イネ縞 葉 枯 病 が広 がってい ます。 防 除 対 策 を実 施 しましょう ! 平成26年5月26日 下都賀農業振興事務所 近年、縞葉枯病が下都賀地域で増加しています。昨年産「コシヒカリ」等 の作付ほ場の多くで発病が確認されました。縞葉枯病ウイルスを媒介するヒ メトビウンカの保毒虫率も高まっており、今後さらなる拡大が懸念されます。 適切な防除を実施しましょう。 対策① 縞葉枯病抵抗性品種「とちぎの星」 「あさひの夢」 の作付割合を増やす ◎縞葉枯病抵抗性品種「とちぎの星」 「あさひの夢」の作付けを検討しまし ょう。作付割合を増やすと縞葉枯病が減少します。 対策② ヒメトビウンカの防除を徹底する ◎罹病性品種(コシヒカリ、なすひかり等)を作付する場合は、アドマイ ヤーCR 箱粒剤、ダントツ箱粒剤またはこれらの成分を含む箱施用剤を使 用し、本田防除を行いましょう。本田防除を行う場合、早植栽培では 6 月上~中旬、普通植栽培では 7 月上~中旬が防除時期となります。 ウンカ類に登録のある主な薬剤 農薬名 希釈倍数又は使用量 〈箱施用剤〉 アドマイヤーCR 箱粒剤 育苗箱 1 箱当り 50g ダントツ箱粒剤 育苗箱 1 箱当り 50g 〈本田防除剤〉 アドマイヤ-1 粒剤 3kg/10a スタークル 1 キロ H 粒剤 1kg/10a スタークルメイト 1 キロ H 粒剤 1kg/10a ダントツ粒剤 3kg/10a スタークル液剤 10 1000 倍 スタークルメイト液剤 10 1000 倍 ダントツ水溶剤 4000 倍 MR.ジョーカーEW 2000 倍 トレボン EW 1000 倍 注)平成 26 年5月 26 日時点で登録のある薬剤 使用時期/使用回数 播種時(覆土前)~移植当日/1 回 移植 3 日前~移植当日/1 回 収穫 7 日前まで/2 回以内 収穫 7 日前まで/3 回以内 収穫 7 日前まで/3 回以内 収穫 7 日前まで/3 回以内 収穫 7 日前まで/3 回以内 収穫 7 日前まで/3 回以内 収穫 7 日前まで/3 回以内 収穫 14 日前まで/2 回以内 収穫 21 日前まで/3 回以内 フィプロニル成分を含む箱施用剤は、ヒメトビウンカの 防除効果が劣ります。 「コシヒカリ」、 「なすひかり」等の 縞葉枯病罹病性品種には使用しないようにしましょう! ◎畦畔等の雑草地はヒメトビウンカの越冬場所となるため、除草を徹底しま しょう。また、再生稲はヒメトビウンカの増加や発病株からの吸汁により、 保毒虫率を高める恐れがあります。秋耕はすみやかに行いましょう。 縞葉枯病の発生と病徴 縞葉枯病はウイルス病で、ヒメトビウンカが媒介し、経卵伝染します。 畦畔等の雑草地で越冬したヒメトビウンカが田植後の本田に移動し、吸汁 することで感染が始まります。感染した稲株は新たな感染源となり被害が拡 大していきます。 本田初期の発病では、新葉が細くなって巻いたまま垂れ下がって枯れ上が り枯死します。幼穂形成期以降の発病では、穂が出すくみ症状となり、出穂 しても奇形や不稔が生じ、収量・品質が低下します。 ヒメトビウンカ 生育初期の発病の様子 幼穂形成期以降の発病の様子 (穂の出すくみ、奇形、葉鞘褐変) イネ縞葉枯病対策のポイントは、 再生稲(ひこばえ) の発病の様子 ① 縞葉枯病抵抗性品種の作付 ② 適切な箱施用剤の使用、本田防除の実施 ③ 水稲収穫後早めの耕起、ほ場周辺の除草の 徹底 です。 イネ縞葉枯病が発生すると、水稲の収量に大き な影響を及ぼします。 高品質米生産のため、地域みんなで取り組みま しょう! 問い合わせ先 下都賀農業振興事務所 経営普及部 農畜産課 0282-24-1101 振興事務所ホームページ http://www.pref.tochigi.lg.jp/g54/index.html
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