動脈硬化の予防を目指した機能性食品の探索研究 Search of Functional Foods for Prevention of Atherosclerosis 川上 祐生(Yuki Kawakami) 保健福祉学部 栄養学科 助教 Assistant Professor, Department of Nutritional Science 研究領域:食品生化学 共同研究者:山本登志子、伊東秀之、高橋吉孝 キーワード:リポキシゲナーゼ、動脈硬化、機能性食品 【研究内容】 血中 LDL の上昇は動脈硬化発症の危険因子の 1 つとして知られるが、LDL は酸化修飾を受 けて初めて動脈硬化発症の引き金となる。LDL の酸化修飾に関わる白血球型 12-リポキシゲ ナーゼ(LOX)の活性を阻害することができれば、酸化 LDL の生成を抑え、動脈硬化の発 症が抑制できると期待される。我々は、動脈硬化の予防の実現を目指し、白血球型 12-LOX 活性をターゲットとして、本酵素の活性を阻害できる食品を探索し、その有効成分の解析を 行っている。酵素の阻害が確認された食品は、培養細胞や実験動物を用いて、抗動脈硬化性 を解析している。 ②培養細胞を用いた解析 LDL酸化 3 ①動脈硬化予防食品の探索と有効成分の解析 150 100 50 IC50 20 μg/ml 0 0 0.001 0.01 0.1 1 10 100 グァバ葉抽出物 (μg/ml) 白血球型12-LOX 活性 (%) 白血球型12-LOX活性(%) グァバ葉抽出物 12-LOX活性 100 50 ー280 nm ー365 nm 0 0 20 40 溶出時間 (分) OH ③実験動物で効果の確認 O OH O HO * *p<0.05 HO 2 OH OH エチルガレート 1 0 グァバ (-) 12-LOX (-) 60 O OH OH O ケルセチン グァバ葉抽出物中の 有効成分 (-) (+) (+) (+) 水 グァバ葉抽出物 (備前化成(株)との共同研究) 関連業績 Y. Kawakami et al., Antiatherogenic effect of guava leaf extracts inhibiting leucocyte-type 12-lipoxygenase activity, Food Chem., 131(4), 1069-1075 (2012). 【連絡先】 TEL/FAX:0866-94-2149/0866-94-2149 Mail:[email protected]
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