第 10 回 復習 2 学籍番号 名前 問 1. 複素数全体 C の濃度を求めよ. 写像 φ : R2 → C と φ(a, b) = a + bi と定めると φ は全単射となる.#R2 = ℵ なので C = ℵ となる. 問 2. 次の集合についてそれぞれの濃度 1. ℵ0 , 2. ℵ, 3. どちらでもない で答えよ. (1) Q × Q ℵ0 (2) N × Z × Q ℵ0 (3) (0, 1) ℵ (4) Map(N, N) ℵ (5) {(x, y) ∈ R | x + y = 1} 2 2 2 ℵ (6) {(x, y) ∈ R | x − y = 1} 2 2 2 ℵ (7) {(x, y) ∈ R | x + y < 1} 2 2 2 ℵ (8) A = {a ∈ R | 0 ̸= ∃f (x) ∈ Z[x][f (a) = 0]} ℵ0 (9) R \ A. ℵ 問 3. #X1 = #X2 かつ #Y1 = #Y2 ならば #Map(X1 , Y1 ) = #Map(X2 , Y2 ) を示せ. 仮定から全単射 φ : X1 → X2 と ψ : Y1 → Y2 が存在する. このとき Ψ : Map(X1 , Y1 ) → Map(X2 , Y2 ) を Ψ(f ) = ψ ◦ f ◦ φ−1 と定めると明らかに全単射である.( 各 自確認せよ.) 問 4. 集合 X とそのべき集合 P(X) について次の問いに答えよ. (1) X から P(X) への単射を構成して #X ≤ #P(X) を示せ. ψ : X → P(X), x 7→ {x} は明らかに単射である. (2) f : X → P(X) のとき Bf := {x ∈ X | x ̸∈ f (x)} と定義する.このとき ∀a ∈ X[f (a) ̸= Bf ] を示せ. a ∈ Bf とすると a ̸∈ f (a) なので a ∈ Bf \ f (a) となる.また a ∈ f (a) とすると a ̸∈ Bf となり a ∈ f (a) \ Bf となる.いずれにしても f (a) ̸= Bf である. (3) (2) から任意の f ∈ Map(X, P(X)) は全射とならないこと、すなわち #X < #P(X) を示せ. (2) から Bf ∈ P(X) に対して f (a) = Bf となる a ∈ X が存在しないので f は全射にならない.
© Copyright 2024