平成27年2月定例記者会見

平成27年2月23日
第十管区海上保安本部
定例記者会見について
1
発表事項
(1)巡視船おおすみ搭載機「S76D」の配属について
(警備救難部)
(2)平成26年の海上犯罪取締りの状況(送致件数)
(警備救難部)
(3)南九州の潮干狩り日和はいつ?
~平成27年版「潮干狩りカレンダー」~
2
(海洋情報部)
ミニ講座(希望者のみ)
〇 潮の干満について
(海洋情報部)
問い合わせ先
警備救難部
救難課長 髙田 淳
TEL 099-250-9800(内線 3250)
9801(夜間)
平成27年2月23日
第十管区海上保安本部
巡視船おおすみ搭載機「S76D」の配属について
平成27年3月9日(月)
、鹿児島海上保安部所属巡視船おおすみの搭載機として
新型回転翼航空機「S76D」が配属となります。
なお、これまでの搭載機ベル212型機(愛称きんこう)は同日解役となります。
<搭載機S76Dの主要目等>
愛
称
所
属
型
式
要
目
るりかけす
鹿児島海上保安部所属
巡視船おおすみ
シコルスキー式S76D型
全
全
自
製造
長:約16m
高:約4.4m
重:約5,400kg
国:アメリカ
新型回転翼航空機シコルスキー76D
鹿児島海上保安部巡視船おおすみ搭載(愛称:るりかけす)
S-76D
ベル212
全長
約16メートル
約17メートル
全高
約4.4メートル
約4メートル
座席数
最大14席
最大11席
自重
約5400kg
約5000kg
【新たな機能(ベル212との比較)】
・電子化されたコックピット
ベル212
S76D
・赤外線監視装置(FLIR)
・サーチライト(ナイトサン)
・自動操縦装置(SARモード機能装備)等を装備
※夜間捜索能力が向上し、海難救助等、海上保安体制の強化が図られます
問い合わせ先
第十管区海上保安本部 警備救難部
刑 事課長
福 囿
代表 ℡(099)250-9800 内線 3170
平成 27 年2月23日
第十管区海上保安本部
平成26年の海上犯罪取締りの状況(送致件数)
平成26年の海上犯罪の取締り状況(送致件数)を取りまとめましたので
お知らせします。
◆ 平成26年の送致件数は、431件(前年比33件増)で、船舶の安全
運航に影響を及ぼす海事関係法令違反が280件(前年比22件増)で最
も多く全体の約65%を占めております。
平成27年も海難件数が多いプレジャーボート等について重点的に指導
取締りを行うこととしています。
◆ 昨年の特筆すべき事案としては、航空機と巡視船の連携により、鹿児島
県南さつま市野間岬沖の領海内において違法操業した中国サンゴ漁船2隻
を検挙したことが挙げられます。
【海上犯罪の取締り状況(送致件数)
】※詳細別紙参照
■平成26年の送致件数
431件(前年比 +33件)
■法令別送致件数
◇刑法犯
59件(前年比 -10件)
◇海事関係法令
280件(前年比 +22件)
◇漁業関係法令
27件(前年比 +15件)
◇海上環境関係法令
48件(前年比 +24件)
◇出入国関係法令
0件(前年比
±0件)
◇薬物・銃器関係法令
1件(前年比
-2件)
◇その他の法令
16件(前年比 -16件)
■過去5年間における法令別送致件数
平成22年
刑
法
平成24年
平成25年
平成26年
72
80
63
69
59
海 事 関 係 法 令
337
327
284
258
280
漁 業 関 係 法 令
54
22
11
12
27
海上環境関係法令
27
32
30
24
48
出入国関係法令
0
0
0
0
0
薬物・銃器関係法令
0
0
0
3
1
そ の 他 の 法 令
34
17
31
32
16
524
478
419
398
431
合
犯
平成23年
計
出入国関係法令0件
海上環境関係法令48件
薬物・銃器関係法令1件
その他の法令16件
刑法犯59件
漁業関係法令27件
海事関係法令280件
《法令別送致件数の構成比(平成26年)》
別紙
平成26年の海上犯罪の取締り状況
■刑法犯
刑法犯の送致件数は,59 件で全体の約 14%を占め,前年に比べて 10 件減少しました。
内訳としては,船舶の衝突や乗揚げなどの業務上過失往来危険罪が 41 件(約 69%)で,
次いで船舶による人身事故等の業務上過失致死傷罪が 8 件(約 13%)となっています。
■海事関係法令
海事関係法令の送致件数は,280 件で全体の約 65%を占め,前年に比べ 22 件増加しま
した。
内訳としては,船舶の無検査航行,定員超過等の船舶安全法違反が 139 件(約 50%)で,
次いで小型船舶や漁船などの登録にかかる船舶法関係違反が 52 件(約 18%)
,船舶の無免
許運航などの船舶職員及び小型船舶操縦者法違反が 39 件(約 14%)となっています。
■漁業関係法令
漁業関係法令の送致件数は,27 件で全体の約 6%を占め,前年に比べて 15 件増加しま
した。
内訳としては,区域外操業,禁止期間中の水産動植物の採捕などの漁業調整規則違反
が 18 件(約 66%)で,次いで無許可操業などの漁業法違反が7件(約 26%)
,中国サン
ゴ漁船による違法操業事犯である外国人漁業の規制に関する法律違反が2件(約 7%)で
す。
無許可潜水器漁業により採捕された伊勢えび
中国サンゴ漁船を調べている海上保安官
■海上環境関係法令
海上環境法令の送致件数は,48 件で全体の約 11%を占め,前年に比べ 24 件増加しま
した。
内訳としては,船舶からの油の不法排出などの
海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律違反
違法操業中の台湾延縄漁船
が 36 件(約 75%)で,次いで廃棄物の不法投棄な
どの廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反が 8
件(約 16%)
,港内における船舶からのばら積み
貨物の脱落防止不措置などの港則法違反が 4 件
(約 8%)となっています。
不法投棄されたウニ殻の見分状況
■その他の法令
その他の法令の送致件数は,16 件で全体の約4%を占め,前年に比べて 16 件減少し
ています。
内訳としては,無認可で遊漁船業を営むなどの遊漁船業の適正化に関する法律違反が
9 件(約 56%)
,次いで船舶での不法無線局開設などの電波違反が 7 件(約 44%)となっ
ています。
26年・25年
計
罪種
県別
10管区 県別 送致件数・人員
刑法犯
海事関係 漁業関係 環境関係
出入国
薬物銃器
その他
件数
人員
件数 人員 件数 人員 件数 人員 件数 人員 件数 人員 件数 人員 件数 人員
26年
177
125
29
27
114
73
12
7
13
14
-
-
1
1
8
3
25年
170
123
28
26
110
71
3
3
14
16
-
-
2
-
13
7
26年
167
108
16
16
118
59
7
12
20
19
-
-
-
-
6
2
25年
170
112
36
36
106
54
3
1
9
12
-
-
-
-
16
9
26年
87
85
14
37
48
18
8
25
15
3
-
-
-
-
2
2
25年
58
49
5
5
42
30
6
7
1
2
-
-
1
-
3
5
26年
431
318
59
80
280
150
27
44
48
36
-
-
1
1
16
7
25年
398
284
69
67
258
155
12
11
24
30
-
-
3
-
32
21
鹿児島県
熊本県
宮崎県
10区計
注)鹿児島県:鹿児島、串木野、奄美海上保安部 喜入、指宿、志布志、古仁屋海上保安署
熊本県 :熊本海上保安部 八代、天草海上保安署
宮崎県 :宮崎海上保安部 日向海上保安署
が年間に検察庁に事件送致した件数
問い合わせ先
海洋情報部監理課
監理課長
増田 貴仁
TEL099-250-9800(内線 2510)
平成27年2月23日
第十管区海上保安本部
南九州の潮干狩り日和はいつ?
~平成27年版「潮干狩りカレンダー」~
第十管区海上保安本部では、今年も海上保安庁刊行の潮汐表をも
とに作成した潮干狩りに適した日が一目で分かる「潮干狩りカレン
ダー」の提供をはじめました。
1.
「潮干狩りカレンダー」とは
鹿児島県、熊本県、宮崎県の各沿岸海域(9箇所:下図●)の、潮干狩り
に適した日を、◎,○,△の記号で分かりやすく表示し、それぞれ最も潮が
下がる時刻を掲載したものです。
潮干狩りカレンダーの記載例
(記号の説明)
◎:干潮時刻の前後1時間30分~2時間くらい
○:干潮時刻の前後1時間~1時間30分くらい
△:干潮時刻の前後30分~1時間くらい
(掲載期間
3月~10月)
(鹿児島湾)
2.
「潮干狩りカレンダー」の入手方法
「潮干狩りカレンダー」は、十管区ホームページから入手できます。
詳しくは「十管区 海の相談室」までお問い合わせ下さい。
○
ホームページ
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN10/marin/shiohigari/shiohigari.html
○
第十管区海上保安本部「海の相談室」連絡先
(土・日・祝日を除く、毎日08:30~17:00)
電話
099-250-9800(内線2511)
FAX
099-250-9812
お問い合わせフォーム
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN10/
から
☆ 注意事項 ☆
◇ 思わぬ所に深みや窪みがあったりしますので、十分注意してください。
◇ 立入禁止や、潮干狩り禁止場所には入らないでください。
◇ 潮干狩りに夢中になって潮が満ちてくるのに気づかないことがあります。
特に家族連れの方は、お子さまから目を離さないようにお願いします。
◇ 潮干狩りの際は、防災無線やテレビ・ラジオの地震・津波情報及び携帯
電話のエリアメールに留意するとともに地震を感じたら直ちに高台に避
難しましょう。