京都大学医学部附属病院 一次サンプル採取マニュアル PM共通0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6088 免疫学的検査 / ウイルス感染症検査 EBウイルス抗EBNA抗体IgG [EIA] Epstein-Barr virus. nuclear antigen, viral antibody IgG 基本情報 JLAC10 診療報酬 分析物 5F204 EBウイルス抗EBNA 識別 1431 ウイルス抗体IgG 材料 測定法 第2章 特掲診療料 第3部 検査 第1款 検体検査実施料 免疫学的検査 D012 感染症免疫学的検査 30 グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり) ④ EBウイルス 第1節 検体検査料 230点 検査オーダー・検体採取 患者同意に関する要求事項 検査結果に影響を 与える臨床情報 検体 ⇒ 検査項目分類 ⇒ 免疫学的検査 ⇒ ウイルス感染症検査(血液1) ⇒ EB抗EBNA IgG[EIA] 検体 ⇒ 検体検査 ⇒ 外注検査(一般) ⇒ 外注(血液ウイルス) ⇒ EB抗EBNA IgG[EIA] オーダー ボタン 検査予約 至急オーダー 不可 オーダーについて 患者の検査前準備 サンプル採取のタイミング 記号 添加物(キャップ色等) E 凝固促進剤+血清分離剤(黄) F 凝固促進剤+血清分離剤(青・細) G 凝固促進剤+血清分離剤(青・太) H 凝固促進剤+血清分離剤(ピンク色) I 凝固促進剤+血清分離剤(レンガ色) 採血管について 検体ラベル(単項目オーダー時) ホンバン テスト 採取材料 ◎血液 ◎血液 ◎血液 ◎血液 ◎血液 採取量 1mL 3mL 4mL 6mL 9mL 採取容器はオーダー項目数によって異なります. 測定材料 →血清 →血清 →血清 →血清 →血清 注 800 外 N60 ウイルス. 09.03 血液 検体採取について @ 外注1 検体搬送について E 検体保存について **-****-55032* 1ml **-***-*** 再検査・追加検査の対応可能日数 依頼日より3週間 検査結果報告 測定機器 測定方法 検査所要日数 検査部門 ベーリング゙ELISAプロセッサーⅢ 酵素免疫測定法(EIA) 2~4日 外部委託(SRL) 2535 1/2 京都大学医学部附属病院 一次サンプル採取マニュアル PM共通0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6088 免疫学的検査 / ウイルス感染症検査 EBウイルス抗EBNA抗体IgG [EIA] Epstein-Barr virus. nuclear antigen, viral antibody IgG 基準値 期間 JLAC10 現行(2007年12月7日~) 項目 EBウイルス抗EBNA抗体IgG 基準値設定材料 血液 男性 女性 0.5 未満 陰性 単位 0.5 未満 陰性 判定基準あり 電話連絡対応 臨床情報 臨床的意義 EBウイルスは1964年,バーキットリンパ腫(BL)細胞中より見いだされたヘルペス属のDNAウイルスである.EBVは常在性ウイルスで,持続感染,再活 性化が特徴である.EBVは思春期以降の初感染で伝染性単核症(IM)を発症する.良性疾患としては,ウイルス関連赤血球貪食症候群(VAHS),慢 性EBV感染症など,悪性疾患としては,従来より知られているBurkittリンパ腫や上咽頭癌などのほかに,Hodgkin病,鼻リンパ腫(T cell or NK cell),natural killer(NK)白血病,一部の胃癌などとEBVが関連のあることが次々に明らかにされつつある.抗VCA・IgM抗体の上昇は初感染を示唆 する.抗VCA・IgG抗体は急性期に次第に上昇,回復した後も終生持続する.抗VCA・IgA抗体はEBウイルス関連の上咽頭癌に特徴的であり,早期 発見,治療効果,再発の指標になり得る.抗EADR抗体はウイルスの増殖の程度とよく相関する抗体である.初感染の急性期および回復期,持続感 染,再活性化の時期に出現する. 抗EBNA抗体は過去の感染から回復したことを示す.一方,PCRによる組織からのEBVの検出はウイルスの存在する実証となり有用である. 異常値を示す病態・疾患 Burkittリンパ腫,上咽頭癌,伝染性単核症,不顕性感染健康者,未感染者 参考文献 エスアールエル Web Page「検査項目レファレンス」 脇口宏他:医学と薬学58(2):363~369 2007 久川浩章他:日本小児科学会雑誌102-7-759~765 1998 最終更新 2/2 4th Jun. 2014
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