PDFファイル - 国土交通省中部地方整備局

記
者
発
表
資
料
平成26年12月24日
国土交通省 中部地方整備局
北 勢 国 道 事 務 所
事故につながる急ハンドル現象が大幅に減少!
~【速報】名阪国道カーブ区間の事故対策効果~
1.概
要
北勢国道事務所が管理する国道25号名阪国道(三重県区間)の中で、事故が多発
する山間を通る下り坂のカーブ区間について、今年8月に「滑り止め舗装」などの事
故対策を実施したところ、事故につながる急ハンドル現象が大幅に減少する効果があ
りましたので、お知らせいたします。
事故を引き起こす恐れのある急ハンドル現象が約7割減少。
今後、北勢国道事務所としましては、リアルタイムに得られるデータを基に、効果
的な事故対策を進めるとともに、道路を利用される皆さまにおかれましては、より一
層安全な走行にご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
2.資
料
別紙1:名阪国道カーブ区間 事故対策「加太トンネル」
別紙2;【参考】危険挙動と事故発生の状況
3.解
禁
無し
4.配布先
三重県県政記者クラブ、第二県政記者クラブ、亀山市政記者室、
伊賀記者会、四日市市政記者クラブ、桑名記者クラブ
建通新聞、建設通信新聞、建設工業新聞、建設産業新聞、三重建設新聞
5.問合せ先
国土交通省
中部地方整備局
よ し だ
北勢国道事務所
た け し
副所長 吉田 武司
TEL:059-363-5511
FAX:059-363-5521
所在地:四日市市南富田町4番6号
さ くだ
とよひこ
管理課長 作田 豊彦
TEL:0595-82-1312
FAX:0595-83-1319
所在地:亀山市野村4丁目3番25号
三重北勢・伊賀地域の安全で円滑な道路交通を目指して
北勢国道事務所ホームページ http://www.cbr.mlit.go.jp/hokusei/
北勢国道事務所携帯サイト https://www2.cbr.mlit.go.jp/hokusei/keitai
道路の異状を発見したら・・・
道路緊急ダイヤル
#9910 (通話料無料・24時間受付)
か ぶ と
別紙1(1)
■名阪国道カーブ区間 事故対策概要(加太トンネル)
・対策実施箇所は、トンネル出口から続く下り勾配の途中にあるS字カーブが対象。
・カーブ手前で速度抑制を促す対策を実施 (第1カーブ~第2カーブ:平成26年8月 滑り止め舗装設置)
◇対策実施箇所
◇平成26年8月に実施した対策(第1カーブ) ※写真①
名阪国道加太トンネル出口後のカーブ区間
R=350
13.5kp
14.1kp
13.7kp
13.1kp
13.3kp
12.9kp
12.7kp
12.5kp
至 名古屋
至 大阪
13.9kp
※写真は第1カーブ手前
(カーブ手前から
名古屋方面を望む)
事故対策前
名古屋方面
R=800
加太トンネル
至 名古屋
至 大阪
【対策内容】
大阪方面
・滑り止め舗装
事故対策後
【対策実施位置図】
第1カーブ~第2カーブ
【H26年8月対策実施箇所】
第1カーブR=350
13.5kp
12.7kp
12.6kp
12.8kp
13.4kp
13.3kp
12.9kp
13.2kp
13.1kp
13.0kp
第2カーブR=800
12.5kp
名古屋方面
至 名古屋
至 大阪
写真①
大阪方面
か ぶ と
別紙1(2)
■名阪国道カーブ区間 事故対策効果(加太トンネル)
・プローブデータにより、対策前後の車両の挙動比較を行った結果、第1カーブ区間において、以下の効果が得られた。
○危険挙動(横加速度 0.3G以上)の発生割合が約7割減少 [ 対策前:4.35回/100走行 対策後:1.27回/100走行 ]
◇プローブデータによる横加速度の集計 (横加速度0.3G以上)
写真①
13.5kp
12.6kp
第1カーブR=350
12.7kp
12.8kp
13.4kp
13.3kp
12.9kp
13.2kp
13.1kp
第2カーブR=800
13.0kp
滑り止め舗装
事故対策前
4.35回/100走行
進⾏⽅向
◇危険挙動発生割合の比較
(横加速度0.3G以上)
※データ集計範囲:H25.9~10(2ヶ月間)
事故対策後 H26.8
事故対策工事実施
1.27回/100走行
進⾏⽅向
※データ集計範囲:H26.9~10(2ヶ月間)
せき
【参考】危険挙動と事故発生の状況 名阪国道『関トンネル』
別紙2(1)
・対策実施箇所はトンネル直後の下り勾配に2つの急カーブがある
・カーブ手前で速度抑制を促す対策を実施(第2カーブ:平成25年9月対策実施)
・平成25年9月の対策実施後、6ヶ月間の事故集計を経て、整備効果を記者発表(平成26年6月5日)
※事故件数(1ヶ月平均) 対策前:1.8件 → 対策後:0.1件 (雨天時の事故なし)
■対策実施箇所
名阪国道関トンネル(向井IC→久我IC)出口付近
向井IC
向井IC
久我IC
久我IC
至 名古屋
下り勾配
5%
至 大阪
至 名古屋
至 大阪
関トンネル
■平成25年9月に実施した対策(第2カーブ) ※写真①
※写真は第2カーブ
(カーブ出口から
大阪方面を望む)
第2カーブ
【H25年9月対策実施箇所】
L=400m R=200
i=5%
至 名古屋
写真①
関トンネル
【対策内容】
第1カーブ
至 大阪
L=300m R=350
i=5%
・滑り止め舗装
・大型注意看板
・段差舗装
・蛍光テープ
せき
【参考】危険挙動と事故発生の状況 名阪国道『関トンネル』
別紙2(2)
○事故対策必要箇所の抽出にあたって
・データ収集期間では、事故データは数年の集計が必要に対し、プローブデータは2~4ヶ月の集計で要対策箇所の抽
出が可能。
・対策箇所のポイント化では、事故データは200m程度と粗いのに対し、プローブデータは10mピッチでのピンポイント
な対策箇所の抽出が可能。
・よって、プローブデータは短期間かつピンポイントな対策抽出が可能といえる。
■事故データ(死傷事故) 200mピッチ程度
事故件数(件)
※データ集計範囲:2010年1月~2012年12月(3年間)
至
名
古
屋
進行方向
■プローブデータ(前後加速度0.3G以上or横加速度0.3G以上※) 10mピッチで集計
※データ集計範囲:2013年1月~8月(8ヶ月間)
要対策箇所
30
25
20
15
横加速度
10
5
0
前後加速度
至
大
阪
6.8
6.7
進行方向
6.6
6.5
6.4
横加速度
前後
加速度
危険挙動発生回数(回)
至
大
阪
6.3 ‐55
至
10 名
‐10古
屋
横加速度
前後加速度
※当該箇所の特性上、前後加速度、横加速度
の各々を危険挙動と想定
2
せき
【参考】危険挙動と事故発生の状況 名阪国道『関トンネル』
別紙2(3)
○対策後の効果検証では
・プローブデータで、危険挙動(横加速度)の3割減と速度の減少効果を確認。
(なお、従前対策済であった第1カーブでは、危険挙動に変化が見られない。)
・プローブデータでの集計期間の長短による変化では、対策前後の1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の集計で同様な効果を確認で
き、期間的な変化はない。
・よって、プローブデータの効果検証は、1~3ヶ月の短期間で可能といえる。
■プローブデータ集計 (前後加速度0.3G以上or横加速度0.3G以上※)
■プローブデータ(横加速度0.3G以上)
※対策区間のみ(6.8‐6.4kp)で集計
※当該箇所の特性上、前後加速度、横加速度の各々を危険挙動と想定
※通過速度は対策区間(6.8‐6.4kp)通過する車両の通過速度を平均
(ただし、渋滞時(40km/h未満)の通過速度は集計より除外)
対策前
前後加速度
至
大
阪
1
進行方向
2013年9月 事故対策工事 実施
第1カーブ(従前対策済)
※データ集計範囲:2012年9月~2013年8月(12ヶ月間)
至
名
古
屋
第2カーブ(2013年9月 事故対策実施)
対策後
平均通過速度(km/h)
平均通過速度(対策後)
横加速度
平均通過速度(対策前)
前後加速度
至
大
阪
進行方向
1
※データ集計範囲:2013年10月~2014年9月(12ヶ月間)
至
名
古
屋
危険挙動発生回数(回/100走行)
平均通過速度(km/h)
平均通過速度
横加速度
危険挙動発生回数(回/100走行)
・危険挙動は10mピッチ、平均通過速度は100mピッチで集計で集計
26%減 31%減 32%減 61%減
3