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水俣学講義-150115-資料２
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マプタプット工業団地とは
• 第5次国家経済・社会発展計画（1982～1986）
に基づく東部臨海開発計画（1982年～）の一部
マプタプット工業団地の
拡張をめぐる諸問題
地域：Rayong県、Chonburi県、Chachoengsao県
• 投資額（1984～1994）：１兆3000億円（国/
民間/日本のODA:インフラ整備のために1800億円貸付
タイ東部・ラヨーン県の事例
→「ODAの成功事例」（外務省HP）
• 新規雇用：30万人
• マプタプット工業団地の設立（1989年～）
当初、60のプロジェクト（工場）、13,600人の雇用
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Map Ta Phut Industrial Complex
32 km2 (3,200 ha) Of 5 Industrial Estates
東部臨海開発
タイ工業団地公社：IEAT (2010)
人口：8,434人（1978年）
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⇒ 15～17万人（2010年）
ただし、登録人口は 50,115人
→DVD: 開発か環境保護か
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28 มิถุนายน 2545
ODAの成功例？
タイの各地域ごとの
1人当たり実質GRP1981～95年
全国
首都圏
東部（ESB）
東北部
GRP
1981年
1995年
20,278 63,198 26,212 ( 35,564) 7,860
49,514 149,592 80,232 (121,376) 16,631
同成長率
（年平均）
1981～86 3.4%
1986～91 9.3%
1991～95 7.3%
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T. MIYAKITA
外務省HP
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http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/pamphlet/oda_50/casestudy2.html
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2.2%
5.8% (7.6%)
11.9%
8.4% (8.5%)
6.0% 11.5% (12.1%)
3.7%
6.2%
7.0%
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有賀ら（2000年）
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事業の評価をめぐる見解の相違
 タイ政府の公的な見解：
マプタプット・プロジェクト
の経緯
「タイで最も成功した工業化の事業」
 タイNGO の見解：
2006年～2014年
「タイの開発の経験の中で環境や人々の健
康に影響を与えた最も明らかな事例」
参考：特定非営利活動法人 メコン・ウォッチ2006年度会員総会・特別講演会
『ODA成功例』の裏側 ～タイ東部臨海工業地帯に見る援助と開発～
http://mekongwatch.org/index.html
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マプタプット・プロジェクトの経緯-1
マプタプット・プロジェクトの経緯-2
• 2006年
• 2009年11月
水俣学研究センターにペンチョム（タイ・CAIN）
氏をAPI研究員として受け入れ
Ms. Penchom Saetang
Campaign for Alternative Industry Net（ CAIN）
→ Ecological Alert and Recovery - Thailand (EARTH)
• 2008年3月
• 2008年9月
マプタプット・プロジェクトのスター
ト（水俣学研究センター）トヨタ財団アジア隣人プログラム
• 2009年12月 マプタプット訪問・調査
• 2010年７月
• 2010年９月
セミナー開催：“公害事件と大学における研究 水俣（日本）の経験
に学ぶ”（チュラロンコン大学）
• 2010年12月
• 2010年12月
タイ・マプタプット訪問・予備調査
大学院FWでタイ・マプタプット訪問・調査
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マプタプット・プロジェクトの経緯-3
シンポジウム“産業公害の影響に関する
学習と地域のエンパワメント”（マプタプット病院）
マプタプット訪問・調査
マプタプット訪問・調査、
第3回タイ国家健康会議出席
マプタプット・プロジェクト打合せ
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マプタプット・プロジェクトの経緯-４
• 2011年1月
• 2012年2月
• 2011年3月
国立がん研究所訪問（バンコク）、マプ
タプット病院訪問と地域での聞き取り調査、工業団地周
辺での水質調査（乾季）
• 2011年７月
公害管理局(PCD)訪問,マプタプット病院
訪問と地域での聞き取り調査
•
T. MIYAKITA
• 2012年７月 地域に根差した健康影響評価（CHIA）
に関する第1回会議（バンコク）
• 2012年10月
マプタプッと訪問と地域での聞き取り
調査
2011年12月 ワークショップ：“リスクコミュニ
ケーション” 国家健康委員会事務局（タイ保健省）、マ
プタプット市役所訪問
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第1回リスクコミュニケーション円卓会
議（マプチャルート寺院）
• 2012年3月 第２回リスクコミュニケーション円卓会
議（ノンフェーブ寺院）
• 2012年12月
第３回リスクコミュニケーション円卓
会議（ノンフェーブ寺院）
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リスクコミュニケーション円卓会議の様子
マプタプット・プロジェクトの経緯-５
• 2013年3月
“コミュニティのエンパワメントと産業災害
のマネジメントに関する国際会議” (チュラロンコン大学)
• 2013年8月 タイ・リサーチ・エクスポ“環境被害の評価
と修復”（バンコク）
• 2014年3月
マプタプット保健所訪問と地域での聞き取り
調査、パンピタヤカン中高等学校訪問・交流
• 2014年5月 パンピタヤカン中高等学校在学生の家庭訪問
と聞き取り調査
• 2014年11月
API市民フォーラム“アジアの災害と紛争の
現場から：市民参加と協働による創造的復興”（広島）
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ノンフェーブ寺院（ 2012年5月）
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API市民フォーラム
2014年11月 広島
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マプタプット工業団地の
拡張に伴う諸問題




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大気汚染と悪臭による
学校移転
大気/水質/土壌汚染 （→ 学校の移転）
化学物質の漏えい/爆発事故/重油流出事故
健康不安/健康被害
様々な社会問題（← 移住労働者・家族の流入）
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フレアの不完全燃焼
学校の移転
Map Ta Phut
Phan Pittaya Karn School
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2010年9月撮影
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The worst foul smell incident occurred in 1997 which caused hundreds of
students and teachers from the Map Ta Phut Phanpittayakarn Secondary
School fallen sick and brought to the hospital nearby.
At present (2003~) the School was moved to the new place which was five km.
away from the MTP IE.
Photo by Bangkok Post
水質汚染
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มลพิษอากาศรุนแรง มีสารพิษปนเปื อ้ นในอากาศและสิง่ แวดล้ อมในระดับสูง 23
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水質が悪化した浅井戸
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産業廃棄物
海に直接放流される工場排水
工業団地内を流れる運河
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爆発事故（BST, 2012年5月）
産業廃棄物の不法投棄
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死亡者12名？（新聞報道）
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重油流出事故（2013年7月）
大量の重油が流れ着いたアオ・プラオ・
ビーチ（サメット島）
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海底で破損したパイプライン
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水俣学研究センターとしての取り組み
 地元住民グループ・NGOからのヒアリング
 工業団地事務所/日系企業訪問
 工業団地周辺のコミュニティでのヒアリング
 水質調査（水源地、運河、井戸、排水など）
 チュラロンコン大学などでのセミナー/シン
工業団地に隣接するコミュニティ
での聞き取り調査
タークワン・ア・プラドゥ
2010年9月15日
ポジウム（2010年9月、...............）
 地元マプタプットでのセミナー/円卓会議
（2010年1月20日､21日、 ............... ）
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1 km
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サガンさん宅
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サガンさん宅での聞き取り調査
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工業団地に隣接する漁村
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工業団地に隣接する漁村
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漁業委員会メンバー
トイシンさん
（経理担当）
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サルワンさん
（広報担当）
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トイシンさん宅
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工業団地に隣接するコミュニティ
での聞き取り調査
タークワン・ア・プラドゥ
2010年9月16日
健康影響評価（HIA）の説明会で配布された資料
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MTP-100916
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東北タイから移住してきた労働者の住むアパート
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飲用/農作物への利用禁止を示すラベル（長屋の家主宅の井戸）
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労働者送迎用バンの運転手
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タクワン・プラ・ドゥ小学校
500 m
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パソコン（パワーポイント）実習を受ける小学生
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歯科検診を受ける小学生とボランティアの中学生
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図書室の書架に並ぶHIAの報告書
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マプタプット問題の構造
大気汚染問題で移転した
パンピタヤカン中高等学校に通う生徒たち
家庭訪問の記録：2014年5月5日
爆発/有害物質漏洩事故（2012）
重油流出事故（2013）
ミャンマーでの新たな展開？
不当労働行為（2013）
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自宅訪問に向け、7名の生徒たちと打ち合わせ
パンピタヤカン中高等学校（移転後）
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スタンプ
プッキー
ジェーン
トゥーイ
アイス
オーム
ミーン
アイス
プッキー
ミーン
トゥーイ
スタンプ
オウム
ジェニー
Pan Pittaya Khan School
Field of environmental activities
環境サークル所属の7人の生徒
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本人
叔母（母の姉）
ミーン宅
ノムナムエン
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父：スコタイ県
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母：スリン県出身
母親は離婚後、再婚したが、
夫の家庭内暴力で2年前に殺された
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ミーン宅
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叔母の息子夫婦の子
プッキー宅
ミーン宅
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タークワンプラドゥ（番地なし）
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母（農業）
父（下請け）
プッキー宅
本人だけが住民登録
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本人
プッキー宅66
父：ノンカイ
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トゥーイ宅
プッキー宅
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父：ウボンラーチャターニー県
マプタプット
母：カーラシン県
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父親
本人
母親
本人
兄の奥さん
トゥーイ宅
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スタンプ宅
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父：カラシン県
本人
父親
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母：コンケン県
母親
ジェニー宅
スタンプ宅
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マプタプット・タラート
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母：チャイヤプーム県
T. MIYAKITA
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母親
本人
小5の時にマプタプットに、
中2で両親が離婚、母と二人暮らし。
母の月収は8,000バーツ（家賃20,000バーツ）
ジェニーの母が働く学校で
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オウムの叔母が働くスーパー
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叔母の同僚
本人
叔母
オウムの叔母が働くスーパーで
マプタプット・ソーポン
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母：ノーンブワラムプー県
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オウムの叔母が働くスーパーの社宅で叔母の同僚と3人暮らし。
母は15歳でオームを産み、オームが3歳の時に父と離婚し、祖母と暮らしている。
父は弟を連れて別所帯を持ったが、3年前に交通事故で死亡。
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