第 7 回 植込みデバイス関連冬季大会 2 月 20 日(金) 第 1 会場 9:00 ∼ 10:30 ICD 患者の自動車運転制限 鳳凰の間 (西) ∼道路交通法改正と学会ステートメント∼ 平成 26 年道路交通法改正では,ICD 患者の自動車運転に関する申告の厳格化と,それ に伴う医師の診断書記載や ICD 作動時の対応・公安への届出など医師のみならず ICD 患 者自身の精神的負担も大きくなっている。本シンポジウムでは,道路交通法改正の概略と それに伴う種々の臨床的問題点,欧米諸国との比較により国内での自動車運転制限に関す る問題点を整理し,ICD の不適切作動時の運転制限期間について広く議論したいと考えて いる。学会ステートメントでは ICD 不適切作動や単なる ATP 作動のみでも ICD 作動とみ なされ,その場合12 ヶ月間の運転制限期間が果たされる。道路交通法では, 「再発性の失神」 について運転制限がなされるのに対して,国内の学会ステートメントでは失神症状の有無 に関係なく,単に ICD 作動の有無のみで決められているという矛盾が指摘されている。こ れは欧米諸国と根本的に異なるものであり,このことが患者の QOL のみならず社会生活 をも著しく低下させている一因となっている。これらの点を中心に学会ステートメント改 訂も視野に入れ,活発な議論を行いたいと思う。 〔座長〕安部 治彦 産業医科大学医学部不整脈先端治療学講座 渡辺 重行 筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター・水戸協同病院循環器科 1.道路交通法改正の概要と欧米との比較 ⃝河野 律子 産業医科大学医学部不整脈先端治療学 2.NIPPON Storm 試験からみた ICD 不適切作動の頻度と発生時期 ⃝野田 崇 国立循環器病研究センター不整脈科 3.ICD 不適切作動と失神の発生率 ⃝渡邉 英一 藤田保健衛生大学循環器内科 4.学会ステートメント改訂に向けての課題と問題点 ⃝渡辺 重行 筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター・水戸協同病院循環器科 20
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