先週末の先物手口では、GS が金曜日に日経先物を 4,799 枚も売り越したことが注目され ます。もしかしたら早めに 12 月物に乗り換えたかもしれませんが、久しぶりに大きく売り越して いますので、場合によっては、今週の下げを予想している可能性もあるのではないかと思われ ます。 また、朝方のニュースでは、リビアが完全に内戦状態に陥ったようで、各国の大使館員に対し 国外へ避難するように呼び掛けているようですので、今週も地政学的リスクには注意が必要 だと思われます。 今週の経済指標の発表では、26 日の米国 8 月のコンフォレンスボード消費者信頼感指数 や 28 日の米国 4 月~6 月期 GDP 改定値、29 日の日本の 7 月の鉱工業生産指数(回 復していれば買い材料)などが注目だと思われます。 筆者の今週の見通しは、 ①日経平均 15,250 円~15,750 円 先週の反発でチャート上には「三空」が開いていますので、これらの窓埋めがあるとすれば、 最大で 15,250 円程度までの下げはあり得ると思われます。一方で、GPIF の買いへの期待 が海外 HF などの間で盛り上がれば、7 月の高値 15,759 円を試す可能性もあると思われ、 今週は上下ともにあり得るというつもりで対処すべきではないかと思われます。 最近は月末~月初が高値となり、米国の雇用統計発表の翌週に日本株は下げるというパ ターンになっていますので、今月も同じパターンになるかどうか注意して見ておく必要があると 思います。 ②NY ダウ 16,700 ドル~17,150 ドル 先週にはナスダックが戻り高値を更新し、S&P500 が史上最高値を更新しましたので、NY ダ ウも史上最高値を更新する可能性がありますが、ウクライナ情勢やイラク情勢、リビア情勢な どの悪化があれば、一時的に下げる可能性もありますので、難しい局面だと思われます。 筆者は従来、NY ダウの 17,000 ドルまでの戻りは予想していましたが、高値更新は予想して いませんでしたので、ここから上については、とりあえず利食いしておき、その後の動きを見てか ら参加するかどうか決めればいいのではないかと考えております。 ③ドル・円 102.50 円~105 円 今週の週間レポートでも指摘しましたように、日足 RSI には既に「V 字の売りシグナル」が発 生していますので、ここから上では利食いが入る可能性が高く、何かのきっかけ(ウクライナ情 勢、イラク情勢、リビア情勢など)で急に円高になる可能性もあるのではないかと予想してお ります。 こうしたことで円高になれば、そこでドルを買うタイミングを計ればいいのではないかと考えており ます。 ④ユーロ・ドル 1.31 ドル~1.351 ドル こちらも日足 RSI や週足 RSI には「逆 V 字の買いシグナル」などのユーロの「買いシグナル」 が発生していますので、すでにウクライナ情勢の悪化や ECB の金融緩和は織り込んだ水準 までユーロは下落しているのではないかと思われます。 ウクライナ情勢が沈静化する兆しが出れば、1.35 ドル程度までの反発はあり得るのではない かと予想しております。 ユーロは戻れば売りで対処すれば良いのではないかと思います。(戻り売りで対処)
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