と尿沈渣(フローサイトメトリー法)

保険請求の
尿沈渣(鏡検法)と尿沈渣(フローサイトメトリー法)
事例❶ 医 科
の併算定について
基 礎 知 識
伴う実施上の留意事項について」において、次のように示されています。
【通知 平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号】
別添1
医科診療報酬点数表に関する事項
第2章 特掲診療料
第3部 検査
第1節 検体検査料
第1款 検体検査実施料
D002 尿沈渣(鏡検法)
(1)~(4) 略
(5) 当該検査と区分番号「D002-2」尿沈渣
(フローサイトメトリー法)を併せて実施した
場合は、主たるもののみ算定する。
D002-2 尿沈渣(フローサイトメトリー法)
(1) 略
(2) 本検査と区分番号「D002」尿沈渣(鏡
検法)を併せて実施した場合は、主たるも
ののみ算定する。
本事例については、診療実日数1日で、
「尿沈渣(鏡検法)」と「尿沈渣(フローサイトメトリー法)」
がそれぞれ算定されていますが、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項につい
て」(平成26年3月5日保医発0305第3号)の通知に「併せて実施した場合は、主たるもののみ算
定する。」と示されていることから、主たるもののみの算定となりますので、ご留意ください。
今回は ①「尿沈渣(鏡検法)と尿沈渣(フローサイトメトリー法)の
併算定について」、②「ノロウイルス抗原定性の算定について」、③「根
は、平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号「診療報酬の算定方法の一部改正に
管 充 填 処 置 と 同 時 に 行 っ た 根 管 貼 薬 処 置 の 算 定 に つ い て」、 ④「歯 周
病安定期治療に係る「摘要」欄記載について」を掲載します。
尿沈渣(鏡検法)と尿沈渣(フローサイトメトリー法)を併せて実施した場合の取扱いについて
月刊基金 February 2015
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ノロウイルス抗原定性の算定について
事例❷ 医 科
ノロウイルス抗原定性の取扱いについては、平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号「診療報酬の算
定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」において、次のように示されています。
【通知 平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号】
別添1
医科診療報酬点数表に関する事項
第2章 特掲診療料
第3部 検査
第1節 検体検査料
第1款 検体検査実施料
D012 感染症免疫学的検査
(1)~(22) 略
(23)
「27」のノロウイルス抗原定性は、以下のいずれかに該当する
患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場合に算定する。
ア 3歳未満の患者
イ 65歳以上の患者
ウ 悪性腫瘍の診断が確定している患者
エ 臓器移植後の患者
オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬
剤を投与中の患者
本事例については、35歳のノロウイルス性胃腸炎の患者に対して、
「ノロウイルス抗原定性」
を算定されていますが、
「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」
(平成26年3月5日保医発0305第3号)
の通知に
「以
下(アからオまで)のいずれかに該当する患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場合に算定する。
」と示され
ていますので、ご留意ください。
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月刊基金 February 2015
根管充填処置と同時に行った
根管貼薬処置の算定について
事例❸ 歯 科
300
D
409
根管充填処置と同時に行った根管貼薬処置については、平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号「診
療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」において、次のように示されています。
【通知 平成26年3月5日付け厚生労働省通知保医発0305第3号】
別添2
歯科診療報酬点数表に関する事項
第2章 特掲診療料
第8部 処置
第1節 処置料
I007 根管貼薬処置
(1)区分番号I005に掲げる抜髄、区分番号I006に掲げる感染根管処置、区分番号I008に掲げる根管充填と同時
に行った根管貼薬は、それぞれの所定点数に含まれ別に算定できない。
本事例については、診療実日数1日で、根管充填処置と根管貼薬処置が算定されていますが、
「診療報酬の算定方法
の一部改正に伴う実施上の留意事項について」
(平成26年3月5日保医発0305第3号)の通知に「根管充填と同時に行っ
た根管貼薬は、所定点数に含まれ別に算定できない。
」と示されていることから、根管貼薬処置の算定はできませんの
で、ご留意ください。
月刊基金 February 2015
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歯周病安定期治療に係る「摘要」欄記載について
事例❹ 歯 科
※「摘要」欄に前回実施月(初回の場合は1回目、歯周病安定期治療の
治療間隔が3月以内の場合はその理由の要点)の記載が必要。
歯周病安定期治療に係る「摘要」欄記載については、平成26年3月26日付け厚生労働省通知保医発0326第3号「「診
療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について」において、次のように示されています。
【通知 平成26年3月26日付け厚生労働省通知保医発0326第3号】
別添1
別紙1
診療報酬請求書等の記載要領
Ⅲ 歯科診療に係る診療報酬請求書及び診療報酬明細書の記載要領
第3 診療報酬明細書の記載要領(様式第3)
2 診療報酬明細書の記載要領に関する事項
(24)
「処置・手術」欄について
テ 歯周病安定期治療は、
「SPT」の項に点数を記載し、
「摘要」欄は、歯周病安定期治療の前回実施月
を記載する(初回の場合は1回目と記載し、歯周病安定期治療の治療間隔が3月以内の場合はその理由の
要点(例:全身疾患の状態に大きく影響)を「摘要」欄に記載する。
)
。
本事例については、歯周病安定期治療を算定されていますが、「「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部
改正について」(平成26年3月26日保医発0326第3号)に示されている「摘要」欄への前回実施月(初回の場合は1回目、
歯周病安定期治療の治療間隔が3月以内の場合はその理由の要点)の記載がありませんので、ご留意ください。
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月刊基金 February 2015