8.5 地盤と杭の支持力算定 8.5.3 内部計算 8.5.3 内部計算 INDEX: 軸圧縮強度・内部摩擦角・圧密降伏応力・せん断波速度・弾性係数E・せん断弾性係数G・ 地盤変形係数Es・ポアソン比・密度・細粒土含有率・P波速度 プログラムでは、各土層の物性値が入力されていない場合、内部算定によって物性値を推定するものと する。各物性の計算方法は以下の通りである。なお、内部ではマニュアル上に特に記述が無い場合、入 力された値と内部計算された値を区別せず各種計算に用いているので、各種設計結果の判断時には、算 定式の妥当性を検討することが重要である。 (1)1 軸圧縮強度(kN/m2) 次の式から選択する。 ([ ]内は工学単位系の式) 100 N 8 ① qu ② qu 40 5 N [= N (kg / cm2)]←デフォルト 8 [= 0.4 N (kg / cm2)](東京地盤図より) 20 なお、砂質土の場合は qu=0 とする。 (2)内部摩擦角(度) 次の式から選択する ① 20 N 15 (大崎式) ←デフォルト ② 12 N 20 (Dunham 式) ← 粒子形および粒子分布により異なる ③ 12 N 25 (Dunham 式) ④ 0.3 N 27 (Peck 式) なお、粘性土の場合はφ=0 とする。 (3)圧密降伏応力(kN/m2) 入力だけある(将来対応) 。計算には使っていない。 (4)せん断波速度(m/s) Vs N (初期値 … 砂質土:α=80、β=0.33、粘性土:α=100、β=0.33) Vs の算定式として「太田・後藤*」があるが、入力項目が多くなるので、プログラムでは採用しない。 (使用する場合はユーザーが Vs を直接入力する) B-8.5.3-1 8.5 地盤と杭の支持力算定 8.5.3 内部計算 *参考)太田・後藤式 算定式 Vs 68.79 N 0.171 H 0.199 E F ここで Vs :せん断波速度(m/s) N :N 値 H :深度(m) E :時代区分による係数 沖積層:1.000、洪積層:1.303 F :土質区分による係数 粘土:1.000、細砂:1.086、中砂:1.066 粗砂:1.135、砂礫:1.8.4.3、礫:1.448 (5)弾性係数E(kN/m2) E 2(1 ) Vs 2 ここで ν :ポアソン比 γ :密度(t/m3) Vs :せん断波速度(m/s) (6)せん断弾性係数G(kN/m2) G Vs 2 ここで γ、Vs は(5)と同じ (7)地盤変形係数Es(kN/m2) Es N デフォルト値 … 砂質土:α=700、β=0、粘性土:α=700、β=0 この値は、水平地盤反力係数 kh を算出する際に使用する。 (8)ポアソン比 ν 入力値が無い場合、土質系統に応じて次の値とする。 砂質土:ν= 0.3、粘性土:ν= 0.45 (9)密度 γ(t/m3) 入力値が無い場合 γ= 1.8 とする。 B-8.5.3-2 8.5 地盤と杭の支持力算定 8.5.3 内部計算 (10)細粒土含有率(%) 計算には使っていない。 (11)P 波速度(m/s) 1 2( Vs 2 2( Vs Vp Vs Vp Vp )2 )2 2 2 1 2 P 波速度は計算値を出力するが、それ以外には使っていない。 B-8.5.3-3
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