新 時 代 の 障 害 者 雇 用 を 考 え る

代表取締役
照井直樹さん
厚生労働省
社会・援護局障害保健福祉部
障害福祉課 課長補佐
田中 アスリート支援を
通じ、障害者スポーツの
環境改革に挑戦
笹田 学︵以下、笹田︶厚生労働
省の照井直樹さん、横河電機株式
月号、
月号にも登場
会社の箕輪優子さんには、それぞ
れ、本誌
トのサポート事業を展開されてい
いただきました。障害者アスリー
りを教えてください。
の立ち上げにも関わりました。同
しており、当時の上司だった笹田
うような種目を作りたいと考案し
仕事の現場で活かせるスキルを競
います。関わった当 初に、幅 広い
社の初代社長は、他でもない笹田
力とともに、日本における﹁障害
スリートサポートに移しました。
さんと共に、障害者雇用に取り組
たのが、先ほど笹田さんが言われ
た﹁ パソ コン デ ー タ 入 力 ﹂ で す。
進法﹂の定めによる法定雇用率は、
%だったのに対し、横河電
み ま し た。 当 時、
﹁障害者雇用促
・
機の実雇用率は %を切っており、 ﹁横河ファウンドリー﹂では、漢字
=ア ビリンピック ﹂の﹁ パソコン
しゃる﹁全国障害者技能競技大会
さんが専門委員会を勤めていらっ
スリートだと実感しました。箕輪
たく関わらず、まさに超一級のア
者アスリートは、障害の有無にまっ
きましたが、トップクラスの障 害
する人材ビジネス企業を取材して
務が生じたことなどをきっかけに、
改正で知的障害のある方に雇用義
用率を達成しました。その後、法
クト﹂を立ち上げ、
年で法定雇
果たそうと、
﹁障害者雇用プロジェ
的である﹁雇用義務﹂をきちんと
が、私たちは、法律の本来的な目
﹁雇用納付金﹂を納めていたのです
験が、同種目考案の背景にありま
ずっと見てきました。こうした経
ん上がっていく社員の成長ぶりを
でき、スピードも正確性もどんど
して仕組みを整えれば、力を発揮
かったのです。障害の特 性に注目
仕 事 で 戦 力 に な って い る 者 が 多
中にも、パソコンを使用して行 う
の読み書きや計算が苦手な社員の
の障害者雇用や関係機関との関わ
ども絡めつつ、箕 輪さんの自社で
した。アビリンピックと関わりな
に、障害のない人以上だと聞きま
は﹁正確さ﹂
﹁入力スピード﹂とも
特例子会社﹁横河ファウンドリー﹂
笹田 本誌でもウイルチェアラグ
ビーのトップ選手や、彼らを支援
箕輪 アビリンピックに
仕事に直結するスキルを
競う種目考案
者スポーツ﹂を取り巻く環境を変
ペンスキーヤーに出 会い、その魅
り、笹田学の司会進行で語り合った。今号は前編。
さ ん で す。 こ う し た 経 験 の 中 で、
開発に深く携わる横河電機・CSR活動の担い手が集ま
ピックにも関わらせていただいて
をサポートするCenter Pole社長、障害者雇用と能力
ネットワークも広がり、アビリン
として推進する厚生労働省の行政官、障害者アスリート
横河電機の人事部で採用の仕事を
新年号のOne, for All、All for oneでは、国の政策
箕輪優子︵横河電機株式会社 経
営 監 査 本 部 CSR部 CSR
課、 以 下、 箕 輪 ︶ 私 は、 か つ て、
急務だ。障害者は自立から戦力化が必要だという―。
えていかなければならないことに
横河電機株式会社
経営監査本部
CSR部 CSR課
も気づき、事業の主力を障害者ア
人材戦略アドバイザー
データ入力﹂という種目の優勝者
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るCenterPole株 式 会 社
代表取締役田中時宗さんは新顔で
すので、現在展開されている事業
の内容など教えてください。
箕輪優子さん
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田 中 時 宗︵CenterPole
株式会社 代表取締役、以下、田
中︶当社は、障害者アスリートの
マネジメント、アライアンスを 組
んでいる人材紹介企業様と連携し
ての就労支援などを行っている企
業です。まだ 期目の若い会社で、
前 身の企業では、大学でアルペン
ス キ ー を やってい た こ と も あ り、
マイナースポーツをやっているア
スリートのサポートを行っていま
人口減少の日本では、
「全員参画型就労社会」の実現が
新 時 代の障 害 者 雇 用 を 考える
田中時宗さん
目 指 せ !﹁ 全 員 参 画 型 就 労 社 会 ﹂
CenterPole株式会社
笹田 学さん
﹁社会的評判の向上﹂は、
人材派遣業界にとって、
きわめて重要な課題です
した。そんな中で、障 害 者のアル
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2015. 1. 1/vol.342
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新年特別座談会
One for all,
all for one Special
笹田 学の 企業人、
アスリートを訪ねて