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病
院
だ よ り
2015 年 1 月号
発
行
第 326 号
昭和大学病院、昭和大学病院附属東病院
発行責任者
昭和大学病院長
有 賀
徹
編集責任者
広 報 委 員 長
河 村
満
〒142-8666 東京都品川区旗の台 1-5-8
TEL:03-3784-8000(代表)
昭和大学病院のホームページ:http://www.showa-u.ac.jp/SUH/
昭和大学病院附属東病院のホームページ:http://www.showa-u.ac.jp/SUHE/
新年あけましておめでとうございます。
昭和大学病院
病院長
有賀
徹
新年あけましておめでとうございます。本年も昨年同様、どうぞ宜しくお願い申
し上げます。そして、職員の皆々様には益々のご清祥とご多幸を心からお祈り申し
上げます。
平成 27 年の年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。私が平成 23 年 4
月 1 日に昭和大学病院長に就任し、3 年 9 ヶ月余り経ちました。この間様々な事
業・取り組みを行ってきましたが、昨年の大きな出来事の一つとして、11 月に行
われました医療機能評価機構と卒後臨床研修評価機構による第三者的な病院機構
評価が挙げられます。
私たちが提供している病院医療は、しばしばチーム医療と呼ばれます。そして、
1つ 1 つのチーム医療が幾重にも重なって複数の有機的なチーム医療へと達成されます。それが病院の目標
として掲げられている「組織的な医療」です。つまり、病院医療は組織的な医療であって、その状況はチーム
とチーム、部署と部署などが相互にタイトな関係にあって、産業としては複雑系をなしているとも言われま
す。私たちがアドバースイベントを分析するにあたり、組織的な医療の齟齬、つまりシステムの不全があっ
てこのようだったと議論を進める理由も同じことです。先の第三者評価は、組織的な医療を客観的に評価し
ようとするもので、早々によい結果が送られてくるものと期待したいところです。
さて、ここで、この組織的な展開のなかで、患者さんやそのご家族らの位置づけについてはどのようでし
ょうか。よく「安全・安心な医療」という言い方があります。安全とは「飛行機が何回飛んで何回落ちる。だか
らこのくらいは安全です」などといった表現から理解できるように、安全とはサイエンスの領域です。「だか
ら飛行機には乗りたくない」または「でも乗りたい」は
心の問題です。つまり、安全と安心は、サイエンスと
感情の関係です。説明と納得も同じです。つまり、私
たちの職場は、理屈と情動とがシンクロして展開して
いて、そのような状況が実に組織的な医療の中に含ま
れて日々進行しているということです。
一昨年の共同指導を受けた折に、次のように述べた
ことを覚えているでしょうか。「良い医療を提供するた
1
めには、設備投資などハードウェアへの投資も必要です。適正な保険診療を行い適正な診療報酬を得ること
が、良い医療に含まれていることからも、この面で事務部門のスタッフが医療チームの要を担っていること
がよく理解できます」という発言です。つまり、事務部門によってでき上がっているプラットフォームの上で、
理と情とがシンクロする組織的な医療が展開している。これが組織的な医療である病院医療の要です。
本年も、否、遠い将来にわたっても、昭和大学病院が発展するためには、職員一人ひとりの力だけではな
く、皆が協働して相乗的、組織的な力を発揮する必要があります。ここでも、職員間に理と情のシンクロが
あるはずです。効率的な作業云々は理屈ですが、協働による充実感、達成感
などは情動です。これは病院全ての職員、委託業者の職員にとって同じです。
このあたりは、河村東病院長による示唆をかつて多々賜った次第ですが、と
にかく、その結果として職務満足度が上がれば、それは患者満足度にも繋が
るでしょう。
というわけで、私たちの職場についての理解をいざなう挨拶になりました
が、今後とも一致団結してそれぞれの職場を、ひいては病院全体を大いに盛
り上げたく思います。本年も引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。
医療安全推進キャンペーン
平成 26 年 11 月 21 日(金)から 27 日(木)までの 1 週間、平成 26 年度の医療安全推進キャン
ペーンが行われました。キャンペーン中は各部署の安全活動自慢として、各部署での医療安全に関する
取り組みを紹介するポスターが掲示されました。また、患者さんには安全メッセージが掲載されたポケ
ットティッシュが配布されました。
指差し確認で
うっかり防止!
昭和大学病院
昭和大学病院附属東病院
「医療安全活
動自慢」に投票
してね
医療安全管理部門
医療安全管理部門
ポケットティッシュ
職員向けポスター
各部署の安全自慢ポスター
文責:医療安全管理部門
2
看護専門学校学生によるキャンドルサービス
12 月 16 日(火)、昭和大学病院入院棟 3・4 階
小児医療センター、5~16 階病棟、中央棟 8・9 階に
て看護専門学校学生によるキャンドルサービスが行われました。キャンドルを持ちながら「ジングルベル」
や「赤鼻のトナカイ」、「あわてんぼうのサンタクロース」など、クリスマスソングを歌う学生の姿に、患者
さんからは笑顔がこぼれていました。一足早いクリスマスを楽しく迎えれられました。
クリスマスソングを合唱
キャンドルサービスを楽しむ患者さん
文責:管理第一課
小児医療センター
クリスマス会
12 月 22 日(月)、小児医療センターにてクリスマス会が開催されました。クリスマスに関する紙芝居や
ハンドベルによるクリスマスソング、手品などが披露されました。一緒に歌を歌ったり、手品では身を乗り
出して楽しんでいる子どもたちもいました。最後にはサンタさんからプレゼント(子供地球基金による寄付)
を一人ひとりに贈られ、賑やかにクリスマス会が行われました。
ハンドベルで演奏
保育士による手品
プレゼントでさらに大喜び
文責:管理第一課
3
第二延山小学校での「命の授業」の報告
平成 26 年 11 月 28 日(金)、第二延山小学校で小児科の板橋家頭夫教授による特別授業「命の授業」が
行われました。6 年前から毎年行われているこの特別授業ですが、今回も小学6年生と保護者の方々にとっ
て「生きる」ことと「食べる」ことを深く考える良い機会となりました。
スモールディスカッション中
「命の授業」の講演を行う板橋教授
文責:管理第一課
第 11 回がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会(昭和大学病院)参加者の募集
研修会企画責任者 緩和医療科
教授
樋口 比登実
2007 年がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画では、
「すべてのがん診療に携わる医師が研修等に
より、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことが求められています。これを受け、昭和大学病院
で、この厚生労働省の開催指針に沿った緩和ケア講習会を開催いたします。この研修会に参加すると厚生労
働省承認の修了証が発行されますので、奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。
主 催 者:昭和大学病院
開 催 日:平成 27 年 2 月 21 日(土)13:30~19:15(受付 13:00~)
平成 27 年 2 月 22 日(日)19:30~18:20(受付 19:00~)
※実質的な研修時間:13 時間
開催場所:昭和大学病院中央棟 7 階教育研修室・会議室
参 加 費:1,000 円(昼食代含む)を 2 月 22 日(日)の受付時に徴収します。
対 象 者:がん診療に携わる医師
内
定員 24 名
容:講義、ワークショップ、ロールプレイ等
(がん性疼痛等の身体症状および精神症状に対する緩和ケア、コミュニケーション)
申込締切:平成 27 年 1 月 19 日(月)(定員に達し次第、締め切らせていただきます)
申込方法:gan-kyoten@ofc.showa-u.ac.jp へ E-mail、または FAX:03-3784-8517 までご連絡くだ
さい。
文責:管理第一課
4
臨床研修評価を受審して
平成 26 年 11 月 19 日(水)、昭和大学病院では、臨床研
修評価の更新審査を受審いたしました。
当日は、NPO 法人卒後臨床研修評価機構からサーベイヤ
ーチーム(5 名)が派遣され、当院の評価に訪れました。
受審内容として、書類確認・面接調査・関係部署訪問・研
修医インタビューが行われ、臨床研修病院としての当院の研
修プログラムが適正であるかの調査が行われました。
講評では、サーベイヤーチームのリーダーから、
「非常にき
め細やかな研修をしており、研修医の満足度も高い」、「研修
の理念にマッチした内容である」など、お褒めの言葉をいた
だきました。
評価結果については、認定(4 年)と、非常に良い結果と
なりました。事前の準備から当日まで、ご協力、ご支援いた
だきました全ての皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
文責:管理第一課
臨床研修評価認定証
病院機能評価を受審して
今年度の病院だより 10 月号でもお伝えさえさせ
ていただきましたが、平成 26 年 11 月 25 日(火)
~27 日(木)に昭和大学病院では公益財団法人日
本医療機能評価機構による病院機能評価の認定更
新審査および、付加機能の救急医療機能評価認定審
査を受審しました。
前回、更新審査を受審したのは5年も前であり、
久々の審査となりますが、この間も「学内機能評価」
を毎年行い、病院の質の維持・向上に努めてきまし
た。そのかいもあってか、今
病院機能評価認定更新審査証明書
回の更新審査はまずまずの
結果であったように感じています。結果通知はこれからですが、まずはとり急ぎ、当
評価更新のためにご尽力いただいた関係者ならびに全職員に御礼申し上げます。
さて、現在の昭和大学病院の病院機能評価の認定は平成 26 年 12 月 19 日までと
なっております。機構からの今回の評価結果が届くのは約2か月後といわれており、
この間は「認定更新審査中」の医療機関となりますが、変わらずご理解ご協力賜れれ
ば幸いです。
文責:管理第二課
5
院内コンサート開催報告
平成 26 年 11 月 29 日(土)、中央棟1階エントランスホールにて、第 62 回院内コンサートを開催いた
しました。今回は、昭和大学管弦楽団のさまざまな楽器の演奏に加え、
(社)アジア太平洋医療介護交流会の
斎田龍一郎様のご紹介で、岩手県から坂本亜弥さん(13 才)も合流。中学生とは思えない見事なピアノ演奏
でコンサートを盛り上げてくれました。また、今回の院内コンサートでは 100 名を越える多くの方々がご参
加されました。
奏者:昭和大学管弦楽団
演目:愛の夢
ピアノ/坂本亜弥
戦場のクリスマス
上を向いて歩こう
ラ・カンパネラ
A
WHOLE
NEW WORLD
見上げてごらん夜の星を
花は咲く
「花は咲く」演奏
参加者:103 名
会場ボランティア:11 名
職員:14 名
天才中学生ピアニスト坂本亜弥さんによる伴奏
♪参加された方の声♪
・手術を控えて憂鬱な気分をひととき忘れさせていただきました。また入院したくはないけれど、このよ
うなコンサートはぜひ続けてください。楽しかった!
・曲名だけでなく、音を出しながらちょっとした楽器の紹介などもあったら面白いかも。季節感のある選
曲は患者さんや看病する人の励ましになると思います。
・美しい音に涙が止まりませんでした。「私、疲れていたのかも」と癒されていく自分を感じました。
ボランティア活動報告その 7
ボランティア活動として、紫や黄色のパンジーの先に白いシク
ラメンに囲まれるように真っ赤なシクラメンをハートの形に植え
込みました。園芸ボランティアは現在 3 名で行っています。今年
はもう少し増員したいと思います。お花の好きな方がおられまし
たらどうぞご一緒に!お気軽にお声掛けください。
(内線 8934)
6
文責:管理第一課
ボランティア担当
患者さんのご意見・要望
内
ご意見・要望
容
回
回答
答
部署
このたびは貴重なご意見ありがとうございます。
運動ができるスペースについてですが、現在は病
長期入院時に軽く運動をすることがで
要
望
棟にそのようなスペースがないのが現状です。
きる施設があるといいです。院外には出
当院は特定機能病院として、地域の急性期医療を
てはいけない、階段は利用不可など、軽
担っております。急性期の治療を終え、一定期間の
い運動をするところがほしいです。
治療やリハビリが必要な方については「かかりつけ
医」の先生のところに戻っていただき、治療を続け
ていただくこととなっております。
平成26年11月
ご意見・要望の内訳
昭和大学病院・東病院総件数
46件
態度・接遇
3
診察・手技・手順
5
待ち時間
食事
20
会計・並び方法
清掃
13
携帯電話
設備・エレベータ・駐車場
2
3
0
要望
0
1
00
感謝
その他
平成26年度
160
ご意見・要望の推移
140
150
138
120
119
100
80
60
116 115
104
82
89
59
40
80
78
56
60
6月
7月
62
111
92
93
2月
3月
64
50
20
46
0
4月
5月
8月
9月 10月11月12月 1月
平成25年度
平成26年度
7
管
理
第
一
課
各種お知らせ
・人権啓発講習会
日 時:平成 27年 1 月9日(金)18:00~
場
所:入院棟地下 1 階臨床講堂
テーマ:働きやすい職場を作るためにたいせつなこと
・第 64 回院内コンサート
日
時:平成 27年 1 月 24日(土)15:00~
場
所:中央棟 1 階エントランスホール
内
容:ムジカフロール(ソプラノ・ピアノ・朗読)
・平成 26年度
第5回医療安全・感染対策講習会
日
時:平成 27年 1 月 26日(月)18:00~19:00
場
所:上條講堂
テーマ:感染対策/医療ガス/個人情報
編集後記
風邪が流行っています。インフルエンザも流行中です。手洗いやうがいの実践が効果的だと思います。病
棟では、最近高齢者てんかんの増加が顕著です。高齢者てんかんでは手足のけいれんはあまり見られず、意
識の低下や失語、健忘症で受診なさいます。一見認知症に見えることもあります。脳卒中、認知症、さらに
てんかんの予防のためにも生活習慣を見直す必要があります。病気にかかってからではなく、その予防が何
より大切です。
河村
昭和大学病院・附属東病院の理念
・患者本位の医療
・高度医療の推進
・医療人の育成
満
昭和大学病院・附属東病院の基本方針
・患者が受診しやすい、患者のQOLを重視した、質の高い医療を
提供する。
・地域医療機関との連携を推進し、特定機能病院としての医療を担う。
・教育病院としての機能を充実して卒前・卒後の研修・実習及び生涯
教育を通して、質の高い医療人の育成を行う。
・生命倫理を尊び、科学的根拠に基づいた高度な臨床研究を実施する。
ご意見・要望につきましては、メールアドレス:[email protected] までお願いいたします。
病院広報委員会委員: 磯川 悦子、板橋 家頭夫、伊藤 亜紀子、加藤 遼、門倉 光隆、河村 満、
日下部 まり奈、佐藤 久弥、田代 ゆい、田中 克巳、二木 芳人、平野 勉、
吉田 仁、渡邊 聡(50 音順)
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