RMP資材(医療従事者向)適正使用情報 カナグル錠100mg

平成26年9月∼平成27年3月
適正使用情報
−本剤を安全にご使用いただくため,以下の事項にご注意ください−
【禁忌】
(次の患者には投与しないこと)
(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)重症ケトーシス,
糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者〔輸液及びインスリンによる速やかな高血糖
の是正が必須となるので本剤の投与は適さない.〕
(3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者〔インスリン注射による血糖管理が望まれる
ので本剤の投与は適さない.
〕
〔特に注意が必要な副作用・臨床検査値異常〕
患者さんに症状やその対処方法を説明してください
低血糖
他の糖尿病用薬(特にインスリン製剤,スルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進薬)
との併用も含め,本剤投与中に「低血糖」が発現するおそれがあります.
多尿・頻尿,体液量減少,脱水
本剤の利尿作用(薬理作用)により「多尿」または「頻尿」がみられることがあり,体液量が減
少することもあります.適度な水分補給を行うよう指導してください.
体液量減少を起こしやすい患者さん(高齢者,腎機能障害患者,利尿薬併用患者等)では,
脱水や糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症の
発現に注意してください.
尿路感染症,性器感染症
本剤の尿中グルコース排泄促進作用
(薬理作用)
により,
「尿路感染症」あるいは「性器感染症」
が発現することがあります.
腎機能への影響
本剤投与により「血清クレアチニンの上昇」または「eGFRの低下」がみられることがありますの
で,定期的な検査をお願いします.
尿中ケトン体陽性,血中ケトン体増加
本剤の尿中グルコース排泄促進作用(薬理作用)により代償的に脂肪酸代謝が亢進し,血糖コント
ロールが良好であっても「尿中ケトン体陽性」または「血中ケトン体増加」がみられることがあります.
ご使用の際には,最新の添付文書をご参照ください.
CAN̶308C̶・CAN7AT0203
2015 年 1 月改訂