JA24 ヘルマート変換(相似)座標計算

JA24 ヘルマート変換(相似)座標計算
旧座標系と現座標系の両方の座標値を持つ既知点に基づき、移動量・回転角・伸縮率などを計
算し、他の旧座標系の座標値を現座標系の座標値に変換します。

ヘルマート変換計算式
3点以上の旧座標系と現座標系の座標値を持つ既知点が必要です。
 XQ   XN  YQ  YN  n   XQ  XN    YQ  YN 
 XQ   YQ   n  XQ  YQ 
YQ   XN   XQ  YN  n  YQ  XN     XQ  YN 
b
 XQ   YQ   n  XQ  YQ 
 XN  a   XQ  b  YQ  移動量X 0
c
a
d 
2
2
2
2
2
2
2
2
n
YN  b   XQ  a  YQ
 移動量Y 0
n
変換座標XNi  a  XQi  b  YQi  c
変換座標YNi  a  YQi  b  XQi  d
回転角tanθ
伸縮率m 
b
a
a 2  b2
 X
2
平均二乗誤差mx 
 Y
2
平均二乗誤差my 
標準偏差 
n n  1
n n  1
 X
2
  Y 2
2n  4
X・Y:残差

残差ΔX・ΔYについて
第1欄の旧座標の変換座標と現座標の差が残差です。

第1欄に旧座標系と現座標系の座標値を持つ既知点を入力します。第1欄の既知点データにより第2欄
の移動量・回転角・伸縮率などを計算します。第1欄に誤りがあれば、第3欄には移行できません。
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残差などが、許容範囲であることを確認後、第3欄に、ヘルマート変換する旧座標系の座標値を入力しま
す。

回転角の符号は、右回りを[+]、左回りを[-]とします。
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現座標系と異なる旧座標系の成果を利用する場合に、有効な方法です。変換座標の点間距離・区画面積
を重視する場合は、[JA25 ヘルマート変換(合同)座標計算]を、位置誤差を重視する場合は、本業務によ
り変換します。いずれにしても十分な注意が必要です。

[ファイル]-[計算書保存(登録)]の座標登録により、第1欄および第3欄の点名・X座標・Y座標を登録しま
す。旧座標系の座標値は、登録できません。

第1欄と第3欄の旧座標を水色、第1欄の現座標を青色、第3欄の変換座標を緑色で平面図を作成しま
す。
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設定値
初期計算モード・・・座標データを実数値、他の入力データを表示値として処理します。
《第1欄》 設定初期値
項目名 単 位 小数位 端数処理
旧点名
旧X座標
m
3
四捨五入
旧Y座標
m
3
四捨五入
点 名
m
3
四捨五入
X座標
m
3
四捨五入
Y座標
m
3
四捨五入
残差ΔX
m
3
四捨五入
残差ΔY
m
3
四捨五入
《第2欄》 設定初期値
項目名
単 位 小数位 端数処理
移動量X0
m
3
四捨五入
移動量Y0
m
3
四捨五入
回転角
度
秒
四捨五入
伸縮率
6
四捨五入
mx
m
3
四捨五入
my
m
3
四捨五入
標準偏差
m
3
四捨五入
《第 3 欄》 設定初期値
項目名 単 位 小数位 端数処理
旧点名
旧X座標
m
3
四捨五入
旧Y座標
m
3
四捨五入
点 名
m
3
四捨五入
X座標
m
3
四捨五入
Y座標
m
3
四捨五入
例題の説明
下図にしめす例題に基づき、操作の手順を説明します。
《第1欄》
《第 3 欄》

計算書編集ウインドウ
第1欄に旧座標系と現座標系の座標値を持つ既知
点を入力します。
第2欄移行により移動量・回転角・伸縮率などを計算
します。
第3欄にヘルマート変換する旧座標系の座標値を入
力します。

[処理]-[計算]
入力データが適切であれば、旧座標系の座標値を
現座標系の座標値に変換します。

[処理]-[図面編集]
第1欄と第3欄の旧座標を水色、第1欄の現座標を
青色、第3欄の変換座標を緑色で平面図を作成しま
す。