浜田林業部トピックス(8月号) ①ツキノワグマ被害相次ぐ 7月下旬から8月にかけてツキノワグマの被害が相次いで発生しています。 この時期被害を受けているのは、モモや蜜胴が中心になっており、まずは電気柵など被害対策を指導 しますが、地形や栽培面積等条件が悪く被害対策が難しい現場については、予防捕獲という対応もとっ ています。 今後秋にかけては、ナシやカキにクマが被害を加えることが想定されるので、広報などで対策を呼び かけることとしています。 モモの被害 蜜胴の被害 ②石央森林組合労働安全衛生大会が開催されました 8月1日(金)に浜田市金城町の今福公民館において、平成26年度石央森林組合労働安全衛生大会が 開催されました。今回の大会では、労働災害の発生状況報告や無災害表彰に併せて講演会等も実施さ れました。 無災害表彰では、連続無災害5,000日以上で表彰を受けた作業班もありました。また、当センター職員 による森林組合職員と現場作業員の連携の重要性について情報提供を行いました。 講演ではまず、林材業労働災害防止専門調査員の竹下氏より労働災害状況の説明があり、災害防止 を考える上で重要となる作業計画作成等について説明がありました。続いてファイザー株式会社の福田 氏より蜂毒アレルギーの仕組みや、蜂毒が原因となり発現するアナフェラキシーショックの補助治療剤で あるエピペンの使用方法について説明がありました。出席者はそれぞれ情報提供や講演を熱心に聞い ている様子が見られました。 林業は他の産業に比べ労働災害の発生率が高く、労働災害の防止が非常に大切です。また、これか ら秋にかけてはハチの活動が活発になるためはハチ刺され被害対策も重要となります。 大会の様子 練習用エピペン ③しいたけほだ木の活着点検を実施しました 7月25日、「原木乾しいたけの生産振興プロジェクト」の一環で、浜田地域の原木乾椎茸生産者を対象 とした活着点検の巡回指導が開催されました。当日は、生産者13名と農協、種菌メーカー、県から4名が 出席し、浜田市内各地を巡回、相互に活着状況を確認しました。 活着点検は、今年植菌したほだ木の椎茸菌の伸長具合を見るもので、ほだ木の一部を割って確認を 行いましたが、今年度の活着状況は概ね良好でした。 また、それぞれ点検の中で、種菌メーカーの方から、原木の伐採時期や種駒植菌の際には深穴植菌 を心がけるようアドバイスがありました。 参加者の中には、現場でのアドバイスに熱心に耳を傾けメモをとる方もおられ、生産者同士で情報交 換を行う姿も見られました。 ほだ木内部の様子 点検の様子 ④旭温泉あさひ荘リニューアルオープン(地域材利用施設) 8月3日、浜田市旭町の旭温泉内の公衆浴場「あさひ荘」がリニューアルオープンし、浜田市長や工事 関係者、地元関係者出席のもと、竣工祭典が盛大に執り行われました。 今回、あさひ荘は、島根県森林整備加速化・林業再生事業等の活用により、地域材や県産材を100% を使用した木造平屋建ての温泉施設として再整備されました(木材使用量96.65m3)。木材は、地元浜田 市の製材所である協同組合ヴァーテックスが供給しています。 また、温泉の熱源として、木質バイオマスボイラーも合わせて整備が行われ、石央森林組合が燃料用 チップの供給を行う(260t/年)こととしており、地域の森林資源の利活用が期待されます。 旭温泉あさひ荘外観 木質バイオマスボイラー
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