E5072Aベクトル・ネットワーク・アナライザ による高速PIM測定ソリューション 煩雑なPIM測定を最適化するPIM測定ソフトウェアと 高感度・高速測定システム PS-X10-100 • 最大25W 2波 端末試験から 基地局試験まで • 700MHz帯から4000MHz帯 カスタム周波数対応 • • • 次世代LTEバンドにも柔軟に対応 PIM と Sパラメータ の同時測定可能 「パワーメータ校正 + パワーレベリング機能」 により、高速 かつ 正確な絶対電力レベル 自動測定ソフトウェアで効率アップ ■はじめに 本システムは、携帯電話基地局及び端末のパッシブ部品の 相互変調歪み(Passive IMD) 測定装置です。 PIMとは、携帯電話基地局などで用いられるアンテナ、デュ プレクサ、フィルタ、ケーブル、コネクタ接合部の接点部分や 金属材料の電気的特性の非直線性が原因で複数のスペクト ラム信号を送受信する際に歪が生じる現象です。この歪み によって、通信障害や通信品質の低下を招く恐れがあります。 ■主な特長 E5072Aベクトル・ネットワーク・アナライザ・ベース 日本独自の周波数バンドや世界各国の規格の他 カスタム周波数バンドに対応可能 ENAの内蔵信号源+内蔵4レシーバを用いた 高速な周波数掃引PIM測定 パワーメータ校正+パワーレベリング機能を用いた 正確な電力印加と絶対電力レベル測定 SパラメータとPIMの同時測定 ■構成 ENAベース標準システム (テストセットは1ポートモデル 基地局用テスト構成例) ■システム概要 (基地局用システム例) 本システムは、以下により構成されています。 •ベクトル・ネットワーク・アナライザ E5072A •EXG・MXGシリーズ信号源 •2ch100W級ハイパワー増幅器ユニット •PIMテストセット+LOW PIM LOAD •USBパワーセンサ(各ポートの絶対電力校正に使用) •同軸校正キット(反射・伝送校正に使用) •専用システムソフトウェア PIMテストセットは、携帯電話等で使用される周波数バ ンドだけでなく次世代バンドに対応したモデルを用意す ることが可能です。内部構成はカスタム対応でき、 1ポートモデル、2ポートモデルが用意されています。 測定ソフトウェアは、システムの絶対電力レベルの 校正と、測定時の自動補正を行ないます。 測定項目は構成により異なります。 基地局用デバイスの測定には、リバースIM3,5,7… または、リバース&フォワードIM3,5,7,…、反射や伝送 (アイソレーション)特性が主要な測定パラメータと なっています。 携帯用デバイスの測定システムではIM3,5,7,…、IM2や 2次高調波、トリプルビート測定に対応します。 周波数掃引や時間変動など手動で行うと多くの手間と 時間がかかる測定を自動化する事ができます。 マルチバンド構成やSパラ・IMDの自動切り替え機能を 追加することも可能です。この場合、スイッチマトリク ス・ユニットを追加して、ソフトウェアから操作することが できます。 ■主な機能、代表値 ■測定システム・ブロック図 (1ポート標準モデル) • PIMテスト信号ハンドリングパワー +22dBm~+44dBm (25W) 2 波 • 送信帯域(キャリア周波数) 700-900MHz 1500-4000MHz その他バンドにも対応 • パッシブIM受信帯域 受信周波数を規定より広くしたり、キャリアの 両サイドに設定したりする変更にも柔軟に対応 • IM歪 3 次、5 次、・・・(受信帯域による) • IMD測定システム感度 E5072A -135dBm以下 (10HzIFBW時) • 残留IM (IM3@20W*2入力時) -125dBm (-168dBc)以下 *ただし、使用するシステム構成・終端器に依存します 標準テストセットは、1ポートモデルになります。リバースIM3 が主な測定項目になります。2ポートモデルでは、リバースIM の他、フォワードIM測定が可能です。 また、マルチポート・アンテナ測定では、IM測定と反射、アイ ソレーション測定を一度に行なうことがあり、スイッチ・マトリ クスユニットを追加して、マルチポート・IM/Sパラメータ同時 測定を行うシステムを構築することができます。 MXG PA Module Passive component module PA1 RF1 • 基本測定パラメータ リバース IM3、フォワードIM3の周波数掃引、時間掃引 (テストセットの構成により異なります) Sパラメータ、 その他携帯電話部品測定システムでは、IM3、IM2、 トリプルビート、2次高調波測定、Sパラメータが可能に なります。 Port 1 PA2 RF2 Coupler 10 MHz Ref Tx Hybrid coupler IN RF OUT Rx Duplexer Calibration plane IN E5072A V Detector Port Load Receiver R1 V Attenuator (Optional) Receiver Port Receiver B • 反射測定・伝送測定、アイソレーション測定 周波数範囲: 30kHz-8.5GHz (使用する機器構成、スイッチ特性により異なります) USB power sensor 1ポート標準モデル ■測定システム・外観図 (2ポート拡張モデル) ■測定システム・ブロック図 (1ポート拡張モデル) RF1 RF1 IN 10 MHz Ref Receiver A Port 1 V SW1 RF2 RF2 Passive component module PIM SW Tx Coupler PA Module Hybrid coupler MXG Rx RF OUT Duplexer DUT SW3 (Low-PIM switch) IN E5072A V Receiver R1 SW2 V Detector Port Load Attenuator (Optional) Receiver Port Receiver B S-parameter USB power sensor 1ポート拡張モデル DUT ■キャリア周波数範囲、IM受信範囲をカスタマイズ 本システムは、各国で規定されている周波数バンドに 対応します。 ある規定バンドの受信範囲ではIM3が受信できない場 合がありますが、このような場合でもIM受信周波数範 囲を通常より広くしたり、また送信帯域の両サイドをIM 受信範囲に設定したり、希望の周波数にカスタマイズ することができます。 これにより、研究開発段階で、カスタム周波数バンド でのIM試験を実現することができます。 ■低い残留IMD (IM3) テストセット 残留IMDレベルは、測定システム自身が持つIMDで、 IMDの測定限界を示します。 このシステムでは、-170dBc以下を示しています(*)。 この値は、システムの構成や周波数帯、終端器によって、 異なります。 PIM測定ソフトウェアは、ベクトル・ネットワーク・アナライザ E5072A上で動作し、外部PCを必要としません。 *残留IMDレベルは、使用するテストセット、部品、終端器に依存しま すので、全てのバンドで上記の値を保証するものではありません。 ■PIM測定の3つの測定モード PIM測定ソフトウェアでは、次のように3つの測定 モードを持っています。 1. 2. 3. 固定周波数におけるIMDの時間変動測定モード キャリアを周波数掃引させたときのIMDの掃引 測定モード 各次数のIMDのレベルを周波数スペクトラムで 表示するモード レシーバがベクトル・ネットワーク・アナライザのため、 掃引測定は大変高速で、レベル補正を行いながらの 掃引測定を高速に実行します。 〇 E5072Aを用いた詳細なPIM測定に関しては、アプリケー ションノート 「Innovative Passive Intermodulation (PIM) and S-parameter Measurement Solution with the ENA」 をご参照ください。 〇 お客様のご要求に応じて最適なご提案を致します。 PIM測定に関するお問い合わせは弊社営業担当または 右記フリーダイアルまでお気軽にお問い合わせください。 アジレント・テクノロジー株式会社 本社〒192-8510 東京都八王子市高倉町9-1 計測お客様窓口 受付時間9:00-18:00(土・日・祭日を除く) TEL ■■ 0120-421-345 (042-656-7832) FAX■■ 0120-421-678 (042-656-7840) Email [email protected] 電子計測ホームページ www.agilent.co.jp 記載事項は変更になる場合があります。 ご発注の際にご確認ください。 ©Agilent Technologies. Inc. 2014 Published in Japan, May 21,2014 5991-1495JAJP 0000-08A
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