第7章 環境改善業務 - 富山県環境科学センター

7章
第
環境改善業務
1
エコアクション 21 に係る環境管理
12 年 12 月に ISO14001 の認証を取得し環境活動に取り組んできましたが、18 年4月からは、自ら
の事業活動によって生じる二酸化炭素、廃棄物等を削減し環境への負荷を低減するため、エコアクシ
ョン 21 に取り組み、公益財団法人地球環境戦略研究機関等の審査を受け、19 年2月 22 日に認証を取
得し、25 年 11 月 20 日に4回目の中間審査を受けました。
(1)25 年度の目標
25 年度は、以下の目標を掲げて環境活動に取り組みました。
項
目
25 年度目標
27 年度目標
(22 年度比)
(22 年度比)
①総エネルギー投入量
電気使用量、化石燃料使用量
▲3%
▲5%
②温室効果ガス排出量
二酸化炭素排出量
▲3%
▲5%
③総物質投入量
コピー用紙(A4 換算)購入量
▲3%
▲5%
④水資源投入量
上水道使用量
▲3%
▲5%
⑤廃棄物等総排出量
廃棄物排出量
▲3%
▲5%
⑥環境教育の推進
見学者受入・受講者数
500 人
500 人
⑦事業者の環境保全活動支援
立入事業所数
500 事業所
500 事業所
(2)25 年度の実績
25 年度目標の達成状況は、次の表のとおり、総エネルギー投入量は 4.8%、温室効果ガス排出量
は 3.3%及び総物質投入量は 25.9%といずれも増加し、目標を達成しませんでした。
その一方、水資源投入量は 9.2%及び廃棄物等総排出量は 24.1%といずれも減少し、目標を達成
しました。
また、環境教育の推進及び事業者の環境保全活動支援は、目標を達成しました。
各項目の状況は、以下のとおりです。
①
総エネルギー投入量
・ 電気使用量については、22 年度比で 14.6%増加しました。その内訳は、電灯の電気使用量
が 4.8%及び動力の電気使用量が 25.2%といずれも増加しました。
電灯の電気使用量の増加は、環境放射線監視ネットワークシステムに可搬型モニタリングポ
スト及びモニタリングカーのデータ収集・処理サーバを接続したこと並びに環境放射線能分析
において大気浮遊じんの前処理方法をガス加熱方式から電気加熱方式に変更したことによるも
のです。
動力の電気使用量の増加は、夏季に環境放射線監視ネットワークシステムの空調を稼動させ
たこと並びに液体クロマトグラフタンデム型質量分析装置(LC/MS/MS)及び付属の空調設備を
使用したことによるものです。
・ 化石燃料使用量については、22 年度比で 21.1%減少しました。その内訳は、都市ガスが 22.8%、
自動車ガソリンが 6.4%及び自動車 LPG が 1.9%といずれも減少しました。
都市ガス使用量の減少は、25 年度は 22 年度と比較して夏季の平均気温が低く、冬季の平均
気温が高かったことによるものです。
②
温室効果ガス排出量
二酸化炭素排出量は、22 年度比で 3.3%増加しました。これは、化石燃料使用量は減少したも
のの、電気使用量が増大したことによるものです。
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③
総物質投入量
コピー用紙購入量は、22 年度比で 25.9%増加しました。これは、25 年度から新しく環境放射
線監視ネットワークシステム中央監視局の業務を開始したこと、微小粒子状物質(PM2.5)によ
る大気汚染の監視体制が強化されたことなどの業務量の増大によるものです。
④
水資源投入量
上水道使用量は、22 年度比で 9.2%減少しました。節水の取組が進んだことによるものです。
⑤
廃棄物等総排出量
廃棄物等総排出量は、22 年度比で 24.1%減少しました。廃棄物の発生抑制に努めたほか、産
業廃棄物の処分を計画的に実施したことによるものです。
⑥
環境教育の推進
施設見学の受入れ、施設の一般公開、研究成果発表会及び環境セミナーの開催、研修会等への
講師の派遣等を通じ、環境情報及び環境学習の場を提供しました。
また、夏休み子供科学研究室、社会に学ぶ「14 歳の挑戦」、サイエンス・パートナーシッププロ
グラム及びインターンシップ事業に協力して小中高生及び大学生を受け入れました。
⑦
事業者の環境保全活動支援
大気汚染防止法、水質汚濁防止法、廃棄物処理法等の環境関連法令に基づき、延べ 531 事業所
において法令の遵守状況等について立入調査・指導を行いました。
表
主な目標達成状況
項
①総エネルギー投入量
目
単位
総エネルギー
基準年度
25 年度
(22 年度)
(22 年度比)
MJ
4,807,447
5,039,917
4.8%
電気使用量
kWh
355,390
407,210
14.6%
化石燃料使用量
MJ
1,313,963
1,037,043
▲21.1%
m
3
23,456
18,097
▲22.8%
自動車ガソリン
L
4,950
4,634
▲ 6.4%
自動車 LPG
L
835
819
▲ 1.9%
kg-CO2
221,160
228,387
3.3%
都市ガス
②温室効果ガス排出量
二酸化炭素排出量
③総物質投入量
コピー用紙(A4 換算)購入量
枚
160,000
201,500
25.9%
④水資源投入量
上水道使用量
m3
5,349
4,859
▲ 9.2%
⑤廃棄物等総排出量
廃棄物排出量
kg
5,870
4,457
▲24.1%
⑥環境教育の推進
見学者受入・受講者数
人
-
524
-
⑦事業者の環境保全
立入事業所数
-
531
-
活動支援
(注)1 温室効果ガス排出量は、環境省ホームページ「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」
及びエコアクション 21(2009 年版)に基づいて算出しました。
2 購入電力の温室効果ガス排出係数は、二酸化炭素排出係数 0.423kg-CO2/kWh を使用しました。
2 環境整備事業
25 年 5 月 29 日に、衛生研究所及び薬事研究所と合同で、勤務時間後に環境科学センター周辺の歩
道、側溝等に散乱している空き缶及びごみを拾う清掃活動を実施し、地域の環境美化に努めました。
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