法面工事における安全対策について 立谷沢 8 発注者 新庄河川事務所 施工者 升川建設株式会社 工事名 立谷沢川流域 赤沢ほか工事用道路工事 発表者 ○ 現場代理人 増川 隆敏 監理技術者 増川 隆敏 キーワード 『法面工事に関する安全対策』 1.はじめに 本工事は、最上川水系砂防事業の一環として、立谷沢川流域本沢における工事用道路の整備を 行う工事です。 施工箇所は、県道344号より林道を約5㎞、工事用道路を約2㎞山中に入った箇所に一ヶ所、4km 入った箇所に一ヶ所と二箇所に分かれており、通常の携帯電話も通じない自然豊かな場所にありま すが、現場までの林道及び工事用道路は狭く、曲りくねっている為、通行にはずいぶん気を遣いま した。 今回の工事は、道路の盛土、舗装工事と崩落箇所の法面工事が主な作業になることから、特に 主工事である法面作業について、当現場で工夫した安全対策について報告します。 2.社内検討会の活用 社内検討会 社内施工会議は、工事施工計画を他の工事経験者 安全管理者を交え検討を行うことで、より確度の高い 施工管理・安全管理を実行することを目的として開催 するもので、本工事では主工事で特に危険度の高い 法面作業時の安全対策について検討を行いました。 社内検討内容 1)法面作業時の墜落事故防止について 2)材料落下事故防止について 3)モルタル吹付時の事故防止につて 4)資機材搬入時の林道走行での事故防止について 以上の項目を検討し、特に現場では法面作業時の墜落事故防止に重点を置いて施工する事としました ※法面作業は、主に親綱を使用しての作業になることから、使用時の擦れ等による切断、親綱がほどけ の墜落事故等を防ぐ目的で、現場で親綱を設置する際に工夫した事について報告します。 3.現場での対応について :法面作業時に親綱の擦れによる切断防止 ・堅固な突起箇所防護(ゴムによる親綱保護) ゴム防護 突起箇所を簡単に防護できゴムの為、いろんな形状に対応 出来ることから、親綱の摩耗を軽減でき安心して作業が行え ました。 ・転落防止柵箇所の保護 単管パイプ上に親綱を張る際に、親綱に保護カバーと 単管パイプにマモロールを付けることにより、親綱の摩耗を 軽減でき、単管上の親綱も作業を止めることなく作業員が スムーズに左右に移動できるようになり、多少の作業効率を 上げることがでました。 法面作業全体 マモロール :現場で実施した法面作業時に親綱がほどけての墜落事故防止対策 ・不意に親綱の使用不能に備え、同時にセフティブロックを使用しすることで安心、安全に 作業できることから、作業もスムーズに行えた。 セフティブロック使用 4.おわりに 今回の工事では、法面工事における墜落事故を無くすため、基本に返って現場取り組みましたが、 今後も、現場を行う際は基本に戻って現場にあった安全対策を行っていきたいと思います。
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