1. No category

第一問
次の文章を読んで、後の設問に答えなさい。
冒険と戦いが終わり、少年たちもウェンデイも、やがてネヴアーランドから家に帰ることになる。どこか大
人の知らないところへ行って、帰ってくることは、それぞれの子供にとって一つの成長である。それが大人に
①lIlli− − Billi− − − − − − − − − − − − − −
なることである。しかしピiターバンは、大人になることを拒否する。大人になることを意図的に拒否すると
いうより、ピlターバンはフックとの戦いはまるで何事もなかったかのように忘れ去っているか、あるいはい
ァlll
まだそのさなかにいるように思い出す。おそらくピlターバンには、追憶のなかで反領される経験はほとんど
なく、過去は消滅するか、 いまだそのただなかにいるかの、どちらかになる。
大人の女になっていくウェンディは、毎年ピlターバンがやってくるのをまるでおのずと想起される楽しみ
のように待っている。だがピl タ ー バ ン は 、 ウ ェ ン デ ィ の と こ ろ に は 最 早 や っ て こ な く な っ て し ま う 。 ネ
ヴアーランドから帰ってきた他の男の子たちはみな大きくなり、 小さなカバンとこうもり傘をもって会社に行
くようになり、本当にただの大人になっていく。
ィ，
titi
そんなときウェンデイには、昨日の現実のように、ピlターバンのことが思い起こされる。かつて自由に空
を飛べた自分を懐かしむように、 いつまでも妖精−−
のように空を飛ぶピlターバンが思い出されるのである。少
年はつねに追憶のなかにあって、かつてありえた多くの自分自身なのであろう。
普通の大人になっていくことをおのずと拒否した存在が、 ピlターバンである。普通の大人になるというこ
エ
みいだ
とは、おのずとそうなって大人になるというより、どこか外圧がかかり、強制されて、気が付いたときにはす
ゥlilll111Illi− − B
でに、ショウシンショウメイのオジサンになっているという部分がある。 そのため大人はいつも過度に大人で
ある。
そのことに馴染めず、ただ少年であり続けるような職種や選択を見出そうとする者がいる。 その典型が、
ス
）
く Ml(
6
9
5 2
)
ポl ツ劇画界のスーパースターである﹁あしたのジョl﹂である。ジヨlは、幼少期、不良少年だった。不良仲
間とともに少年院送りとなり、 そこで、ボクシングに出会う。少年院での更生期を経て、 か つ て の 不 良 仲 間 は
次々と普通の大人になっていく。オジサンになっていくのである。だがジョ ー だ け は そ う し た な か で 、 な に か
が違うと感じ取っている。自分が自分であり続けるのはそうしたことではないと感じているのである。身の丈
オ−1111
を超えたエネルギーを存分にハッキできるものにとことん付き合いたいのである。そしてリングで真っ白にな
カ BElt− −El
るまで戦う選択をした’自分自身を、さらにどこまでも求めようとするのである。ここには少年のままでいるこ
との清々しさがある。
負ける勝負に楓爽と挑み、なお自分の限界を超えていくことに賭けるのは 、少年の特権である。少年とは、
キIll11
自分自身の限界がそのつど異なっている存在である。少年はいつでも、 ﹁自分の限界を超え ようとするショウ
れで
るあ
ほる
ど
~r
さ
で
それほど強くもない力に任せてともかくも体当たりしてみる。大きな身体ではな
大人とは、謎を解いてから、おもむろに実行しようとする存在である。それが配慮であり 、時として熟慮
だ
、
解こうとする。しかしどこから手を付けてよいのか分からない。
まくほどけないのが大人である。大人は、なにかどこかに仕掛けがあると考え、 それを探り当てて一生懸命に
る。配慮とか理論的探求心ではなく、なにか面白そうなものを探し出すような工夫なのである。寄木細工をう
少年の知も、ど こか独特の色合いを帯びている。探求心という よ り は 、 遊 び に 近 い よ う な 工 夫 を 行 っ て い
とがなく、疲れれば石のように眠る。そして目覚めるたびに、全身に力がみなぎるのである。
くても、 いつも力は有り余っている。使い方のよく分からない力がみなぎっている。湧き上がる力 は尽きるこ
る
O Ml(
6
9
5-3
)
2
ドウ﹂に取りつかれているように、無謀であろうとする。無謀であることが自分の本性であるように、さらに
のク
無謀なことへと踏み込んでいく。戦い傷つき、 ほとんど敗北のさなかにあって、なおそれでも前に進もうとす
溢宝の
②
と言われる。しかし寄木細 工は謎を解くというような仕方では、容易には解けないようになっている。
一つひとつ手順を踏もうとする 。そのやり方で
思慮を身につけた者は、まず知で了解し ようとする 。 一つひとつに理解を働かせて、分かるように解こうと
する。ある意味で慎重 であり、基本的な事柄を明らかにして、
進もうとすると、ま ったく解けないことがある。ところが謎のなかに入り込み、 さらに深く謎のなかに 潜り込
み、混迷のなかでもがいている ように見えながら、 それでもどこかできれいに解けていくことがある。もがい
ているように見えながら、 それでも前に進んでいるのである 。
寄木細 工の 特性は、木片の組み合わせによ って、隙間のないように完結させてしまうことである 。どこかの
木片をずらし、隙聞ができれば、そこから分解していけばよいのである。そう思ってしげしげと眺め、端緒を
つか
摘もうとする 。ところが 寄木細 工は、そうした端緒を消すように作られている 。そこで簡単にはいかな い
。 教
養が邪魔をして、どうしてよいかが分からない状態である 。
こうした事態に直面したとき、少年はまったく別様のことを行っている。ごち ゃごちゃ動かして、隠れた端
緒を浮かび上がらせたり、隙聞を開いたりする 。すると﹁ほぐれ﹂や ﹁
すきま﹂が見えてくる 。ただそれを繰り返
。 そしてどこかで 全体が分解してい くようにほ 、
してい く
ぐれてしまう。時計や 自転車 を、元に 戻すことを
門 川 ︺ 視してともかく壊してしまう感触に近いのだろう。
物事を半分だけ壊して、そのまま飽きてしまうのも少年の特質である。半分だけ壊すのは、物事を宙吊りに
〆﹄
ル﹄
することである 。あるいは物事を完結の 一歩手前に留める ことである。自転車を 半分だけ壊し、ひ っくり返し
てみる 。そのまま作品として名前を付けると、 マルセル ・デュシャンの手法となる 。少年はこうした作品を半
ば恥ずかしげに笑いながら作ってしまう。少年の微笑は、こうした宙吊りそのものに近いのかもしれない 。
lIlll
こうした知は、かつてレヴイ Hスト ロースが ﹁
ブリコラージュ ﹂︵手元仕事︶と呼んだ ﹁
未聞社会﹂の職人的な工
③illIll111Ill111Illili− − −
ili − − lill −。
夫に似ている 。 ﹁未開人﹂たちは、身近にあるものを使 ってともかくも何
かを作 ってしまう 設計図も見取り図
0 Ml(
6
9
5 4
)
3
もなく、 ともかくも身近にある面白そうなもので、なにかを作ってしまうのである。 しかもできたものは一つ
の目的のために役立つように機能化しているのではない。 できたものはただのガラクタかもしれない。だがそ
れでもよいのである。環境条件が変われば、 いずれなにかに役立つかもしれない。
このとき物を作るプロセスは、ともかくもなにか工夫をして前に進んでみること、 そしてそれによってでき
たものを手掛かりにして、次のプロセスに進んでみることの繰り返しである。進めなければ一つ手前に戻って
ヶIll11
そこに変化をかけてみる。ここが工夫である。 工夫のレンサからなるプロセスで、気が付いたときにはなにか
ができている。こんなものができるのだと当人さえ驚いている。そこでできたものは、こうしたプロセスの副
産物でしかないのである。
少年知は、到達すべき目標にただちに向かおうとしない。しかしともかくもなにかを実行し、かりに前に進
めなければ、断念するのではなく、宙吊りにしておく。少年知は目標へと最短距離で進もうとはしない。 とも
かくなにかの手掛かりを探して、前に進もうとする。もちろん前に進むことには、理由などいらないのであ
る。プロセスのさなかで面白いものが見つかれば、さっさとそちらへと興味を向け、なにをやっているか分か
らないところまで行きついてしまう。傍から見れば、実行されるそれぞれの手順や行為と、理論知から指定さ
れる理由づけの聞に、つねに羊離がある。いつもなぜこうしたことが起きるのか、謎や選択肢に直面し続けて
④11111111111111
いる状態に近い。だがそれはどのような小さな発見にもともなっていることであり、少年知は、小さな発見の
繰り返しでもある。
少年にも、自己感覚はある。 それとしていつも自分を感じ取っている。これという自分の感覚を手にしてい
的な
る。ただし、 それは溢れるほどの活動力があるために、 そしてその自己感はまとまりはあるものの活動力に溢
れているために、 いつも移ろいやすく、別のものになっていきやすい。
U
それは自分が何であるかを知るような自己ではない。またこの自己は、目的に向かうような門川
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6
9
5 5
)
4-
MU 性の手前で、溢れるほどの勢いに満たされており、時として、骨ま
主体ではありえない。そうした 門
で痔いほどの勢いに満たされている。いつも何かになろうとしているが、気づいたときには、なろうとしてい
るものはすでに通り過ぎてしまっている。少年の自己は、 いつも自己になろうとしているが、 それが何である
11111111li
かは本人にも分からず、かりに何かになったとしても別段本人が望んだことではない。
−
−−−
こうした感触は 、どこか恋愛に似ている。現代においては、ここまで平均寿命が長くなったのだから、誰に
⑤i
lllli −
とってももはや﹁老いらくの恋﹂など存在しない。何がどうなるのかよく分からない感触のなかで、 いつも楽し
い未来が思い描かれている。もちろんそうした未来は 一度も到来したことはないが、 それでも予期のなかにウ
キウキするような身の丈を超えるものがある。恋愛は、少年や少女の感情を繰り返し呼び戻すが、少年知はそ
うした感情を日常の工夫のなかで呼び出すのである。
OMl(
6
9
5
6
)
5
多くの場合、少年は、少年が終わる臨界においてくっきりとした姿を取る 。精確には 、もはや少年ではなく
なることの境界で 、はじめて少年の姿がはっきりする。これは少年が追憶のなかで、 はじめてそれとして気づ
コIlla
かれることを含み、少年とはそれとして一つの出来事であることを意味する。出来事には、開始、移行 、終わ
オートポイ エ！シス入門﹄による︶
りがある。出来事は、この終わりの時点でくっきりとした輪郭をもっ。そこでは少年像は、出来事における履
︵河本英夫﹃︿わたし﹀の哲学
O マルセル・デュシャンl 一八八七i一九六八 。 フランス出身で、主にアメリカで活躍した美術家。
歴を帯びたそれとなる。
︵
注
︶
既製品の便器を﹁泉﹂と名づけ、オブジェとしてそのまま美術展に出品するような前衛的活動で知られ
において、 ﹁ブリ コラ ージュ﹂の意義を論じた。
Oレヴイリス トロース｜ 一九O八1ニO O九。 フランスの社会人類学者。﹃野生の思考﹄︵一九六二年︶
る
号店
傍線部ア 1 コの、漢字をひらがなに、カタカナを漢字にしなさい。
傍線部①﹁ピlターバンは、大人になることを拒否する﹂とあるが、 ピlターバンは大人のどのような生
き方を拒否しているのか。 ﹁追憶﹂と﹁日常﹂という語を必ず用いてわかりやすく説明しなさい。
傍線部②﹁寄木細工は謎を解くというような仕方では、容易には解けない﹂とあるが、寄木細工を解くた
めにはどのような方法が必要なのか。 ﹁：：：こと﹂につながるように、本文中から 三十五字以上四十字以内
度外ウ局外エ論外
エ能動
に入る語としてもっとも適切なものをそれぞれ選び、記号で答えなさい。
ア例外イ
受動ウ反動
と門川
U
で抜き出し、最初と最後の五字を書きなさい︵句読点を字数に含む︶。
U
門川
U
ア陽動イ
U
門川
四空欄門川
員又
五傍線部③﹁﹁未開人﹂たちは、身近にあるものを使ってともかくも何かを作ってしまう﹂とあるが、こうし
傍線部④﹁少年知は、 小さな発見の繰り返しでもある﹂とあるが、これはなぜか。 四十五字以内で説明し
傍線部⑤﹁こうした感触は、どこか恋愛に似ている﹂とあるが、少年の自己についての感触はどのような
点で﹁恋愛﹂に似ているのか。わかりやすく説明しなさい。
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6
9
5 7
)
6
問
ユ
し
た﹁未開人﹂の仕事のありょうは、誰のどのような態度と対照的にとらえられているか。簡潔に説明しなさ
/¥
七
なさい︵句読点を字数に含む︶。
←~
た
よしたかとの
次の文章を読んで、後の設問に答えなさい。
III−
f えん品
A
﹀、︿︿42
﹀
ユ
し
さまにて、この後少将は、 いと心地よげなるさまにておはしければ、阿閤梨、 ﹁君はなど心地よげにておはす
B・
11111111111111111・
1
る。母上は、君をこそ、兄君よりはいみじう恋ひ聞こえたまふめれ﹂と聞こえければ、いとあたはぬさまの気
さて後、 ほど経て、賀縁阿闇梨と申す僧の夢に、この君達 二人おはしけるが、兄前少将、 いたうもの思へる
o
エHHHH
しかばかり契りしものを渡り川かへるほどには忘るぺしゃは
やと、例のやうなる有様、ともにしてければ、え帰りたまはずなりにけり。後に、母北の方の御夢に見えたまへ
だうしんざ
かの後少将は、義孝とぞ聞こえし 。御かたちいとめでたくおはし、年頃きはめたる道心者にぞおはしける 。
アHHH
病重くなるままに、生くべくもおぼえたまはざりければ、母上に申したまひけるやう、﹁おのれ死にはべりぬ
az
ずん
i−−’
とも、とかく例のやうにせさせたまふな。しばし法華経諦じたてまつらむの本意はべれば、かならず帰りまう
はうべんぽん①
イ
H1
Ill− −
で来べし﹂とのたまひて、方便品を読みたてまつりたまうてぞ、うせたまひける。その遺言を、母北の方忘れ
ウHHH
まくら
たまふべきにはあらねども、ものも覚えでおはしければ、思ふに人のしたてまつりでけるにや、枕がへしなに
とこそかなしくうけたまはりしか。
にかくれたまひにしぞかし 。 一日がうちに、 二人の子を失ひた まへりし母北の方の御心地、 いかなりけむ、
ばかりありて、天延 二年甲戊の年、胞癌おこりたるに患ひたまひて、前少将は、あしたにうせ、後少将は、タ
もがさわづら
代明親王の御女の腹に、前少将挙賢・後少将義孝とて、花を折りたまひし君達の、殿うせたまひて、三年
よ あきらたかか
問
色にて、
② l
l
はちす
しぐれとは蓮の花ぞ散りまがふなにふるさとに袖濡らすらむ
<)Ml(
6
95
-8
)
7
第
とぞよみたまひける、 いかに悔しく思しけむな
る
を の の みや
さねすけ
など、うちよみたまひける。さて後に、小野宮の実資のおとどの御夢に、おもしろき花のかげにおはしける
き
楽守蓬守
界？
： 莱R
の 官5
中2う
お
日
契
り
極f
抗日一
︵﹃大鏡﹄による︶
O花を折りたまひし華やかな容姿であることの
O天延 二年｜九七四年。
O賀縁｜俗姓・生没年未詳の僧。
O蓬莱宮｜中国の伝説において、 はるか東方の海上
O枕がへし｜枕を北向きに変えること。
O殿藤原伊弔ア︵九 二四1九七 二︶。挙賢・義孝の父。
O代明親王の御女｜醍醐天皇の孫。恵子女王。
たとえ。
O飽癌｜天然痘。
O小野宮の実資のおとど右大臣藤原実資。
に浮かぶ蓬莱山にあるという宮殿。ここでは宮中のたとえ。
波線部﹁あした﹂を、適切な漢字に直しなさい。
傍線部 a﹁本意﹂、 b ﹁阿闇梨﹂の読みを、現代かなづかいで答えなさい。
傍線部A ﹁
年頃きはめたる道心者にぞおはしける﹂、 B ﹁いとあたはぬさまの気色﹂を、 それぞれわかりや
すく現代語訳しなさい。
︵
注
︶
とぞのたまひける。極楽に生まれたまへるにぞあなる。かやうにも夢など示したまはずとも、この人の御往
オHHH
生、疑ひ申すべきならず。
③
を、うつつにも語らひたまひし御仲にて、﹁いかでかくは。 いづくにか﹂とめづらしがり申したまうければ、 そ
の御いらへに、
は
今は遊ぶ
台 裏2
風の
に月
＞
くMl(695 9
)
8-
オ壬三
問
二重傍線ア iオのうち、 ﹁意志﹂の意味で用いられているものを一つ選んで、記号で答えなさい。
義孝は、なぜそのような遺言を母に託したのか。その理由を簡潔に答えなさい。
どのような内容か 、三十字以内︵句読点を含む︶で説明しなさい。
傍線部① ﹁
そ の遺言﹂について、次の間いに答えなさい。
︶
︵
1
︶
l
︶
︶
︵
︵
﹁なにふるさとに袖濡らすらむ﹂とは、誰の動作か。本文中の語で答えなさい 。
傍線部③﹁かやうにも夢など示したまはずとも﹂における﹁夢﹂とは、この場合、どのような役割を担って
2
﹁
蓮の花ぞ散りまがふ﹂とは、どのような場所の情景を示したものか 。 一語で答えなさい。
傍線部②﹁しぐれとは蓮の花ぞ散りまがふなにふるさとに袖濡らすらむ﹂について 、次の問いに答えなさ
︵
2
/
'
¥
い。
いるか 。 ﹁
：：：という役割﹂につながるように、本文全体の内容に即して説明しなさい 。
＞
くMl(695 1
0
)
9
四
五
ム
七
第
ゼ
ハク
ラパチ
一ス
ルヲ
中塗相遇。
ニA
老人
トシ テ メ テ
各ミ
乗ニ駅馬一
ト
テハク
男
一
朝之怒、
﹃五十三
﹁予有一
トシ テ シ テ ヲ ハ ク タ
Jノ
人馬隷倶
シテセル
不レ辞而去。
下市待レ之。
少年怒日、
ハク
誇戒日、
エ
レ
少年定然
一
ちかク
勿レ忘ニ君親二
行人之衆、
キコト
齢与レ卿比、
然熟コ視少年一日﹁来。
老人反顧、
馳レ之。
人 倶 得 レ 便 也 。 ﹂ 少年間レ之、 首 肯 而
ト
人神色泰
呼日﹁止。﹂
ビテハクマレト
﹁我行赫失。﹂
クコトせ まレ リト
君換レ馬。 然 則 隷
どこ
次の文章を読んで、後の設問に答えなさい︵設問の都合により送りがなを省略したところがある︶ 。
リゆクえ
ハクハ
有ニ少年−如ニ江都↓ 有ニ老 人−帰レ京。
﹁
願
シテ
テヲヒ
執レ槍市従、
ゾ
﹁何也。﹂
ズ
クコ ト
夜行不レ絶。
卿不レ思レ之乎。﹂ 乃 乗 而 去 。
OMl(695-11
)
- 1
0-
老人不レ肯日、
ニ あ な ど ラ ン ヲ やト
チホノ
キ
則猶レ此也。
年
予
宣弱レ予与。﹂
ンニシテヲ
ニ
シクゆるミテハク
ニしえきスル
少年色少解日、
レパ
意者卿有レ親、
C おもフニ
輿馬之多、鞠鞠段段、日
キコト く わ う く わ う い ん い ん ト シ テ
毎三砥コ役江都一 予 必 誇
比シ
卿
一
亦
少
ア
盛レ気、 謂 日 、 ﹁ 予 与 レ 汝 借 死 。 ﹂
日ロ ラ
汝
駅
日ハ
、ク
気モ
日ハ
、ク
汝
百円ヒ
レ ン
血
老
間
下リ
三主
三五
チ
︶
注
︵
ト
又
日
一 ヒテ
傍 線 部Cを平易な現代語に訳しなさい 。
ニハク
ルコトヲ
O不辞 ｜ ｜挨拶もなく 。
︵﹃近世叢談﹄に よる︶
タリ キ ナ ガ ラ へ テ フ
傍 線 部Bをひらがなだけの 書き下し文にしなさい︵現代かなづかいでよい︶ 。
O輯鞠｜｜車の出す轟音。
馬
子
後謂レ人目、 ﹁予今得三 生 而 事 二 君
O砥役｜｜出張すること。
O駅馬｜｜宿場に用意されている旅人用の馬。
O卿｜｜ 目下に用いる二人称。
O殿殿｜｜賑やかなさま 。
0
傍 線 部Aは誰がどのような点で便宜を得られるのか説明しなさい 。
問
馬
隷
不レ楽。 久 レ 之 日 、 ﹁ 偉 人 也 哉
。
﹂
レ
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去f
)
2
5 1
9
6
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＞
1- 1
是乃翁之力也。﹂
親一