ザイリンクス、一世代先行する 16nm UltraScale+ ファミリを発表、 最新のメモリ、3D-on-3D、マルチプロセッシング SoC を採用 1. 本日発表のテーマ 本日、ザイリンクスは、最新のメモリ テクノロジ、3D-on-3D テクノロジおよびマルチプロセッシング システム オン チップ (MPSoC) テクノロジを組み合わせた、一世代先の価値を提供する FPGA、3D IC および MPSoC で構成する 16nm UltraScale+™ ファミリを発表しました。今回拡充されるザイリンクス UltraScale+ FPGA ポートフォリオは、ザイリンクスの一世代先行する Kintex® UltraScale+ FPGA、Virtex® UltraScale+ FPGA お よ び 3D IC フ ァ ミ リ で 構 成 さ れ て お り 、 Zynq® UltraScale+ フ ァ ミ リ に は 業 界 初 の All Programmable MPSoC が含まれます。 2. Kintex および Virtex UltraScale+ FPGA とは何ですか Kintex UltraScale+ FPGA は、次世代のミッドレンジ アプリケーション向けにメモリおよび帯域幅が強化され ています。FinFET トランジスタ、UltraRAM および SmartConnect テクノロジを駆使し、データ センター、無 線インフラストラクチャ、航空宇宙および防衛市場における高パフォーマンス アプリケーションの 1 ワット当 たり性能を新しい次元に引き上げます。Virtex UltraScale+ FPGA は、これらの基盤技術に基づいて、次世 代のハイエンド アプリケーションをターゲットに据えています。業界初の 3D-on-3D (3D FinFET トランジスタ と第 3 世代 3D IC の組み合わせ) テクノロジを活用することで、性能、システムの集積度および帯域幅が 飛躍的に向上します。これにより、Kintex UltraScale+ アプリケーションよりも高性能なシステム ソリューション を可能にし、有線通信などの複数の市場領域を切り拓きます。 3. Zynq UltraScale+ MPSoC とは何ですか 16nm で最も革新的なプログラマブル テクノロジであり、1 ワット当たり性能をさらに向上し、かつてないレベ ルのシステム集積度とインテリジェンスを可能にするのが、初の All Programmable ヘテロジニアス マルチ プロセッシング システム オン チップ (MPSoC) である Zynq UltraScale+ です。64 ビット アプリケーション プロセッサに加え、複数の専用プロセッシング エンジンを搭載することで、最高のパフォーマンスと消費電力 を実現するために、タスクごとに最適なエンジンをシステム設計者が選択できるようになります。結果として、 28nm デバイスに対して、従来のプロセス ノード移行の性能をはるかにしのぐ最高 5 倍の 1 ワット当たり性 能 (場合によってはそれを超えることもある) を実現します。また、Zynq UltraScale+ MPSoC は、現時点で実 現可能な最高レベルのセキュリティ、安全性、信頼性を提供します。 4. ザイリンクスが Zynq UltraScale+ MPSoC を導入した理由は何ですか 次世代電子システムの設計者は、多くの局面でテクノロジの限界に挑んでいます。その主な課題として、性 能と電力のスケーラビリティ、システムの集積度とインテリジェンス、セキュリティ、安全性、信頼性などが挙げ られます。ザイリンクスは、これらの課題に対処する最善の方法は、内蔵の固定機能によって必要な性能と低 消費電力性能を達成した複数のプロセッシング エンジンを高密度に集積し、専用の安全セキュリティ機能を 搭載することであると考えています。Zynq UltraScale+ MPSoC は、そのすべてを提供します。 1 5. UltraScale+ デバイスが対応する市場はどのような分野ですか UltraScale+ ポートフォリオにより、ザイリンクスは次のような幅広い次世代アプリケーションに対応します。 LTE Advanced および次世代 5G ワイヤレス通信 o 5G は初期段階であり、メーカーは要求されるスループットと変調スキームを提供するためのソ リューションを模索している段階です。 o 設計者は、標準化前のシステムを開発し、標準化後に市場先行者利益を獲得するには、計算帯域 幅とフレキシビリティを実現する大規模な並列処理が必要であることを認識しています。 o 現在および将来の規格を満たすシリアル帯域幅、クリティカルな処理性能を満たすファブリックおよ びプロセッサ集積クリティカル オフロード関数を備える UltraScale+ FPGA と MPSoC は、次世代 5G ネットワーク ソリューション実現の最短経路を提供します。 テラビットワイヤード通信 o テラビット ライン カードを開発するためにシステム開発者は、最新のオプティカル モジュール (現 在は 200G、2017 年には 500G) を 500G アプリケーションのシングル チップ インプリメンテー ションで使用し、1 枚のライン カードで 2 x 500G のソリューションを実現する必要があります。 o UltraScale+ デバイスは、シリアル帯域幅とロジック容量を提供するだけでなく、組み込み済みです ぐに使用可能なハード IP と大容量の内蔵メモリを搭載しているため、外付けのチップ枚数を最小 限に抑えて面積と消費電力の制限を満たしながら、2 x 500G のインプリメンテーションを差別化で きます。 自動車向け先進運転支援システム (ADAS) o 駐車支援システムから完全自律走行に移行する中で、ADAS (先進運転支援システム) メーカー は、カメラ、レーダー、レーザ、GPS など、より多くのセンサーからのデータを取得し、処理し、統合 するために、MCU から高機能エンベデッド プロセッサに移行しています。 o 通常、コンピューティング アーキテクチャが固定されていることにより、新しいアルゴリズムを追加し て機能を強化することは制限されています。 o UltraScale+ MPSoC のクアッド コア ARM A53 の処理能力と、デュアル リアルタイム プロセッサ などのさまざまなコアの安全機能を組み合わせることで、最高のインテリジェンスとスケーラブルな分 析機能を実現し、いかなる「想定外の状況」でも安全な動作が可能となります。 産業用 IoT o 「IoT (モノのインターネット)」によって活気づいた産業用のイニシアチブでは、機械システムを駆動 し、産業生産を改革するために、データ収集、診断、ローカル意思決定、電力把握に関する強化が 求められています。 o データ ストリーム数が増加し続ける中で、大量のデータを最適な意思決定に役立つ情報に変換で きるよう、セキュリティとアクセス制御の要件をすべて満たしながら、処理帯域幅を拡大する必要が あります。 o 幅広いコアおよびプログラマブル ロジックを大規模に統合することにより、UltraScale+ MPSoC は、 リアルタイムの応答性と高性能プロセッシングおよびアクセラレーションを同時に実現し、電力生産 性を向上し、部品の故障数を削減し、装置の稼働時間を延ばし、産業上の攻撃から保護しながら、 重要な制御システム、ロボット、産業用製品を駆動します。 2
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