講師紹介および講座内容(PDFファイル:225KB)

講座内容および講師について
第2回 コピーライターT氏の場合「言葉のチカラ、イメージのチカラ。
」
たとえば、
「あなたが好き」という気持ちを伝える言い方は山ほどあります。どう言えば、言
いたいことが強く伝わり、こころに残るでしょう?本を読みましょう。という言葉は子どもた
ちに響くでしょうか?図書館においで。という言葉に子どもたちはワクワクするでしょうか?
広告の言葉には意思があります。広告には企みがあります。ひとを動かす意思と企み。そん
なコピーライター的な視点とアイデアを、いままでやってきた仕事をとおしてお話しします。
また、なにを言うかも大切だけど、どんなひとが言っているかも、言葉を届かす大切な要素
です。カタブツな図書館に言われるのと、オモシロそうな図書館に言われるのでは、言葉の届
き方が違います。図書館の見られ方を変えれば、言葉の届き方も変わります。
見方を決めるのは、すべてのコンタクトポイントです。チラシの表現だけを変えればよいと
言うものではありません。図書館にとってのコンタクトポイントには、どんなものがあるでし
ょう?そこでのコミュニケーションを変えていけば、イメージは変わって行きます。イメージ
のチカラは、言葉の届き方を変える。1時間半の時間で、そんなこんなを、お伝えできればと
思います。
講師:コピーライター 田中有史氏
大ヒットとなった「おけいはん」をはじめ、
「NU茶屋町(ネーミング)
」
「EKIMO(ネー
ミング)
」など…コピーライターとしての仕事に加え、近年はクリエイティブ・ディレクターと
してブランディングやBIに関わる仕事が増えている。
いまも継続中の代表的な仕事は「菊太屋米穀店」
「神戸親和女子大学」
。それぞれ、ブランド
イメージを確立するとともに、売り上げや事業の拡大、志願者の大幅増に貢献している。
イギリスの世界的アーチストであるロブ・ライアンを起用した大丸松坂屋のクリスマスもイ
メージはすっかり定着した。過去においては、京阪電車「おけいはんキャンペーン」
、あしや本
竹園のBI、FM COCOLO、神戸市立須磨水族園などのブランディングもある。最近は
京都錦市場「冨美家」のブランディングを手がけている。宣伝会議「コピーライター養成講座」
の講師を長年務めるほか、神戸親和女子大学の客員教授も務める。
ブランディング…顧客や消費者にとって価値のあるブランドを構築するための活動。ブランドの特徴や競合する
企業・製品との違いを明確に提示することで、顧客や消費者の関心を高め、購買を促進するこ
とを目的とする。消費者との信頼関係を深めることで、ブランドの訴求力が向上し、競合他社
に対して優位に立つことができる。
BI(ビジネス インテリジェンス)…企業内に蓄積された膨大なデータを統合・分析・管理し、企業の意思決
定に活用するシステムや概念の総称。データウエアハウス・データマイニング・オンライン分
析処理などが含まれる。
(ジャパンナレッジ『デジタル大辞泉』より)