基礎統計学講座 - 社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会

入 門
基 礎
応 用
多 変 量
統計分析
多変量解析の使い方入門講座
はじめての方の統計分析講座
統計的データ解析の基礎講座
事例による多変量解析の活用講座
★ 本 講 座 実 践 力 強 化 の た め の基 礎 統 計 学 講 座
質的データのマイニングのための対応分析講座
今からでも遅くない
基礎統計学講座
統計学の知識は、マーケティング・リサーチ分野はもとより、データ解析、調査方法論、高度なデータ解析(多変量解析、
多次元データ解析)、データ・マイニング、テキスト・マイニング等の重要な基盤ツールとして利用されております。本講座
の目標は、統計学を用いて、調査・測定などで得たデータをどのように読み解くのか、そのための基本的な統計的思考、考
え方を知っていただくことにあります。
本講座は、すでに基礎的なデータ解析の知識がある方々、統計ソフトを日常的に利用されている方々(例:平均や分散・
標準偏差を求める、グラフィカル・ツールで傾向探査する、など)、あるいは 2014 年 12 月に開講された「統計的データ解析」
を受講された方々、さらに踏み込んだ統計学の効用を実感したい方々のための講座です。
ここでは、テキストとして古典的名著として知られるホーエル著(浅井他訳)「初等統計学」を用います。平易にみえる本
書の内容を的確に読み取ることや豊富な演習問題を解くことは案外と面倒です。また今の時代にそぐわない部分もあります。
講師はこれらを勘案し豊富なスライド教材を用意いたしました。数式や統計学特有の専門用語も登場しますが、これらを理
解していただけるような工夫も盛り込みました。統計分析の現場において統計学の知識を用いる際の「べき・べからず用例」
もできる限り事例を交えて紹介します。さらに理解を深めるための机上演習も行います(希望者のみ)。
近年、調査環境やデータ取得環境の急速な変化により、また多種多様な情報の氾濫から、適切なデータとは何か、“データ
の品質”や“調査の品質”をいかに確保するかを懸念する声もあります。調査・観測他におけるデータ収集・測定から分析
までの諸過程における統計的推論の役割を理解し、応用する能力を養うことが肝要との観点から本講座を用意いたしました。
あらためて統計学の基礎・実践力の強化をお考えの方々にご参加をお勧めするものです。
講義内容の特徴
● 基本的な数式の誘導などを学ぶだけではなく,数式が示す“意味は何か”を説明すること
●“これだけは知っておきたい”専門用語から重要項目を選び,その意味を丁寧に説明すること
● 統計ソフト(JMP など)を用いた数値事例や模擬例を多用し“なぜそうなるか、仕組みが分かる”ように説明すること
●“演習を丁寧に行う”ことで,理解をより深めること(注:演習は希望者のみ)
ここは知っておきたい
講師のいままでの経験から、統計学の利用に際して、つまずくことには“ある共通点”がみられます。とくに“いくつか
の限られた用語の理解”が徹底しないことがあるようです。たとえば、以下にあげる“用語やことがら”を、どのように利
用すればよいのでしょうか。これらの“答え”を知ることで、何となく曖昧であったことが氷解し、実務場面での利用の機
会が高まるものと考えております。
確率、確率変数、確率分布、…とは
「確からしさ」「確率」とは何をいうのだろうか?
「確率の性質」を統計学ではどう用いるのだろう、なぜ必要な
のだろう?
■「確率変数」と「確率分布」とは何だろう?
■「分布」という言葉がよく登場するがなぜだろう?
■ どうして「平均値や分散・標準偏差」が多用されるのだろう?
■ どうして「和の記号(シグマ記号:
Σ)」を多用するのだろう,
その役割は?
■
■
統計量、標本分布、推定、信頼度・信頼区間、…とは
「統計量」、「標本分布」とは何をいうのだろう?
■「統計的な推定」とは何か、
「推定量」とはなにをいうのだろう?
■「点推定と区間推定」とは,何を意味し、どう利用するのだろう?
■「信頼度、信頼区間や信頼限界」はどう与え、また何を意味する
のだろう?
■
検定、棄却域、有意水準、有意確率、…とは
「統計的検定」とは何をいうのだろう?
■
「検定統計量」とは何か、また「検定」とは何を行っているの
だろう?
■
なぜ、「有意水準」や「有意確率」が必要なのだろう,これらは
何を意味するのか?
■
母集団、標本、標本抽出、誤差と精度…とは
「母集団と標本」という言葉が頻繁に登場するがなぜだろう?
「標本抽出(サンプリング)」とは何を行うのか?
■
なぜ「無作為抽出・確率抽出」が必要なのだろうか、作為抽出
( 便宜的抽出)とどう違うのか?
■
確率標本と非確率標本の違いは?
■
「社会調査における母集団」はどう考えるのだろう、実務的
にはどんな母集団があるのだろう?
■
調査における「標本の大きさ」はどのように決めるのか?
これが大きいことが本当に望ましいのか?
■
「調査誤差・総調査誤差」とは何だろう、またどんな誤差があ
るのだろう?
■
「誤差」と「偏り」はどう関係するのだろう?
■
■
正規分布、二項分布、割合の分布、…とは
どうして「正規分布」や「二項分布」が頻繁に登場するのだろう?
調査で得た「割合・比率」の情報はどのように読むのか?
■
「割合・比率」を正規分布で近似するときの注意はなにか?
■
■
全 5 回 2015 年 2 月3 日(火)~ 3 月3 日(火) 13:00 ~17:00
講座内容
■ 全 5 回 開始・終了時間は全日程とも 13:00~17:00
(※)以下のカリキュラムは、こういう話題・用語・要素を扱うという全体の講義の目安とお考えください。
(※)机上演習を行いますので、電卓(四則演算・平方根算出機能までで十分)をご用意願います。
統計学は“演習を通じて分かることが多い”ので、参加をお勧めいたします。
机上演習は希望者のみ、各回の終わりに予定(17:10 ~18:00 頃)。
講義内でも、確率実験、確率表の見方・読み方、数値チェック程度の演習を行います。
ファイルを用意・配信いたしますので、PC と表計算ソフトを用いてご自分で行っていただくことも可能です。
第1回 2 月3日(火)13:00 ~17:00
○基本的な考え方
○基礎的な知識の確認 - 予備知識の復習と準備
●ガイダンス-この講座で何を学ぶのか?
登場する主な用語の概要
構成概念、母集団と標本、無作為抽出など
母集団分布、統計量、標本分布とは
簡単な模擬実験による観察
●統計的現象とは
●データの性質
数学的な分類(連続型変数、離散型変数)
尺度による分類(名義尺度・順序尺度、区間尺度・比例尺度)
量的データと質的データ
●データの基本構造
真値と誤差、偶然誤差と系統誤差・偏り
正確さ、精度
●分布の特徴を測る記述的統計量
分布の位置を知る - 平均値、中央値、中点値など
分布の変動を知る - 分散と標準偏差、範囲、
四分位範囲・ヒンジ散布度など
●分布の特徴の探査 - なぜ「分布」を考えるのか
ドットプロット図、幹葉図などによる観察
度数分布表・ヒストグラムによるデータの分類と分布の観察
平均値と標準偏差の関係-チェビシェフの不等式
●経験積率(モーメント)による測度の一般化
標準化とその意味
歪度、尖度、高次の積率
経験積率による分布の特徴づけの意味
第2回 2 月10日(火)13:00 ~17:00
○確率と確率分布
●確率論と統計学の違い
理論確率と経験確率
サイコロ投げ実験による「目の出方」の観察
●確率とその主な性質
標本空間と事象ほか
確率の約束ごと(公理の基本)
独立事象と排反事象
加法定理,条件付き確率と乗法定理
ベイズの定理の基本的な考え方
●確率変数と確率分布
連続型確率変数と離散型確率変数
確率分布と密度関数・確率密度関数
●基本的な確率分布
離散型確率分布:二項分布、超幾何分布など
連続型確率分布:一様分布、正規分布など
●確率分布の特性を測る
期待値とその意味、性質
期待値による確率分布の特徴づけ
●離散型確率分布の近似
なぜ近似の考え方が重要なのか
二項分布の正規近似と近似の程度の評価
第3回 2 月17日(火)13:00 ~17:00
○母集団と標本、標本抽出(1)
●母集団とは何か
●標本抽出(サンプリング)と標本
全数調査と標本調査
無作為抽出・確率抽出と確率標本
復元抽出と非復元抽出
確率標本と非確率標本
●統計量と標本分布
統計量とはなにか
標本分布とはなにか
●主な統計量とその意味
標本平均と標本分散の主な性質
積率(モーメント)による一般的な記述
●いくつかの重要な性質
大数の法則、中心極限定理など
●主な標本分布の相互の関係を知る(概要)
二項分布、正規分布、t 分布、χ2分布、
F 分布などの相互の関係
第4回 2 月24日(火)13:00 ~17:00
○母集団と標本、標本抽出(2)
○推定の基本的な考え方
●一般の標本調査における母集団と標本の考え方
母集団の種類(目標母集団、調査母集団、枠母集団など)
枠母集団と標本抽出枠(枠)
カバレッジの影響( カバレッジとノンカバレッジ)
●調査方式(調査モード)の考え方
調査方式の種類と特性
●標本調査における調査誤差
標本誤差と非標本誤差(古典的な見方)
調査誤差の主な発生源と特徴
●総調査誤差からみることの重要性
カバレッジ誤差、無回答誤差、
測定誤差、処理誤差(補定、加重補正、コーディング)
●推定の意味と推定量
母集団分布の型と母数
推定量の作り方(要点のみ)
点推定の考え方
区間推定、信頼度、信頼区間と信頼限界
●推定量の望ましい性質
不偏性、有効性など
推定の正確さ、精度などの考え方
●具体的な区間推定の方法
区間推定の仕組み
標本平均による母平均の区間推定
割合・比率による母比率の区間推定
●標本の大きさ(サンプル・サイズ)の見積もり
推定の許容誤差、標本誤差と標本の大きさ
標本の大きさと推定精度の関係
●推定で留意すべきこと
母数の既知・未知の扱い・なにが母集団分布か
小標本と大標本の考え方
第5回 3月3日(火)13:00 ~17:00
○統計的検定の考え方
●仮説検定の意味と検定統計量
仮説(帰無仮説、対立仮説)と検定の基本的な考え方
2 種類の過誤の意味と解釈
第 1 種の過誤・有意水準とは
第 2 種の過誤とは
●有意水準、棄却域の意味と考え方
有意水準を設ける理由
有意の意味と解釈、利用上の注意点
講師プロフィール
●有意確率( p 値、限界水準)とは
●片側検定と両側検定
●主な検定法の考え方
標本平均による母平均の検定
割合・比率による母比率の検定
平均値の差の検定、割合の差の検定
●検定はどのような場面で有効か
検定の落とし穴,利用の限界
推定と検定の差違、相互の関係
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大隅 昇 統計数理研究所 名誉教授
文部科学省統計数理研究所・調査実験解析研究系助教授、教授を経て、情報・システム研究機構・統計数理
研究所名誉教授:博士(理学)・専門社会調査士、日本計算機統計学会ソフトウェア開発賞受賞(テキスト・
マイニング・ソフト WordMiner の開発他)
専門分野:データ科学、多次元データ解析、調査方法論、テキスト・マイニングなど
主要著書:「調査法ハンドブック」(監訳)(朝倉書店)/「統計的データ解析とソフトウェア」(日本放送出
版協会)「記述的多変量解析法」(日科技連出版社)/「社会調査ハンドブック」、「多変量解析実
例ハンドブック」、「社会調査事典」の分担執筆、その他
ホームページ:http://wordminer.org/
対 象・定 員
使用テキスト
調査データの分析・解釈にあたり、統計学の基礎を改めて体系的・
「初等統計学」P.G. ホーエル著 浅井晃・村上正康訳(培風館)
数理的に学びたい方
※テキスト、実験用具(サイコロ)
、および配布資料(スライド)
は
調査会社、広告会社、メーカーの調査関連部門などのリサーチャーの方
参加費に含まれます。
定 員 :30 名
参加費・支払い方法
JMRA 正・賛助会員社(者)/ 1 名
振込先 三菱東京UFJ 銀行 飯田橋支店(普通)4669542
67,000 円+消費税= 72,360 円
みずほ銀行
飯田橋支店(普通)660769
(銀行振込時に振込手数料は差し引かずにお願いします。)
一 般 / 1 名
81,000 円+消費税= 87,480 円
●2014 年度「統計的データの基礎講座」を受講された方は上記参加費から 5,400 円が割引されます。
●請求書と参加証は 1 月8 日より発送を開始いたします。請求書到着後、2 月2 日(月)までにお振込みください。
参加者が10名に達しない場合は、開催を見合させていただく場合がございます。その際は、
事前にお申し込み者にご連絡差し上げます。
会場および連絡先
一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町1- 9 - 9 石川 LKビル 2 階 TEL 03-3256-3101 FAX 03-3256-3105
お 願 い
参加費はご欠席されても返金できません。お申し込みされた方が
キャンセル料
ご都合の悪い場合は代理の方がご出席ください。代理の方のご参
7 日前~2 日前のキャンセル ………………… 参加費の 20%
加も難しい場合は、7日前までにご連絡ください。それ以降の場合
前日のキャンセル
は下記のキャンセル料を申し受けますので予めご了承ください。
当日キャンセル、ご連絡がなかった場合 ……… 参加費の 100%
……………………………… 参加費の 70%
また、当日の録音機器等の持ち込みは、固くお断り致します。
き り と り
一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会主催
《2014 年度
今からでも遅くはない基礎統計学講座》
1.JMRA 正会員 2.JMRA 賛助法人会員 3.JMRA 賛助個人会員 4.一般
会社名 所在地 〒
TEL お名前
FAX
役職名
(部・課名)
E-mail
統計分析業務
登録の
経験年数
可(※1)否(※2)
年
可 否
年
可 否
※上記登録の可否をいずれかに、○印をお願いします。
※1 参加申込書に記入された個人情報は、JMRA の各種イベント、各種講座・会合のご案内、書籍等の販売、その他の
関連情報等をお知らせする書面、E メール、電話、FAX 等の連絡に使用することを同意いたします。
※2 今回のセミナーにおける参加確認以外に使用する事には同意しません。
FAX
03-3256-3105
WEBからのお申込みは http://www.jmra-net.or.jp/seminar/
お問合せは
TEL: 03-3256-3101