屋根から入る熱を削減 未来研究所﹂ 。さまざまな分野で 大東建託の﹁賃貸住宅 創造すべく発足した、 貸住宅の新たな価値を 大家さんにとってもプラスになる。 れば、部屋の魅力が増す。それは レンジできる〝きっかけ〟をつく です。でも、入居される方々がア はあまりよくないと思っていたん にどう取り入れるかという課題に、 は、自然のエネルギーを賃貸住宅 C 確かにそうですね。 所長 建築家の難波和彦さんから 活躍するゲストを迎え、めでたく 6回の連載を終了。今回はカーサ と未来への展望を所長に語っても が聞き手となり、これまでの総括 らいます。 所長 新しい価値観を創造したい という思いから始まった未来研究 の対話はいかがでしたか? ート。毎回異なるテーマについて ミーハー、シェア、木の素材、ア 考え方。 した。それと〝一室空間〟という 実的というお話は説得力がありま 引っ張って下から入れるほうが現 都心部では難しくて、まず上から と考えていたのですが、密集した 明快なコメントをもらえました。 カーサ︵以下C︶ 所長、お疲れ さまでした。グリーン、自然の風、 風は﹁下から入れて上から抜く﹂ 所ですが、まさに多様な価値観を C 難波さんがずっと構築してき た、壁で仕切らない空間ですね。 た。 回目のアーバンガーデナー 得たことが大きな財産となりまし ーを通したり、バルコニーに水道 で、大きく共感した点です。ゆる 所長 融通の利く空間というのは 我々も持っているテーマでしたの である齊藤太一さんの、天井にバ を付けるなど、ちょっとしたこと 住宅においてももっと掘り下げて がでしたか。 している中村貞裕さんの話はいか 所長 商品をつくる上でのコンセ プトワークと情報の整理の仕方が 斬新でした。我々はどうしても、 しまうのですが、中村さんは違う。 すべて盛り込んで伝えようとして ﹁できるだけ多くの情報をインプ 導き出し、キーワード化していく﹂ ットして、世の中の最大公約数を ことが説得力があるのだと。ライ という話を聞いて、わかりやすい とも、大いに参考になる話でした。 フスタイルをビジュアル化するこ 価値観の多様性と、 デザインの力を再認識。 C その次のシェアハウスも楽し かったですねぇ。 所長 篠原聡子さんが手がけた、 実験要素が詰まったあの空間に共 感する人たちが住んでいて、家賃 ったく異なる価値観で選ぶ人が確 や駅から何分といった条件とはま 口の比率や家族のあり方が多様化 実にいることがわかりました。人 しているいま、単身者は若年層だ す 代 代も増えてきている。当 けでないし、カップルとして暮ら が研究所のモットーですから。 所長 いいものはすぐに生かし、 さらにいいものをつくっていくの C え、素早い! 商品に取り入れているんですよ。 した。皆さんの考え、実はすでに れることができた、貴重な時間で れぞれの価値観や独自の視点に触 豊かさにつながっている。6人そ ました。役割を担っていながら、 加されているのがさすがだと思い リジナルで、機能にアート性も付 れ、階段の手すりや吊り照明もオ 所長 外周部の外壁にはアーティ ストの青木野枝さんの作品が施さ っていましたね。 住宅は、恵まれた条件を生かしき C それは喜ぶ人が多そうです。 最後の青木淳さんが手がけた賃貸 といったこともできるかも。 リジナルチェアをプレゼントする 入居される方々に、名前入りのオ にいることもよくわかりました。 具を長く使いたいという層が確実 鱗でした。それとお気に入りの家 上がる﹂という考え方は、目から 建具など部分だけでも空間の質は 手がける渡邊さんの﹁天井や梁、 しい。木を生かした家具と空間を 住宅でその木を﹁見せる﹂のは難 特別な思いがあります。でも賃貸 所長 ツーバイフォー工法を日本 で一番建てている我々は、木には C 渡邊謙一郎さんとは木という 素材について盛り上がりましたね。 思っています。 ェアハウスを構築していきたいと で、多世代や地方でも成立するシ 然、賃貸住宅も変わっていくべき 50 やかにつなげるというのは、賃貸 まつおかとおる 所内での研究 の傍らフィールドワークを通じ てさまざまなジャンルの達人と 意見を交わす日々。賃貸住宅に 関する新たな意見に出会うたび、 その可能性に思いを巡らせる。 40 所長に存分に語ってもらいます。 鮮でした。我々はどうしても大家 極的に取り組んでいきます。読者の皆 きた、これからの賃貸住宅の課題と展望を、 で植物が身近になるという話は新 さん、未来を一緒につくりましょう! 松岡 透 HOST 賃貸住宅未来研究所 所長 右/第'回は齊藤太一さんのショップ〈SOLSO FARM〉を訪問。天井から植物が! 左/第 5回は渡邊謙一郎さんの工房へ。清潔感あふれる空間から、美しい木の家具が生まれる。 5 6 7 マグネットが使えるアートパネルで、賃貸でも好きなア ートを壁に飾ることができる。8 アートパネルは可動建具 なので、入居者の暮らしに合わせて間取りを変えられる。 9 細かく仕切らず、一室空間のように使うことも可能だ。 コロ%00%プロジェクト〉をはじめ積 住宅未来研究所」 。全6回を終えて見えて いきたい考え方です。 毎回多くのヒントと課題、そして新た 4 いて、共通の趣味を持った人のための 篠原聡子 す。もうひとつ、女性の視点はこれか 集合住宅にもっと さんの手を煩わせないことを優先 所長の研究ノート 渡邊謙一郎 ど、可能性を探っていきたいところで vol. 7 C 数多くの施設をプロデュース 女子ゴコロ100%プロジェクト Laboratory Notebook 青木 淳 Bellet Exe らの時代に欠かせないもの。 〈女子ゴ 8 9 シェアハウス、あるいは多世代向けな の創業40周年企画として始まった「賃貸 2 3 齊藤太一 させていくには一工夫必要だと思って 賃貸住宅の未来を模索しようと、大東建託 1 LDKの一角にインドアバルコニーを設置。植物を吊れる 「グリーンフック」や「マルチパイプ」などもあり、緑を 存分に楽しめる。2 屋外を専用のパティオとして利用でき る「エコボイド」 。3 四季を通じた風通しの良さを創出。 難波和彦 識しています。それを全国各地で浸透 未来を! 1 40周年記念商品 《SOYOCA》パッシブデザイン 中村貞裕 ェアはとても重要なキーワードだと認 Presented by Daito Kentaku しがちで、賃貸住宅と植物の相性 7 ニアなど、今後我々が取り組むべきテ 賃 松岡透が考える、 これからの賃貸住宅。 MARCH 2015 q 186 ● 問合せ/大東建託 賃貸住宅未来研究所 http://mirai-ken.com 187 q MARCH 2015 GUEST 刺激的な時間でした。そしてエコ、環 photo_Takeshi Shinto text_Satoko Suzuki illustration_Yoshifumi Takeda (portraits) editor_Akio Mitomi 4 女性が毎日を快適に暮らせるアイデアが満載。天井にポ ールを取り付けて洗濯物を干せ、植物も吊れる。5 備え付 けのTVボードがリビングと寝室をゆるやかに区切る一室 空間。6 クロゼットから玄関までの動線で支度もスムーズ。 な価値観を得ることができた、非常に 未来研究所 ' 賃貸住宅 賃貸住宅未来研究所 所長 窓から入る熱を削減 境、単身世帯、シェア、アクティブシ ーマが時代と合致していることも、連 載を通して見えてきました。例えばシ
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