シンプルで深い「箸」の世界

﹁国際等学会﹂会長 小宮山栄さん︵75︶に聞く
毎日、何げなく使っている等を﹁世界に誇れる日本の文化。.日本人
が持つ技や感性にもつながっている﹂と唱える小宮山栄さん︵75︶。業
務用ミラー製造のトップメーカー﹁コミー﹂ ︵川口市︶を経営する傍
ら、自らが立ち上げた﹁国際等学会﹂の会長として、仲間たちと出前
の棒だけの道具なのに、多
になりました。たった2本
ところにも興味を持つよう
そうと、2006年に旗揚
﹁筈のすぼらしさを見直
んな気づきから?
性J一緒に食事をしている さえる、持ち上げる。上手
ときなどは﹃教えてあげた に使う人は5.本の指すべて
い﹄と思うのですが、嫌わ がうまく働いています。細
れるのではないかとチラチ やかな指先の働きは、日本
ラ見るだけでした。私はも 人が得意といわれるものづ
のづくりで飯を食っている
く
り
にもつながる、と﹂
人間。シンプルで機能的な
−学会の立ち上げはそ
授業などの活動を実践中だ。﹁あなたは、著づかいに自倍があります
か
?
﹂
−そもそも箸に興味を
抱いたきっかけは。
会﹄。会員は企業経営者や
学者、サラリーマン、主婦
ら関東近県の約200人。
ものづくりの視点やしっけ
との結びつきなど、着目点
はさまざまですが、みんな
﹃?﹄ ︵疑問・探究心︶と
﹃!﹄ ︵感嘆・好奇心︶を
持つている人ばかり。箸の
大切さなどを、公開講演会
やホームページを通じて発
信しています﹂
−小学校などへの出前
授業も人気です。
全確認、忘れ物防止用、などと
してコンビニから航空機にま
で広く用いられ、オリジナル
ミラーの世界的企業に成長し
た。「うまくいっても失敗し
ても、なぜと問い続ける企業
文化」は、薯へのこだわりに
もつながっている。
までさまざまな機会で楽し
めます。子どもたちだけで
なく、保護者も夢中になる
ほどの人気です﹂
− 1月未には大会も開
てほしい。そんな要望に応
して食や文化に興味を持っ
薯を使ってほしい、箸を通
室﹄。子どもたちに美しく
ます。これからも公式記録
てくれる楽しい道具になり
となり、人と人とをつなげ
初対面の人とも共通の話題
個、左手106個︶。箸は
書籍の展示コーナーなどを
コーナーやマイ等づくりな
どの体験教室、資料や関連
﹁筈を使って殻付きピー
備えます。海外からの観光
問わず、.教育目的から余興
︵聞き手・伊藤典俊︶
きるか、という簡単なゲー
客にも来てほし小ですね。
ム。楽しみながら上達して この会館を足場に、会のモ
もらうために考案し、﹃箸 ットーでもある出会いや創
ピー﹄と名付けました。場 造の菩びを深め合っていき
たいと思います﹂
ナツを1分間に幾つ移動で
のが﹁管ピー﹂ですね。
− そんな場で生まれた
る1年前から取り組んでい 会として続けていきたいと
ます。木を削ったり彩色し 考えています﹂
たりして、マイ等をつくっ
− ﹁国際箸会館﹂ ︵仮
てもらうこともあります。
称︶の完成が間近です。
子どもたちが食事への感謝
﹁活動の拠点として︵﹁コ
やものづくりの楽しさなど ミー﹂本社がある︶川口市
を感じ取ってくれているの 内に4月、完成の予定で
も、亭びです﹂
す。3階建てで、箸を学ぶ
えるため、学会を立ち上げ
きました。
﹁いろんな場所で催して
きましたが、正式な競技規
定をつくって、初の学会公
認大会﹁第1回等りんぴっ
﹁会員が出向き、子ども く﹂を開催しました。個人
たちに等づ加いや歴史、作 戦の最高記録は15歳の女の
法などを教える﹃お等の教 子の241個︵右手135
野が広いミラーは、防犯や安
所を選ばず、年齢も性別も
」 笥l写して量学空軍こて1ユ 立こう婁ノ」篭r Lf世 ∴
前身の.「コミー工芸」を株式
会社化。約30人の従業員と開
発した凸面鏡や平面なのに視
探求し莞しんで ̄箸ピー_も
こみやま・さかえ 1940
年、長野県生まれ。1973年に
﹁下手な箸づかいが気に 様さを備えている。つか げしました。学会といって
なったんです。特に若い女 む、挟む、切る、裂く、押 も、本意は﹃学び、楽しむ
∵
J
∵
㌢軌
㌦
・rI−︰LJ
竿十
シンプルで深い「箸」の世界
1
第3種郵便物認可 朝 Eヨ