58(1) 平成26年11月1日 第58号 発 行 北海道高等学校養護教諭研究会 事務局 北 海 道 札 幌 北 高 等 学 校 〒 001-0025 TEL 札幌 市 北 区 北 25 条 西 11 丁 目 011-736-3191 FAX 011-736-3193 http://koyoken.satsukita.ed.jp/myks/hyousi.html 高教研教科部会 主 題 日 時 現代的な健康課題の解決と学校保健活動の 推進をめざして 平成27年 1月 9日(金)9:20~ 9:20 9:40 9:50 日 程 受 付 場 所 交通機関 第29回養護部会のお知らせ 11:20 開 研 究 会 式 発 表 情 報 提 供 11:40 12:00 総 会 13:20 昼 休 み 15:20 15:30 16:00 講 演 閉 会 式 会 場 復 元 札幌市教育文化会館 (札幌市中央区北1条西13丁目) 電話 011-271-5821 ○地下鉄/東西線西11丁目駅1番出口から5分 ○JRバス・中央バス/ 北1条西12丁目下車徒歩1分 ○市電/西15丁目前から徒歩10分 【参加申込】 参加申込みは各学校で集約しています。 当日会場でも参加を受け付けますが、資料等準備の関 係上、できるだけ事前申し込みをお願いいたします。 「 養護教諭ができる摂食障害の生徒への支援 政策研究大学院大学 保健管理センター 教授 」 鈴 木 眞 理 氏 摂食障害は思春期女子の common disease になった。著しいやせにもかかわらず過活動で体育や学校行事に参加した がり、学校はその判断に苦慮する。過食症はやせがないものの、抑うつなどの精神症状で不登校や進級が問題になる。 学校は早期発見の場になり、治療開始後も学校が療養に協力せざるをえない。摂食障害を抱える生徒への支援につい て、養護教諭ができることとできないことを確認しながらアドバイスしたい。 講師略歴 鈴木 眞理 (すずき まり) 長崎大学医学部卒業、佐賀医科大学病理学教室助手(1979年4月~1981年3月)、東京女子医科大学附属病院練士研修医(内科2) (1981年4月~1983年5月)、東京女子医科大学(内科2)助手(1983年6月~1985年6月)、東京女子医学博士学位取得(1985年5月)、 アメリカソーク研究所神経内分泌部門留学(1985年7月~1987年6月)、東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター内科助手 (1987年7月~1999年10月)、東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター内科准講師(1999年11月~2002年3月)。 2002年4月から政策研究大学院大学へ。現在、政策研究大学院大学 保健管理センター教授。東京女子医科大学附属女性生涯 健康センター内科 非常勤講師。 所属学会 日本内分泌学会、日本内科学会、日本神経内分泌学会、The Endocrine Society(アメリカ内分泌学会)、日本糖尿病学会、 日本東洋医学会、日本骨粗鬆症学会、日本心身医学会、日本心療内科学会、日本摂食障害学会、 Academy for Eating Disorders(米国摂食障害学会) 著 書 1.乙女心と拒食症:インターメディカル 3.ダイエット障害:少年写真新聞社 5.人はなぜいじめるのか:シービーアール 2.内科医にできる摂食障害の診断と治療:三輪書店 4.Primary care note 摂食障害:日本医事新報社 6.摂食障害:見る読むクリニック:星和書店 58(2) 「 本校における保健活動の実際 -複数配置であることを生かす取り組み- 研究発表者 北海道札幌手稲高等学校 養護教諭 西 」 澤 理 佳 「公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律」により、多くの公立学校で養護教諭は1校に1名です が、高等学校において生徒数が801名以上の場合、複数配置となっています。本校も、平成6年度に養護教諭複数配置校 となりました。 手稲高校では、生徒や職員にとって養護教諭が保健室に2人いることは日常になっています。しかし、そのことが生かさ れなくてはいけないと、日頃考えています。複数配置であることをどう生かし、生徒へ還元していくか?日常の保健活動に おいてどのように工夫し、活用していくとよいのか、試行錯誤しながら実践しています。問題を抱えた生徒にもこのことが ポジティブに生かされるようアシストしたいと考えています。 この学校に赴任し、初めて複数配置を経験し、保健活動に厚みが増すことを感じました。 平成25年1月全国養護教諭連絡協議会発行の『瑞星』において、本校の複数配置の状況を報告させてい ただきました。今回、その後の経過や状況の変化を背景に加えながら、新たな形で発表させていただきます。 「 情報提供・助言者 学校保健の課題とその対応 」 北海道教育庁学校教育局健康・体育課 学校保健・体育グループ 指導主事 島 瀬 史 子 氏 全国養護教諭連絡協議会第20回研究協議会 開催日時 平成27年2月20日(金) 東京メルパルクホール 〒105-8582 東京都港区芝公園2-5-20 ※ 詳しい内容は全養連のホームページ http://www.yougo jp をご覧下さい。 会 場 《お知らせ》高養研事務局では上記研究協議会の参加希望者を募っています。若干の助成もありますので、 参加を希望される方は(札幌北高校 011-736-3191 関 )まで、ご連絡下さい。 全国養護教諭連絡協議会との関わりについて 高養研では、平成11年度に全国養護教諭連絡協議会(全養連)に加入しました。全養連は、平成3年度に「全 国養護教諭会長協議会」から現在の「全国養護教諭連絡協議会」へとその名称を変更して、現在に至ります。高養 研の会員や事務局員が全国規模の協議会などに出席し、全国の学校や養護教諭の活動を会員へ伝え、それが日常の 活動への良い刺激になればと考えます。 58(3) 「 The sky is the limit. 」 北海道滝川高等学校 上 野 美 冬 本校に赴任して半年が経ちました。本校の生徒たちは、見かけはヤンチャな子が多いのですが、とても素直 な生徒が多いです。ついつい高校に勤めていることを忘れ、期限付きとして勤めていた、幼稚園や小中学校で 行っていた保健指導をすることもあります。これまで経験してきた事が、少しは生かせていると良いのですが。 夏に行われた研究大会では、新たな学びが多くありました。講師の先生からの専門的なお話や研究発表等を 受け、 「それが知りたかった!」 「そんなすごいことができるのか!先輩方すごいなぁ」と感じ、 わずか半年の間、闇雲にため込んできた疑問が、青空のように晴れていきました。 多様な事情を抱えている生徒たちに対応できるよう、これからも研究会に参加して、先輩 養護教諭の方々の実践を学び、限界を感じて諦めることなく、前に進んでいきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。 「 初加入しました 」 北海道千歳高等学校 小馬谷 生 実 年齢的にはベテランと呼ばれる年頃ですが、この春、初めての管外異動、定時制勤務、遠距離通勤と、初め てづくしの日々を過ごしています。前任の胆振管内では、養護教諭仲間からたくさんの事を学び、公私共々助 けられ、育てて頂きました。先だっての研究会では、かつての仲間たちと再会でき、とても嬉しく心強く感じ ています。勉強や研修はもちろんですが、小数職種ゆえ、仲間と楽しく繋がることを大事にしたいと思い、今 年度初加入させて頂きました。この数ヶ月、定時制ならではの問題にも直面し、驚いたり感心したりの毎日。 価値観が揺さぶられたり、自分に何ができるのか悩むこともありますが、教育の本質、養護教 諭の役割を見失うことなく、子どもたちと関わって行けたらと思っています。 「 夏と冬に会いましょう 」 北海道本別高等学校 篠 原 弥 智 養護教諭になって12年がたちます。最近の自分の変化としては、大学生の頃に必死に覚えていた中教審答 申などのキーワードがやっと「こういうことか!」と実感できてきたことです。もう一つは、学校全体や地域 の中での「学校保健の役割」や「子どもたちの成長」へと視野が広がってきたことです。養護教諭は、本当に 様々な分野につながり広い視野が必要な総合職だなぁと思います。 7月に数年ぶりに高養研に参加しました。学校行事の関係で2日目のみの参加でしたが、現場で「今」知り たいことや最新の情報を得ることができ、刺激になりました。また、いつものあの場所で仲間 の先生と過ごせる時間に懐かしさを感じました。体に優しい気温の彩風館で、定期的に参加す る意味の高い研修会であることを再認識した夏でした。 北海道高等学校教育研究会(高教研)研究紀要第53号の執筆について 高教研本部では、毎年、研究紀要の執筆者を募集しています。来年度の第 53 号の執筆に応募される方は、 平成 27 年 7 月末までに養護部会事務局までご連絡ください。 58(4) 北 海 道 高 等 学 校 養 護 教 諭 研 究 会 第 29回 研 究 協 議 会 参 加 者 ア ン ケ ー ト 集 計 結 果 【 研究協議会に関する項目別の評価 】 実施日 平成26年7月25日 あまり 良くな い 6% 良くな い 3% とても 良い 26% ふつう 29% 参加者数64 あまり 良くない 2% ふつう 3% とても 良い 62% ※上記グラフは無回答を除いたもの 良い 39% 良い 14% ふつう 5% 良い 52% とても良 い 81% (1)会 場 良い 27% ふつう 26% とても 良い 33% とても良い ふつう 11% とても良 い 22% 良い 29% ふつう 15% とても 良い 63% あまり良 くない 13% とても 良い 18% ふつう 21% 良い 34% 良い 34% 良くな い 3% 回答数39(回答率60.9%) 良い あまり良く ふつう ない 良くない 回答なし 合計 10 13 11 3 1 1 39 (2)当日の日程 7 11 8 11 1 1 39 (3)講演 1 7 12 8 4 0 8 39 (4)研究発表 22 12 1 0 0 4 39 (5)情報提供 9 14 4 0 0 12 39 (6)講演 2 29 5 2 0 0 3 39 (7)運営全般 23 10 4 0 0 2 39 会員の皆様からたくさんのご意見、ご感想をいただきました。コメントの内容につきましては、高養研ホームペー ジ(http://koyoken.satsukita.ed.jp/myks/hyousi.html)「参加者の声」をご覧ください。 今年度、「事例から考える養護教諭のフィジカルアセスメント」というテーマで、岡山大学より三村由香里先生をお 招きすることができ、日常の執務において大変参考になる内容と好評をいただきました。また、群馬病院診療部長 河合健彦先生には、「子どもの発達と学校教育現場」と題しまして、学びの深いお話をいただくことができました。 研究発表については、オホーツク地区の取組みとして、4名の先生が素晴らしい実践を発表してくださり、お若い 先生の熱意に感心し、たくさんの刺激をいただいたという感想が多く寄せられました。また、情報提供につきまして は、最新の情報をわかりやすくまとめていただき、もっと時間をとって欲しかったというご要望もあがっております。 「会場」及び「当日の日程」の項目には、不都合を感じられたという声もありました。各学校の実情もあわせて、 先生方から貴重なご意見をいただきました。開催日程については、他の研究会の開催日、講師の都合など、様々な事 情を考慮して決定いたしました。ご理解いただければ幸いです。 皆様からいただいたご意見・ご感想は、今後の研究会の運営に役立てていきたいと考えております。ご協力ありが とうございました。 平成 26 年 7 月 25 日(金)北海道札幌北高等学校彩風館において、平成 26 年度総会が開催されました。総 会次第につきましては、高養研ホームページをご覧下さい。 なお、会計監査には地区幹事会より、北海道札幌北陵高等学校 高等学校 角 陽子 鈴木 郁子 先生、同じく北海道札幌北陵 先生のおふたりが推薦され、承認されましたので、ここに報告いたします。
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