter相関式の比(Case1)
- 58 -
JAEA-Research 2014-009
7
Nusselt Number / Dittus-Boelter
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
5
4
3
2
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(a) q=140°
2.0
6
5
4
3
2
1
0
5
4
3
2
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(b) q=145°
2.0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(d) q=155°
2.0
7
Nusselt Number / Dittus-Boelter
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(c) q=150°
2.0
6
5
4
3
2
1
0
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
○ Case2-1 (Vm=0.76m/s, Vb=0.52m/s)
5
△ Case2-2 (Vm=1.10m/s, Vb=0.76m/s)
4
□ Case2-3 (Vm=1.46m/s, Vb=1.00m/s)
3
● Case2-4 (Vm=1.83m/s, Vb=1.25m/s)
▲ Case2-5 (Vm=2.19m/s, Vb=1.50m/s)
2
■ Case2-6 (Vm=2.56m/s, Vb=1.75m/s)
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(e) q=160°
2.0
図3.3.11-2 熱伝達率とDittus-Boelter相関式の比(Case2)
- 59 -
JAEA-Research 2014-009
7
Nusselt Number / Dittus-Boelter
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
5
4
3
2
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(a) q=140°
2.0
6
5
4
3
2
1
0
5
4
3
2
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(b) q=145°
2.0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(d) q=155°
2.0
7
Nusselt Number / Dittus-Boelter
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(c) q=150°
2.0
6
5
4
3
2
1
0
Nusselt Number / Dittus-Boelter
7
6
○ Case3-1 (Mm / Mb = 1.37)
5
△ Case3-2 (Mm / Mb = 2.14)
4
□ Case3-3 (Mm / Mb = 3.80)
3
● Case3-4 (Mm / Mb = 5.93)
▲ Case3-5 (Mm / Mb = 11.63)
2
■ Case3-6 (Mm / Mb = 15.19)
1
0
0.0
0.5
1.0
1.5
Position ; z/Dm
(e) q=160°
2.0
図3.3.11-3 熱伝達率とDittus-Boelter相関式の比(Case3)
- 60 -
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
1.E+05
1.E+03
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(a) q=140°
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(b) q=145°
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
Nusselt Number
Nusselt Number
JAEA-Research 2014-009
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(c) q=150°
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(d) q=155°
1.E+05
Nusselt Number
○ Case1-1 (Vm=0.51m/s, Vb=0.28m/s)
△ Case1-2 (Vm=0.77m/s, Vb=0.42m/s)
1.E+04
□ Case1-3 (Vm=1.10m/s, Vb=0.60m/s)
● Case1-4 (Vm=1.66m/s, Vb=0.90m/s)
▲ Case1-5 (Vm=1.84m/s, Vb=1.00m/s)
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(e) q=160°
図3.3.12-1 熱伝達率の流速依存性(Case1 )
- 61 -
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
1.E+05
1.E+03
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(a) q=140°
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(b) q=145°
1.E+05
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
Nusselt Number
Nusselt Number
JAEA-Research 2014-009
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(c) q=150°
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(d) q=155°
1.E+05
Nusselt Number
○ Case2-1 (Vm=0.76m/s, Vb=0.52m/s)
△ Case2-2 (Vm=1.10m/s, Vb=0.76m/s)
1.E+04
□ Case2-3 (Vm=1.46m/s, Vb=1.00m/s)
● Case2-4 (Vm=1.83m/s, Vb=1.25m/s)
▲ Case2-5 (Vm=2.19m/s, Vb=1.50m/s)
1.E+03
■ Case2-6 (Vm=2.56m/s, Vb=1.75m/s)
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(e) q=160°
図3.3.12-2 熱伝達率の流速依存性(Case2 )
- 62 -
1.E+05
1.E+04
1.E+04
Nusselt Number
1.E+05
1.E+03
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(a) q=140°
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(b) q=145°
1.E+05
1.E+05
1.E+04
Nusselt Number
Nusselt Number
Nusselt Number
JAEA-Research 2014-009
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(c) q=150°
1.E+04
1.E+03
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(d) q=155°
1.E+05
Nusselt Number
○ Case3-1 (Mm / Mb = 1.37)
△ Case3-2 (Mm / Mb = 2.14)
1.E+04
□ Case3-3 (Mm / Mb = 3.80)
● Case3-4 (Mm / Mb = 5.93)
▲ Case3-5 (Mm / Mb = 11.63)
1.E+03
■ Case3-6 (Mm / Mb = 15.19)
1.E+02
0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75
Position ; z
(e) q=160°
図3.3.13 熱伝達率の運動量比依存性
- 63 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=
0
0.5 1
q=150°
x/Dm=-0.433
1.5
q
V/Vd
1.4
Experimental Condition
Vm=1.46m/s
Vb =1.00m/s
0.0
Tm =42℃ , Tb =32℃
(1) t = 2.1s
Center
Line
in Pipe
Pipe
Wall
(2) t = 2.145s
(3) t = 2.19s
(4) t = 2.235s
(5) t = 2.28s
0.75
1.0
1.25
Axial Position ; z/Dm
図3.4.1 瞬時流速ベクトル
- 64 -
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Case1-1
Case1-3
Case1-5
0.75Dm 1.0Dm
z
θ
1.E-02
Non-dimensional PSD(-)
Non-dimensional PSD(-)
1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
0.01
1.25Dm
0.1
Strohal Number(-)
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
0.01
1
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
0.1
Strohal Number(-)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
図3.4.2-1 流体温度変動のStrohal数と規格化PSDの関係(Case1)
- 65 -
1
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Case2-1
Case2-3
Case2-5
0.75Dm 1.0Dm
z
θ
1.E-02
Non-dimensional PSD(-)
Non-dimensional PSD(-)
1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
0.01
1.25Dm
0.1
Strohal Number(-)
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
0.01
1
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
0.1
Strohal Number(-)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
図3.4.2-2 流体温度変動のStrohal数と規格化PSDの関係(Case2)
- 66 -
1
JAEA-Research 2014-009
0.5Dm
Case3-2
Case3-3
Case3-6
0.75Dm 1.0Dm
z
θ
1.E-02
Non-dimensional PSD(-)
Non-dimensional PSD(-)
1.5Dm
140°
145°
150°
155°
160°
1.E-02
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
0.01
1.25Dm
0.1
Strohal Number(-)
1.E-03
1.E-04
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
0.01
1
(ⅰ) z/Dm=0.5, q=150°
0.1
Strohal Number(-)
(ⅱ) z/Dm=1.5, q=150°
図3.4.2-3 流体温度変動のStrohal数と規格化PSDの関係(Case3)
- 67 -
1
JAEA-Research 2014-009
1.5
Non-dimensional Temperature
Normalized Velocity ; vΝd, wΝd
Non-dimensional Temperature
Normalized Velocity ; vΝd, wΝd
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
2.0
2.2
2.4 2.6
Time(s)
2.8
1.0
0.5
0.0
-0.5
3.0
2.0
2.2
(a)z/Dm=0.5
3.0
2.8
3.0
1.5
Non-dimensional Temperature
Normalized Velocity ; vΝd, wΝd
Non-dimensional Temperature
Normalized Velocity ; vΝd, wΝd
2.8
(b)z/Dm=0.75
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
2.4 2.6
Time(s)
2.0
2.2
2.4 2.6
Time(s)
2.8
1.0
0.5
0.0
-0.5
3.0
2.0
(c)z/Dm=1.0
2.2
2.4 2.6
Time(s)
(d)z/Dm=1.25
Non-dimensional Temperature
Normalized Velocity ; vΝd, wΝd
1.5
Fluid Temperature(Prediction)
Vertical Velocity(v/Vd)
Axial Velocity(w/Vd)
1.0
0.5
z/Dm=0.5
0.0
-0.5
v
2.0
2.2
2.4 2.6
Time(s)
2.8
z/Dm=1.0
z/Dm=1.5
Time-Averaged Temperature
3.0
(e)z/Dm=1.5
x
Measured Position
図3.4.3 流体および構造材の温度変動と流速変動の関係(Case2-3, q=150°)
- 68 -
y
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=
0
0.5 1
q=150°
x/Dm=-0.433
1.5
q
Experimental Condition
Vm=1.46m/s
Vb =1.00m/s
Tm =42℃ , Tb =32℃
Center Line in Pipe
0.0
0.25
0.5
0.75
1.0
1.25
VAvg/Vd
1.4
0.0
(a)Time-Averaged Velocity Vectors
Pipe Wall
VRMS/Vd
0.35
0.0
(b)Velocity Fluctuation Intensity
図3.4.4_1 局所流速と熱伝達率の関係
- 69 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=
0
0.5 1
q=150°
x/Dm=-0.433
1.5
○ z/Dm = 0.5
q
▲ z/Dm = 1.0
Distance from Centerline in Pipe(m)
□ z/Dm = 1.5
0.00
0.00
-0.02
-0.02
-0.04
-0.2
-0.04
0.2
0.6
1.0 0.1
0.2
0.3
Normalized Axial Velocity
Normalized Axial Velocity
Component ; VAvg/Vd
Fluctuation Intensity ; VRMS/Vd
図3.4.4_2 時間平均流速と流速変動強度のグラフ
● Nusselt Number
△ q = 150°断面の壁面近傍の流速 VAvg/Vd
1.E+04
1.2
0.8
1.E+03
Dittus-Boelter correlation(Nu=1158.1)
0.6
0.4
0.2
1.E+02
0.25
0.5
0.75
1
1.25
Axial Position ; z/Dm
図3.4.4_3 壁面における熱伝達率の分布
- 70 -
1.5
0.0
1.75
VAvg/Vd
Nusselt Number
1.0
JAEA-Research 2014-009
付録 1
AQUA を用いた数値解析と実験結果の比較
1.はじめに
T 字配管合流部を対象とした WATLON 試験と同一体系における数値解析を原子力機構で開発し
ている解析コード「AQUA」[1]~[4]を用いて実施し、数値解析の結果と試験結果を比較した。解析
条件は、試験条件の Case2-3 と同じ流速条件および温度差で 1 ケース実施し、温度と流速の時間
平均場および時間変動場について比較した。
2.解析コードの概要
本研究の解析は、単相多次元熱流動解析コード AQUA(Advanced Simulation using Quadratic
Upstream Differencing Algorithm)を用いて実施した。AQUA は、1983 年に米国アルゴンヌ国立研
究所が開発した単相多次元熱流動解析コード COMMIX-1A[5]を基本に、改良および統合化された
汎用多次元コードである。AQUA の数値解析モデルの詳細を付録表 1.1 に示す。
3.解析体系
解析メッシュ図と主配管上流に設置したブロックの詳細を付録図 1.1 に示す。解析領域は、主
配管と枝配管が合流する配管合流部周辺とし、合流部手前に主配管側で 675mm(4.5Dm)
、枝配管
側で 50mm(1.0Db)の助走区間を設け、x-y-z のデカルト座標系で模擬した。メッシュ数は x 方向
(水平方向)60、y 方向(鉛直方向)50、z 方向(主配管軸方向)196 とし、総メッシュ数は約 50
万メッシュである。メッシュ分割幅を付録表 1.2 に示す。メッシュ分割幅は最も詳細な合流部付
近で 3mm 角とした。また、試験において合流部手前の流速変動強度は、管内平均流速に対して 8
~10%の変動が発生することがわかっている。そこで、この乱れの影響を模擬するために、主配
管上流(合流部から上流に 3.5Dm の位置)に乱流プロモータとしてブロックを設置した。ブロッ
クの閉塞率は約 17.5%である。ブロックを設置することにより、合流部手前の流速変動強度は管
内平均流速に対し約 7%となった。
4.解析条件
数値解析条件を付録表 1.3.1 に示す。本解析では、デカルト座標系を用いて円筒を模擬している
ため、壁面が階段状となり 方向の流れの抵抗が大きくなっている。そのため、ノンスリップ条件
とすると 方向の抵抗が大きくなり、壁面付近の流れが制限される可能性があることから、境界条
件はフリースリップ条件を設定した。入口境界は、空間的に一様、時間的に一定な温度および流
速境界条件とした。解析ケースは、試験条件の Case2-3 と同じ流速(主配管 Vm=1.46m/s、枝配管
Vb=1.0m/s)と温度差(DT=15℃)とした。
本解析における計算手順および計算時間を付録表 1.3.2 に示す。はじめに、1 次風上差分法にて
等温条件の流れ場のみの計算を 1.0 秒実施した。次に、エネルギ方程式を解き、熱輸送を考慮し
た計算を 2.0 秒実施した。さらに、3 次風上差分法に切り替えた計算を 7.0 秒実施した後、初期時
間を 0 秒にして、同じく 3 次風上差分法によるデータ取得の計算を 20.0 秒実施した。データ取得
- 71 -
JAEA-Research 2014-009
の時間間隔は 0.01 秒とした。
5.解析結果
5.1 時間平均場の模擬性
5.1.1 温度の時間平均場
付録図 1.2.1 に時間平均温度コンターの試験と解析の比較を示す。計測位置は、主配管、枝配管
の中心軸を通る水平方向断面図(z-x)と周方向断面図(y-x)とする。水平方向断面の結果を見る
と、試験と解析ともに枝配管からの低温流体が主配管の高温流体と合流した後、低温流体は主配
管下面の配管壁に沿って流れていく様子がわかる。周方向断面の結果を見ると、合流直後の
z/Dm=0.5 と z/Dm=1.0 主配管下面の壁面近傍では、解析の温度のほうが大きくなっている。次に、
付録図 1.2.2 に時間平均温度のグラフを示す。横軸は規格化した時間平均温度、縦軸は主配管径で
規格化した x 方向位置である。z/Dm=0.0 および z/Dm=1.5~2.5 は試験と解析ともに同等の温度分布
となっているが、z/Dm=0.5 と z/Dm=1.0 は壁面近傍の値にわずかな差異が生じている。付録図 1.2.3
に温度変動強度コンターの試験と解析の比較を示す。温度変動強度は試験と解析ともに、枝配管
から噴出した流体と主配管の流体が混合する領域(時間平均温度の温度勾配が大きい位置)で大
きくなっており、低温噴流の噴出位置など温度勾配が見られない位置では小さくなっている。ま
た、試験と解析を比較すると高温と低温の流体が混合する位置における温度変動強度は解析のほ
うが大きい結果となっている。付録図 1.2.4 に温度変動強度のグラフを示す。横軸は規格化した温
度変動強度、縦軸は主配管径で規格化した x 方向位置である。試験と解析の比較をすると、合流
直後の z/Dm=0.0 は同じ温度変動強度となっているが、z/Dm=0.5 より下流側では、温度変動が起き
ている x/Dm=-0.5~0.0 の全ての計測位置で解析の温度変動強度のほうが大きい結果となっており、
特に壁面近傍や高低温流体の混合部でこの傾向は強く見られた。
5.1.2 流速の時間平均場
z 方向の時間平均流速の試験と解析の比較を示す。ここで、試験におけるベクトルとコンターは、
z/Dm=0.5~0.75 の間で 2 枚の画像を結合して表示している。
付録図 1.2.5 に z 方向の時間平均流速ベクトルの試験と解析の比較を示す。ベクトルの表示位置
は
=150°における z/Dm=0.0~1.25 の領域とする。時間平均流速ベクトルは、合流部の z/Dm=0.0
付近では中心から壁面に向かう流れが見られ、z/Dm=0.25 より下流では壁面に沿って強い流れが見
られる。
一方、
z/Dm=0.25 の主配管中心付近では逆流する弱い流れが見ることができる。
付録図 1.2.6
に時間平均流速のグラフを示す。横軸は規格化した z 方向の時間平均流速、縦軸は主配管径で規
格化した y 方向位置である。時間平均流速は概ね一致しており、十分模擬できていることがわか
る。付録図 1.2.7 に z 方向の流速変動強度コンターの試験と解析の比較を示す。z/Dm=0.0 の合流部
近傍では解析の流速変動強度を小さく評価しており、z/Dm=0.5 近傍の流速変動強度が最も大きく
なる位置では大きく評価している。付録図 1.2.8 に流速変動強度のグラフを示す。横軸は規格化し
た z 方向の流速変動強度、縦軸は主配管径で規格化した y 方向位置である。z/Dm=0.0 は試験の流
速変動強度のほうが大きく評価されている。z/Dm=0.5 は y/Dm=-0.15 付近の z 方向流速が順流と逆
流になっている境界付近で、解析の結果がかなり大きく評価されている。z/Dm=1.0 より下流側で
- 72 -
JAEA-Research 2014-009
は、結果が一致しており、解析で十分模擬できていることがわかった。
5.2 変動場の模擬性
5.2.1 温度の変動場
付録図 1.3.1 に時系列温度変動の試験と解析の比較を示す。温度変動の時系列データの取得位置
は、4 節で温度変動時系列データを示した位置と同じ、 =180°での温度変動強度の大きい位置で
ある z/Dm=0.0、x/Dm=-0.37 および z/Dm=0.5、x/Dm=-0.17 とする。横軸は時間、縦軸は規格化温度と
し、グラフに示す計測時間は 10 秒~12 秒の範囲とする。また、サンプリング周波数は試験デー
タが 200Hz(5.0×10-3 秒)であるのに対し、解析データは 100Hz(1.0×10-2 秒)である。z/Dm=0.0
と z/Dm=0.5 の両方で、温度変動の周期が短いランダム変動となっており、わずかに解析の振幅の
ほうが大きい結果が確認できる。次に、温度変動の PSD の試験と解析の比較を行った。付録図 1.3.2
に温度変動の PSD を示す。データ取得位置は付録図 1.3.1 と同じ位置とした。横軸は周波数、縦
軸は温度変動のパワーである。PSD は収録した温度の全収録データ(解析:2000 点、20 秒, 試験:
60000 点、300 秒)から、解析は 5.12 秒間(1024 点)、実験は 10.24 秒間(2048 点)のデータを
0.1 秒ステップでずらして取り出し、各データに FFT を施した後に平均化処理を行って求めた。
グラフを見ると、
低周波数から高周波数にかけて、
解析の PSD のほうが大きい結果となっている。
また、試験の PSD は低周波数で大きく高周波数に向かうにつれて減衰していくが、解析の PSD は
低周波数から 10Hz 程度までほぼ同等の大きさとなっており、10Hz 程度から減衰していくことが
わかる。
5.2.2 流速の変動場
付録図 1.3.3 に時系列の z 方向流速変動の試験と解析の比較を示す。流速データは(4.23)式で
規格化し、流速変動の時系列データの取得位置は、
=150°断面における流速変動強度の大きい
位置である z/Dm=0.5、x/Dm=-0.433、y/Dm=-0.17 とする。横軸は時間、縦軸は規格化温度とし、グ
ラフに示す計測時間は 2 秒~3 秒の範囲とする。また、サンプリング周波数は試験データが 200Hz
(5.0×10-3 秒)であるのに対し、解析データは 100Hz(1.0×10-2 秒)である。試験の流速変動は、
変動周期が短く振幅も小さいのに対し、解析は変動周期が長く振幅が大きい様子が確認できる。
次に、流速変動の PSD の試験と解析の比較を行った。付録図 1.3.4 に流速変動の PSD を示す。デ
ータ取得位置は付録図 1.3.3 と同じ位置とした。横軸は周波数、縦軸は流速変動のパワーである。
PSD は収録した流速の全収録データ(解析:2000 点、20 秒、試験:60000 点、300 秒)から、解
析は 5.12 秒間(1024 点)
、実験は 10.24 秒間(2048 点)のデータを 0.1 秒ステップでずらして取
り出し、各データに FFT を施した後に平均化処理を行って求めた。試験と解析の PSD を見ると、
低周波数から高周波数にかけて、解析の PSD のほうが大きいことがわかる。
- 73 -
JAEA-Research 2014-009
6.おわりに
原子力機構が開発している解析コード「AQUA」による数値解析を実施し、解析結果と試験結
果を比較した。以下に本研究で得られた結果を示す。
・時間平均場は、温度と流速ともによく一致する結果となった。
・時間変動場は、解析結果で過大評価する結果となった。
参考文献
[1]
村松壽晴ほか, 単相多次元熱流動解析コード AQUA 入力マニュアル, PNC N9520 87-011,
1987.
[2]
村松壽晴ほか, 単相多次元熱流動解析コード AQUA 数値計算説明書, PNC N9520 87-012,
1987.
[3] 村松壽晴ほか, 単相多次元熱流動解析コード AQUA プログラム解説書, PNC N9520 87-013,
1987.
[4]
Isamu MAEKAWA, Numerical Diffusion in Single-Phase Multi-Dimensional Thermal-Hydraulic
Analysis, Nuclear Engineering and Design 120, 1990, pp.323-339.
[5]
Domanus, H.M, et al, COMMIX-1A., A Three-Dimensional Transient Single-Phase Computer
Program for Thermal Hydraulic Analysis of Single and Multi-Component Systems, ANL82-25,
NUREG/CR-2896,1983.
- 74 -
JAEA-Research 2014-009
付録表 1.1 AQUA 数値解析モデル
解析コード
AQUA ver8.2.0.7
デカルト座標系(x , y , z)
座標系
円筒座標系(r , , z)
完全陰解法(SIMPLEST-ANL)
数値計算アルゴリズム
半陰解法(修正 ICE)
1 次風上差分法
対流項の離散化手法
QUICK 法
QUICK-FRAM 法
PSOR 法
圧力方程式の解法
ICCG 法
直接解法
乱流モデル
k-
- 75 -
JAEA-Research 2014-009
付録表 1.2 メッシュ分割幅
メッシュ No.
dx [mm]
メッシュ No.
dy [mm]
メッシュ No.
dz [mm]
1 - 50
3.0
1 – 60
3.0
1-3
20.0
4-5
15.0
6-7
10.0
7-8
7.5
9 - 108
5.0
109 - 113
4.0
114 - 133
3.0
134 - 138
4.0
139 - 173
5.0
174 - 175
7.5
176 - 178
10.0
179 - 180
15.0
181 - 196
20.0
- 76 -
JAEA-Research 2014-009
付録表 1.3.1 数値解析条件
座標系
デカルト座標系(x , y , z)
数値計算アルゴリズム
半陰解法(修正 ICE)
1 次風上差分法
対流項の離散化手法
QUICK 法
圧力方程式の解法
ICCG 法
乱流モデル
使用しない
付録表 1.3.2 計算方法および計算時間
熱輸送
差分法
計算時間
計算に要した実時間
[秒]
[00 時 00 分 00 秒]
①
非考慮(等温)
1 次風上差分法
1.0
00 時 53 分 36 秒
②
考慮
1 次風上差分法
2.0
02 時 07 分 30 秒
③
考慮
3 次風上差分法
7.0
13 時 03 分 00 秒
④
考慮
3 次風上差分法
20.0
48 時 46 分 32 秒
※ 時間刻み幅 2.0×10-4 秒
- 77 -
20mm × 3
7.5mm × 2
- 78 -
・o
3mm × 50
675mm
x
(a) 解析体系 z – x 断面
Z = 0.0Dm
付録図1.1 解析メッシュ図とブロック詳細
600mm
(c) ブロック詳細
・o
0.36Dm 0.75Dm
0.5Dm
1.0Dm
0.23Dm
・o
y
x
20mm × 15
ブロック
15mm × 2
10mm × 3
7.5mm × 2
4mm × 5
5mm × 35
3mm × 20
4mm × 5
5mm × 10
Y = -35mm
Y = -50mm
y
Y = -65mm
5mm × 100
(b) 解析体系 x – y 断面
ブロック設置位置
10mm × 2
3mm × 50
15mm × 2
y
z
JAEA-Research 2014-009
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0 1.0
2.0 2.5
-0.5Dm
0Dm
x
-0.5Dm
Branch
T*Avg
1.0
z
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
2.5Dm
(a) Experiment
-0.5Dm
0Dm
x
T*Avg
z
-0.5Dm
Branch
1.0
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
2.5Dm
(b)Calculation
付録図1.2.1 時間平均温度コンターの実験と解析の比較
- 79 -
JAEA-Research 2014-009
0.50
○ Experiment
0.25
Normalized Position ; x/Dm
Normalized Position ; x/Dm
0.50
▲ Calculation
0.00
-0.25
-0.50
Normalized Position ; x/Dm
Normalized Position ; x/Dm
0.00
-0.25
-0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(b) z/Dm=0.5
0.25
0.00
-0.25
-0.50
-0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(c) z/Dm=1.0
-0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(d) z/Dm=1.5
0.50
Normalized Position ; x/Dm
0.50
Normalized Position ; x/Dm
-0.25
0.50
0.25
0.25
0.00
-0.25
-0.50
0.00
-0.50
-0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(a) z/Dm=0.0
0.50
-0.50
0.25
-0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(e) z/Dm=2.0
0.25
0.00
-0.25
-0.50
-0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
Normalized Temperature ; T*Avg
(f) z/Dm=2.5
付録図1.2.2 時間平均温度グラフの実験と解析の比較
- 80 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0 1.0
2.0 2.5
-0.5Dm
0Dm
x
-0.5Dm
Branch
T*RMS
0.35
z
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
2.5Dm
(a) Experiment
-0.5Dm
0Dm
x
T*RMS
z
-0.5Dm
Branch
0.35
0.0
x
140°
150°
160°
0Dm
0.5Dm
y
1.0Dm
1.5Dm
2.0Dm
2.5Dm
(b)Calculation
付録図1.2.3 温度変動強度コンターの実験と解析の比較
- 81 -
JAEA-Research 2014-009
0.50
○ Experiment
0.25
Normalized Position ; x/Dm
Normalized Position ; x/Dm
0.50
▲ Calculation
0.00
-0.25
-0.25
-0.50
0.50
0.50
-0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(b) z/Dm=0.5
Normalized Position ; x/Dm
Normalized Position ; x/Dm
0.00
-0.50
-0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(a) z/Dm=0.0
0.25
0.00
-0.25
0.25
0.00
-0.25
-0.50
-0.50
0.50
0.50
-0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(d) z/Dm=1.5
Normalized Position ; x/Dm
-0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(c) z/Dm=1.0
Normalized Position ; x/Dm
0.25
0.25
0.00
-0.25
-0.50
-0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(e) z/Dm=2.0
0.25
0.00
-0.25
-0.50
-0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4
Normalized Temperature RMS ; T*RMS
(f) z/Dm=2.5
付録図1.2.4 温度変動強度グラフの実験と解析の比較
- 82 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=
0
0.5 1
q=150°
x/Dm=-0.433
1.5
q
VAvg/Vd
1.4
y
z
Axial Position ; z/Dm
0.0
0.25
0.5
0.75
0.0
Center Line in Pipe
1.0
(a) Experiment
(b)Calculation
付録図1.2.5 時間平均流速ベクトルの実験と解析の比較
- 83 -
1.25
Pipe Wall
JAEA-Research 2014-009
0.00
Normalized Position ; y/Dm
Normalized Position ; y/Dm
0.00
-0.05
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
-0.15
-0.20
-0.6 -0.2 0.2
0.6
1
1.4
Normalized Velocity ; VAvg/Vd
(b) z/Dm=0.5
0.00
Normalized Position ; y/Dm
Normalized Position ; y/Dm
-0.10
-0.25
-0.6 -0.2 0.2
0.6
1
1.4
Normalized Velocity ; VAvg/Vd
(a) z/Dm=0.0
0.00
-0.05
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
-0.05
-0.6 -0.2 0.2
0.6
1
1.4
Normalized Velocity ; VAvg/Vd
(c) z/Dm=1.0
-0.05
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
-0.6 -0.2 0.2
0.6
1
1.4
Normalized Velocity ; VAvg/Vd
(d) z/Dm=1.5
Normalized Position ; y/Dm
0.00
○ Experiment
-0.05
▲ Calculation
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
-0.6 -0.2 0.2
0.6
1
1.4
Normalized Velocity ; VAvg/Vd
(e) z/Dm=2.0
付録図1.2.6 時間平均流速グラフの実験と解析の比較
- 84 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=
0
0.5 1
q=150°
x/Dm=-0.433
1.5
q
VRMS/Vd
0.35
y
z
Axial Position ; z/Dm
0.0
0.25
0.5
0.75
0.0
Center Line in Pipe
1.0
(a) Experiment
(b)Calculation
付録図1.2.7 流速変動強度コンターの実験と解析の比較
- 85 -
1.25
Pipe Wall
JAEA-Research 2014-009
0.00
Normalized Position ; y/Dm
Normalized Position ; y/Dm
0.00
-0.05
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
-0.15
-0.20
0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Velocity RMS ; VRMS/Vd
(b) z/Dm=0.5
0.00
Normalized Position ; y/Dm
Normalized Position ; y/Dm
-0.10
-0.25
0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Velocity RMS ; VRMS/Vd
(a) z/Dm=0.0
0.00
-0.05
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
-0.05
0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Velocity RMS ; VRMS/Vd
(c) z/Dm=1.0
-0.05
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Velocity RMS ; VRMS/Vd
(d) z/Dm=1.5
Normalized Position ; y/Dm
0.00
○ Experiment
-0.05
▲ Calculation
-0.10
-0.15
-0.20
-0.25
0
0.1
0.2
0.3
0.4
Normalized Velocity RMS ; VRMS/Vd
(e) z/Dm=2.0
付録図1.2.8 流速変動強度グラフの実験と解析の比較
- 86 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0.0
x/Dm=-0.37
x
x
y/Dm=0.0
z
1.2
Normalized Temperature ; T*
Normalized Temperature ; T*
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
y
10
11
Time ; t(s)
(ⅰ) Experiment
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
12
10
11
Time ; t(s)
(ⅱ) Calculation
12
(a) z/Dm=0.0, x/Dm=-0.37
z/Dm=0.5
x/Dm=-0.17
x
x
y/Dm=0.0
z
1.2
Normalized Temperature ; T*
Normalized Temperature ; T*
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
y
10
11
Time ; t(s)
(ⅰ) Experiment
12
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
10
11
Time ; t(s)
(ⅱ) Calculation
(b) z/Dm=0.5, x/Dm=-0.17
付録図1.3.1 時系列温度変動の実験と解析の比較
- 87 -
12
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0.0
x/Dm=-0.37
x
x
y/Dm=0.0
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
z
y
1.0E+00
Experiment
1.0E-01
Calculation
1.0E-02
1.0E-03
1.0E-04
1.0E-05
1.0E-06
0.1
1
10
Frequency(Hz)
(a) z/Dm=0.0, x/Dm=-0.37
z/Dm=0.5
x/Dm=-0.17
x
x
Power of Temperature Fluctuation(Hz-1)
z
y/Dm=0.0
y
1.0E+00
Experiment
1.0E-01
Calculation
1.0E-02
1.0E-03
1.0E-04
1.0E-05
1.0E-06
0.1
1
10
Frequency(Hz)
(b) z/Dm=0.5, x/Dm=-0.17
付録図1.3.2 流体温度変動のPSDの実験と解析の比較
- 88 -
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0.5
x/Dm=-0.433
x
x
y/Dm=-0.17
3.0
Normalized Axial Velocity ; w/Vd
Normalized Axial Velocity ; w/Vd
z
2.0
1.0
0.0
-1.0
2
2.5
Time ; t(s)
(ⅰ) Experiment
3
3.0
2.0
1.0
0.0
-1.0
2
2.5
Time ; t(s)
(ⅱ) Calculation
(a) z/Dm=0.5, x/Dm=-0.433, y/Dm=-0.17
付録図1.3.3 時系列流速変動の実験と解析の比較
- 89 -
y
3
JAEA-Research 2014-009
z/Dm=0.5
x/Dm=-0.433
x
x
Power of Axial Velocity Fluctuation(Hz-1)
z
y/Dm=-0.17
y
1.0E+00
Experiment
1.0E-01
Calculation
1.0E-02
1.0E-03
1.0E-04
1.0E-05
1.0E-06
0.1
1
10
Frequency(Hz)
(a) z/Dm=0.5, x/Dm=-0.433, y/Dm=-0.17
付録図1.3.4 流速変動のPSDの実験と解析の比較
- 90 -
JAEA-Research 2014-009
付録 2
熱電対の校正
1.概要
本試験で使用した熱電対の校正についての詳細を以下に示す。
2.データ収録システム
熱電対の起電力信号は、データロガー(NEC 三栄製 DL2300)により収録した。本データロガ
ーは、1 台あたり最大で 16 チャンネル(CH)の熱電対アンプユニット(NEC 三栄製 AP11-107)
を内蔵し、各 CH を同期させた温度収録が可能である。熱電対アンプユニットは、アンプ、リニ
アライザ、ローパスフィルタおよび冷接点補償回路で構成されている。データロガーの A/D 変換
性能は、計測レンジ-200℃から 200℃に対して、符号付 15 ビット(0.012℃相当)である。本試験
では、データロガー4 台を同期させ、64CH 並列(流量計、圧力計、PIV との同期用トリガ信号お
よび予備を一部含む)でデータ収録を行った。なお、電源ノイズ除去のため、ローパスフィルタ
はカットオフ周波数 50Hz(試験時、校正時共通)に設定し、温度データを収録した。
3.熱電対校正
本試験では、一部の熱電対がループから取り外し困難なことを考慮し、標準校正済みの基準温
度計(水銀式)との絶対校正を行う熱電対と、絶対校正済みの熱電対との相対校正を行う熱電対
とに分けて校正した。付録表 2.1 に DL2300 接続チャンネル割付表を示す。主配管上流バッファ内
温度、枝配管バッファ内温度、主配管入口温度、出口配管温度の 4 点(それぞれ、ユニット 1 の
CH5~7 および CH9)は絶対校正を行った。それ以外の熱電対ツリー17 点、熱応答供試板 31 点(計
48 点)は相対校正とした。
絶対校正では、前述の 4 点の熱電対と基準温度計を同時に恒温槽に浸漬し、17℃~52℃の範囲
で 7 点の温度データ(後述の付録表 2.3 参照)を取得し、各 CH の温度が基準温度計の温度と一致
するように最小 2 乗法により 1 次の校正係数を算出した。校正式を(1)に示す。
T*
aT
b
(1)
ここで、T は校正前温度、T*は校正後温度、a と b は校正係数である。付録表 2.2 に校正係数一
覧を示す。この表に示す校正係数を式(1)に代入して、校正後の温度を算出した。決定係数は、
1 に近いほど近似式との残差が小さいことを意味する係数である。付録表 2.3 に校正前温度一覧、
付録表 2.4 に校正後温度一覧、付録表 2.5 に基準温度計と校正後温度の差分を示す。いずれの熱電
対についても、校正後温度は、基準温度計に対して±0.03℃以内であることがわかる。このため、
相対校正には、温度が安定して計測できることも考慮して、主管上流バッファ内温度(CH5)を
基準熱電対として用いた。
相対校正では、17.5℃~49.3℃の範囲で 8 点の温度データ(後述の付録表 2.7 参照)を取得し、
各 CH の温度が基準熱電対の温度と一致するように最小 2 乗法により 1 次の校正係数を算出した。
- 91 -
JAEA-Research 2014-009
付録表 2.6 に校正係数一覧を示す。この表に示す校正係数を式(1)に代入して、校正後の温度を
算出した。校正結果は、付録表 2.7 に校正前温度一覧、付録表 2.8 に校正後温度一覧、付録表 2.9
に基準温度からの差分値一覧を示す通りである。なお、本試験で使用した熱応答供試板 TE4-1 の
熱電対は不良熱電対であったため、データ収録には用いなかった。
- 92 -
- 93 -
予備13
予備14
予備15
予備16
13
14
15
16
予備16
予備15
予備14
予備13
ウォータージャケット温度
ウォータージャケット温度
トリガー信号
出口配管温度
未接続
主配管入口温度
枝配管バッファ内温度
主配管上流バッファ内温度
枝配管入口圧力
主配管入口圧力
枝配管流量
主配管流量
† TE4-1 不良熱電対
* 絶対校正を行った熱電対
WJ
TE-402
8
12
TE-401 *
7
WJ
TE9-1 *
6
11
TE8-1 *
5
DL
PE-402
4
10
PE-401
3
TE-403 *
EMF104
2
9
EMF101
計測点
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
CH
TE16
TE15
TE14
TE13
TE12
TE11
TE10
TE09
TE08
TE07
TE06
TE05
TE04
TE03
TE02
TE01
熱電対ツリー16
熱電対ツリー15
熱電対ツリー14
熱電対ツリー13
熱電対ツリー12
熱電対ツリー11
熱電対ツリー10
熱電対ツリー09
熱電対ツリー08
熱電対ツリー07
熱電対ツリー06
熱電対ツリー05
熱電対ツリー04
熱電対ツリー03
熱電対ツリー02
熱電対ツリー01
計測点
#2 DL2300_2(8090122)
#1 DL2300_1(8090121)
1
CH
ユニット2
ユニット1
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
CH
ユニット3
TE3-5
TE3-4
TE3-3
TE3-2
TE3-1
TE2-5
TE2-4
TE2-3
TE2-2
TE2-1
TE1-5
TE1-4
TE1-3
TE1-2
TE1-1
TE17
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱電対ツリー17
計測点
#3 DL2300_3(8090128)
付録表2.1 DL2300接続チャンネル割付表
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
CH
TE3-5M
TE3-3M
TE3-1M
TE1-5M
TE1-3M
TE1-1M
TE5-5
TE5-4
TE5-3
TE5-2
TE5-1
TE4-5
TE4-4
TE4-3
TE4-2
TE4-1 †
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
熱応答供試板
計測点
#4 DL2300_4(8090127)
ユニット4
JAEA-Research 2014-009
JAEA-Research 2014-009
付録表2.2 校正係数一覧(絶対校正)
主管上流バッファ内温度(CH5)
a
0.9928
恒温槽温度設定値
b
-0.1325
決定係数
0.9999988
枝管バッファ内温度(CH6)
0.9920
-0.2110
0.9999976
主配管入口温度(CH7)
0.9961
-0.2428
0.9999993
出口配管温度(CH9)
1.0002
0.1431
0.9999985
計測点
付録表2.3 校正前温度一覧(絶対校正)
恒温槽温度設定値
17(℃) 30(℃) 35(℃) 40(℃) 45(℃) 50(℃) 52(℃)
17.1900 29.9850 34.9590 39.9300 44.9245 49.9020 52.4110
計測点
基準温度計
主管上流バッファ内温度(CH5) 17.4648 30.3285 35.3298 40.3366 45.3819 50.4001 52.9399
枝管バッファ内温度(CH6)
17.5635 30.4329 35.4322 40.4389 45.4909 50.5307 53.0641
主配管入口温度(CH7)
17.5136 30.3371 35.3380 40.3178 45.3367 50.3469 52.8735
出口配管温度(CH9)
17.0571 29.8340 34.7943 39.7632 44.7560 49.7697 52.2634
付録表2.4 校正後温度一覧(絶対校正)
恒温槽温度設定値
17(℃) 30(℃) 35(℃) 40(℃) 45(℃) 50(℃) 52(℃)
主管上流バッファ内温度(CH5) 17.2070 29.9784 34.9439 39.9147 44.9238 49.9061 52.4276
計測点
枝管バッファ内温度(CH6)
17.2126 29.9794 34.9389 39.9057 44.9174 49.9171 52.4303
主配管入口温度(CH7)
17.2024 29.9758 34.9572 39.9175 44.9168 49.9075 52.4242
出口配管温度(CH9)
17.2041 29.9840 34.9455 39.9155 44.9095 49.9243 52.4186
付録表2.5 基準温度計からの差分一覧(絶対校正)
計測点
17(℃)
主管上流バッファ内温度(CH5) -0.0170
30(℃)
0.0066
恒温槽温度設定値
35(℃) 40(℃) 45(℃) 50(℃) 52(℃)
0.0151 0.0153 0.0007 -0.0041 -0.0166
枝管バッファ内温度(CH6)
-0.0226
0.0056
0.0201
0.0243
0.0071 -0.0151 -0.0193
主配管入口温度(CH7)
-0.0124
0.0092
0.0018
0.0125
0.0077 -0.0055 -0.0132
出口配管温度(CH9)
-0.0141
0.0010
0.0135
0.0145
0.0150 -0.0223 -0.0076
- 94 -
JAEA-Research 2014-009
付録表2.6 校正係数一覧(相対校正)
TE01(CH17)
校正係数
計測点
a
b
決定係数
0.998956 -0.056760 0.9999994 TE2-3(CH41)
TE02(CH18)
0.999327
0.082046
0.9999959 TE2-4(CH42)
1.004575 -0.135227
0.9997274
TE03(CH19)
1.000962 -0.654673
0.9999986 TE2-5(CH43)
1.007705 -0.952104
0.9996671
TE04(CH20)
0.999986
0.286073
0.9999961 TE3-1(CH44)
0.999701 -0.519948
0.9998977
TE05(CH21)
1.000135 -0.497294
0.9999992 TE3-2(CH45)
0.997453
0.386486
0.9999234
TE06(CH22)
0.999270 -0.216868
0.9999996 TE3-3(CH46)
0.997683
0.010441
0.9998905
TE07(CH23)
0.999511
0.146827
0.9999965 TE3-4(CH47)
0.999202 -0.551660
0.9999251
TE08(CH24)
0.997970
0.968416
0.9999982 TE3-5(CH48)
1.001577 -0.356724
0.9998239
TE09(CH25)
0.998374 -0.048462
0.9999996 TE4-1(CH49)
TE10(CH26)
0.999752
0.476342
0.9999984 TE4-2(CH50)
1.005191 -0.764346
0.9997871
TE11(CH27)
0.998720
0.191290
0.9999987 TE4-3(CH51)
1.005791 -0.214820
0.9997486
TE12(CH28)
0.998674 -0.157864
0.9999978 TE4-4(CH52)
1.004212 -0.211447
0.9997361
TE13(CH29)
0.999438
0.070504
0.9999977 TE4-5(CH53)
1.008802 -0.219225
0.9996624
TE14(CH30)
0.997793
0.775115
0.9999974 TE5-1(CH54)
1.002403 -0.051071
0.9998247
TE15(CH31)
0.999800
0.684642
0.9999988 TE5-2(CH55)
1.004183
0.056634
0.9998052
TE16(CH32)
0.998988
0.171875
0.9999985 TE5-3(CH56)
1.003350 -0.254436
0.999785
TE17(CH33)
0.999815
0.229729
0.9999975 TE5-4(CH57)
1.006340
0.063494
0.9997436
TE1-1(CH34)
0.999760 -0.182565
0.9998826 TE5-5(CH58)
1.007207 -0.057239
0.9996881
TE1-2(CH35)
0.997428 -0.702736
1.006364 -0.135457
0.9997006
TE1-3(CH36)
0.995655
0.012931
0.9999657 TE1-3M(CH60)
0.998383
0.625476
0.9999478
TE1-4(CH37)
0.998269 -0.487631
0.9999622 TE1-5M(CH61)
1.001258 -0.014163
0.9998634
TE1-5(CH38)
0.998520 -0.127180
0.9999219 TE3-1M(CH62)
1.007289 -0.153031
0.9997075
TE2-1(CH39)
1.002340
0.128680
0.9998538 TE3-3M(CH63)
0.998748
0.016824
0.999885
TE2-2(CH40)
1.003930 -0.438698
0.9997725 TE3-5M(CH64)
1.005753 -0.380484
0.9997314
計測点
0.999963 TE1-1M(CH59)
- 95 -
校正係数
a
b
決定係数
1.004705 -0.779386 0.9997448
1.0
0.0
0.0
17.0164
14.6686
17.0405
17.0696
17.0883
16.9309
17.6569
16.7498
17.5149
17.2482
16.8797
16.0862
17.0870
16.5549
16.8501
17.1960
16.9530
16.2848
16.3396
16.8696
16.8048
参考温度TE9-1(CH6)
参考温度TE-401(CH7)
参考温度TE-403(CH9)
TE01(CH17)
TE02(CH18)
TE03(CH19)
TE04(CH20)
TE05(CH21)
TE06(CH22)
TE07(CH23)
TE08(CH24)
TE09(CH25)
TE10(CH26)
TE11(CH27)
TE12(CH28)
TE13(CH29)
TE14(CH30)
TE15(CH31)
TE16(CH32)
TE17(CH33)
17.5(℃)
基準温度TE8-1(CH5)
計測点
- 96 -
29.8669
29.9520
29.4283
29.4017
30.0366
30.2759
29.9417
29.6281
30.1948
29.1996
29.9773
30.3398
30.5907
29.8001
30.7296
30.0352
30.1818
30.1345
30.1189
20.3346
30.0958
30.0(℃)
35.3130
35.4062
34.8454
34.8244
35.4948
35.7485
35.3981
35.0596
35.6486
34.6140
35.4122
35.7720
36.0155
35.2546
36.1292
35.5039
35.6292
35.5852
35.5015
24.5720
35.5347
35.7(℃)
36.6683
36.7539
36.2207
36.1925
36.8640
37.1188
36.7542
36.4273
37.0161
35.9972
36.7751
37.1463
37.4059
36.6000
37.5224
36.8570
37.0058
36.9800
36.8584
36.6734
36.9030
39.6689
39.7604
39.2223
39.2112
39.8354
40.1217
39.7474
39.4335
40.0199
39.0256
39.7676
40.1450
40.3899
39.5993
40.5255
39.8309
40.0044
39.9254
39.8537
39.2455
39.9117
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.7 校正前温度一覧(相対校正) (1/3)
39.8638
39.9665
39.4205
39.4029
40.0646
40.3225
39.9603
39.6282
40.2165
39.2109
39.9351
40.3474
40.5898
39.8010
40.7267
40.0611
40.2032
40.1226
40.0675
35.5183
40.0994
40.5(℃)
44.8805
44.9794
44.4140
44.4104
45.0606
45.3268
44.9721
44.6222
45.2198
44.2073
44.9827
45.3463
45.5879
44.8257
45.7005
45.0501
45.2072
45.1465
45.0339
36.9898
45.0926
45.3(℃)
48.6988
48.7815
48.2383
48.2552
48.8404
49.0929
48.7688
48.4560
49.0124
48.0417
48.7874
49.1540
49.3921
48.6337
49.5079
48.8204
48.9900
48.9357
48.7933
46.1955
48.8949
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
17.1019
17.7027
17.0253
17.4821
17.1077
16.7413
17.2465
17.5607
16.9291
17.6808
17.4492
16.5876
16.9522
17.5054
17.2353
-204.8
17.5513
16.9889
17.0176
16.9271
16.9111
TE1-2(CH35)
TE1-3(CH36)
TE1-4(CH37)
TE1-5(CH38)
TE2-1(CH39)
TE2-2(CH40)
TE2-3(CH41)
TE2-4(CH42)
TE2-5(CH43)
TE3-1(CH44)
TE3-2(CH45)
TE3-3(CH46)
TE3-4(CH47)
TE3-5(CH48)
TE4-1(CH49)
TE4-2(CH50)
TE4-3(CH51)
TE4-4(CH52)
TE4-5(CH53)
TE5-1(CH54)
17.5(℃)
TE1-1(CH34)
計測点
- 97 -
30.1072
30.0898
30.2042
30.1721
30.7597
-204.8
30.4200
30.6951
30.1650
29.8149
30.6566
30.8493
30.1256
30.7959
30.4693
29.9221
30.2618
30.6576
30.2292
30.9135
30.3107
30.0(℃)
35.4594
35.3904
35.5564
35.5207
36.0766
-204.8
35.7947
36.0840
35.5989
35.2221
36.0332
36.1345
35.4734
36.1064
35.7963
35.2948
35.6663
36.0498
35.6584
36.3125
35.7187
35.7(℃)
37.0531
37.0400
37.1693
37.0997
37.6314
-204.8
37.3824
37.6038
37.1164
36.7140
37.5683
37.7976
37.0841
37.6898
37.3760
36.8543
37.2225
37.5366
37.1286
37.7746
37.2261
39.9224
39.8949
40.0556
39.9807
40.5612
-204.8
40.2874
40.5408
40.0561
39.6903
40.5029
40.6836
39.9540
40.6060
40.2806
39.7483
40.1583
40.5020
40.1041
40.7566
40.1620
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.7 校正前温度一覧(相対校正) (2/3)
40.1765
40.1393
40.3015
40.2421
40.7955
-204.8
40.5232
40.7662
40.2783
39.8940
40.7229
40.9056
40.2125
40.8321
40.5201
39.9938
40.3650
40.7188
40.3143
40.9548
40.3908
40.5(℃)
45.0126
44.8583
45.0669
45.0046
45.5877
-204.8
45.3315
45.6583
45.1617
44.7891
45.6019
45.6448
44.9812
45.6202
45.3254
44.8287
45.2569
45.6484
45.2717
45.9050
45.2743
45.3(℃)
48.6103
48.3862
48.6304
48.5582
49.1525
-204.8
48.9613
49.3462
48.8179
48.4865
49.2625
49.1665
48.5289
49.1689
48.8812
48.4528
48.9643
49.3702
48.9943
49.6222
48.8954
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
16.7627
17.0827
16.7120
16.8006
16.8900
16.3481
16.9159
16.8940
16.9260
17.1548
TE5-3(CH56)
TE5-4(CH57)
TE5-5(CH58)
TE1-1M(CH59)
TE1-3M(CH60)
TE1-5M(CH61)
TE3-1M(CH62)
TE3-3M(CH63)
TE3-5M(CH64)
17.5(℃)
TE5-2(CH55)
計測点
30.3357
30.1301
30.0674
30.0759
29.5539
30.0783
29.9682
29.8643
30.2841
29.9464
30.0(℃)
35.6665
35.5483
35.3979
35.4674
34.9331
35.4117
35.2923
35.2045
35.6341
35.3046
35.7(℃)
37.2847
37.0746
37.0126
37.0483
36.4397
37.0400
36.9367
36.8318
37.2316
36.8797
40.1704
40.0047
39.8574
39.9355
39.3915
39.8745
39.7797
39.6852
40.1039
39.7577
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.7 校正前温度一覧(相対校正) (3/3)
40.3964
40.2328
40.1226
40.1740
39.5960
40.1403
40.0393
39.9350
40.3598
40.0143
40.5(℃)
45.1654
45.1105
44.8857
45.0088
44.5092
44.9037
44.7704
44.6964
45.1581
44.8009
45.3(℃)
48.7223
48.7549
48.4023
48.6670
48.2408
48.4306
48.3157
48.2653
48.7430
48.4082
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
- 98 -
17.0137
17.0016
17.0192
17.0356
17.0200
17.0188
17.0183
17.0220
17.0108
17.0272
17.0198
17.0153
17.0140
17.0239
17.0210
17.0244
17.0314
16.9153
16.9544
16.9642
16.9642
TE02(CH18)
TE03(CH19)
TE04(CH20)
TE05(CH21)
TE06(CH22)
TE07(CH23)
TE08(CH24)
TE09(CH25)
TE10(CH26)
TE11(CH27)
TE12(CH28)
TE13(CH29)
TE14(CH30)
TE15(CH31)
TE16(CH32)
TE17(CH33)
TE1-1(CH34)
TE1-2(CH35)
TE1-3(CH36)
TE1-4(CH37)
17.5(℃)
TE01(CH17)
計測点
- 99 -
30.1169
30.1108
30.1312
30.1209
30.0911
30.0936
30.1070
30.1120
30.0902
30.0779
30.0947
30.0971
30.0972
30.1087
30.1095
30.1008
30.0975
30.0858
30.1045
30.0970
30.0935
30.0(℃)
35.4997
35.5164
35.5164
35.5276
35.5362
35.5422
35.5231
35.5227
35.5454
35.5432
35.5441
35.5273
35.5422
35.5122
35.5417
35.5291
35.5230
35.5401
35.5093
35.5621
35.5352
35.7(℃)
36.9840
36.9802
36.9747
37.0346
36.8912
36.8886
36.8981
36.8878
36.9137
36.9117
36.8984
36.8946
36.9075
36.8925
36.9039
36.9023
36.9137
36.8855
36.9039
36.9142
36.9104
39.9443
39.9427
39.9491
39.9698
39.8912
39.8920
39.8991
39.8997
39.8835
39.9106
39.8878
39.9001
39.9064
39.9148
39.8950
39.8988
39.8981
39.8848
39.9099
39.8861
39.9059
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.8 校正後温度一覧(相対校正) (1/3)
40.1607
40.1521
40.1468
40.1985
40.0862
40.0979
40.0972
40.0911
40.1126
40.1112
40.1004
40.0947
40.1026
40.0997
40.0624
40.1011
40.0980
40.0865
40.1112
40.1161
40.1045
40.5(℃)
45.0818
45.0879
45.0842
45.0809
45.1019
45.1058
45.0898
45.0875
45.1058
45.1088
45.1058
45.0874
45.0978
45.0860
45.1075
45.0964
45.0968
45.1111
45.0898
45.1019
45.1033
45.3(℃)
48.7971
48.7943
48.7918
48.7011
48.9195
48.9041
48.9133
48.9239
48.8834
48.8699
48.8977
48.9203
48.8842
48.9126
48.9103
48.9013
48.9015
48.9191
48.9009
48.8696
48.8821
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
16.9552
16.9092
16.8756
16.8640
16.8713
16.8650
16.9240
16.9318
16.9234
16.9397
16.9058
-204.8
16.8781
16.8725
16.8779
16.8569
16.9006
16.8895
16.8855
16.8814
16.8644
TE2-1(CH39)
TE2-2(CH40)
TE2-3(CH41)
TE2-4(CH42)
TE2-5(CH43)
TE3-1(CH44)
TE3-2(CH45)
TE3-3(CH46)
TE3-4(CH47)
TE3-5(CH48)
TE4-1(CH49)
TE4-2(CH50)
TE4-3(CH51)
TE4-4(CH52)
TE4-5(CH53)
TE5-1(CH54)
TE5-2(CH55)
TE5-3(CH56)
TE5-4(CH57)
TE5-5(CH58)
17.5(℃)
TE1-5(CH38)
計測点
- 100 -
30.1269
30.1171
30.1312
30.1283
30.1285
30.1354
30.1199
30.1320
30.1551
-204.8
30.1112
30.1190
30.1056
30.1254
30.1275
30.1349
30.1282
30.1614
30.1503
30.1208
30.0898
30.0(℃)
35.4894
35.4912
35.4990
35.5089
35.4935
35.4827
35.4947
35.5116
35.4995
-204.8
35.4944
35.5035
35.5269
35.5188
35.5025
35.4609
35.5004
35.4968
35.4983
35.5061
35.4864
35.7(℃)
37.1456
37.1288
37.1019
37.0906
37.0911
37.1468
37.1144
37.0998
37.0623
-204.8
37.0846
37.0221
37.0408
37.0069
37.0371
37.1367
37.1185
37.0877
37.0842
37.0692
37.0402
40.0091
40.0003
39.9838
39.9807
39.9673
40.0268
40.0129
39.9974
40.0074
-204.8
39.9942
39.9568
39.9737
39.9757
39.9708
40.0450
40.0015
40.0177
40.0002
39.9700
39.9716
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.8 校正後温度一覧(相対校正) (2/3)
40.2706
40.2517
40.2405
40.2383
40.2220
40.2733
40.2598
40.2603
40.2429
-204.8
40.2304
40.1820
40.1954
40.1789
40.1907
40.2686
40.2613
40.2448
40.2406
40.2161
40.1781
40.5(℃)
45.0358
45.0432
45.0549
45.0449
45.0697
45.0339
45.0452
45.0504
45.0600
-204.8
45.0463
45.0702
45.0676
45.0615
45.0683
45.0444
45.0517
45.0554
45.0648
45.0623
45.0627
45.3(℃)
48.6067
48.6348
48.6519
48.6673
48.6761
48.5928
48.6238
48.6246
48.6433
-204.8
48.6818
48.7552
48.7152
48.7495
48.7278
48.5932
48.6157
48.6209
48.6347
48.6949
48.7646
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
16.8620
16.9471
16.9230
16.8641
16.9217
16.8730
TE1-3M(CH60)
TE1-5M(CH61)
TE3-1M(CH62)
TE3-3M(CH63)
TE3-5M(CH64)
17.5(℃)
TE1-1M(CH59)
計測点
30.1297
30.1092
30.1336
30.0996
30.1316
30.1343
30.0(℃)
35.4912
35.5206
35.5029
35.4979
35.5021
35.5016
35.7(℃)
37.1186
37.0450
37.1294
37.0808
37.0062
37.1403
40.0210
39.9714
39.9948
39.9716
39.9533
39.9928
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.8 校正後温度一覧(相対校正) (3/3)
40.2483
40.1992
40.2620
40.2104
40.1574
40.2603
40.5(℃)
45.0447
45.0708
45.0598
45.0513
45.0627
45.0540
45.3(℃)
48.6221
48.7107
48.6020
48.7141
48.7882
48.6033
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
- 101 -
0.0026
0.0148
-0.0029
-0.0192
-0.0036
-0.0024
-0.0019
-0.0056
0.0056
-0.0108
-0.0034
0.0011
0.0024
-0.0076
-0.0046
-0.0080
-0.0150
0.1011
0.0620
0.0522
0.0522
TE02(CH18)
TE03(CH19)
TE04(CH20)
TE05(CH21)
TE06(CH22)
TE07(CH23)
TE08(CH24)
TE09(CH25)
TE10(CH26)
TE11(CH27)
TE12(CH28)
TE13(CH29)
TE14(CH30)
TE15(CH31)
TE16(CH32)
TE17(CH33)
TE1-1(CH34)
TE1-2(CH35)
TE1-3(CH36)
TE1-4(CH37)
17.5(℃)
TE01(CH17)
計測点
- 102 -
-0.0211
-0.0150
-0.0354
-0.0251
0.0047
0.0022
-0.0113
-0.0162
0.0055
0.0179
0.0011
-0.0013
-0.0014
-0.0130
-0.0137
-0.0051
-0.0018
0.0100
-0.0087
-0.0012
0.0023
30.0(℃)
0.0350
0.0183
0.0183
0.0071
-0.0015
-0.0075
0.0116
0.0120
-0.0107
-0.0085
-0.0094
0.0074
-0.0075
0.0225
-0.0069
0.0056
0.0117
-0.0054
0.0254
-0.0273
-0.0005
35.7(℃)
-0.0809
-0.0771
-0.0717
-0.1316
0.0118
0.0145
0.0050
0.0153
-0.0107
-0.0086
0.0046
0.0085
-0.0044
0.0105
-0.0009
0.0007
-0.0106
0.0175
-0.0008
-0.0112
-0.0073
-0.0326
-0.0310
-0.0374
-0.0580
0.0205
0.0197
0.0126
0.0120
0.0282
0.0011
0.0239
0.0117
0.0054
-0.0031
0.0167
0.0129
0.0136
0.0269
0.0018
0.0256
0.0058
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.9 基準温度からの差分値一覧(相対校正) (1/3)
-0.0612
-0.0526
-0.0473
-0.0991
0.0133
0.0015
0.0022
0.0083
-0.0131
-0.0118
-0.0009
0.0047
-0.0032
-0.0003
0.0370
-0.0016
0.0015
0.0129
-0.0118
-0.0167
-0.0050
40.5(℃)
0.0108
0.0047
0.0084
0.0118
-0.0092
-0.0132
0.0029
0.0051
-0.0132
-0.0162
-0.0131
0.0052
-0.0051
0.0067
-0.0149
-0.0037
-0.0041
-0.0185
0.0028
-0.0092
-0.0106
45.3(℃)
0.0978
0.1006
0.1031
0.1938
-0.0246
-0.0092
-0.0184
-0.0290
0.0115
0.0250
-0.0028
-0.0254
0.0107
-0.0177
-0.0154
-0.0064
-0.0066
-0.0242
-0.0060
0.0253
0.0128
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
0.0612
0.1072
0.1408
0.1524
0.1451
0.1514
0.0924
0.0845
0.0930
0.0766
0.1106
221.8
0.1383
0.1439
0.1385
0.1595
0.1158
0.1269
0.1309
0.1350
0.1519
TE2-1(CH39)
TE2-2(CH40)
TE2-3(CH41)
TE2-4(CH42)
TE2-5(CH43)
TE3-1(CH44)
TE3-2(CH45)
TE3-3(CH46)
TE3-4(CH47)
TE3-5(CH48)
TE4-1(CH49)
TE4-2(CH50)
TE4-3(CH51)
TE4-4(CH52)
TE4-5(CH53)
TE5-1(CH54)
TE5-2(CH55)
TE5-3(CH56)
TE5-4(CH57)
TE5-5(CH58)
17.5(℃)
TE1-5(CH38)
計測点
- 103 -
-0.0312
-0.0214
-0.0354
-0.0326
-0.0327
-0.0396
-0.0242
-0.0363
-0.0593
234.9
-0.0154
-0.0232
-0.0098
-0.0297
-0.0317
-0.0391
-0.0324
-0.0656
-0.0545
-0.0250
0.0060
30.0(℃)
0.0453
0.0435
0.0357
0.0258
0.0412
0.0520
0.0400
0.0231
0.0352
240.3
0.0403
0.0312
0.0078
0.0159
0.0323
0.0739
0.0343
0.0379
0.0365
0.0286
0.0484
35.7(℃)
-0.2426
-0.2258
-0.1988
-0.1876
-0.1880
-0.2438
-0.2114
-0.1967
-0.1593
241.7
-0.1815
-0.1191
-0.1378
-0.1039
-0.1341
-0.2337
-0.2155
-0.1847
-0.1811
-0.1662
-0.1372
-0.0974
-0.0886
-0.0721
-0.0690
-0.0555
-0.1151
-0.1011
-0.0857
-0.0957
244.7
-0.0825
-0.0451
-0.0620
-0.0640
-0.0591
-0.1333
-0.0898
-0.1059
-0.0885
-0.0583
-0.0599
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.9 基準温度からの差分値一覧(相対校正) (2/3)
-0.1712
-0.1523
-0.1411
-0.1389
-0.1225
-0.1739
-0.1604
-0.1609
-0.1434
244.9
-0.1309
-0.0826
-0.0960
-0.0794
-0.0913
-0.1692
-0.1618
-0.1453
-0.1412
-0.1166
-0.0786
40.5(℃)
0.0569
0.0494
0.0378
0.0477
0.0230
0.0588
0.0474
0.0422
0.0326
249.9
0.0463
0.0224
0.0251
0.0312
0.0244
0.0482
0.0409
0.0372
0.0278
0.0304
0.0299
45.3(℃)
0.2882
0.2601
0.2430
0.2276
0.2188
0.3021
0.2711
0.2703
0.2516
253.7
0.2131
0.1397
0.1797
0.1454
0.1671
0.3017
0.2792
0.2740
0.2602
0.2000
0.1303
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
0.1544
0.0693
0.0933
0.1523
0.0947
0.1433
TE1-3M(CH60)
TE1-5M(CH61)
TE3-1M(CH62)
TE3-3M(CH63)
TE3-5M(CH64)
17.5(℃)
TE1-1M(CH59)
計測点
-0.0340
-0.0134
-0.0378
-0.0038
-0.0358
-0.0385
30.0(℃)
0.0436
0.0142
0.0318
0.0368
0.0326
0.0331
35.7(℃)
-0.2156
-0.1420
-0.2263
-0.1778
-0.1032
-0.2372
-0.1093
-0.0597
-0.0831
-0.0599
-0.0416
-0.0811
設定温度
37.3(℃)
40.0(℃)
付録表2.9 基準温度からの差分値一覧(相対校正) (3/3)
-0.1488
-0.0998
-0.1625
-0.1109
-0.0580
-0.1608
40.5(℃)
0.0480
0.0218
0.0328
0.0414
0.0299
0.0386
45.3(℃)
0.2728
0.1842
0.2929
0.1808
0.1067
0.2916
49.3(℃)
JAEA-Research 2014-009
- 104 -
国際単位系(SI)
表1.SI 基本単位
SI 基本単位
基本量
名称
記号
長
さメ ートル m
質
量 キログラム kg
時
間
秒
s
電
流ア ンペア A
熱力学温度 ケ ル ビ ン K
物 質 量モ
ル mol
光
度 カ ン デ ラ cd
面
体
速
加
波
密
面
表2.基本単位を用いて表されるSI組立単位の例
SI 基本単位
組立量
名称
記号
積 平方メートル
m2
積 立法メートル
m3
さ , 速 度 メートル毎秒
m/s
速
度 メートル毎秒毎秒
m/s2
数 毎メートル
m-1
度 , 質 量 密 度 キログラム毎立方メートル
kg/m3
積
密
度 キログラム毎平方メートル
kg/m2
比
体
電
流
密
磁 界 の 強
(a)
量濃度
,濃
質
量
濃
輝
屈
折
率
比 透 磁 率
積 立方メートル毎キログラム
度 アンペア毎平方メートル
さ アンペア毎メートル
度 モル毎立方メートル
度 キログラム毎立法メートル
度 カンデラ毎平方メートル
(b)
(数字の) 1
(b)
(数字の) 1
乗数 24
10
1021
1018
1015
1012
109
106
103
3
m /kg
A/m2
A/m
mol/m3
kg/m3
cd/m2
1
1
102
101
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ࠛ319-1195
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㟁ヰ 029-282-6387, Fax 029-282-5920, E-mail:[email protected]
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ゼ
タ
エ ク サ
Z
E
10-2
ペ
テ
タ
ラ
P
T
ギ
メ
ガ
ガ
G
M
マイクロ
ノ
10-9 ナ
コ
10-12 ピ
10-15 フェムト
キ
ロ
ヘ ク ト
デ
カ
k
h
da
d
°
’
日
度
分
10-3
10-6
記号
セ ン チ
ミ
リ
ト
10-18 ア
10-21 ゼ プ ト
10-24 ヨ ク ト
d
c
m
µ
n
p
f
a
z
y
1 d=24 h=86 400 s
1°=(π/180) rad
1’=(1/60)°=(π/10800) rad
”
1”=(1/60)’=(π/648000) rad
ha 1ha=1hm2=104m2
L,l 1L=11=1dm3=103cm3=10-3m3
t
1t=103 kg
秒
ヘクタール
リットル
SI基本単位による
表し方
m/m
2/ 2
m m
s-1
m kg s-2
m-1 kg s-2
m2 kg s-2
m2 kg s-3
sA
m2 kg s-3 A-1
m-2 kg-1 s4 A2
m2 kg s-3 A-2
m-2 kg-1 s3 A2
m2 kg s-2 A-1
kg s-2 A-1
m2 kg s-2 A-2
K
cd
m-2 cd
s-1
トン
表7.SIに属さないが、SIと併用される単位で、SI単位で
表される数値が実験的に得られるもの
名称
記号
SI 単位で表される数値
電 子 ボ ル ト
ダ ル ト ン
統一原子質量単位
eV
Da
u
天
ua
文
単
位
1eV=1.602 176 53(14)×10-19J
1Da=1.660 538 86(28)×10-27kg
1u=1 Da
1ua=1.495 978 706 91(6)×1011m
表8.SIに属さないが、SIと併用されるその他の単位
名称
記号
SI 単位で表される数値
バ
ー
ル bar 1bar=0.1MPa=100kPa=105Pa
水銀柱ミリメートル mmHg 1mmHg=133.322Pa
m2 s-2
m2 s-2
s-1 mol
(a)SI接頭語は固有の名称と記号を持つ組立単位と組み合わせても使用できる。しかし接頭語を付した単位はもはや
コヒーレントではない。
(b)ラジアンとステラジアンは数字の1に対する単位の特別な名称で、量についての情報をつたえるために使われる。
実際には、使用する時には記号rad及びsrが用いられるが、習慣として組立単位としての記号である数字の1は明
示されない。
(c)測光学ではステラジアンという名称と記号srを単位の表し方の中に、そのまま維持している。
(d)ヘルツは周期現象についてのみ、ベクレルは放射性核種の統計的過程についてのみ使用される。
(e)セルシウス度はケルビンの特別な名称で、セルシウス温度を表すために使用される。セルシウス度とケルビンの
単位の大きさは同一である。したがって、温度差や温度間隔を表す数値はどちらの単位で表しても同じである。
(f)放射性核種の放射能(activity referred to a radionuclide)は、しばしば誤った用語で”radioactivity”と記される。
(g)単位シーベルト(PV,2002,70,205)についてはCIPM勧告2(CI-2002)を参照。
表4.単位の中に固有の名称と記号を含むSI組立単位の例
SI 組立単位
組立量
SI 基本単位による
名称
記号
表し方
-1
粘
度 パスカル秒
Pa s
m kg s-1
力 の モ ー メ ン ト ニュートンメートル
Nm
m2 kg s-2
表
面
張
力 ニュートン毎メートル
N/m
kg s-2
角
速
度 ラジアン毎秒
rad/s
m m-1 s-1=s-1
角
加
速
度 ラジアン毎秒毎秒
rad/s2
m m-1 s-2=s-2
熱 流 密 度 , 放 射 照 度 ワット毎平方メートル
W/m2
kg s-3
熱 容 量 , エ ン ト ロ ピ ー ジュール毎ケルビン
J/K
m2 kg s-2 K-1
比 熱 容 量 , 比 エ ン ト ロ ピ ー ジュール毎キログラム毎ケルビン J/(kg K)
m2 s-2 K-1
比 エ ネ ル
ギ ー ジュール毎キログラム
J/kg
m2 s-2
熱
伝
導
率 ワット毎メートル毎ケルビン W/(m K) m kg s-3 K-1
体 積 エ ネ ル ギ ー ジュール毎立方メートル J/m3
m-1 kg s-2
電
界
の
強
さ ボルト毎メートル
V/m
m kg s-3 A-1
電
荷
密
度 クーロン毎立方メートル C/m3
m-3 sA
表
面
電
荷 クーロン毎平方メートル C/m2
m-2 sA
電 束 密 度 , 電 気 変 位 クーロン毎平方メートル C/m2
m-2 sA
誘
電
率 ファラド毎メートル
F/m
m-3 kg-1 s4 A2
透
磁
率 ヘンリー毎メートル
H/m
m kg s-2 A-2
モ ル エ ネ ル ギ ー ジュール毎モル
J/mol
m2 kg s-2 mol-1
モルエントロピー, モル熱容量 ジュール毎モル毎ケルビン J/(mol K) m2 kg s-2 K-1 mol-1
照 射 線 量 ( X 線 及 び γ 線 ) クーロン毎キログラム
C/kg
kg-1 sA
吸
収
線
量
率 グレイ毎秒
Gy/s
m2 s-3
放
射
強
度 ワット毎ステラジアン
W/sr
m4 m-2 kg s-3=m2 kg s-3
放
射
輝
度 ワット毎平方メートル毎ステラジアン W/(m2 sr) m2 m-2 kg s-3=kg s-3
酵 素 活 性
濃 度 カタール毎立方メートル kat/m3
m-3 s-1 mol
表5.SI 接頭語
記号 乗数 接頭語
Y
シ
10-1 デ
表6.SIに属さないが、SIと併用される単位
名称
記号
SI 単位による値
分
min 1 min=60s
時
h 1h =60 min=3600 s
(a)量濃度(amount concentration)は臨床化学の分野では物質濃度
(substance concentration)ともよばれる。
(b)これらは無次元量あるいは次元1をもつ量であるが、そのこと
を表す単位記号である数字の1は通常は表記しない。
表3.固有の名称と記号で表されるSI組立単位
SI 組立単位
組立量
他のSI単位による
名称
記号
表し方
(b)
平
面
角 ラジアン(b)
rad
1
(b)
(b)
(c)
立
体
角 ステラジアン
sr
1
周
波
数 ヘルツ(d)
Hz
力
ニュートン
N
圧
力
応
力 パスカル
,
Pa
N/m2
エ ネ ル ギ ー , 仕 事 , 熱 量 ジュール
J
Nm
仕 事 率 , 工 率 , 放 射 束 ワット
W
J/s
電
荷
電
気
量 クーロン
,
C
電 位 差 ( 電 圧 ) , 起 電 力 ボルト
V
W/A
静
電
容
量 ファラド
F
C/V
電
気
抵
抗 オーム
Ω
V/A
コ ン ダ ク タ ン ス ジーメンス
S
A/V
磁
束 ウエーバ
Wb
Vs
磁
束
密
度 テスラ
T
Wb/m2
イ ン ダ ク タ ン ス ヘンリー
H
Wb/A
セ ル シ ウ ス 温 度 セルシウス度(e)
℃
光
束 ルーメン
lm
cd sr(c)
照
度 ルクス
lx
lm/m2
Bq
放 射 性 核 種 の 放 射 能 ( f ) ベクレル(d)
吸収線量, 比エネルギー分与,
グレイ
Gy
J/kg
カーマ
線量当量, 周辺線量当量, 方向
Sv
J/kg
シーベルト(g)
性線量当量, 個人線量当量
酸
素
活
性 カタール
kat
接頭語
ヨ
タ
オングストローム
海
里
バ
ー
ン
Å
M
1Å=0.1nm=100pm=10-10m
1M=1852m
b
ノ
ネ
ベ
ト
パ
ル
kn
Np
B
1b=100fm2=(10-12cm)2=10-28m2
1kn=(1852/3600)m/s
ル
dB
ッ
ー
デ
ジ
ベ
SI単位との数値的な関係は、
対数量の定義に依存。
表9.固有の名称をもつCGS組立単位
名称
記号
SI 単位で表される数値
ル
グ erg 1 erg=10-7 J
エ
ダ
ポ
イ
ア
ス
ス
ト ー ク
チ
ル
フ
ガ
ォ
ン dyn 1 dyn=10-5N
ズ P 1 P=1 dyn s cm-2=0.1Pa s
ス St 1 St =1cm2 s-1=10-4m2 s-1
ブ sb 1 sb =1cd cm-2=104cd m-2
ト ph 1 ph=1cd sr cm-2 104lx
ル Gal 1 Gal =1cm s-2=10-2ms-2
マ ク ス ウ ェ ル
ガ
ウ
ス
エルステッド( c)
Mx
G
Oe
1 Mx = 1G cm2=10-8Wb
1 G =1Mx cm-2 =10-4T
1 Oe (103/4π)A m-1
(c)3元系のCGS単位系とSIでは直接比較できないため、等号「 」
は対応関係を示すものである。
キ
レ
ラ
名称
ュ
リ
ン
レ
ガ
ト
表10.SIに属さないその他の単位の例
記号
SI 単位で表される数値
ー Ci 1 Ci=3.7×1010Bq
ゲ
ン
ン R
ド rad
ム rem
マ γ
準
大
気
1 rad=1cGy=10-2Gy
1 rem=1 cSv=10-2Sv
1γ=1 nT=10-9T
1フェルミ=1 fm=10-15m
フ
ェ
ル
ミ
メートル系カラット
ト
標
1 R = 2.58×10-4C/kg
1メートル系カラット = 200 mg = 2×10-4kg
ル Torr 1 Torr = (101 325/760) Pa
圧 atm 1 atm = 101 325 Pa
カ
ロ
リ
ー
cal
ミ
ク
ロ
ン
µ
1cal=4.1858J(「15℃」カロリー),4.1868J
(「IT」カロリー)4.184J(「熱化学」カロリー)
1 µ =1µm=10-6m
(第8版,2006年改訂)
JAEA-Research
2014-009
配管合流部体系に関する高サイクル熱疲労現象の研究
-流体から構造材への温度変動伝達挙動評価-
Study on High Cycle Thermal Fatigue in Mixing Tee
-Evaluation of Transfer Characteristics of Temperature Fluctuation from Fluid to Structure-
木村 暢之 小林 順 亀山 祐理 長澤 一嘉
江連 俊樹 小野 綾子 上出 英樹
Nobuyuki KIMURA, Jun KOBAYASHI, Yuri KAMEYAMA, Kazuyoshi NAGASAWA
Toshiki EZURE, Ayako ONO and Hideki KAMIDE
次世代原子力システム研究開発部門
FBR要素技術開発ユニット
FBR Systems Technology Development Unit
Advanced Nuclear System Research and Development Directorate
July 2014
Japan Atomic Energy Agency
日本原子力研究開発機構