Ⅱ.泌尿器科領域悪性腫瘍の範囲(PDF)

Ⅱ.泌尿器科領域悪性腫瘍の範囲
泌尿器科領域で診療する悪性腫瘍は,腎臓 表1:1986ー2000年に診療した悪性腫瘍(1048例)
腫瘍
例数
備考
と腎盂尿管との上部尿路,膀胱と尿道との
1
下部尿路に発生する悪性腫瘍および男性性 副腎腫瘍 142 肉腫:2,腎芽腫:1
器である前立腺,精巣,陰茎、陰嚢にでき 腎腫瘍 腎盂尿管腫瘍
69
る悪性腫瘍,並びに副腎などの後腹膜腔に 膀胱腫瘍 381 衝突腫瘍:1
発生する悪性腫瘍が中心となる.しかし臨 尿膜管腫瘍 3
床的に癌診療の経験の少ない医師しかいな 尿道腫瘍 4
い施設などでは、胃癌や大腸癌などの腹膜 前立腺腫瘍 312 肉腫:2
69
腔内の悪性腫瘍,白血病やリンパ腫などの血 精巣腫瘍 7
液癌や肺癌などを診療することも多い.ま 陰茎腫瘍 陰嚢内腫瘍 1 悪性神経鞘腫;1
た泌尿器科領域悪性腫瘍では重複癌の頻度
外陰部腫瘍 3 パゲット:2,メラノーマ:1
が非常に高率のため,全身の悪性腫瘍につ 後腹膜腔腫瘍
5
いての豊富な知識と経験が必要となる.
リンパ腫 6 精巣:5、膀胱:1
表1に 1986 年から 2000 年迄の 15 年間に その他 26
東京都立墨東病院泌尿器科で初めて入院治
療を行った症例の一覧表を示した[1)].泌尿器科領域悪性腫瘍同士の重複癌は各疾病
の例数に含めたが,泌尿器科領域悪性腫瘍に重複した他臓器悪性腫瘍は例数に含めていな
い.
文
献
1) 三方律治,今尾貞夫,深澤 立:東京都立墨東病院における尿路性器癌の臨床統計:
1986 年ー2000 年の入院患者について.泌外 17(2):167ー172,2004
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