輪音 Vol9 - 公益社団法人山梨県看護協会

わ 9
おん
2014.12
編集・発行/山梨県看護協会 峡東地区支部
連絡先 峡東地区支部 支部長 角田千春(塩山市民病院)
電話0 5 5 3 - 3 2 - 5 111
the Kyoutou branch of
Yamanashi nursing association
“第9号”発刊によせて
公益社団法人 山梨県看護協会 峡東地区支部長
角田 千春
会員の皆様には、日頃より地区支部活動に
上を図ると共に、看護を地域の皆様方に発信
多大なるご支援・ご協力をいただき、心より感
し、安心・安全で信頼される医療が提供でき
謝申し上げます。 るよう取り組んでいきたいと考えております。
平成26年度通常総会は、5月29日に92名の
会員の皆様には引き続き、支部活動へのご支
会員参加のもと開催することができました。
援・ご協力をお願い致します。 記念講演ではコミュニケーションアドバイザー
終わりに、今年2月山梨県は観測史上最大と
の桐生純子先生をお招きし、
「よりよいコミュ
いう大雪に見舞われました。特に果樹農家が
ニケーションの向上」をテーマにご講演をい
多い峡東地域では、葡萄ハウスの倒壊など農
ただきました。また、当日は今年度の看護大会
作物への甚大な被害が発生しました。さらに、
において栄えある看護功労賞、ならびに県民
交通網の混乱から様々な物流が途絶え、皆様
の看護師さん表彰を受けられた8名の方々に
方の職場でも「人・物等の確保」に大混乱をき
ご出席いただき、会員の皆様と共にお祝いを
たしたのではないでしょうか。しかし、この大
いたしました。峡東地区支部では年ごとに受
雪災害は、改めて日頃からの備えの重要性を
賞者数が増加し、本当に喜ばしい限りです。引
見つめ直す機会ともなりました。この教訓を
き続き、元気に躍 進を続ける峡東地区支部
活かし、各職場におかれましても様々な防災
を、県全体にアピールしていきましょう。
対策に取り組まれていることと思います。今後
また、今年度の支部活動計画では、研修会
いつ起こるとも知れない大規模災害に備え、
として、10月24日「精神看護研修会」、12月11
自施設だけでなく近隣地域としての繋がりを
日「たばこ対 策研 修会」、2月「他 職種 連携
尚一層強化し、今後もお互いに協力し合える
研修会」などを計画しています。さらに、機関
峡東地区支部であり続けられることを強く望
紙「輪音」の発行は、例年通り12月を予定して
んでおります。どうか、その点も併せてご理解・
います。このような活動を通し、看護の質の向
ご協力をお願い致します。
9
フレッシュマン
機関誌「輪音
」に寄せて
Yusuke A sami
~ わおん ~
公益社団法人山梨県看護協会
会長 藤巻 秀子
峡東地区支部の皆様にはお元気でご活躍のことと存
じます。看護を取り巻く社会の状況が刻々と変化する
中、団塊の世代と言われる人々が今年は全員65歳以上
院機能の見極めなど喫緊の課題です。
となり、2025年には75歳の後期高齢者となりますので
峡東地区支部では、常に地域社会に目を向け看護職
加齢に伴う病気などがさらに増えてまいります。特に認
が取り組むべき課題を取り上げた計画的な研修を行い
知症高齢者の増加は2025年には470万人(認知症日常
成果を上げておられます。地区支部長や役員の皆様方
生活自立度㈼以上)
という推計値が出されました。一年
はもちろんですが諸先輩の皆様の「全ての看護職が看
間に生まれる子どもの数が約100万人ですので、4~5
護協会の会員となり、、共に学び連携し看護の質向上を
歳までの子どもの総数と同数ということになります。一
図ると共に、働きやすい環境づくりや労働条件を整備
人暮らしや高齢者のみの世帯も増加し、家庭や地域で
し、看護職員の確保・定着を図ろう」
という“熱い思い”を
の支援が困難となり医療や介護の現場で解決しなけれ
秘めた取り組みは誠にすばらしいものがあります。地区
ばならない課題がますます大きくなってきます。本年6
支部での看護職員就職ガイダンスは、他の地区支部で
月成立した「医療介護総合確保法」の基本的な指針で
も参考にさせていただき今年度開催を検討していま
は「効率的かつ質の高い医療提供体制の構築」
と
「地域
す。何事にも先駆的に取り組まれる「力」に敬意と感謝
包括ケアシステムの構築」にそれぞれの地域の医療・
を申し上げますと共に、峡東地区支部の益々のご発展
介護ニーズを踏まえて取り組むように示されており、病
を祈念しています。
峡東保健福祉事務所
阿佐美 優輔
峡東保健所の保健師として、働き出してから半年が瞬く間に過ぎてしまいました。保健師
としても社会人としても一年目で、最初は戸惑うことや、分からないことばかりで、緊張の毎
日でした。
現在は優しい先輩や上司に囲まれた良い環境に恵まれ、毎日楽しく働くことが出来ています。
日々の業務では、難病の患者さん宅を家庭訪問し、在宅療養上の悩みを聞き、その声を
難病患者学習会に反映していけるような企画が、一日でも早くできるようになりたいと今、
頑張っているところです。
この先、多くの県民の方と関わらせていただく中で、嬉しいことや困ってしまうこともあるか
もしれませんが、着実に経験を積み、保健師として少しずつ成長していければと思います。
これからも先輩の助言を大切に、フレッシュマンとしての気持ちを忘れず、頑張ります。
Ai Ohsawa
山梨市役所
大沢 愛
新人保健師として入職し、2年目になりました。前職では看護師として小児専門病院で子ど
もの看護を学んでいました。
保健師を目指したきっかけは、学生時代の地域看護の実習でした。人間の一生に関わるこ
とができる地域で働く看護職に魅力を感じ、
「いつか保健師として大好きな地元で働きたい」
という思いが強くなりました。念願叶い現在は保健師として働くことができ、担当地区を持ち主
に母子保健事業を担当しています。
地域の様々な人々と接する中で、支援方針に迷うことが多々あります。日々の業務に追わ
れ、困難さを感じることもありますが、周囲の支えを受け、やりがいを感じながら毎日を過ごし
ています。
どんなときでも相手の立場になって考え、傾聴する姿勢を大切にしていきたいです。
日々の経験を積み成長し、一人前の保健師になれるよう今後も努力していきたいと思います。
Hiromi Hihara
4月に小児科に配属され、5か月があっという間に過ぎました。慣れない業務と初めて経
2014年度 専門看護師・認定看護管理者・認定看護師として登録されたかたのご紹介です。
専門看護師
所属先病院名
氏 名
精神科看護
日下部記念病院
春 日 飛 鳥
認定看護管理者
認定看護管理者
certified nurse administrator
所属先病院名
氏 名
塩山市民病院
角 田 千 春
笛吹中央病院
雨 宮 栄 子
認定看護師
所属先病院名
氏 名
感染管理
加納岩総合病院
岩 崎 吉 津
糖尿病
山梨厚生病院
内 藤 裕 美
牧 丘 病 院
松 土 はつみ
笛吹中央病院
山 下 香 織
加納岩総合病院
石 川 直 子
塩山市民病院
秋 山 直 人
*峡東地区支部では、現在専門看護師2名・認定看護管理者7名・認定看護師20名が活動しています。
それぞれの熟練した看護技術と多角的な知識を活用してみませんか。
2
学生時代から子どもの成長に携わりたいという思いが強く、小児科で働くことを希望して
いました。実際に小児看護をする中で、子どもは自分の状態を言葉で訴えることが難しい
ケースが多く、小さな異変に気付く観察力が求められ、日々責任の重さを感じます。子ども
山梨厚生病院
が家族と一緒に、笑顔で「ありがとう」と言って退院する姿には元気をもらうことができ、や
日原 裕美
族に寄り添える看護師になれるよう、成長していきたいです。
りがいを感じています。忙しい業務の中でも小さな子どもの変化に気づき、子どもとその家
Maiko Tsuji
certified nurse
分 野
緩和ケア
してくださる先輩方に支えていただきながら、日々多くのことを学んでいます。
certified nurse specialist
分 野
分 野
験することの連続で戸惑うことも多くありますが、プリセプターをはじめ、優しく丁寧に指導
看護師として入社して5ヶ月が経ちました。入社当時は1日の流れや患者様の状態、処置等
を覚えるのに必死で、あっという間に過ぎていったように感じます。失敗をして、看護師の仕
事の責任の大きさに怖くなり、悩んだこともありましたが、話を聞きアドバイスしてくださる
先輩や、気さくに話しかけ和ませてくれる先輩、日々優しく的確な指導をしてくださる先輩方
がいたから、今までやってくることができたと思います。今は命、患者様や家族の人生に関
わる看護の仕事はとてもやりがいのある素晴らしい職種であると考えることができるよう
富士温泉病院
になりました。
辻 麻衣子
を重ね、自信を持って仕事ができるよう努力していきます。
看護師としてまだまだ未熟で、未だ緊張が抜けず、慌ててしまうことも多いですが、経験
Freshman
3
Kimiko Yosida
内科病棟の臨床現場で働き、日々、感じていることは、先輩ナースの観察力の鋭さと次
の展開を見据えた的確な判断力です。患者さんの状態は日々変化しており、昨日と同じ状
態であることはあり得ないと言うことも実感として学んでいます。そして、そんな刻々と変
わる状態に対応し、昨日よりもより良い看護を提供するためにチームで協力し、一人一人の
患者に寄り添っている先輩方の姿を毎日勉強することができています。患者さんの訴え、
全身状態やデータ、家族背景など、全ての情報を見逃さないように気を配り、チームで共
塩山市民病院
有し合っている姿を目の当たりにしています。あっと言う間に過ぎてしまった5ヶ月ですが、
吉田 貴美子
います。
1日も早くチームの一員として戦力になれる力を身に付けてられるよう頑張りたいと思って
Morimasa Uchida
日下部記念病院
内田 盛将
入職してから5か月が過ぎました。
私が日下部記念病院に就職を決めた理由は、看護学校の時に精神看護学実習で学んだ
時に病棟の温かい雰囲気、患者様とのふれあいの楽しさを感じ入職させて頂きました。
実際に入職してみると楽しい事だけではなく精神疾患の患者様との関わり、疾患、薬剤
の多さ、看護技術や精神疾患の患者様にどうすれば不安を軽減できる声掛けができるか
等、日々の業務と共に学習を続けている毎日です。そのために体力的にも精神的にも辛いと
思う事がありますが、病棟の皆さまの温かいご指導を頂き頑張っています。
患者様との関わりの中で笑顔を貰った時や、症状が緩和してきた時には看護師として現
場で働く喜びを感じます。今後も自分の行なった看護で1人でも多くの患者様が回復され、
社会や実生活に戻って頂く事を目標に頑張っていきたいと思います。
山梨県看護協会に
入会しましょう
こんな特典があります
1.機関紙のお届け
○毎月1回発行の日本看護協会の機関紙(日本看護協会ニュース)
○年2~3回発行の山梨県看護協会の機関紙(やまなし看護協会ニュース)
2.看護に関する情報をいち早く入手できます
3.会員専用の看護賠償責任保険に任意加入できます(中途加入の場合掛金が安くなります)
4.パンフレット、冊子等をお届けいたします
Yamanashi Kosei hospital nursing department
山梨厚生病院 看護部 山(やま)梨厚生会は、平成26年4月に公益財団法人へ移行しました。地域住民のか
たがたの健康な暮らしを支える総合医療を提供することを基本方針としています。当
院は、患者様(さま)・ご家族様から医療サービスに対する率直な意見を聴き、職員一
丸となり信(しん)頼される病院作(つく)りを目標にしております。最新(しん)の治
療機器も設置し、患者様からどのような診療ニーズにも対応できる体制を整えておりま
す。更に、入院から在宅につなげられるように多職種の医療チームが協力しサポート体
制(せい)もとっています。専門的知識・技術を高めるため、自己研鑽としての教育研
修やキャリアアップのための支援も行っております。
また、ホスピタリティープロジェクトチームも立ち上がり笑顔で挨(あい)拶し患者様
をお迎えする「患者様お出迎え運動」を開始しました。
女性看護師の子育て支援として託児所をリニューアルオープンし、働き続けられる環
境を整えております。また、患者様・職員にとって安全で安心できる病院となるよう感
染管理対策や医療安全対策では、研修・データの分析・対策の周知徹底ができるよう
に余念(ねん)がないように励んでおります。
平成26年4月には精神保健福祉法の改正や診療報酬の改定を受け、医療界にとって
は厳しい現実であり、今以上に医療の質を問われる時期であるように思います。今後も
全職員をあげて最高の医療・看護・介護サービス提供を今後も続けてまいります。
*●をつなげると公益財団法人山梨厚生会の理念になります
Fuefuki city office
笛吹市役所 笛吹市は、平成16年と18年に7町村が合併しています。合併時保健師は、
29人いましたが、現在27名になっています。健康づくり課、高齢福祉課、介護
保険課、国民健康保険課の4課7担当に分散配置され、業務分担制と、地区
分担制を併せた保健師業務をしています。勤務年数25年以上が6人、15年か
ら24年が14人、10年から14年が7人の構成になっています。
分散配置されている保健師の情報共有を基本とし、円滑な保健師業務の
遂行や研鑽の機会とする事を目的として、庁内全保健師を対象とした「保健
師会」を合併時から月1回実施しています。早いものでもう10年になります。
経済成長鈍化と少子高齢化の中で、保健師業務も複雑になってきていま
す。こんな時こそ、職場内の縦糸と横糸を繋ぎながら、笛吹市民が1人でも多
く、この町に住んで良かったと思えることを目標として、邁進しています。
5.看護協会主催の各種研修会、講習会、学会、協会活動に優先参加できます
6.看護協会の図書の利用、借入ができます
7.入会と同時に日本看護協会、国際看護協会の会員となります
8.アフラックのガン、医療保険に割安な集団料金で加入ができます
9.進学される准看護師さんに奨学制度を設けました(詳細は看護協会まで)
山梨県看護協会峡東地区支部からお誘いいたしまーす
地区支部管内の看護師の多様なニーズにあった研修が行われるよう企画されています。有名講師をお呼
びして、研修会が開かれます。講師の息のかかるような近いところで講演を聴いてみませんか?考えたり
悩んだりしていることが解決することもあります。また地域管内の看護職の集まりですから、堅苦しくな
く情報交換の場にもなります。それになんといっても近くで開催されますから、看護に関わる新情報が伝
わります。多くは看護協会ニュース等でもお知らせが入りますが、身近でキャッチしていきましょう。
入会についての詳しくは山梨県看護協会まで TEL 0 5 5 ー226 ー 428 8
4
9
職 場 紹 介
フレッシュマン
Tohachi Home nursing station Hohoemi
公益社団法人
東八訪問看護ステーションほほえみ
当訪問看護ステーションは、平成10年に石和共立病院に隣接して開設さ
れました。当初は、3名の看護師によって訪問が開始されました。現在は、訪
問看護師9名(常勤看護師7名、非常勤看護師2名)、事務職員1名、訪問リハ
ビリ職員7名と大型の訪問看護ステーションに成長しました。また同じ事務
所には、訪問介護、訪問リハビリ、居宅事業所、介護輸送の4事業所が併設
され、総合的に在宅支援が提供できる在宅ステーションになっています。
訪問看護は、ガン末期の疼痛緩和や在宅での看取り、小児から高齢者の難
病、精神科訪問看護など幅広く在宅療養を望まれる方への支援を365日24時
間体制で対応しています。その中でも特に当訪問看護ステーションは、他職種
との連携により、利用者・ご家族が安心して在宅生活を過ごすことができるように支援し、障害や病気を背負っていても外出ができ
る企画作りに取り組んでいます。利用者・ご家族が、できる限り住み慣れた家で最後まで安心して生活を送ってもらうために私たち
一同、利用者・ご家族の信頼を得られる存在として、これからも地域に根差した訪問看護ステーションにしていきたいと思います。
5
9
研修報告
「精神科看護研修会」報告
平成26年度 日本看護協会通常総会に参加して
加納岩総合病院 一宮温泉病院 高畑 圭子
中山 小百合
10月24日峡東地区支部では、日下部記念病院『精神科看護専
門看護師』の春日飛鳥先生を講師にむかえ研修会が開催されま
した。
「精神的な諸問題を抱える‘‘人‘‘への関わり」
というテーマで71
名の出席がありました。
今回は各施設に研修会事前アンケートを送り、精神的な諸問
題を抱える人との関わり方の中で、看護現場や職場の中で関わ
る中で対応が困難と感じている事など講師の先生に確認したいことにつき意見を事前にいただきました。
多くの施設より日常の看護現場で困っている事として、認知症患者への関わりやせん妄患者への関わり、また家族
への関わり方や患者さんの安全確保のための悩みなど日常の業務の中での困っていることなど多くの意見が寄せら
れました。
平成26年6月10.11.12日に愛知県で日本看護協会の
通常総会が行われました。平成25年度の事業報告で
は、1.教育等看護の質向上に関する事業。2.学術研究の
振興に関する事業。3.看護業務の開発、看護制度の改善
に関する事業。4.看護職の労務改善及び福祉の向上に
関する事業。5.国際交流に関する事業。6.施設の貸与事
業等の報告と決算報告。平成26年度重点政策、事業及
び計画等の報告がありました。
日頃から看護の質向上、看護職が働き続ける環境作
り、看護領域の開発を使命として日々取り組んでいるこ
とを実感しました。その中でも医療の高度化、患者の高
齢化、在院日数の短縮により国の医療政策は「病院完結
型医療」から
「地域医療型医療」へと変換され、私達病院
で勤務している看護師は地域における病院の役割を再
認識し患者が地域で安心して療養できるような働きか
けや援助が必要であると感じました。
「病院で働く看護師の期待」のシンポジウムでは、愛
媛大学附属病院看護部長の講演があり、そこでは、病院
機能の明確化と役割分担、地域包括ケアシステムの構
築を行うための働きかけが必要であると話されていた。
「患者の生活を切らない生き方を実現する支援」をミッ
ションとし、入院時から他職種と協働し、それぞれの役
割分担、情報共有し、重症度、平均在院日数、看護必要度
とタイアップさせ、自施設にあった効果的な看護の提
供、さらに診療報酬の動向の把握、経営視点と医療の質
の両面を重視しながら専門職種が自らの専門性を高
め、患者が安心できる医療の提供が大切であると痛感
しました。
高齢化社会、少子化、核家族化が進む現在、認知症患者さんは増加傾向にあり、また入院後環境の変化によりせん
妄を起こす患者さんは多くなっており、看護現場での問題は尽きる事がありません。さまざまな背景の事例を通し、看
護師として患者さんにどうかかわるのか、関わり方の一例を事例を通して、具体的な対応の方法などわかりやすく話
していただきました。看護師のコミ二ケーション能力、アセスメント能力の向上、環境作りの工夫など看護が関わる役
割は大きく、多くの視点を学ぶことが出来ました。日々の業務の中で患者さんだけでなく家族への関わり方も重要で
ある事についても再認識しました。
看護師のメンタルヘルスの問題についても取り上げていただきました。日々の業務の中で私達には避けて通れな
い問題です。
「看護師も傷ついています。ケアが必要です」いう言葉は大きく心に残りました。
『感情労働としての看護』を日常業務としている看護師は、患者さん、家族だけでなく職場でのコミュニケーション
の問題など各々のケースの中で多くの事例に遭遇しています。そんな中で、心が傷ついているケースも多くあり、バー
ンアウトとなってしまう事も少なくありません。
「患者の感情の容器」になることを知り、
「自分の疲労の徴候を知る」
「感情
を言語化する」など
『感情労働を生きのびる』ためのポイントについて話して
いただきました。
加納岩総合病院 『人をケアするにはケアされる必要がある!』
と話していただき、改めて看護
市川 直子
師のメンタルヘルスの問題の重要性を感じました。
現場で抱える問題は様々であり、多種多様です。今回の研修は精神科の視
点だけでなく日常の業務にいかせる内容がたくさん詰まった研修会でした。
6
平成26年6月10日~12日に愛知県で開催された、日
本看護協会通常総会に今年初めて参加させていただ
き、会場や規模の大きさに圧倒されました。昨年度の事
業報告を聞き、昨年度当院でもワークライフバランスな
どの充実や改善など取り組んでいましたが、日本看護協
会での取り組みは全国規模の事業内容で展開されてい
る事や、ナースセンターや専門看護師育成(看護師の役
割拡大)など様々な問題があることは知っていました
が、総会に参加した事でそれ以外の日本看護協会の具
体的な事業内容を知る事が出来ました。代議員や一般
参加の方々からの事業報告への質疑が多く、質問・意見
の内容は私たちと同じように実際に現場で働くものとし
て共感できるものでした。
とくに、看護職の人員不足や
夜勤体制でのワークライフバランスの充実、夜勤手当な
ど今後も改善してほしいと思える内容でした。そして、質
疑・意見から日本看護協会への協会員の期待がとても
大きいのだと感じ、あらためて日本看護協会が、私たち
が現場で働けるように重要な役割を担っていてくれて
いる事を実感出来ました。そして、今起きているさまざ
まな課題や要望が改善・実現していけるよう、現場でも
日々尽力していきたいと思いました。平成26年度の事業
報告内容で、長期療養の生活者を支える訪問看護等の
強化を一番にあげており、当病院でも高齢者が多く、長
期入院、在院日数を減らすように日々退院調整に苦心し
ています。また、在宅へ退院後すぐに再入院してしまう
患者も多く在宅療養を安定して過ごせるよう入院時より
訪問看護との連携を密にし、訪問看護等の機能強化で
きるよう積極的に参加していきたいと思いました。
7
茄子を加えてヘルシーに
ジューシー
茄子しゅうまい
【 作り方 】
1
1 はみじん切りにする。
なすは荒めのみじん切り、玉ねぎ
2
2
材料4人分
A
ボウルに の材料を全
部入れ、
粘りが出るまでこねる。
なす
● 玉ねぎ
ごま油
こしょう
A
片栗粉
塩
●
3
3 しゅうまいの皮で包んでいく。
2 を32 等 分になるようにわけ、
4
4 ツを敷き、その上に
蒸気の上がった蒸し器にキャベ
3 を並べ強火
で10分蒸す。
5
5
豚ひき肉
●
400g
1個
1/2 個
大さじ 2
少々
小さじ 4
小さじ 2/3
しゅうまいの皮
●
キャベツ
● ミニトマト
● ぽん酢
●
器に盛り、ミニトマトを添える。
お好みでぽん酢でいただく。
私の
のお
おす
すす
すめ
めス
スポ
ポッ
ット
ト
私
Pâtisserie
32 枚
4枚
8個
適量
Fourvière
(パティスリー フルヴィエール)
“本物の素材×五感で楽しむ”フランス菓子を…。
見た目、食感、味のハーモニーを楽しめるケーキや焼菓子が好評。
中でも、おいしさを最優先に考案した
80kcalケーキ「ヴァニーユ × ショコラ」は
多くの人々に喜ばれている一品。
〒405-0018
山梨県山梨市上神内川1234
TEL 0553-23-3020
HP http://fourviere.main.jp/
営業時間 10:30~18:00
定 休 日 水曜、第1.3火曜
賞味期限60分のシュー・ア・ラ・クレーム
(11:30~1日10個限定)も人気。
手間をかけた手作りのため、
少量生産で売り切れ次第終了。
ご予約をオススメします。
**** みなさんのおすすめスポットを教えて下さい。
編集後記
会報委員
もうすぐ2014年も終わろうとしています。2月ソチで開催された、冬季オリン
ピック。8つのメダルを獲得し、私たちに感動を与えてくれました。日本中の大き
高畑 圭子 内藤美智留
な期待を背負った、選手達の心の重圧は計り知れないものだったことに違いな
本庄由美子 深沢美由紀
いと思います。人は、心があるから時に重圧に負けたり苦しんだりします。その
反面、心があるからこそ素晴らしいプレーが生まれたとき、それがまた、誰かの
田中 加奈 相澤久美子
心に触れることで新たな感動を生み出すのかもしれません。
須田 久美 星野 裕美
私たちの心を、必要としてくれる皆様に届けられるそんな看護をしていきた
西山 由美
いですね。