農 大 だ よ り 平成26年12月号 No.21 編集発行:愛知県立農業大学校 農大祭2014を開催しました 意見発表会を開催しました 12月6日(土)午前10時から午後2時ま で、農業大学校岡崎キャンパスにおいて「農 大祭2014」を開催しました。 開始1時間後には初雪が舞い始め、次第 に冷たい雨に変わったあいにくの天気でし たが、2800名を超える方々にお越しいただ き、農畜産物販売、専攻の食品バザーも御 好評をいただきました。 また、多くの団体・企業の御協賛のもと、 東北3県(岩手・宮城・福島)の農業大学 校学生を招待し、東北復興支援イベントと して実施した「四県鍋」や東北の農産物販 売も好評でした。今年は、グレート家康公 「葵」武将隊の応援もあり、農大祭は盛況 のうちに終了しました。(矢代幸恵) 12月16日(火)に意見発表会を開催しま した。8専攻の1年生から1名づつ選抜さ れた8名が、農学科全学生・職員を前に、 農業や地域に対して日頃考えている夢や想 いについて意見を発表しました。 農大生らしく、後継者としての心構えや 農大の現状に対する提案、消費拡大や日本 農業の振興に対して、現状を分析して対策 を提言する発表も多くあり、いずれも甲乙 付け難い発表内容でした。 厳正な審査の結果、僅差を征して、最優 秀賞には「将来のキク経営」を発表した切 花専攻の佐藤将大君、優秀賞には「果物敬 遠警報発令中!」を発表した果樹専攻の大 石幸輝君と「牛と花から、経営を考える」 を発表した鉢物・緑花木専攻の渡邉玄君が 選ばれ、鈴木敏之校長より賞状ならびに副 賞を受け取りました。 最優秀賞の佐藤君は、来年1月22・23日 に大阪市で開催される、「東海・近畿ブロ ック農業大学校意見発表会」に本校代表と して参加し、2月に東京都で開催される「全 国農業大学校大会」出場を目指します。 (坂下 健) [例年好評の農大産の農産物販売] [農大祭に集合した愛知、岩手、宮城、福島の 農大生とグレート家康公「葵」武将隊] http://www.pref.aichi.lg.jp/noudai/index.html [緊張しながら思いの丈を語る発表学生] 〒444-0802 岡崎市美 合町並 松1-2 土壌肥料学実験を開講中 安定的に安全・安心な食料を供給する責 任を果たすためには、生産基盤となる土壌 を知ることが必要になります。そのため、 農業大学校では、土壌の理化学性分析の基 本及び分析手法を身につけることを狙い に、土壌分析の実験実習をしています。 学生は、2専攻毎に1クラスとなり、ほ 場での土壌採取、実験室内での土壌分析を 行っています。 写真は、10月から実験を始めている作物 専攻と果樹専攻学生が、滴定分析で土壌の 保肥力を測定しているところです。慣れな い手つきでおっかなびっくりで器具を操作 している様子がうかがわれます。 土壌実験実習では、土壌の物理性として 土壌硬度、三相分布の測定方法と化学性と して土壌診断の基礎となる土壌酸度(pH)、 電気伝導度(EC)、交換性の石灰・苦土・ カリ、塩基交換容量(CEC 保肥力)、有効 態リン酸及び硝酸態窒素の測定方法を学び ます。 初めて見る分析装置や中高校生時代に使 った装置などがあり、学生達は興味深く実 験実習をしています。(北村秀教) 生産高度化研修「海外における日本茶 の需要動向」を実施しました 12月6日(土)に、生産高度化研修「海 外における日本茶の需要動向」を愛知県茶 業連合会、農業総合試験場と共催で開催し、 茶生産者始め120名が参加しました。 最初に、全国茶商工業協同組合連合会理 事長の鈴木毅志氏から、「人口減少時代に 入り、お茶を生産して店に並べておくだけ で売れる時代は終わった。消費者ニーズに 合わせた茶の供給体制づくりが大切。」と いう話がありました。 続いて、愛知県茶商工業協同組合理事長 の本田忠彦氏の講演があり、「家庭の会話 が少ない時代に、急須で入れたお茶を飲み、 親子のふれあいを大切にすることを全茶連 は勧めている。」、「米国で日本茶の需要が 増大する中で、今後は GAP(注)により 品質承認された茶の生産が大切。」との話 があり、「これからも茶生産の将来は明る い。」との言葉で講演を締めくくり、参加 した茶業関係者にエールを送っていまし た。(杉山邦雄) [茶業界の未来を語る県茶商工組合本田理事長] [慎重・真剣に実験操作を進める学生] http://www.pref.aichi.lg.jp/noudai/index.html 注:GAP とは「農業生産工程管理」や「適 正農業規範」と訳され、環境保全や安全 対策、品質向上などを目指すために、農 業者が取り組むべき事項をチェック事項 として取りまとめたもの。 〒444-0802 岡崎市美 合町並 松1-2 生産高度化研修「イチジクの難防除病 害虫対策」を実施しました 農業者育成支援研修発表会・閉講式を 行いました 12月4日(木)に、生産高度化研修「イ チジクの難防除病害虫対策」を愛知県果樹 振興会と共催で開催し、イチジク生産者、 団体職員等220名が参加しました。病害虫 の専門家である3名の農業総合試験場職員 からイチジクに関係する病害虫とその対策 についての講義がありました。 最初に、株枯病に対しては薬剤を十分量 灌入する必要性や、経済的な消毒方法とし て、夏期の太陽熱消毒法の解説が、永井主 任研究員からありました。 次に、イチジク農家を悩ますアザミウマ 類について、被害の実態と具体的対策の説 明が、市川主任研究員からありました。 最後の講義では、「殺虫剤・殺菌剤の基 礎知識」と題して、殺菌剤と殺虫剤の効果 とその特性による分類などわかりやすい解 説が、松崎主任専門員からありました。 満席となった研修会場では、イチジク生 産者が熱心に講演に聴き入っていました。 (杉山邦雄) 12月15日(月)に、平成26年度農業者育 成支援研修発表会・閉講式を行い、80日間 の実習と10回の講義のカリキュラムを修了 した研修生に修了証書を授与しました。 4月21日(月)より始まった研修は、天 気にも恵まれ春夏野菜の播種、定着、追肥、 誘引、剪定等順調に過程が進み充実した実 習となりました。7月後半からは、暑さに 耐えながらのナス、ピーマン等の収穫に秋 冬野菜の準備が重なり、実習時間を延長し ての作業もありました。今年は、3つの台 風にも見舞われ、その対策作業、後片づけ と内容の濃い研修となりました。ナスは台 風対策が功を奏し、10月下旬まで収穫がで きて、研修生の満足度が高い品目でした。 秋冬野菜は大根、ニンジン、白菜、キャ ベツ、ホウレンソウ等々、種類豊富なメニ ューを取りそろえ、収穫時には笑顔で楽し い実習となりました。 発表会では、研修終了後、各自の農地で の野菜等の生産と市場や直売所への出荷を 計画している研修生が多くいることが印象 に残りました。本研修が研修生の野菜栽培 の知識、技術の向上と地域農業の活性化に 繋がることを期待して、今年度の研修を終 了しました。(土屋明彦) [220名が参加し超満員の研修会場] [農業者育成支援研修を修了した研修生] http://www.pref.aichi.lg.jp/noudai/index.html 〒444-0802 岡崎市美 合町並 松1-2 県民公開講座「果樹の剪定はこうだ!」 を開催しました 12月9日(火)に、県民公開講座「果樹 の剪定はこうだ!」を果樹専門家の長縄光 延氏を講師に開催しました。募集情報が新 聞等で広く紹介されたことで、定員の4倍 を越える240名から申込みがあり、厳正な 抽選の結果、強運な54名が参加しました。 最初の座学で果樹栽培の基礎を学習し、 その後、本校果樹園へ移動し、講師による 剪定の実演が行われました。実演はかき、 うめ、びわ、もも、ぶどうを対象に行われ、 残す枝と切る枝の関係性や害虫が潜む枝の 除去など剪定の基本的技術を学びました。 (杉山邦雄) 研究科一次入学試験の状況 平成27年度研究科一次入学試験を、11月 17日(月)に実施しました。 本校農学科2年生6名が受験し、小論文 及び面接試験に真剣に取り組んでいまし た。 選考の結果、6名全員を合格とし、12月 9日(火)に、本校ホームページ等で発表 しました。(天野 淳) 農大からのお知らせ ・緑の学園研修(農業体験学習) 1日コース 第5回 平成26年12月25日(木) 実施場所:農業大学校岡崎キャンパス ○入学試験日程 ・農学科推薦入試(終了しました) ・農学科一般一次入試(終了しました) [講師の実演に参加者の視線が注がれました] 農学科一般一次入学試験の状況 平成27年度農学科一般一次入学試験を、 11月25日(火)に実施しました。 県内の高等学校生を中心に、56名が受験 し、小論文、数学Ⅰ及び面接試験に真剣な 面持ちで臨んでいました。 選考の結果、39名を合格とし、12月9日 (火)に、本校ホームページ等で発表し、 合格者に郵送で通知しました。 なお、推薦入試と一般一次入試の合計で 農学科の定員100名を上回る124名が受験し ました。(天野 淳) http://www.pref.aichi.lg.jp/noudai/index.html ・農学科一般二次入試 受付期間 平成27年1月19日(月)~ 平成27年2月4日(水) 試験月日 平成27年2月16日(月) 募集専攻 鉢物・緑花木専攻 詳しくは農大HPを御覧ください。 ・研究科一次入試(終了しました) ・研究科二次入試 試験月日 平成27年2月2日(月) ※会場は全て農業大学校岡崎キャンパス 問合せ 教育部学務科 電話0564-51-1602 〒444-0802 岡崎市美 合町並 松1-2
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