パラオ共和国における『島まるごと循環計画』

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パラオ共和国における
『 島まるごと循環計画』
パラオ共和国は、ミクロネシアに属する人口約2万人の美しい島国で、観光を主要産業
としています。しかし現地では、食糧・エネルギーの外部依存という恒常的な問題のほ
か、廃棄物の埋立処分場のひっ迫や管理不全による衛生状態の悪化、下水処理場の過重
負荷といった社会・環境問題が深刻化しています。
アミタグループは、これらの課題を包括的に解決するため、当国におけるコンパクトな
低炭素・循環型システムの構築を提案しています。この仕組みが実現すれば、廃棄物処
理とエネルギー自給に悩む世界中の島嶼部にも展開が可能となります。
とうしょ
固形燃料化
施設
廃タイヤ資源化事業
工場で原燃料化
プラス
チック
ボイラー
剪定枝
紙・繊維
海産物
冷房・冷蔵
空港・病院・公共施設
パラオ
廃タイヤ
セメント
工場
ホテル
燃料作物
下水・浄化槽 農水産
残さ
汚泥
下水処理場
浄化槽
海洋環境保全
家畜糞尿
生ごみ
Wet系廃棄物・汚泥のバイオガス化事業
電気
液肥
バイオガス化施設
固形燃料化システム
⃝発電から液肥の農業利用、フードリサイクル
ループまで一貫システムを構築
バイオガス化システムと液肥利用
廃棄物由来の固形燃料は、プラスチック・紙・剪定枝・繊維などの低含水の廃棄物を
選別・破砕し、成形機で熱と圧力を加えてペレット状に押し出したものを冷却して製
造します。代替燃料として使用でき、安定的に燃焼するなどの特徴があります。
紙
海
住宅
農 作物
プラスチック
○固形燃料化からボイラーでの燃料利用、 吸収式冷凍機での冷房利用まで一貫
システムを構築
燃料
○裁断して近隣国のセメント
農業
Dry系廃棄物の固形燃料化事業
木質ごみ
INPUT
下水汚泥
バイオガス
( メタンガス :CO₂ = 60%:40%)
電気・液肥
生ごみ
発電機
高含水有機系廃棄物
繊維
OUTPUT
バイオガス化施設
家畜糞尿
刈草
固形燃料製造
小型プラント
固形燃料
バイオマス
ボイラー
防災
災害に強い島作りへの貢献
とうしょ
災害時のエネルギー供給機能
島嶼国の多くは、燃料の確保を輸入に依存し
ているため、災害などで燃料供給が途切れた
り発電所が停止すると、電気も止まってしま
います。バイオガス化や固形燃料化システム
は、島内にある「資源」を原料とするため、
災害時でもエネルギーを供給し続けることが
可能です。
吸収式
冷凍機
分別
農地
例えばこんな使い方
コミュニティ内で運営・管理できる
ような簡易な設計の小型バイオガス
プラントを設置することも可能です。
生ごみなどを原料にバイオガスを発
生させ、代替燃料としてガスコンロ
で使用したり、小型の発電機を通じ
て電気を得ることができます。
小型バイオガスプラント(例)
地域の特徴を活かして
使用可能な 資源 は地域によって様々です。
その地域の 資源 を見極め、経済性も踏ま
えてシステムを設計していきます。
例えば森林資源が豊富な日本であれば、木質
ペレットの製造・利用を組み込んだシステム
設計も考えられます。