「本邦における肺切除術後脳梗塞に関する周術期、手術因子の解析:多

「本邦における肺切除術後脳梗塞に関する周術期、手術因子の解析:多施設共同研究」へ
のご協力のお願い
肺がんなどの根治的な治療として行われる肺切除手術後の脳梗塞の発生率は、約 0.3%とさ
れ決して高くはありませんが、脳梗塞は時として重大な結果を招くことがあります。
これまで、術後発症脳梗塞は、患者側因子が主な原因と考えられてきました。しかしなが
ら、患者側の因子のみならず、肺切除術の術式による脳梗塞発症のリスクが異なる可能性
が指摘されつつあります。肺切除後の肺静脈断端に血栓が形成され、それが遊離すれば直
接大動脈に入りこみ、脳梗塞の原因となります。
このような背景から本研究では、肺切除術後脳梗塞症例において、周術期、手術因子、と
くに術式との関連を探索し明らかにし、周術期管理を変えていく必要性を検討します。
これらの臨床データは、通常に診療を受けていただく際に記録されるデータであり、新た
に検査を受けていただて収集するものではありません。
対象となる方は、2004 年 1 月 1 日から 2013 年 12 月 31 日までに肺切除手術を受け術後に脳
梗塞を発症され方と 2009 年 1 月 1 日から 1 月 31 日までに肺切除術を受けられた方全員で
す。
本研究はヘルシンキ宣言を遵守して研究実施します。また本研究は平成 20 年に厚生労働省
により告示された臨床研究の倫理指針に則って行います。
データを登録の際には、匿名化された番号を発行して、以後のデータマネージメントに用
います。患者氏名など、第三者が直接患者を識別できる情報がデータベースに登録される
ことはありません。
本研究は日本呼吸器外科学会が主導して行われる多施設共同研究です。日本赤十字社医療
センターは、その一施設として本研究に参加します。
本研究の趣旨をご理解いただきご協力いただきますようお願い申し上げます。
本研究の開始にあたって、さらなる説明をご希望される方、また、臨床データの収集およ
び臨床研究への同意をいただけない方は、下記連絡先までお申し出ください。
連絡先 日本赤十字社医療センター 呼吸器外科 古畑善章
TEL;03-3400-1311(代) FAX;03-3409-1604
臨床研究事務局 長崎大学大学院医歯薬総合研究科 腫瘍外科 松本桂太郎
TEL;095-819-7304 FAX; 095-819-7306