Living the LOTUS Buddhism in Everyday Life 2 2015 VOL. 113 開祖随感 率先垂範 ἼὊἒὊỆỐẰỪẲẟʴཋửẆỄạẲềᙸЎẬỦỉỂẴ ẦểݮỈỤủỦẮểầẝụộẴẇᅶỉᙸЎẬ૾ỊẆộẮể ỆቇҥỂẴẇẸỉʴ᧓ỆẆʴầếẟềẪỦẦỄạẦửᙸỦ ỉỂẴẇ ẺẻӝέỂᇌễẮểửᚕẾềờẆʴỊếẟềẪỦờỉ ỂỊẝụộẶỮẇễỮỂờЎẦẾẺợạễếờụỂẐảề ởỦỮẻẑểẟạۋѬỂỊẆʴỊếẟềẮễẟẇᐯЎỂỊ ЎẦẾềẟỦếờụỉʴỖỄẆʴỉ࣎ầЎẦẾềẟễẟ ẦỤỂẴẇʴဃỉբ᫆ỊẆẸỉẪỤẟᩊẲẟỉỂẴỈẇ ỂẴẦỤẆẴỔềỉʴửࠖ҉ể࣬ẾềᎥẦẶềờỤạẇ ᭌỉ৵ủỦẮểỊᐯЎỂởẾềẆởụởẴẟẮểửʴỆ Living the Lotus 2015年2月号(Vol.113) 【発行】立正佼成会 国際伝道本部 〒166-8537 東京都杉並区和田2-6-1 普門館5F Tel: 03-5341-1124 Fax: 03-5341-1224 E-mail: living.the.lotus.rk-international @kosei-kai.or.jp 編集責任者:水谷庄宏 編集チーフ:中村悦子 校閲者:吉田晃一郎 編集スタッフ: 国際伝道本部スタッフ ởẾềờỤạẇẸạẟạ७ࡇầ៲ỆếẟềẨẺỤẆỄ ỮỄỮʴầԈẟ݃ẶỤủềẪỦợạỆễụộẴẇ ẐɥỉᎍầẦẵỆɦỉᎍửѣẦẸạểẴỦẦ ỤẆɧɧầЈỦẇᅶỊέ᪽ỆᇌẾềẲỞỆớ ỆẟẺẑểദщٽᢹẰỮỊᚕỪủộẲẺầẆ ࠝỆٹửਤẾềᐯЎỉễẴỔẨẮểỆμщỂӕụ ኵỚẆᐯЎử༓ởẲẨỦẮểầٻʙỂẴẇᐯЎầ ༓ảẨỤẵỆẆʴử༓ảẰẶỦẮểỊỂẨễẟỉỂ Ẵẇ ᅑ᨟ज़ᴾᵖẅᵮᵌᴾᵑᵎᵋᵑᵏ 立正佼成会は1938年に開祖庭野日敬、 脇祖長沼妙佼によっ て創立された、法華三部経を所依の経典とする在家仏教教 団です。家庭や職場、地域社会の中で釈尊の教えを生かし、 平和な世界を築いていきたいと願う人々の集まりです。 現在は庭野日鑛会長とともに、私たち会員は仏教徒として布 教伝道に励みながら、宗教界をはじめ各界の人々と手をたず さえ、 国内外でさまざまな平和活動に取り組んでいます。 Living the Lotus̶Buddhism in Everyday Life (法華経を生きる∼生活の中の仏教) というタイトルには、 日々の生活のなかに法華経の 教えを活かして、泥水に咲く美しい蓮の花のように、人生を豊かに、そしてより価値あるものにしていきたいとの願いが込められています。本 誌を通じて、世界中の人々に日々の生活のなかで活かせる仏教の教えをインターネットで配信します。 まんが 根本仏教 古谷 三敏 1 自分を高める八つの道(八正道) 正見・正思 八正道とは、 正見・正思・正 語・正行・正命・正精進・正念・ 正定という日常生活を正し 2 くする八つの道。 正とは、 真理にあった、 調 和のとれた、 目的にあったと いうこと 今年こそ・ ・ ・ ・ であります ように・ ・ ・ ・ 今年こそ・ ・ ・ ・ であります ように・ ・ ・ ・ 今日は初詣 日和で よかったねぇ ほんとに いい気持ち ねぇ LIVING THE LOTUS February 2015 私的使用を除き、無断で 複製・転載をしないでください 2 久しぶりに どこかで食事 でもしようか そんな ケチなこと いうなよ じゃ どこかで かけそばでも もしかしたら 私でお役に立てることが あるかもしれないと思い ましてね だめだめ ぜいたくよ 君だって ぼくのことを ぜいたくだって いったじゃないか 私のこと ケチって どういう ことなの もしもし そこいく お二人さん LIVING THE LOTUS February 2015 いやいや ステーキの 分厚い のをパーッと なんですか いま取り込み中 なんですけど ・ ・ ・ ・ 夫婦のケンカなんて 犬も食わないと いいますよ わかってます わかってます 聞いてましたから まあまあ そういわな いで まあ 恥ずかしい 突然ですが 奥さん ここからあの 煙突 何本に見 えますか? 3 会長 法話 「 生きている!」という実 感 立正佼成会 会長 庭野日鑛 「いま・ここ」に心を向ける 私たちはふだん、朝起きてから夜眠りにつくまで、 漫然と時をすごすことがままあります。おそらくほとん みずか と どの人が、 自らの行動をあまりよく気に留めないまま 一日を送り、 また当たり前のように翌日を迎えます。 そのことで何か大きな不都合があるわけではあ りませんが、ただ、昨今「生きている実感や喜びが わかない」 「生きる意味がわからない」といった言 葉を聞くにつけ、漫然とすごしがちな日常のなかで、 何が生きている実感や喜びにつながるのかを考え させられるのも事実です。 タイのお寺で修行に励む日本人僧、 プラユキ・ナ ラテボー師のご著書のなかに、興味深い記述を見 つけました。 さ 「目が覚める。だがすぐには起き上がらない。 ま からだ ず身体の姿勢を確認してみる。起きがけの気分を 味わってみる」 びこう は 「息を深く吸い込む。鼻孔を通過する朝の冷気。 き づか とうと は、地面を這う虫を気遣うことで、その命の尊さに きゅうき その流れを見守りながら、感触を感じ取る。吸気と 思いがおよぶかもしれません。そうしたさまざまな気づ おうかくまく ともにだんだんと広がる胸の横隔膜。その動きを観 きをとおして生きていることを実感すると、ふれあうもの 察しながら、今ここの感覚を味わう」 (『「気づきの すべてが感謝と慈しみの対象になっていきます。 い つく 瞑想」を生きる』/佼成出版社刊) 仏教では「いま ・ ここ」を大事にします。いま命あるこ このように行動の一つ一つを見つめていくとき、 との有り難さを知り、感謝して生きるところに幸せがあ はだし そこには何かしら気づきがあります。たとえば、裸足 ります。それはもちろん、心のもち方しだいでいつでも で歩いているなら、足の裏に感じる大地の感触が 味わえるものですが、私たちはどちらかというと、つらく 地球との一体感をもたらすかもしれません。あるい 苦しい体験を経て感謝にめざめ、幸せを知ることにな へ 4 LIVING THE LOTUS February 2015 会長 法話 るのです。 しかし、ほんの少し自分の「いま ・ここ」に心 が楽しくなるといわれました。それは、打ちこむもの を向けて観察すれば、生きている実感として、喜びと がある喜びとともに、 それによって人に感謝され、喜 感動を味わえるのです。 ばれることで得られる幸福感に違いありません。 また本会では、何かを行なう際に、 「する」では 生きる喜びを味わう 世間には、ほんとうにつらい思いをされて世をは なく 「させていただく」という表現をよく使います。 こ れもある意味では、生きている実感につながる一つ のキーワードです。 かなみ、生きていることが苦痛にさえ感じるという人 「させていただく」というとき、私たちは謙虚な気 もいます。そういう人に 「生きる喜びや実感を」 と 持ちになります。そして、 そういえるのは、 あらゆるご いっても、 あまり前向きな答えを求めることはできな 縁のおかげで生かされていることを自覚すればこそ いでしょう。ただ、 もし身近にそのような人がいて、元 ではないでしょうか。口にするたびにそれがご恩を 気になってほしいと願うのであれば、 その人にとって 感じる糸口となり、つねに謙虚でいられるという意 負担にならない程度の頼みごとをしてみてはどうで 味で、 「させていただく」はとても意味深い表現だと しょうか。 思うのです。 ね はん え にゅうめつ 私たちは、人に喜ばれることで生きがいを感じた 今月は涅槃会を迎えますが、 ご入滅の直前まで り、生きる力がわいてくるのです。開祖さまは、 「人 布教伝道に歩かれた釈尊のように、私たちも怠るこ はた ふ きょう でん どう が『働く』のは、 『 傍を楽にする』 ため」といい、 そう となくいまを精いっぱい生き、大いに生きる喜びを味 いう気持ちで一所懸命に働いていると、何より自分 わいたいと思います。 『佼成』2015年2月号より LIVING THE LOTUS February 2015 5 Spiritual Journey 感謝 ウランバートル支部 ダシニャム・ツェレンダリザヴ ※この体験説法は、 2014年6月15日にモンゴル・ウランバートル支部入仏・落慶式で発表されたものです。 皆さまお願いいたします。 ウランバートル支部入仏・ 落慶式という意義ある日に、 お説法の大役を頂き、誠 にありがとうございます。 私は、 ここ、 ウランバートルから約800キロメートル離 れ、 最北部に位置するフブスゴル県のアラグエレデネ 村でダシニャム家の長女として1945年2月1日に生ん で頂きました。両親は遊牧民であったため、幼少期は 子やぎ、子羊などの家畜の世話をし、 また、兄と遊牧 民の遊びである 「石でゲルを作る遊び」 をよくしていま した。 そのような環境のなかで両親に大事に育てて頂 きました。 父は若い時、 僧侶でした。 しかし、 当時のモンゴルは 不安定な時代にあり、 ソ連のコミンテルン政策により伝 統仏教は排斥されました。 当時、 知識人の代表であっ た僧侶は数多く殺害され、寺院も破壊されました。 そ の恐ろしい宗教弾圧の影響により、父は刑務所に入 れられ、長年苦労しました。 その後、父は刑務所を出 て在家に戻ってからも、仏教に対する信心が強く、苦 しみ悩んでいる人がいれば少しでも平穏になって頂き たいと願い、 密かに仏さまの教えを伝えていました。 父がチベット仏教の読経をしている姿をよく見ていま したが、今考えてみると父は私たち兄弟の幸せを願 い、仏さまのご守護を頂けるようにと願って下さってい たのだと思います。 しかし、 娘の私は女優の道を歩み、 兄はダンサーをしており、父は私たちが仏教と縁遠い 自分 と思ったのか、私たちに信仰を勧めることはなく、 の修行として信仰していました。 一方、母は家畜の世話をし、家庭のことを一生懸 命こなす働き者で、一般的な遊牧民の主婦でした。 母は家畜の世話が得意でした。特に母親のいない 子やぎや子羊にお乳を飲ませることが得意でした。 夕 方になると母はお乳が飲めない子やぎ、子羊を抱き、 6 お乳が良く出る羊のところへ行き、上手にお乳を飲ま せていました。家畜は人間と同じで自分で生んだ子ど も以外には簡単にはお乳を飲ませません。 しかし、母 は歌を歌い、家畜の心を穏やかにするなど、家畜の 心をつかむことが上手でした。母のその歌を聴くと、 私 と兄も心が穏やかになって、 だんだんと眠くなると、母 から 「家に戻って寝るように」 と言われていました。 家に 戻り、 ベッドに入ると母の歌声がかすかに聞こえ、 それ を聞きながらぐっすり寝ていました。 朝起きると、 前日、 自 分の子ではない子にお乳を飲ませた家畜とそのお乳 をもらった子は、実の親子のように仲良くなっていまし た。 母はこのように心が優しく素晴らしい人でした。 私は、 高校を卒業するまで両親と一緒に暮らしてい ましたが、 大学進学にともない両親のもとを離れ、 ウラン バートルに移り住みました。私は、教育大学の映画学 大学の 科に進学しました。 はじめは映画に興味はなく、 募集要項で「映画と劇」 という学科を目にしたとき、意 味が分かりませんでしたが、 とても興味がわき専攻す ることにしました。大学2年生の時、 同級生であった主 人と恋愛結婚し、1年後には、長男を授かりました。大 学卒業後は、 劇場で女優として働きました。 女優になると、 自分の才能を認められて、人から褒 められることが多くなり、鼻が高くなって、 自分は人より 優れていると勘違いしていました。人さまやご先祖さま のおかげさまで生かされているのではなく、 自分の力 で生きていると思い込んでいました。 「家族に尽くし、 何も不自由させていない。全部私がやっている」 という 思いが私の優しい心を時々曇らせていました。 そのせ いで安心感を与え、一所懸命サポートするべき家族 に対し、 我を張り、 厳しいことを言って、 傷つける時もあ りました。 さらに、思い通りにしてくれない家族に対して 不満を感じ、 イライラすることもありました。 そのため、 家 LIVING THE LOTUS February 2015 Spiritual Journey 族をはじめ周りの人たちが私から徐々に離れていきま いました。時々、誰もいないところへ行き、 「何で誰も私 した。 しかし、私は舞台での活躍に心が満たされてい を助けてくれないのか、 何で私に借金を作らせたのか たため、 その現実に気づかず、 どんどん傲慢になって いきました。 誰にも悪いことをしていないのに、 家族や友人にできる だけ尽くしていたのに、何で私がこんなひどい目に合 ある日、主人の妹が家に来て、 「質屋からお金を借 りて、 自分に貸してほしい。一ヵ月で返金するから」 と わなくてはいけないのか。 お父さん、 お母さん助けて」 と叫びました。 結局、 お金を返金できず、 裁判所に出廷 言うのです。疑うことなく、 すぐに知り合いの質屋から お金を借りて、貸しました。数日後、突然、主人が脳梗 するよう呼ばれました。 そんな苦しい時、 兄と数名の友 塞で倒れ、 長い間その看病をすることになりました。 そ の結果、歩けるようになるまで回復しました。 ある日、仕 事で地方に行き、主人のそばにいることができなかっ たときに、 主人が亡くなりました。間もなく、 妹に貸したお 金の問題も出てきました。主人の妹にお金をいつ返し てくれるか訊くと、私が不在のとき、主人に返したと言 いました。 いくら探しても家にはそのお金はありませんで した。数か月後、息子が心臓の病気で急死しました。 次々と起こる苦労を乗り越えなくてはいけないと強く思 できました。 そのとき、私は父が陰で積んできた功徳と 母の優しさを思い出し、 お寺へ行って、 お線香をたて、 お参りしました。 しかし、新聞記者によって借金の問題を取り上げら れ、様々なことを言われて、傷つき、 その苦しみから逃 れるために女優を辞め、郊外に移り住みました。 その ようなとき、仕事を優先し子育てをおろそかにしていた ことに気づき、 後悔しました。 そのことを反省し、 定年に なってからは孫の面倒をみるようにしました。 しかし、 女 優の仕事を離れ、家で孫の面倒をみているうちに、 「 自分が社会、家族、周りの人たちからはいらない人間 だ。 みんな、私のことなど無関心だ」 と思い、寂しくなり 一人で悩むようになりました。 このようなとき、 唯一心が休まり、 自分をリセットするこ とができたのは、年一回の里帰りでした。毎年の夏、 人のおかげさまでやっと借金の問題を解決することが 両親が心から大切にしていた聖地である出身地に帰 り、 心を清め、 大自然のエネルギーを頂き、都市に戻っ ていました。私の出身地であるフブスゴルの自然は本 当に美しく、 水や空気が他の土地とは比べることがで きないほどきれいです。里帰りすると元気になり、現実 に戻ると再び落ち込むという辛い日々を過ごしていま した。 ある日、療養のため入院していた時のことです。同 室であったオユンバヤルさんが、 「いいところがあるか ら来ませんか」 と立正佼成会の話をして下さいました。 すぐに支部道場に行くことはできませんでしたが、支 部の周年式典に誘って頂いたとき、初めて参加させ て頂きました。式典で、母国語でご供養している皆さ んの姿がとても印象的でした。 モンゴルでは、寺院に 行くとお坊さんがご供養をして下さり、 自分でご供養す モンゴル・ウランバートル支部入仏・落慶式で説法をするツェレンダリザヴ さん LIVING THE LOTUS February 2015 ることはできません。 また、 ゾリグマ支部長やサンガの 皆さんは私を快く迎えて、 仲間に入れて下さいました。 7 Spiritual Journey そして、 仏教の神髄を教えて下さり、 受け止めることの でご法に出会い、 ご供養をさせて頂くようになってから できなかった不幸や辛い下り道から光輝く上り道へと はたくさんの功徳を頂きました。私の父方の親戚には、 導いて下さいました。 ご先祖さまの功徳のおかげで 私の人生は健康に恵まれ、多くの人に愛され、褒めら 僧侶が多く、 その中には宗教弾圧によって殺害された 人々がいます。私はその人たちの供養をしたいとずっ れる喜びを味わうことができました。仏さまの教えに出 と思っていました。女優の仕事によって得た収入で出 会えて、私は人生の本当の喜びに目覚めることがで 身地に仏塔を建て、供養させて頂いたこともありまし きました。 それは人の役に立てる人間になること、人に 喜んでもらえる人間になることです。 た。 しかし、立正佼成会に入会し、亡くなった方々へ のご供養をすることができるようになり、本当にありが 私が日頃、 実践していることは、 「笑顔」です。以前、 私は、 物を人に施すことだけが「布施」であると思って いました。 しかし、 会長先生から笑顔でいることも布施 であるという 「和顔悦色施」 を教えて頂きました。 また、 今年の『佼成』2月号の会長先生のご法話を読ませ て頂き、 「寝たきりの人」は人に迷惑をかけているので はなく、 周りの人たちがお世話することによってその人 たちが功徳を積めるよう身をもって布施をされていると 受け止めさせて頂きました。 このような見方を教えて頂 き、 感激とともに感謝の気持ちでいっぱいです。 私は、女優の仕事に就いていたとき、演技によって 人を喜ばせていましたが、 これからは、 笑顔でみ教えを 伝え人に喜んでもらいたい、 笑顔で優しく接することに よって人に喜んでもらいたいと思えるようになりました。 たいことです。 また、37年ぶりに養子に出した息子に 再会することができました。 このことは、 仏さまの教えを 学び菩薩行を実践したことによる、仏さまのご守護だ と実感しました。 また、立正佼成会に入会し、東京の 本部にある大聖堂に行かせて頂くことができました。 仏さまにお参りし、 ご供養にも参加させて頂きました。 そのときの感動は言葉で言い表せないぐらい大きく、 仏 さまの慈悲を感じました。 本日は、 私たち仏教徒にとって、 大変ありがたい日で す。新しい道場をお手配頂き、 新しいご本尊をご安置 して頂いていますが、 このことによって多くの信者さん が現実に救われていくことでしょう。 このような素晴らし い機会を与えて下さった会長先生をはじめ、 光祥さま、 立正佼成会の多くの方々に心から感謝申し上げます。 誠にありがとうございます。 現在、 サンガの温かいサポートのおかげさまで儀式 を習い、木鉦のお役をさせて頂けるようになり、法座に も積極的に参加させて頂いております。 また、新道場 のご宝前の下に皆さまの仏さまへの感謝と誓願が書 かれたメッセージカードが置かれていますが、 そのカー ドの書き方や意義や功徳について信者さんにお伝え するお役を頂きました。 その際に、六波羅蜜、特に布 施行の大切さについて説かせて頂き、 さらにお布施を して下さった方に領収書を渡すというお役も頂き、地 方によく布教に行かせて頂きました。 自分を少しずつ変え、家族に対して明るく、温かい 触れ合いを心かげるようになりました。思い通りにいか ない子どもたちに、 なるべく温かい言葉をかけ、優しく 接し、彼らも仏さまと結縁し、功徳を積んで頂きたいと 願うようになりました。 ウランバートル支部のサンガの皆さんのおかげさま み仏さま、開祖さま、会長先生、 ありがとうございまし た。 ツェレンダリザヴさん (中央) とウランバートル支部のサンガの皆さん Living the Lotusでは、皆さまから信仰体験をお寄せいただいております。あなたの信仰体験を、Living the Lotusで世界中の皆さんにお分けして くださいませんか? ご投稿、 お問い合わせは、[email protected]まで。 8 LIVING THE LOTUS February 2015 まんが 私的使用を除き、無断で 複製・転載をしないでください 3 根本仏教 そりゃ 二本ですよ こっちのほう に立って何本 に見えますか? ご主人 ちょっと こっちへ 来てください 一本 ですねぇ じつは こっちから 見たら どうでしょう? 三本だ ・ ・ ・ ・ LIVING THE LOTUS February 2015 9 私的使用を除き、無断で 複製・転載をしないでください 4 これ 有名な “お化け煙突” と いうんですよ なーんだ 見る角度によっては 重なって見えたりする んですね さっきあなた方の様子を 見ていたらいまと同じ状 態だなと思ったんですよ なんのことやら ・ ・ ・ ・ まあ ちょっと待って あなた方の幸せの ためなんですから 10 一方から見るから ちがうように 見えちゃったのね それは どういう ことですか? 仏教の教えに 八正道というの がありましてな ・ ・ ・ ・じゃあ 手短に お願いします そして 奥さんは ご主人を 二本だと 見ているわ けです つまり ご主人は 奥さんを 一本だと 見ている あの 私たち ちょっと忙しいので 八正道の最初に 正見と正思が あります フーム 正しく見ると 正しく思うですか LIVING THE LOTUS February 2015 私的使用を除き、無断で 複製・転載をしないでください 5 はい そこで 質問なん ですが で ご主人は 奥さんのことを ケチだと それなのに ご主人はぜいたくを しようとするんです か? まあまあ さっき奥さんはご主人 のことをぜいたくだと おっしゃいましたな もしかして これってなにかの テレビ番組ですか? はい ふだんから倹約ばかり なんで正月ぐらいはと 思ったんですが いえ 私だって妻がふだん がんばっているのは 知っています 奥さんは どうして倹約ばかり しているんですか? だからせめて正月だけ はおいしいものを食べ させてあげたいと思っ たんです 実はお互いに相手のこ とを思ってケチだぜい たくだと争っていたんで すよ LIVING THE LOTUS February 2015 ええ 私たち 結婚したばかりで 貯金もないし ・ ・ ・ ・だから この人が一生懸命に 働いているのに私が 無駄遣いしては申し わけないと思って わかりますか お二人さん なるほど たしかに そうかもしれませんね 11 私的使用を除き、無断で 複製・転載をしないでください 6 一本だ二本だといって 争ってみても ほんとうの姿は 三本だった お互いに相手を 思いやっていた のにそこに気が つかなかった んですね そして 正思というのは 自分本位に考えず 大きな立場から 正しくものごとを 考えること わかって いただいて 私もうれしい ですよ 12 そうです 自分本位ではなく 相手の立場にな って正しく見れば さっきみたいに ケンカになったり しない つまり むさぼり・怒り・ 邪心をすてる ことなんです あの・ ・ ・ ・ ところで正見・正思の 「正」 とはどういうこと でしょうか ハハァ それが 正見ですか そういえば さっきはぼくの意見に 反対されてついカッと してしまいました 私も倹約のこと ばっかり考えて 我を通そうとばかり していたようです 正とは 真理にあった 調和のとれた 目的にあった という意味です LIVING THE LOTUS February 2015 私的使用を除き、無断で 複製・転載をしないでください 7 ・ ・ ・ ・わりと つっこみが厳しい じゃないですか フーン なんだかバクゼン としていますね 正しいというのは ひとつには自分の我 とか先入観とかに とらわれないというこ とでしょうね 今年は新年から 良いことを聞かせ てもらいました そういうわけじゃ ないんですが 性分なもんで 私を思ってく れる夫の気持 ちがわかって ありがたいと 思いました お役に 立てて よかった 私 次回からも 登場しますの でよろしく ! LIVING THE LOTUS February 2015 正月早々 ケンカになっちゃって 悪かったね 私こそ・ ・ ・ ・ 13 私的使用を除き、無断で 複製・転載をしないでください 『まんが根本仏教』は、佼成出版社から好評発売中です。 http://www.kosei-shuppan.co.jp/ 8 ネェ もう一回 お参りし直し ましょうか 今年も ・ ・ ・ ・で あります ように ・ ・ ・ ・ うん さっきは 今年こそ幸せ になるようにっ てお祈りした んだ そうね だから 今年も幸せに ・ ・ ・ ・って なったのね c Mitsutoshi Furuya, 1998. 14 うん そう しよう 今年も ・ ・ ・ ・で あります ように ・ ・ ・ ・ やれ やれ さっぱり した あら 私と おんなじ ネェ 最初のときは「今年こ そ」 っていったのに今は「今 年も」 っていったでしょ でも 去年だって お互いを思いあえる人が いっしょにいて 幸せだったってことに 気がついたんだ 来年の正月も 「今年も」 って 言えるように がんばろう ! つづく LIVING THE LOTUS February 2015 Column o ୍㣗㐠ື䛾ᐇ㊶䜢㏻䛧䛶䚸ᆅ⌫䛻ᖹ䜢䛴䛟䜚䜎䛧䜗䛖 ᖺ䛿୍㣗䜢ᤝ䛢䜛㐠ື㻠㻜࿘ᖺ䛾ᖺ䛷䛩䚹䛩䛷䛻䛤Ꮡ䛨䛾᪉䜒ከ䛔䛸ᛮ 䛔䜎䛩䛜䚸䛣䛾ᆅ⌫䝺䝧䝹䛾ឿᝒ⾜䛿䠏䛴䛾せ⣲䛛䜙ᡂ䜚❧䛱䜎䛩䚹➨୍䛿 ྠᝒ䚹୍㣗䜢ᢤ䛟䛣䛸䛻䜘䜛✵⭡ឤ䜢㏻䛧䛶䚸㈋ᅔ䜔⣮தୗ䛾ே䚻䛾ⱞ䛧䜏䜢 ⮬ศ䛾③䜏䛸䛧䜎䛩䚹➨䛿♳䜚䚹ⱞቃ䛻䛔䜛ே䚻䛾ᖹ䜢♳䜚䜎䛩䚹➨୕䛜 ᕸ䚹⠇㣗䛧䛯ศ䜢㈈ⓗ䛺ᨭ䛸䛧䛶䚸ᅔ㞴䛺≧ἣୗ䛻䛒䜛ே䚻䛾ᛂ䛻ᙺ ❧䛶䜎䛩䚹 ⚾䛿㔠᭙᪥䛾䛚䜢䛂⚾䛾ᐇ㊶᪥䛃䛸䛧䛶䛔䜎䛩䚹♳䜚䚸ᕸ䛿䛔䛔䛾䛷䛩 䛜䚸✵⭡䛿䛴䜙䛔䛷䛩䛽䚹䛧䛛䛧䛣䛾୍㣗䛾ᐇ㊶䛻䜘䛳䛶䚸⚾⮬㌟䛜┿䛾 ⸃䛸䛧䛶⫱䛶䛶㡬䛔䛶䛔䜛䛸ᛮ䛔䜎䛩䚹ⓙᵝ䚸䛣䛾ᐇ㊶䜢㏻䛧䛶㐨䛾᭷ẁ⪅ 䛻䛺䜚䜎䛧䜗䛖䚹ᆅ⌫♫䛻ᖹ䛸ㄪ䜢䛴䛟䜚䜎䛧䜗䛖䚹 䛚㔠䛷䛩䛛㻫ί㈈䛿䚸᭱ᐤ䜚䛾ᩍ䞉ᣐⅬ䛻䛚ᒆ䛡䛟䛰䛥䛔䛽䚹 ᅜ㝿ఏ㐨ᮏ㒊㛗 䚷䚷䚷Ỉ㇂ᗉᏹ 立正佼成会 Vancouver, Canada Seattle London, The United Kingdom Delhi, India San Mateo Hong kong Tokyo, Headquarters Pusan Masan ☆ Shanghai Taipei Kolkata North Kolkata Taichung Jilung Tainan Colombo, Sri Lanka Kandy-Wattegama Polonnaruwa Habarana Galle Chittagong, Bangladesh San Francisco Los Angeles RKI of North America (LA) International Buddhist Congregation Hawaii Oklahoma New York Tampa Bay Dallas San Antonio Kona Maui Pingtung Irvine San Diego Las Vegas Arizona Singapore Bangkok, Thailand Dhaka Mayani Patiya Domdama s Bazar Satbaria Laksham Raozan Chicago Dayton Sakhalin, Russia Seoul, Korea Lumbini Denver Klamath Falls Ulaanbaatar, Mongolia Sukhbaatar Venezia, Italy Kathmandu, Nepal Roma, Italy Paris, France Sacramento San Jose Colorado RKI of South Asia Sao Paulo, Brazil Sydney, Australia Mogi das Cruzes Sao Miguel Rissho Kosei-kai International Branches LIVING THE LOTUS February 2015 15 Rissho Kosei-kai Overseas Dharma Centers Rissho Kosei-kai International 5F Fumon Hall, 2-6-1 Wada, Suginami-ku, Tokyo, Japan Tel: 81-3-5341-1124 Fax: 81-3-5341-1224 2015 Rissho Kosei-kai of New York 320 East 39th Street, New York, NY 10016, U.S.A. Tel: 1-212-867-5677 Fax: 1-212-697-6499 e-mail: [email protected] http://rk-ny.org/ Rissho Kosei-kai International of North America (RKINA) Rissho Kosei-kai of Chicago 2707 East First Street Suite #1 Los Angeles CA 90033 U.S.A Tel: 1-323-262-4430 Fax: 1-323-262-4437 e-mail: [email protected] http://www.rkina.org 1 West Euclid Ave., Mt. Prospect, IL 60056, U.S.A. Tel : 1-773-842-5654 e-mail: [email protected] http://home.earthlink.net/~rkchi/ Branch under RKINA Rissho Kosei-kai of Tampa Bay 2470 Nursery Rd.Clearwater, FL 33764, USA Tel: (727) 560-2927 e-mail: [email protected] http://www.buddhismtampabay.org/ Rissho Kosei-kai International of South Asia (RKISA) 201 Soi 15/1, Praram 9 Road, Bangkapi, Huaykhwang Bangkok 10310, Thailand Tel: 66-2-716-8141 Fax: 66-2-716-8218 e-mail: [email protected] Rissho Kosei-kai Dharma Center of Oklahoma 2745 N.W. 40th Street, Oklahoma City, OK 73112, U.S.A. Tel & Fax: 1-405-943-5030 e-mail: [email protected] http://www.rkok-dharmacenter.org Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Dallas Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Klamath Falls 1660 Portland St. Klamath Falls, OR 97601, U.S.A. Rissho Kosei-kai, Dharma Center of Denver 1571 Race Street, Denver, Colorado 80206, U.S.A. Tel: 1-303-810-3638 Rissho Kosei-kai Dharma Center of Dayton 635 Kling Dr, Dayton, OH 45419, U.S.A. http://www.rkina-dayton.com/ Rissho Kosei-kai Buddhist Church of Hawaii 2280 Auhuhu Street, Pearl City, HI 96782, U.S.A. Tel: 1-808-455-3212 Fax: 1-808-455-4633 e-mail: [email protected] http://www.rkhawaii.org Rissho Kosei-kai Maui Dharma Center 1817 Nani Street, Wailuku, HI 96793, U.S.A. Tel: 1-808-242-6175 Fax: 1-808-244-4625 Rissho Kosei-kai Kona Dharma Center 73-4592 Mamalahoa Highway, Kailua-Kona, HI 96740, U.S.A. Tel: 1-808-325-0015 Fax: 1-808-333-5537 Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Los Angeles 2707 East First Street, Los Angeles, CA 90033, U.S.A. Tel: 1-323-269-4741 Fax: 1-323-269-4567 e-mail: [email protected] http://www.rkina.org/losangeles.html Rissho Kosei-kai Buddhist Center of San Antonio 6083 Babcock Road, San Antonio, TX 78240, U.S.A. Tel: 1-210-561-7991 Fax: 1-210-696-7745 e-mail: [email protected] http://www.rkina.org/sanantonio.html Risho Kossei-kai do Brasil Rua Dr. José Estefno 40, Vila Mariana, São Paulo-SP, CEP 04116-060, Brasil Tel: 55-11-5549-4446 / 55-11-5573-8377 Fax: 55-11-5549-4304 e-mail: [email protected] http://www.rkk.org.br Risho Kossei-kai de Mogi das Cruzes Av. 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