市 指 定 天 然 記 念 物・ ヒ カ リ モ の 公開・活用に向けた取組み 備前町地内に生息する市指定天然記念物ヒカリモについて、適切な 保護・保存を図るとともに、新たな水戸の魅力として広く発信してい くため、実態調査と観光資源としての活用策の検証を行っています。 ヒカリモの生態 ヒカリモは体長0・003㎜ほ どの微小な藻類で、水面に集まり 光合成をしながら増殖します。こ のとき、光を反射して水面に金粉 をまいたように黄金色に輝いて見 えることが名前の由来です。洞穴 内にできた水たまりや山かげの池 などの暗い場所のほか、水田や井 戸などでも確認されています。 ヒカリモの生息地は、福島県か ら熊本県まで国内の広範囲にわた りますが、報告事例が少なく、調 査研 究 も あ ま り 進 んでいま せ ん。 (少 年の森 市 内で は、千 波 公 園 北側斜面沿いの湧水)や 成就院池 公園の木道の下で、夏頃に観察で きます。 28 月に市の天然記念物に指定されま した (国 内 初の 発 見 地で あ る 千 葉 県富津市のヒカリモは、昭和3年 に国の天然記念物に指定されてい ます) 。 市では、平成 ~ 年度にかけ て、備前町の洞穴内の環境条件や ヒカリモの発生状況について調査 を実施しました。 26 ヒカリモの回復措置と 公開活用について 25 備前町の洞穴は全部で4本あり ますが、現在ヒカリモが見られる のはそのうちの1本だけです。 そのため、市では、昨年7月に 学識経験者や市の関係機関による 「 水 戸 市 指 定 天 然 記 念 物 ヒ カ リモ 検証活用 事業 推 進委員 会」を設 立 し、専門家の助言のもと、ヒカリ モの発生に必要な環境条件の調査 を行い、備前町のヒカリモを回復 させる手法を検討しています。 また、備前町の洞穴がJR常磐 線沿いにあり、立入禁止となって いることから、市ホームページで 写 真 や 動画を 公開 しているほか、 備前町のヒカリモを市内の別な 場所に移し、新たな水戸の観光資 源として一般公開するため、これ までの調査結果を検証し、適切な 移設先の検討を進めています。 2015. 3. 1 広報みと 3 備前町の洞穴調査 備前町の崖下の洞穴内に生息す るヒカリモは、定期的な発生に加 え、ヒカリモの生息地としては国 内屈指の規模として、昭和 年9 上…現在のヒカリモの様子 (平成26年撮影) 左上…水戸郷土かるた 左…顕微鏡観察による調査 下…備前町の洞穴の調査の様子 (☎306・8132) 問合せ/文化課 備前町のヒカリモの様子(平成14年撮影)
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