市貝町地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状、地域が抱える課題 本町は、耕作面積 1,930ha で全体の 30%を占めているが、水田面積はその内の 69% で、転作作物に占める小麦、大豆、飼料用米の面積が多い。 しかしながら、主食用米の需要が減少する中で、他の作物の作付に転換を促進するこ とで、水田面積の維持を図っていく必要がある。 また、担い手の減少や高齢化が進んでおり、農家戸数の減少が見られるとともに、不 作付地の拡大が進んでいる。こうした中、水田作付面積の維持が課題となっている。 2 作物ごとの取組方針 (1)主食用米 生産調整の計画的推進と需要の動向に配慮しながら作付けを誘導し、特別栽培米(減 農薬、減化学肥料)の拡大、品質の向上と生産コストの削減に努め売れる米づくりを目 指す。 (2)非主食用米 ア.飼料用米 畜産農家においても、自給飼料の増産が望まれていることから耕種農家との契約栽 培を推進し、生産拡大を図る。 イ.加工用米 産地交付金を活用しつつ、農協及び集荷業者と協議の上、生産及び販路の拡大を図 っていくこととする。 (3)麦、大豆 ア.麦 土地の利用集積による低コスト化や実需者ニーズに応じた付加価値のある生産体制 を確立する。 イ.大豆 輪作体系を図りつつ優良品種による高品質で実需者ニーズに応じた付加価値のある 生産体制を確立する。 (4)そば、なたね 地域の実需者との契約に基づき、現行の栽培面積を維持する。課題としては、安定的 な収量の確保及び反収の向上・生産農家の担い手の確保等であり、そのためには栽培方 法の改善や基盤整備などで高収量・高品質な生産体制を構築する必要がある。 (5)野菜 「アスパラ」、「なす」、「トマト」などを振興品目として拡大する。 (6)不作付地の解消 現行の不作付地について、今後5年間で約2割を飼料用米の作付により解消を図る。 3 作物ごとの作付予定面積 作物 平成 25 年度の作付面積 平成 26 年度の作付予定面積 平成 28 年度の目標作付面積 (ha) (ha) (ha) 主食用米 815.9 815.9 815.9 加工用米 53.3 53.6 54.2 備蓄米 37.8 37.8 37.8 米粉用米 0 0 0 飼料用米 5.8 6.0 6.4 WCS用稲 5.4 5.4 5.4 麦 128.6 129 129.6 大豆 3.8 4 4 飼料作物 33.9 34 34.5 そば 23.7 23.7 23.7 なたね 0.6 0.6 0.6 その他地域振興作物 72.2 72.2 72.2 ・アスパラガス 3 3 4 ・なす 5 6 7 野菜 4 平成 28 年度に向けた取組及び目標 取組 対象作物 番号 取組 分類 ※ 指標 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 28 年度 (現状値) (予定) (目標値) ※「分類」欄については、要綱(別紙 10)の2(5)のア、イ、ウのいずれに該当するか記入して下さい。 (複数該当する場合には、ア、イ、ウのうち主たる取組の記号をいずれか 1 つ記入して下さい。) ア 農業・農村の所得増加につながる作物生産の取組 イ 生産性向上等、低コスト化に取り組む作物生産の取組 ウ 地域特産品など、ニーズの高い産品の産地化を図るための取組を行いながら付加価値の高い作物 を生産する取組 5 産地交付金の活用方法の明細 別紙のとおり
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