溶接技術科 - 岡山労働局

溶接技術科
定員
15名
訓練概要
訓練期間
6ヶ月
開始月
4月、7月、10月、H28年1月
就職率:90.9%
(H25年度実績)
溶接技術は基幹加工技術として金属製品製造業をはじめとしてあらゆる産業分野で使われています。
現在製造現場の主流として使われている溶接技術を中心に、被覆アーク溶接、半自動アーク溶接によ
る鉄鋼材の各種溶接施工、産業用ロボットの教示及び各種検査、軟鋼・ステンレス鋼のTIG溶接作業
及び荷役作業の技能、知識を習得します。
カリキュラム内容
① 金属加工基本
金属加工の仕事をしていくうえで最も基本となる様々な作業を習得します。簡単な図面の読み方
や寸法の測定方法、各種測定器の使用法、やすり、弓のこなど手仕上げといわれる加工、ボール
盤の使用法、グラインダー作業、ガス溶接、ガス切断等を習得します。
② 炭酸ガスアーク溶接
半自動溶接とも呼ばれる炭酸ガスアーク溶接は、作業効率の良い溶接方法として知られ、軟鋼
の溶接に現在最も主流で使用されています。溶接技能の習得度に合わせて段階的に技能を学
びます。
③ ロボット溶接と検査
近年、産業用ロボットによる溶接が量産品の生産に多用されています。安全な機械の取扱い方法
及び教示(ティーチング方法)の知識、技能を習得します。溶接部に発生する欠陥の検出、継手の
強度、機械的性質を調べる破壊検査、非破壊検査の実習で溶接部の品質確認方法を学びます。
④ 被覆アーク溶接
手溶接、アーク溶接とも呼ばれる被覆アーク溶接は、電気溶接の中で最も古い溶接方法ですが、
現在でも現場溶接と呼ばれる屋外の溶接作業に広く用いられています。溶接技能の習得度に合
わせて段階的に技能を学びます。
⑤ TIG溶接
アルゴン溶接とも呼ばれるTIG溶接は、軟鋼はもちろんのこと非鉄金属(ステンレス鋼、アルミニウ
ム合金鋼など)も溶接できる溶接法です。非常に溶接品質がよく外観もよいので、継ぎ手性能が
要求される部分の溶接に現在広く用いられています。溶接技能の習得度に合わせて段階的に技
能を学びます。
⑥ 荷役作業
鉄工、製缶、造船など金属加工現場ではクレーン運転及び玉掛けの作業が不可欠です。これら
の作業を安全に行うための技能及び知識を習得します。また、管の溶接法も学びます。
科目修了時に取得できる資格・任意に取得する資格
【修了】ガス溶接技能講習修了証
(岡山労働局登録番号岡労収基0228第3号)
【修了】特別教育修了証(産業用ロボット(教示)、アーク溶接、
自由研削といし、玉掛け、クレーン運転業務)
【任意】JIS溶接技能者評価試験
訓練により就職可能な主な仕事
●溶接技術者(自動車部品、農機部品、一般機械部品、船舶艤
装品、配電盤製造、鉄工、製缶、造船、設備メンテナンス等)