2015年02月06日号 - 石油情報センター

ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第42号
2015年(平成27年)
発行所
(一財)日本エネルギー経済研究所
毎週(金)14:00発行
2月6日(金曜日)
電 話 (03)3534-7411(代)
F A X
(03)3534-7422
〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階
ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp
■ 概況
NYMEXのWTIは、1/22~1/28は、年初来からの軟調が続
米市場での原油価格急回復を受け、値上がりを続けた。
為替は、前週は117~118円台と円高気味に一進一退で
き、44~46ドル台で推移した。
29日は、前日のEIA(米エネルギー情報局)の週報で原油
推移した。29日は117.77円、30日は118.25円とやや円安
在庫が大幅に増加したことから、弱含みで始まり、一時は
で推移したが、2日は117.46円、3日は117.34円、4日は
43.58ドルを付けた。しかしその後は買い戻しが入り、反発し
117.82円と今週も一進一退が続いた。
主要元売会社の2月第2週に適用するガソリンと中間留
た。3月限の終値は、前日比0.08ドル高の44.53ドルで終了し
た。
分の卸価格は、据え置きから2.0円の値上げとなった。原油
30日は、米石油サービス会社が発表した掘削リグの稼働
価格が膠着状態にあるのと、若干の円安により原油コスト
が小幅に値上がりしたことを反映したものとみられる。
数が、1週間の落ち込みとしては1987年以来最大となったこ
そのような中で、2日時点の小売価格は、ガソリンが1.9円
とから急反発し、3月限の終値は、前日比3.71ドル高の48.24
ドルとなった。
値下がりの134.3円、軽油も1.9円値下がりの115.2円、灯
週明け2日は、原油市況が底を打ったとの判断からの買い
油は1.8円値下がりの81.9円となった。ガソリン・軽油は28
が入り続伸し、一時50.56ドルを記録した。3月限の終値は、
週連続の値下がり、灯油は23週連続の値下がり。下げ幅も
前週末比1.33ドル高の49.57ドルで引けた。
ガソリンで35.6円、軽油で32.4円、灯油で25.9円となった。
3日は、ドル安の進行や石油大手の投資計画縮小が需給
原油コストが小幅に値上がりし、仕切り価格も横ばいから値
の引き締めに要因になるのではとの観測、さらには一部製油
上げ、だが、小売価格はそれまでの卸価格引下げの影響を
所でのストライキも重なり、大幅に続伸した。3月限の終値
受ける状態が依然として続いている。
は、前日比3.48ドル高の53.05ドルと、今年になって初めて50
ドル台で終了した。
4日は、EIA(米エネルギー情報局)の週報で、原油在庫が
630万バレルと大幅な増加となったことから供給過剰懸念が
再燃、3月限の終値は、前日比4.60ドル安の48.45ドルと急落
した。
アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(3月
渡し)は、海外市場での原油価格低迷を受けて前週は43~
44ドルで推移した。29日は44.20ドル、30日は44.70ドル、週
明け2日は48.30ドル、3日は52.80ドル、4日は55.80ドルと欧
($/b)
154.0
原油
需
給
今週
前週比
原油処理量
(千kl )
1/25 ~ 1/31
4,001
▼
-6
▼
トッパー稼働率
(%)
〃
91.1
▼
-0.1
→
原油在庫量
(千kl )
中東産原油(TOCOM) ($/ bbl )
1/31
2/2
13,811
▼
50.52
▲
前年比
144.0
-
134.0
124.0
-
99.62
-915
-
104.0
2.98
▼
-51.9
94.0
2/2
49.57
▲
4.42
▼
-46.9
価 原油CIF単価
($/ bbl )
1月上旬
68.72
▼
-7.80
▼
-44.79
格
①原油CIF単価
(¥/ kl )
〃
51,667
▼
-5,683
▼
-22,963
②ドル換算レート
(¥/$)
〃
119.54
▼
-0.39
▼
-15.01
119.37
110.33
▼
($/ bbl )
138.54
114.0
84.0
WTI原油(NYMEX)
145.29
74.0
120.92
113.93
89.47
78.21
86.84
72.68
64.0
54.0
44.0
34.0
[NYMEX]WTI原 油
[TOCOM]中 東 産 原油
外国為替TTSレート (¥/$)
2/2
118.46
▲
0.21
▼
-15.22
24.0
1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5
2/2
1
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第42号
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
ガソリン
今週
需
生産
給
前週比
128
前年比
170.0
ガソリン(小売)
165.0
1/25 ~ 1/31
1,138
輸入
〃
n.a.
出荷
〃
956
▼
-3
▲
-
輸出
〃
124
▲
24
▲
-
150.0
在庫
1/31
1,760
▲
57
▼
-
145.0
140.0
価 業転 [陸上ローリー
格 4地区平均 ]
先物
[ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
▲
▲
n.a.
-
n.a.
(RIM)
1/27
~
2/2
47.8
▼
-0.4
▼
-32.5
(TOCOM /東京湾)
1/27
~
2/2
49.0
▲
0.3
▼
-29.9
50.0
▲
1.5
▼
-30.0
134.3
▼
-1.9
▼
( TOCOM/中部)
2/2
(資エ庁公表)
2/2
160.1
160.0
155.0
135.0
134.3
130.0
-24.3
125.0
※業転、先物価格は税抜き価格 11/4
12/3
1/1
2/2
1/30
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
軽油
今週
前週比
生産
1/25 ~ 1/31
808
輸入
〃
n.a.
需
給 出荷
〃
585
▼
-90
輸出
〃
292
▼
在庫
1/31
1,648
業転 [陸上ローリー
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
▼
-74
150.0
軽油(小売)
前年比
145.0
▼
-
n.a.
140.0
▼
-
135.0
-27
▲
-
▼
-69
▼
-
n.a.
130.0
125.0
(RIM)
1/27
~
2/2
43.7
▼
-1.4
▼
-36.4
(TOCOM /東京湾)
1/27
~
2/2
47.9
▲
1.2
▼
-30.7
120.0
-
115.0
( TOCOM/中部)
2/2
-
(資エ庁公表)
2/2
115.2
-
▼
-1.9
▼
139.3
115.2
-24.0
110.0
※業転、先物価格は税抜き価格
11/4
12/3
1/1
2/2
1/30
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
灯油
今週
1/25
生産
~
1/31
前週比
472
▲
47
▼
輸入
〃
n.a.
〃
526
▼
-126
▼
-
輸出
〃
52
▲
52
▲
-
在庫
1/31
2,122
▼
-106
▼
-
46.8
▼
-0.9
▼
-33.2
48.4
▲
1.1
▼
-29.2
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
(RIM)
1/27
~
2/2
(TOCOM /東京湾)
1/27
~
2/2
n.a.
-
需
出荷
給
業転 [陸上ローリー
110.0
前年比
n.a.
( TOCOM/中部)
2/2
50.0
▲
3.3
▼
-28.6
(資エ庁公表)
2/2
81.9
▼
-1.8
▼
-22.5
105.0
灯油(小売)
103.4
100.0
95.0
90.0
85.0
81.9
80.0
75.0
11/4
12/3
1/1
2/2
1/30
2
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第42号
■ 関連情報
1 海外/原油
4日のWTI原油先物相場は、EIA(米エネルギー情報局)の
週報で原油在庫が630万バレル増と大幅な増加となったこ
円/㍑)。ガソリンは、18週振りの値上がり、軽油は12週連
続の値下がり。
とから需給緩和観測が再燃、売りに転じた。また、製品在庫
も大幅な増加となり、約30年振りの高在庫水準となった。3
月限は、前日比4.60ドル安の1バレル48.45ドルと週明けか
らの値上がりをほぼ帳消しにし、4月限も4.56ドル安の
49.30ドルだった。
EIAによると、2月2日時点のガソリンの小売価格は全米
平均で2.4セント値上がりし、1ガロン2.068ドル(64.6円/㍑)
となった。ディーゼルは3.5セント値下がりの2.831ドル(88.5
2
国内/製品需給
(1)出荷
石連週報によれば、1月25日~1月31日に休止したトッ
パー能力は、3.9万バレル/日と先週から1.3万バレル/日の
減少。(全処理能力は394.7万バレル/日)。
原油処理量は400.1万kl、前週に比べ0.6万kl減。前年に
対しては、15.2万kl減少。トッパー稼働率は91.1%と前週に
対し0.1ポイント減少。前年に対しては5.2ポイントの増加と
(単位:千KL)
なった。
今週
(1/25 ~ 1/31)
生産は前週に比べジェット、軽油が減産して、他の油種で
増産となった。ガソリン/12.7%増、ジェット/23.7%減、灯
油/11.0%増、軽油/8.4%減、A重油/1.8%増、C重
油/16.0%増。C重油の輸入は11.0万kl(前週比3.6万kl
前週
(1/18 ~ 1/24)
前週比
ガソリン
956
959
▼
-3
(-0%)
ジェット燃料
147
89
▲
58
(65%)
灯油
526
652
▼
-126 (-19%)
軽油
585
675
▼
-90
(-13%)
A重油
290
283
▲
7
(2%)
C重油
570
447
▲
123
(28%)
合 計
3,074
3,105
▼
-31
(-1%)
減)。輸出は軽油が29.2万kl(前週比2.7万kl減)。
出荷(販売量)は前週比ではジェット、A重油、C重油で増
加、その他の油種で減少となり、前年に対してはガソリン、
C重油のみが増加となった。
ガソリン需要は本格的な回復の兆しを見せておらず、
95.6万kl(対前週0.3%減)と5週連続の100万kl割れ、4週振
りの 前 年超 えと なった。ジェッ ト14.7 万 kl(対前週 65.2%
増)、灯油52.6 万kl(対前週19.3%減)、軽油58.5万 kl(対前
週 13.3% 減)、A 重 油 29.0 万 kl(対 前 週 2.5% 増)、C 重 油
57.0万 kl(対前週27.5%増)。
2
国内/製品需給
※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫)
(2)在庫
1月31日時点の在庫はガソリンとA重油で積み増し、その
他の油種で取り崩しとなった。また前年に対してはジェット、
(単位:千KL)
A重油、C重油で積み増し、その他の油種で取り崩しとなっ
今週
(1/31)
前週
(1/24)
ガソリン
1,760
1,703
▲
57
(3%)
ジェット燃料
922
959
▼
-37
(-4%)
灯油
2,122
2,228
▼
-106 (-5%)
軽油
1,648
1,717
▼
-69
(-4%)
A重油
834
827
▲
7
(1%)
C重油
2,230
2,337
▼
-107 (-5%)
合 計
9,516
9,771
▼
-255 (-2.6%)
た。
ガソリンは176.0万kl、前週差5.7万kl増。前年に対し24.5
前週比
万kl少ない。
灯油は212.2万kl、前週差10.6万kl減。前年に対しては
22.3万kl少ない。
軽油は164.8万kl、前週差6.9万kl減。前年に対しては
16.9万kl少ない。
A重油は83.4万kl、前週差0.7万kl増。前年に対しては0.1
万kl多い。
C重油は223.0万kl、前週差10.7万kl減。前年に対しては
12.0万kl多い。
3
ウィークリー オイル マーケット レビュー
3
国内/製品卸売価格
14第42号
(1)元売会社 仕切価格改定動向
1月27日から2月2日までの週間原油コストは、原油価格
EMGマーケティングは5日、7日以降出荷分の陸上外販
の値上がりを円高が一部相殺したことにより、小幅な値上
スポット価格について、ガソリン、軽油、灯油を2.0円、残る
がりだったと見られる。
油種を1.0円引き上げると通知した。また11日以降は、さら
陸上スポット価格は、ガソリン101円台、軽油43円台、灯
にガソリン、軽油、灯油を1.5円、残る油種を1.0円引き上げ
ると通知した。
油46~47円台だった。海上スポット価格は、ガソリン102~
103円台、軽油45~46円台、灯油47~50円台である。先物
価格はガソリンが102~103円台、灯油は47~50円台、軽
油も46~49円台だった。前週より陸上物は値下がりした
が、海上物はほぼ横ばい、先物は原油コストの値上がりを
受け、小幅な値上がりに転じている。
3
国内/製品卸売価格
(2)業転価格・先物価格動向
今週の原油コストは小幅な値上がり、製品スポット市況
(RIM)
(単位:円/㍑)
[陸上ローリー
は、陸上物は前週までの卸価格の値下がりを受け値下がり
今週
4地区平均 ]
を続けたが、海上スポット、先物はしだいに堅調に転じた。週
ス
ポ
ッ
間のガソリン販売量も、90万KL台にとどまった。
2月5日~2月11日適用の元売卸価格に影響を与える直近
阪神の4地区の陸上ラック価格平均値)は、ガソリンが0.4円、
先
物
価
格
1.2円の値下がり、灯油は0.4円の値上がりだった。また先物
価格は、ガソリンが0.3円、軽油は1.2円、灯油は1.1円の値上
(1/20
~
1/26)
前週比
レギュラー
-0.4
灯油
46.8
47.7
▼
-0.9
軽油
43.7
45.1
▼
-1.4
(単位:円/㍑)
今週 (1/27
~
2/2)
前週 (1/20
~
1/26)
前週比
レギュラー
49.0
48.7
▲
0.3
灯油
48.4
47.3
▲
1.1
軽油
47.9
46.7
▲
1.2
がりだった。陸上物は下げが続いたが、それ以外は横ばいか
ら値上がりに転じた。
前週
▼
〔平均〕
渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンが横ばい、軽油は
2/2)
48.2
( TOCOM )
[期近物 /終値 ]
軽油は1.4円、灯油は0.9円の値下がりだった。一方、東京湾
~
47.8
ト
価
格
の陸上スポット価格(1月26日~2月2日/千葉、川崎、中京、
(1/27
※上記価格は税抜き価格
来週の大手元売の卸価格は、据え置きから2.0円の値上
参考値 (1/27~2/2実績値)
(単位:円/㍑)
げだった。なお、元売会社は、2010年から卸価格の改定に際
油種
現物
先物
平均
して、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合的に判
ガソリン
-0.4
0.3
-0.1
断する方式としたが、2014年6月から、原油調達コストをより
灯油
-0.9
1.1
0.1
重視する方式に変更した。
軽油
-1.4
1.2
-0.1
A重油
-1.2
(出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格
(千葉・川崎・中京・阪神)
先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格
4
国内/製品小売価格
だった。
2月2日時点におけるSS店頭価格は、ガソリンが前週比1.9
円値下がりの134.3円、軽油も1.9円値下がりの115.2円、灯
原油価格が小幅に値上がりする一方、為替は円高だった
油も1.8円値下がりの81.9円だった。ガソリン・軽油は、28週
ことから、原油コストは小幅な値上がりをした。卸価格は据
連続の値下がり、灯油は23週連続の値下がりだった。
え置きから2.0円の値上げだったが、前週までの卸価格値
下げの影響も残っており、来週の小売価格も小幅な値下が
都道府県別の動向として、ガソリンの値上がり、横ばいは
りが予想される。
なし、8週連続で47全都道府県で値下がりだった。
沖縄県を除く都道府県別のガソリンの全国最安値は、岡山
県(前週比1.8円安)で128.7円、埼玉県(同2.0円安)が129.0
円で続いている。最高値は長崎県の144.1円(同2.2円安)
(単位:円/㍑)
(資エ庁公表)
[ 週動向]
小
売
価
格
今週
(2/2)
前週 (1/26)
前週比
直近高値
レギュラー
134.3
136.2
▼
-1.9
08/8/4
185.1
灯油
81.9
83.7
▼
-1.8
08/8/11
132.1
07年4月以降 2,000店舗を対象。
軽油
115.2
117.1
▼
-1.9
08/8/4
167.4
直近高値とは2003年10月以降の最高値。
※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み)
4
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第42号
ガソリン価格推移
(2014/11/17 ~
175.0
2015/2/2)
(円/L)
(円/L)
90.0
左目盛
小売価格
85.0
165.0
80.0
155.0
75.0
小売価格
70.0
145.0
65.0
RIM価格(海上バージ)
135.0
60.0
RIM価格(陸上ローリー4地区平均)
TOCOM/中部先物価格
55.0
125.0
50.0
TOCOM/東京湾先物価格
115.0
45.0
右目盛
RIM価格・先物価格
105.0
11/17 11/25
小売価格
40.0
12/1
12/8
RIM (海上バージ)
12/15 12/22
TOCOM/東京湾先物価格
1/5
1/13
TOCOM/中部先物価格
1/19
1/26
2/2
ローリー4地区平均
(注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格
②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格
5
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第42号
■ お知らせ
本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。
次回(2014第43号)の公表は、2/13(金)14:00 です。
「セルフSS出店状況」(平成26年6月末現在)は、9月30日(火)14:00に公表しました。当セン
ターのホームページをご覧下さい。
本レポートのご利用について
「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは
本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び
平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料
その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関
部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取
わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル
りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市
ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン
場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが
ター)又は当センターへドキュメントを提供している
望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に
第三者へ独占的に帰属します。
おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく
当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、
合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で
ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ
の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識
ています。
が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石
また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま
油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを
すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの
期待したい。」と提案されています。
ではありません。
当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商
業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油
関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる
方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品
需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし
て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平
成17年5月より定期的に発信しています。
本レポート掲載データの出所について
➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉
元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見
石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報
直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合
データを千KL単位に換算して採用。
的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに
「出荷」は当センターの推計。
平成26年4月以降、原油コストをより重視する方式に変
更している。
➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉
WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York
➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉
Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近
国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社
物・終値を採用。
(RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中
中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo
京、阪神の4地区の平均値を採用。
Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近
物・終値を採用。
※「二番限(翌月限)」
➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉
中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価
TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採
格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東
用。
京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle
TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均
rate:中値)を採用。
値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格
原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF
(平均値)。
単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表
示の参考値を採用。
➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉
約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金
➂【国内製品・元売仕切価格】
一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週
元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な
(月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源
ど(二次卸)との間で売買される卸価格。
エネルギー庁ーHPに掲載)。
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