JT31 縦断測量(TS)

JT31 縦断測量(TS)
TS(トータルステーション) 縦断とポール横断の混在データを、整理・計算します。

入力データにより、直接基準点行・TS 行・間接基準点行・引用基準点行・ポール行・既知点行・ポール専
用基準点行の判定を行い計算します。
※( ) 内データは任意入力です。
1) 直接基準点行・TS 行
地盤高既知の基準点 Pi 上にTSをセットし、縦断測量を行います。
点 名 測 点 高低差 シフト 地盤高
ΔL
ΔH 備 考
(Pi)
(Li)
fi
Hi
・・・・・ ・・・・・ 基準点
(Pi+1)
Li+1
hi+1
fi+1
←直接基準点行
←TS 行
2) 間接基準点行・TS 行
TSを任意点にセットし、地盤高既知の基準点 Pi を後視点として、縦断測量を行います。
点 名 測 点 高低差 シフト 地盤高
ΔL
ΔH 備 考
(Pi)
(Li)
hi
fi
Hi
・・・・・ ・・・・・ 基準点
(Pi+1)
Li+1
hi+1
fi+1
←間接基準点行
←TS 行
3)
引用基準点行・TS 行
基準点名に、上段行の点名を入力すれば、[測点]と[地盤高]を引用する引用基準点行となります。
高低差の入力が無ければ引用直接基準点行、有れば引用間接基準点行です。
点 名 測 点 高低差 シフト 地盤高
ΔL
ΔH 備 考
Pi
***** (hi)
fi
***** ・・・・・ ・・・・・ 基準点
(Pi+1)
Li+1
hi+1
fi+1
←引用基準点行
←TS 行
4) ポール行
点 名 測 点 高低差 シフト 地盤高
ΔL
(Pi)
ΔLi
ΔH
ΔHi
備 考
←ポール行
5) 既知点行
あらかじめセンターの地盤高が既知の場合等に使用すれば、整合性のあるデータを、作成することが出
来ます。
点 名 測 点 高低差 シフト 地盤高
(Pi)
Li
Hi
ΔL
ΔH
備 考
←既知点行
6) ポール専用基準点行
基準点の後続データが、全てポール行の場合に、使用します。
点 名 測 点 高低差 シフト 地盤高
ΔL
ΔH 備 考
(Pi)
Li
Hi
・・・・・ ・・・・・ 基準点
←ポール専用基準点行
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高低差の符号は、TSより上を[+]、下を[-]とします。
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ΔLの符号は、直前上段行の点より終点側を[+]、始点側を[-]とします。
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ΔHの符号は、直前上段行の点より上を[+]、下を[-]とします。
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入力欄へ基準点行を設定し、連続計算することが出来ます。
基準点行の設定は[編集]-[基準点行設定]をクリックします。
基準点行の解除は[編集]-[基準点行解除]をクリックします。
基準点行の設定と解除は、ブロックカーソルのある行が対象です。ブロックカーソルの位置に注意して操
作して下さい。
【基準点行設定例】
基準点行 →
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第1欄の路線名により対象路線の冠符号・測点間隔・標準勾配・ブレーキを読み込みます。新規路線の場
合は、あらかじめ[新規路線の作成(ブレーキ) JM04]により、作成してください。
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第1欄の路線名は、第2欄に移行すると、データ保護のため変更できません。変更が必要な場合は、[編
集]-[入力欄初期化]を実行してください。
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第2欄の点名は、測点入力により自動付与されます。自動付与された点名が不都合な場合は、測点を入
力してから変更します。
点名=[冠符号]+[測点の短縮点名]

基準点以外の点名は、未登録座標名を入力します。(二重登録防止)

[ファイル]-[計算書保存(登録)]の座標登録により、点名・地盤高を登録します。

[ファイル]-[計算書保存(登録)]の縦断現況登録により、対象路線の縦断現況データを登録します。
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縦軸を地盤高、横軸を測点として、測点データがある地盤高を緑色、DL(基準線)など作図補助線を水色
で縦断面図を作成します。
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縮尺比の設定が可能です。
設定値
初期計算モード・・・入力データを表示値として処理します。
《第1欄》 設定初期値
項目名 単 位 小数位 端数処理
路線名
《第2欄》 設定初期値
項目名 単 位 小数位 端数処理
点 名
測 点
m
3
四捨五入
シフト
m
3
四捨五入
地盤高
m
3
四捨五入
ΔL
m
3
四捨五入
ΔH
m
3
四捨五入
備 考
例題の説明
下図にしめす例題に基づき、操作の手順を説明します。
※あらかじめ[JM04 新規路線の作成(ブレーキ)]により、対象路線の路線登録が必要です。
《第1欄》
《第2欄》
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計算書編集ウインドウ
第1欄の路線名を選択します。新規路線の場合は、
あらかじめ[JM04 新規路線の作成(ブレーキ)]によ
り、作成します。
第2欄に 21 杭天~25 を入力後、[編集]-[基準点行
設定]により基準点行を設定します。基準点行設定
後、KBM16~30 を入力します。
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[処理]-[計算]
入力データが適切であれば、TS 縦断とポール縦断
の混在データを、整理・計算します。
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[処理]-[図面編集]
測点データがある地盤高を緑色、DL(基準線)など
作図補助線を水色で縦断面図を作成します。